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信越山岳ツーリング:2 [drive/touring]

長野県北部、野尻湖畔、朝7時。

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傘を要するほどではないものの、小雨がパラパラと降っており、天気予報も晴れを期待できるレベルにありません。
それでもツーリングの高揚感はやはり格別で、テンション高くパッキングを終えトランシーバの疎通確認を済ませてから、911カレラS/ボクスターGTS/ボクスターのオーダーで宿を後にしました。
パイロットのNOLIさんによる事前のガイダンスによれば、今日は新潟県の山の中を東に向けて走りまくる計画とのこと。
ローカルな国道や県道は言うに及ばず、深山幽谷な舗装林道までもがルートに組み込まれているのです。
そもそもNOLIさんは「そういう人」なので、今回も覚悟を決めて楽しく同道させてもらう所存なのですが、結果、この日はこれまでで最も多くの通行止めを喰らった一日となったのでした(汗)。

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3台はK504を快走し、K97を北上すべく信越国境を越えてその分岐に達します。
ところが県道はいきなりの崩落通行止め①となっていたため、斑尾高原から沼の原湿原経由で迂回を試みるも、その狭隘路も山奥で通行止め②・・・。
斑尾高原まで引き返し、長野県に入ってK97→K503と結び、R292で新潟県に戻りました。
リルートの結果とは言え、この国道は山間部を行く快走路で、ツーリング感たっぷりのいい道だと思います。
沿道最初のコンビニであるセブン-イレブン妙高姫川原店でのショート・ブレイクを経て、南へ戻りK455で東を目指そうとするものの、またもや通行止め③の情報にUターン。
K30→K184→K254とぐるっと回って、懲りずに(笑)山奥へと突き進みます。
県道から舗装林道に入り、なおも走り続ける3台。
道は狭いものの路面状況は良く、気持ちのいい山岳ドライブを楽しんでいたのですが、それも光ヶ丘高原への分岐を左折するまでのことでした。

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舗装は引き続き悪くはないのですが、路上には木の枝や落石が散乱し、流出した泥に覆われている箇所もあります。
落ちている石も「岩」に近い大きさだったり、倒れ掛かる枝に撤去作業を余儀なくされるなど、その荒れっぷりはハンパではありません。
私独りであれば間違いなく引き返すレベルなのに、NOLI軍曹はお構いなしに先へと進むのです。
この男、やはりタダモノではありません(汗)。
が、分岐から2km近く進んだところで道は雪に覆われ、行軍はついにその足を止めることになりました。
いやはや、すんげーところまで来たもんだ(笑)。

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ということで、実質通行止め④の林道でブレックファスト・タイム。
先ほどセブン-イレブンで仕入れてきたパンなどを喰ってから、いつものようにNOLIさんが湯を沸かし、コーヒーを淹れてくれました。
ハンド・ミルでゴリゴリと豆を挽くと、素晴らしい香りが漂ってきます。
ドリップされたコーヒーはやや濃いめで深く、旨い。
弱まっていた雨はいつの間にか上がり、グレイ一色だった空の雲にも表情が出てきています。
誰もいない森の中、行き止まりの林道に拡がる雪の上で、挽きたて&淹れたてのコーヒーをいただく。
そんな非日常的かつある種の倒錯的なシチュエーションを、大いに楽しむことができました。

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後片付けをして撤収、ようやく乾いた幌を降ろした2台のボクスターは、カレラSに続いて往路をゆっくりと戻っていきます。
と、いくつかのカーブを曲がった先の路上に、ボウリング球よりもデカい岩が転がっているではありませんか!
握りこぶし大の落石は今日もたくさん見ていますが、これはもはやクラスが違います。
しかもこの岩、コーヒーを飲んでいるうちに落ちてきたってことですよね・・・。
シャレになりませんねぇ(汗)。
若いお二人に撤去していただきましたが、いつまた落ちてくるかわかりませんので、直ちにその場を後にしました。
いやもう、堪忍してください(涙)。

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K254まで戻り、右折したすぐの駐車スペースでひとやすみしてから、広域農道/くびき野パノラマ街道をドライブします。
ここは2年前の秋に同じメンバーで、その後改めて私独りでも走りに来ている大好きな道で、テクニカルなコーナーやアップダウンに加えて景観にも恵まれた素晴らしいドライビング・ロードなのです。
私は中堅から殿[しんがり]を務めましたが、んもー最高。
前方からバチバチと飛んでくる礫[つぶて]が、勢い余っていくつも車室内に飛び込んでくるのには参りましたけど(汗)、PSE[ポルシェ・スポーツエグゾーストシステム]を解き放った2台のサウンドを耳にし、そのシュアな走りを目にしながら自身も必死こいて走るのは、もはや至福以外の何物でもありませんでした。
PSEは低速/低回転でも大きな音を出せる装備ですが、やはり街中などではなく、カントリー&ワインディングでそのサウンドに整合する走りを拝見すると、後続としても大いにテンションが上がるのです(笑)。

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広域農道の終着からは、K198→K184→R405と結んでK301へ。
初めて走るこの県道はカントリー感に溢れており、さすがNOLIちゃんイイ道知ってるなーと笑顔でついていったのも束の間、すぐにその快走路を捨てて狭い林道へと突入することになります(汗)。
田んぼの中の道をぐりぐりと上り、薬師峠下の駐車帯で小休止。
再び振り出した雨に幌を閉じましたが、無人の明るい峠にはいい風が吹いていました。
その先を下っていくと、道は分断されていたK301へと復帰するものの、ところどころで舗装が大きくうねっており、アンダー・フロアを擦ることもあるので要注意。
軽トラ以外は通れないんじゃないかクラスのバンプやアンジュレーションを慎重にクリアしつつ、ようやく里山まで出ることができました。

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東へと向かう、雨と泥で汚れまくった3台の山岳ドライブは続きます。
キューピッドバレイ付近からまたまた舗装林道に入り、菖蒲高原を抜けようとするも、積雪通行止め⑤で転回&撤収。
大きく迂回するR403は小さな峠を越える1.5車線から改良済の2車線路へと変わる、とても走り応えのある区間です。
K80を南下、松之山温泉の先から津南に出るべくR405を選びましたが、これまた冬期閉鎖中⑥のため、K358からR353で迂回することとなりました。
いやしかし、1日のドライブで6回も通行止めを喰らったのは、今回が初めてかもしれません。
5月も中旬を過ぎているのにまだまだ冬期閉鎖路が多く残っているのですから、やっぱり越後の雪深さは凄いんですねぇ・・・。
K76脇の「あてま高原リゾート」で軽く茶などを飲んでから、ゴールの越後湯沢方面へと向かいました。

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岩原スキー場下、巨大なリゾートマンション群の一角に建つ「エンゼルリゾート湯沢」にチェック・イン。
9階建てマンションの各部屋を宿泊用に貸し出している民泊施設のようですが、しかしNOLIさん、おもしろい宿を見つけてきますねぇ(笑)。
旧き佳きバブル時代の建屋は実に快適で、今回泊まった部屋は2LDKととても広く、下層には本業の旅館もビックリの温泉大浴場やビリヤード場、卓球場までありました。
晩飯はガッツリ焼肉を喰おうと、タクシーでJR越後湯沢の駅前へ。
焼肉さかえや」はかなりの有名店らしく、シャッターが多く閉まる商店街の中にあって満員御礼、18時にして既に5-6組ほどが並んでいるのを見て仰天しました。
独りだったらとても待てなかった1時間を耐えてありついた焼肉は、待った甲斐を大きく上回るレベルの旨さです。
腹いっぱいになったらお会計、焼肉をよく喰うというIsseiさん曰く、都内でこの味と量だったら倍は取られるだろうとのこと。
大満足で宿へと引き揚げ、3人はコーヒーを飲みつつ、今日の走りを振り返りながら大いに語らうのでありました。


本日の走行距離は、273kmでした。

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