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エンジン・オイル交換・・・は、全量交換ではなかった? [maintenance]

27回目のエンジン・オイル交換を行いました。
前回のオイル交換から3ヶ月半、7,500kmを経てのルーティン・メンテナンスです。

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過去にはDIYでのオイル交換もしていましたが、その作業スペースもなくなってしまったことから、ここ最近は近隣のオートバックスに作業を依頼しています。
比較的空いていて予約が取りやすかった、神奈川県の「スーパーオートバックス246江田」が今年から持込みオイルの交換を受け付けなくなったので、今では東京都の「A PIT オートバックス東雲」に通うようになりました。
ここはオートバックスのフラッグシップ・ショップのようなイメージで、特にサービス・ピットは大手カー・ディーラーもビックリの広さです。
過去にも何回か世話になったことがありますが、スタッフの対応もよく、安心して作業を任せることができています。

現時点でのエンジン・オイル&フィルター交換料金は、合計11,000円ほど。
そのうち持込料金が約4,000円で、残りが車種別の料金となっています。
ちなみに同店のフロントの方によれば、オイルはもちろん、ボクスター用のフィルターやドレイン・ボルトなども、発注すれば揃えてくれるとのこと。
ただ、私にはモービル1(5W40)やマーレ製オイル・フィルターOX366D、および純正ドレイン・ボルト&ワッシャーのストックが多数ありますので、当面の間は持込みでの作業を依頼することになりそうです。

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ボクスターを預けてから店内で買い物をしたり、この記事を書いたりしているうちに、スマートフォンに作業完了の連絡が入りました。
ピットへと赴き、いつものように廃棄前のオイル・フィルターを見せてもらいます。
今回は「レヴィテック・パワーショット」を投入してから初のオイル交換でしたが、少なくとも見た目においては、廃オイル&フィルターに変わったところはありませんでした。
電子式のオイル・レベル・ゲージは油温が90℃に達しないと油量を表示しないため、規定量の7.5Lを入れてくれればレベル・チェックは不要、と伝えてあります。
なので、クルマにも環境にも悪い長時間のアイドリングをすることもなく、スピーディに引き取って店を後にしました。

前述の通り、ボクスターのオイル交換(フィルター含む)に必要な量は7.5Lであり、このことはオーナーズ・マニュアルにも記載されています。
ところが先日、981型ケイマン&ボクスターのワークショップ・マニュアルを眺めていたら、以下のような記述が目に留まりました。

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Engine oil filling capacities:

1.Engine oil change quantity (without oil filter):
→ Filling capacity: 7.25 Liter

2.Engine oil change quantity (with oil filter):
→ Filling capacity: 7.5 Liter

3.Engine oil quantity for new engine:
→ Filling capacity: 10.1 Liter

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ボクスターのエンジン・オイル総量は、10.1リットル?
つまり、交換時に排出されないオイルが2.6Lもあるってこと?
・・・どこにあんのよ、それ(汗)。

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いやー、ビックリです。
ボクスターのエンジンは、下部にオイル・パンを備えた一般的なウェット・サンプ型に見えるのですが、ポルシェ社によれば「インテグレーテッド・ドライ・サンプ」というセミ・ドライ・サンプ潤滑システムとなっているとの由。
従って、ドライ・サンプにあるような別体のオイル・タンクは無いはずなので、オイルは残らず排出されると思っていたのですが・・・。
いやほんと、差し引き2.6Lのオイルはどこに溜まっているんでしょうねぇ。

しかし、ボクスターに10Lもエンジン・オイルが入ってるって、ホントでしょうか・・・。
だとすれば、水冷なのに911の空冷エンジンとあまり変わらないオイル量ってことになるワケで、その必然性がわかりません。
実に興味深いのですが、これ以上のことはわかりませんので、どなたか教えてください(伏)。

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ぽてと

以前、タイヤのところでコメントしたぽてとです。

もっと詳しい方いらっしゃると思いますが、基本的にエンジンオイルは全量抜けないという大前提はさておき、恐らくはオイルラインの長さが残量を押し上げているのだと思います。

ジャガーの前に乗っていた993では、タンクのみならずバイパスラインやケース本体からも排出されたはずで、一般的にはドライサンプの方が多く抜けるイメージではありますが、リアエンジンやミドシップの場合、フロントグリルまでのホース総延長はなかなかのボリュームですからね。

ちなみに、お乗りのボクスターは、先代E/Gで大きい横Gが掛かった際に、ケース内で偏るという持病があるらしいので、その対策として排気量の割に全量が多いのではないかと思います。全て聞きかじりの妄想トークですので、識者の訂正を待ちたいところですが、おおまかな雰囲気はこのような感じではないでしょうか。
by ぽてと (2022-07-17 22:12) 

wata

ぽてとさん、こんにちは。

そうですね、車種にもよりますが、オイル・パンやフィルター・ハウジングなどに溜まってどうしても抜けない分があるってことは理解していました。
が、それが排出量の3割以上にもなるのであれば、どこに残ってるんだろうと考えたのですが、よくわからないんです(汗)。
ちなみにボクスターの場合、冷却水はフロント左右のラジエターまで引っ張っている一方で、オイルについてはそこまでやっていないようです。
いずれにせよ私は大きく横Gがかかるような走りはできませんので、オイルは半量ぐらいでいいのかもしれませんね(←よかないや)。

by wata (2022-07-18 16:26) 

AYA

こんにちは。最近カーランプでDIY交換されていないな…と気になっていたのですがご事情があったのですね。
私は記事参考にさせていただき次回はDIY予定です。3ヶ月で3500kmくらいしか走っていませんが(汗)

一つ前の記事になってしまいますが、先日981ケイマンで走行距離22万kmの中古車が話題になっていました。
by AYA (2022-07-18 16:50) 

wata

AYAさん、こんにちは。

はい、もうずいぶん以前にカーランプは友人に引き取られていきました。
従って現在やっているDIYメンテナンスは、エア・フィルターやエアコン・フィルター、ワイパー・ブレードの交換ぐらいなのです(涙)。
可能であれば、是非やってみてくださいね。
しかし、981型で22万kmとはビックリです。
ケイマンだとのことですが、これで私のボクスターは「日本一の過走行981」ではないことが判明しました(笑)。

by wata (2022-07-18 21:09) 

ぽてと

なるほど、水冷になってからはオイルラインは短いのですね。それこそ考えれば当然、失敬しました。
単純に残留が多いと、マメなオイル交換をしていても、あまり気分のいいものではないでしょうし、この謎が解けたら是非記事にして下さい。
他人事ながら、私も非常に気になるうちの一人です。

P.S.動画を拝見する限り、なかなかのGでは無いかと思いますよw
by ぽてと (2022-07-19 20:07) 

wata

ぽてとさん

私も詳しくはありませんが、空冷時代のポルシェはフロントまでオイル・ラインを伸ばしてオイル・クーラーで冷やしているのだ、と930型のオーナーさんに聞いたことがあります。
ファンによる冷却だけでは足りないでしょうから、正に「油冷」エンジンなんですね。
ボクスターは水冷エンジンですが、エンジン・オイルそのものを冷やすためにヒート・エクスチェンジャーが装備されているようです。
なので、あくまで推測ではありますが、もしかするとその前後にオイルが溜まっているのかもしれません。
以前、ぽてとさんにコメントいただいた記事に書いた通り、ギア・オイル用のヒート・エクスチェンジャーまでありますから、ポルシェの油温管理は徹底しているなぁと思います。
https://wind-and-light-bxtr.blog.ss-blog.jp/2020-02-01
・・・ちなみに動画はですね、横Gがかかっているように編集しているのだと思います(汗)。

by wata (2022-07-19 21:44) 

suite-spiral

今度、信頼の置けるプロフェッショナルに聞いてみますが、参考になりそうな記事をリンクしますね。既に見ているとは思いますが。

https://car-motor--fan-jp.cdn.ampproject.org/v/s/car.motor-fan.jp/article/amp/10001711?amp_gsa=1&amp_js_v=a9&usqp=mq331AQKKAFQArABIIACAw%3D%3D#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=16582423744191&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&ampshare=https%3A%2F%2Fcar.motor-fan.jp%2Farticle%2F10001711

https://tk0120.exblog.jp/6052949/

これらの記載を踏まえると、気泡除去や冷却効果を高めるためのリターンポンプの辺りに溜まっている可能性があります。

なお、上記の引用文に拠ると「ポルシェ独自のこの技術は、高速コーナー走行時のような横Gのかかった過酷な条件のもとでも、安定してオイルを供給するシステムです。」とのことですが、「アンジュレーションの多い低速ブラインドコーナーや広域農道、大規模林道、宇久須のコークスクリューのような横Gのかかった過酷な条件のもとでも」と言い換えられる程の想定をPorsche AGがしているかは定かではありません。

まあ、でも大丈夫でしょう。あれだけ横Gがかかった走行をしまくって20万km超えなんですから。横Gが編集効果ではないことは同乗実走済みです(笑)

by suite-spiral (2022-07-20 00:06) 

wata

suite-spiralさん、こんにちは。

リンク先の記事を拝見しましたが、911GT3のエンジンはすごいんですねぇ。
一方、私のボクスターはシリーズで最もベーシックな2.7Lモデルではあるものの、それでもセミ・ドライ・サンプやヒート・エクスチェンジャーなどのオイル管理システムを採用してしるのはさすがポルシェだな、と思わされました。
そりゃ、私如きが「アンジュレーションの多い低速ブラインドコーナーや広域農道、大規模林道、宇久須のコークスクリューのような」道でいくら頑張ったところで、ビクともしないワケです。
編集でごまかしているような横Gは、実際には発生していませんからね(汗)。

by wata (2022-07-20 07:50) 

あああ

オイルドレンボルトを抜いてエンジン回すとポンプが回って古オイルがどばどば出てきますよ
それで追加で2lくらいでてきます
空冷で、ですが
by あああ (2022-09-04 11:58) 

wata

あああさん、はじめまして。

コメントをいただき、どうもありがとうございます。
空冷のオイル交換は水冷に比べて工数がかかると聞いたことがありますが、なるほど、ポンプを回して残オイルを排出しているんですね。
しかし、その作業で2Lも出てくるとはビックリです。
「油冷エンジン」とも呼ばれる所以ですね!

by wata (2022-09-04 15:24) 

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