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赤城山ドライブ [drive/touring]

群馬県の赤城山を軸に、栃木県まで走ってきました。

10月中旬に信州をツーリングして以来、諸事情により約1ヶ月半もの間、ボクスターを走らせていませんでした。
ドライバーは健康そのもの、山々は紅葉を迎え、週末は晴天が続いていたのに、毎年恒例の「日本どまんなかミーティング」さえも出走をキャンセル(涙)。
その間、コントロール・アームブレーキ・ディスクを交換したり、腹いせに首都高を大黒PAまで往復したりしていましたが、12月に入ってようやく走れるようになった次第です。
いや~、嬉しいわマジで(笑)。

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関越自動車道を群馬県/赤城ICでアウト、幌を下げれば摂氏3度レベルの冷たい風がキャビンを席巻します。
空は重たい雲に覆われていましたが、晴れるとの予報を信じて赤城西麓広域農道の北上を始めました。
今シーズン初めて手袋を嵌めるほどの寒さとは言え、ヒーター&シート・ヒーターに護られたコクピットは実に快適です。
途中で広域農道/利根沼田望郷ラインへとトラバースし、高原地帯を快走。
「あら寒そうねぇ」と声をかけてくれた畑仕事のおばちゃんに手を振りつつ、4速⇔5速でのクルージングを続けました。

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K251へ右折すると、道はほどなく小さな峠越えの屈曲路となります。
ダウンヒルでは2速ではなく3速に固定、新品のブレーキ・ディスクを意識して、敢えてフット・ブレーキを多用しながら下っていきました。
突き当りを右に曲がり、「凍結注意」を謳う電光掲示版を一瞥しつつ、赤城山頂へのヒルクライムを開始します。
かつては有料道路だったK251/赤城北面道路は素晴らしいワインディング・ロードで、春から秋にかけてはギンギンにカッ飛ばすライダーの姿も少なくないのですが、冬を迎えてバイクもクルマもまったくと言っていいほど走っていません。
葉をすべて落とした裸の樹木を視野の左右に流しながら、荒れたアスファルトを蹴ってボクスターは独り駆け上がっていきました。
久しぶりに耳にするレッドライン間際のエンジン・サウンドは、実に刺激的です。
ストレート・エンドで2速へ戻してターン・イン、盤石のトラクションを感じながらパーシャル・スロットルでヘアピンを回り、コーナー出口でアクセル・オン。
嗚呼、もう最高です!

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赤城山頂、大沼湖畔は氷点下1℃。
しかしながら空には晴れ間が広がり風もなく、寒さを感じるようなことはありませんでした。
雲の中からその姿を現した赤城山は、粉砂糖をまぶしたかのように白く陽光に輝いています。
私のように、用もないのに走りに来ているようなクルマやバイクは他に見当たりませんでしたが、駐車場からは多くの人が登山口を目指して歩いていました。
持参したポットのコーヒーで一息ついてから、来た道を麓へと下ります。
ディクセル製のブレーキ・ディスクはその所期性能を発揮し始めたようで、フィーリングも制動力も文句なし。
パッドが純正品だからでしょう、従前との差分を感じることもまったく無く、赤城北面のハードなダウンヒルを安心して走り切ることができました。

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ノンストップで下り切ったところで、K62へと右折。
赤城山麓を北から東へと半周するこの道もまた、大好きなドライビング・ロードです。
連続するタイト・コーナー群から改良済の長大な橋梁まで、様々なスピード・レンジでのワインディング・ランを存分に楽しみました。
県道の終着、60kmぶりに見た信号を左折し、R122を高めのギアでのんびりと北上します。
初冬の陽射しが降り注ぎ、実にイイ気分です。
前方をトラックに塞がれたところでちょうど草木湖に達したため、迷わずダム上を渡って対岸のK343へとエスケイプ。
否、国道が空いていてもこの県道は能動的に択ぶべきで、リザーバー特有の複雑な湖岸に沿った走りを存分に堪能することができるのです。

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復帰したR122で県境を越え、昼飯でも喰おうと足尾の町に立ち寄ります。
わたらせ渓谷鐡道/通洞[つうどう]駅前の駐車場にボクスターを置いてブラブラと歩いているうちに、なかなかブイシーな佇まいの「植佐食堂」を発見!
我ながらこーゆー店が好きだよな・・・と独り言ちつつ暖簾をくぐり、開店直後の誰もいない店内で、お勧めだというソースカツ丼を発注しました。
ソースカツというよりは、さらっとしたソース味のダシで仕上げられた煮カツのような優しい味わいです。
量は多くはありませんが、添えられた野菜タップリの味噌汁と、漬物やメンマ、煮物の小鉢と併せて、大満足のランチとなりました。
ごちそうさまでした!

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町を後にしたボクスターは、K15で山の中へと向かいます。
これまた大好きな山道で、クルマ仲間にも好評の粕尾峠を越えていくのです。
1.5車線レベルの羊腸路はところどころ砂が浮いており、不用意に突っ込むとズリッとすべるので要注意。
ガッタガタの路面もありますが、そんなところを突破してもゴトゴトと不快な音や振動がなくなったのは、大枚をはたいてコントロール・アームを交換したおかげですね(涙)。
その一方、アスファルトがキレイに敷きなおされた箇所も増えており、絶無レベルの交通量や、葉が落ちて視界が良くなったことも相俟って、2速固定で楽しく走り続けることができました。
60ヶ所近いタイト・コーナーをクリアすると、K15は山を飛び出して思川沿いの快速2車線路となります。
クネックネの粕尾峠越えから一転、風を切って3速⇔4速でカーン!と走らせるのがまた、超気持ちいいんですよ(笑)。
走りに走ってK32で栃木ICへアクセスし、使い切ったガソリンを近隣のエネオスで補充してから、まだ空いている東北自動車道で東京方面へ向かいました。


本日の走行距離は、442km。
走行時間は6時間41分、平均速度は68km/h。
平均燃費は、9.2km/lでした。

楽しかった・・・(しみじみ)。
半日レベルのショート・ドライブではありましたが、私にとってクルマはやはり「走らせるべきもの」だということを、改めて実感することができた週末となりました。
ちなみに今回走った赤城山の道路は、そのわずか2日後には雪に覆われています(汗)。
季節は冬へと移ろいますが、だからと言って臆することなく、引き続きボクスターを走らせていこうと思っています。

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990S

赤城北面とは通ですな。
by 990S (2022-12-08 17:45) 

つくばの松

復活おめでとうございます!

車のためにも、体のためにも丁度良いお休みになったかと思います。あと走りたい気持ちを貯めておいて新鮮な気持ちで走るのも大事です、つまり風呂上りのビールが旨い!とか、1食抜いたあとのカツ丼が旨い!とかのコントロールと同じですね〜。

なんだか分かりませんが(笑)近いうちに走りましょう!

by つくばの松 (2022-12-09 19:04) 

wata

990Sさん、こんにちは。

赤城の3本の登頂路のうち、今回は北面道路を往復しましたが、狭い1車線のクネクネ道が続く県道16号も大好きです。
この両者は正反対のキャラクターで、いずれも楽しいんですよね。
ただ県道4号は交通量が多く、かつ不快なスピード・バンプもあるので、なるべく走らないようにしています(笑)。

by wata (2022-12-09 21:36) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

「風呂上りのビールが旨い!」
「1食抜いたあとのカツ丼が旨い!」
→はい、正にそんな感じのドライブでした(笑)。
大黒往復などもやっていましたが、そんなもんは単なるストレス解消に過ぎませんでしたからねぇ。
雪が降る前に赤城を走れたこともあって、今回は不必要にアクセルを踏んでしまったかもしれません。
燃費が9km/lちょっとというのは、良くないと思います(涙)。

by wata (2022-12-09 21:54) 

THMC

wataさん

いつもブログ楽しく拝見しております。
私は昨年の11月に15万走行の997を購入して、メンテナンス諸々でまともに走れるようになったのは今年の夏頃なのですが、以来wataさんのツーリングルートをマルパクリさせて頂いております。

特に冬はドライビングルートが悩ましいので、今後も楽しみにしております!
by THMC (2022-12-12 09:56) 

wata

THMCさん、こんにちは。

いつもご覧いただき、どうもありがとうございます。
購入された997をコツコツと仕上げて走らせるようにするなんて、本当に素晴らしいですね!
ポルシェ歴がわずか1台の私が申し上げるのも僭越ですが、ポルシェは極めて耐久性に優れたクルマだと思います。
個人的には「10万kmで慣らし完了」だと思っていますので、これからもお互いに楽しく走らせていきましょう。
ちなみに私は冬でもルートを選べばイケると考えており、天気や路面状況などをチェックしながら、関東近郊でボクスターを走らせています。
先日も冬晴れのドライブを楽しんできましたので、次の記事もご覧いただけると幸いです!

by wata (2022-12-12 18:38) 

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