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四国ツーリング2:四万十川をフォローする [drive/touring]

5時に起床、寝起きのままエレベータで屋上へ。
リーズナブルなビジネス・ホテルではあるが、露天風呂があるのは本当にありがたいと思う。

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チェック・アウトを済ませ、提携のタワー・パーキングからボクスターを出庫。
高知市内、R33を西に向かい、路面電車と並走しながら幌を下ろす。
空は問答無用のド快晴、しかもこれから数日間は晴天が続くというのだからたまらない。
いの町からはR194で仁淀川に沿って走る。
良く整備された広い道で、クルマは多いものの流れは良く、ストレスなく流すことができた。
そのR194から離れる仁淀川を追って、K16へと左折。
改良済の2車線とリアル1車線とが交互に現れる、四国でよく目にするフォーマットのローカル県道だ。
四国と言えば、沈下橋のある風景が印象的である。
仁淀川にもいくつか架かっており、そのうちのひとつである片岡の沈下橋に立ち寄った。
地元の軽トラが渡る欄干の無い橋を眺めながら、いの町のファミリーマートで調達しておいたおにぎりを喰う。
少し肌寒いが実に気持ち良く、頬張るおにぎりも旨さ倍増だ。

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R33に復帰、車列の1台となりしばらく走ってからR439へと左折。
「与作」の愛称で知られ、ドイヒーな極悪山峡路のイメージも強い国道ではあるが、この区間は改良済の2車線路がメインである。
交通量は僅少、気持ちよく走っていると左手の駐車帯にトイレがあったのでありがたくお借りした。
と、その奥に神社があるようなので立ち寄ってみる。
小さな三所神社に人の気配は無く、賽銭箱すら置かれていないものの、実に趣深い。
社殿に彫られた龍神像も風雪を感じさせるが、その眸力[めぢから]は未だ衰えていないようにも思える。
二礼二拍手一礼を以って、旅の無事を祈った。

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2車線の快走路は、やがて矢筈峠へと上る狭いワインディングとなる。
この道は2年前にも走っているのだが、その時は前夜の食当たりのせいで体調が極めて悪く、山の中で吐いてしまったのだ(涙)。
今日はもちろん体調万全、ギア・スティックを2速に叩き込み、絶え間なく現れるタイト・コーナーをリベンジとばかりに次々とやっつけていく。
それにしても、クルマもバイクもまったく走っていない。
峠のトンネル手前でキーを抜くと辺りは静寂に包まれ、聴こえてくるのは鳥の囀りのみであった。

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峠を降りると「与作」は再び明るい2車線の山間路となり、R197に突き当たる。
ここでいったん東へトラバースし、K19で南下する四万十川のフォローを開始する。
交通量皆無、バイパスのようなトンネルから車幅ギリギリの未改良路まで、何でも揃う素晴らしい道だ。
途中、立ち寄ったトイレの近くに地元スーパーのような店がある。
レトロ風な手作り看板だらけの「みどりや」は、何だかよくわからないけどとても楽しい感じの店。
店内もセンスあるPOPや看板でいっぱいだ。
接客してくれたおじさん曰く、これらはすべて息子さんが趣味で作ったものなのだそうだ。
ちょうど小腹も空いていたので、鶏天を買って外のベンチで喰う。
これがまた旨いんだ。

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楽しかったK19を窪川で走り終え、ここからはR381で引き続き四万十川を西へと追う。
春の日差しがたっぷりの土佐街道は緩いコーナーが連続する広い2車線路で、実に気持ちがいい。
交通量はゼロでは無いが、見通しも良いため極めて迅速かつ安全にブッコ抜かせていただくことができるのだ。
沿道の桜はまだ咲いてはいないものの、走り過ぎを諫めるべく脇道に寄れば、菜の花が眩しいほどに咲き狂っている。
いやもう、最高。
昼時となり、何か軽く喰おうと道の駅「四万十とおわ」にピット・イン。
カフェや食堂、ジップライン乗り場などを併設した、とてもお洒落でキレイな建屋である。
名物的な感じのカリーパンを買い、テラスで四万十川を眺めながら喰った。
これもまた旨かった。

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四万十川を河口までトレースすべく、R381と別れてR441を南下。
以前と較べて改良区間は着実に増えてはいるものの、相変わらず広狭混在の見本のようなローカル国道で、とてもおもしろい。
狭隘区間で対向車に出くわし、互いに譲ったり譲られたりしてハンド・サインを交わすのもまたいいものだ。
たゆたう四万十川には沈下橋がいくつも架かっており、立ち寄るバイク集団の姿もちらほら見受けられるようになってきた。
山間へと向かうR441から引き続き四万十川沿いを走るべくK340をチョイス、リアル1車線路を抜けて中村の町に出る。
堰堤上のR321を河口近くまで走ったところで、130kmに及んだ四万十川フォローは終了。
心に残る、抜群のリバーサイド・ドライブであった。

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R321を土佐清水まで下ったところでK347へと左折、K27に入り時計回りで足摺岬へと向かう。
海沿いではあるが海はあまり見えず、変化に富んだワインディングを楽しむこととなる。
足摺岬の少し手前にある、新しく大きな駐車場で休憩。
風は強くはなかったものの、碧く広い太平洋の沖には小さく白波が立っていた。
この先の足摺岬は予想通り混雑していたので、あっさりとスルー。
K27は森のトンネル状態、木漏れ日で見えにくい路面状況に注意しながら、宿への分岐を探した。

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看板に従って狭い急坂を上り、丘の上に建つ「民宿 青岬」に到着。
2階の広いシングル・ルームからは、太平洋が一望である。
ゆっくりと風呂に浸かってから、食堂で晩飯をいただいた。
カツオのタタキはもちろん、タイやマグロの刺身も抜群に旨い。
例によって一番安いプランなのだが、味も量も大いに満足できる夕餉であった。
今日は山から川、海へと走り続けた、素晴らしいドライブの一日だった。
部屋に戻ってツーリングマップルを開き、明日の行程をざっくりと考えてから床に就いた。


本日の走行距離は、301km。
走行時間は6時間13分、平均速度は50km/h。
平均燃費は、11.4km/lであった。

つづく。

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YUMI27

わー!四国だ?♪
自分が行った時のは記憶が薄れつつありますが、こうして今wataさんのレポートを読むと、やっぱり全く知らなかった時よりずっと現実味を持って理解出来るし、更に楽しめますね。
今年も行けたら前回よりはマトモなドライブになるのになぁ!
道ですが、私も2日目にK19走りました。宿泊先から一斗俵沈下橋に寄って、四国カルストへ向かうのにK19をずーっと北上しました。
確か途中、道間違えてないかな?と思うような部分もあったような。
全体を通して、これが四国の道か、というのを実感しながらワクワク・時にハラハラと走りました。
次に訪れる時は、クルマで走れる沈下橋に寄ろうと思います♪
(昨年夏に行ったので、完全に忘れる前にブログに書かないといけませんね[あせあせ(飛び散る汗)]
※シングル優先席、来店時は私も利用させて頂きます笑
by YUMI27 (2024-03-21 00:14) 

YUMI27

四国だ、の後の伸ばし記号がハテナマークに文字化けしました[あせあせ(飛び散る汗)]
すみません。
by YUMI27 (2024-03-21 00:16) 

wata

YUMI27さん、こんにちは。

はい、私もすぐに記憶が薄れてしまうので、ツーリングの際はその日のうちに宿でドラフトを書くようにしています。
今回、カルストなどの山岳地はまだ冬期閉鎖中だったのですが、それ以外にも四国には素晴らしい道がたくさんあることを再認識しましたよ。
一斗俵沈下橋も雰囲気が良さそうですけど、仰るとおり、次回はGRコペンで渡れる橋に行ってみてください。
記事には書きませんでしたが、この日私はあと2本ほど渡っています(笑)。
ちなみに「みどりや」のベンチはいくつもあり、他に誰もいなかったのですが、気がついたら「ばついち優先席」に座っておりました(汗)。

by wata (2024-03-21 21:00) 

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