SSブログ

信越山岳ツーリング:1 [drive/touring]

クルマ仲間のNOLIさん&Isseiさんと、週末のロード・トリップに出てきました。

P1230197.jpg
P1230194.jpg
初日のゴールは、長野県北部・野尻湖畔の宿。
メンバーはそれぞれ仕事などがあるため現地集合とし、翌朝から一緒に走ることとなっています。
私も午前中に2本、ウェビナーとミーティングに参加する予定があるため、朝4時前に中央自動車道に入りました(←午後発じゃないのか?)。
夜明けのハイウェイを150kmほど順調に走り、長野県/諏訪南ICでアウト。
曇り空の広域農道/八ヶ岳エコーラインを北上し、R152/大門街道を駆け上がっていきます。
他にクルマもバイクも走っておらず、標高を稼ぐに連れてジワジワと下がる気温にヒーターを強めながら、コーナリング&ヒルクライミングを楽しみました。
海抜1,400mの白樺湖を過ぎてK40に入っても、トラフィックは皆無のレベル。
そう、今日は久しぶりにビーナスラインを走るのです。

P1190396.jpg
DJI_0021.jpg
P1190405.jpg
P1190412.jpg
P1230207.jpg
P1230215.jpg
P1230223.jpg
P1230222.jpg
P1230232.jpg
P1230230.jpg
線形も風景も素晴らしいビーナスラインは、同時に日本屈指の観光道路でもあります。
従ってシーズン中の休日にはたくさんのクルマやバイクがやってくるワケで、特にここ最近は交通量がグンと増えただけでなく、集団化の影響か、極めて流れが悪くなっているように感じていました。
しかしながら今日は平日、しかも時刻はまだ朝の7時前。
路上も駐車スペースもほぼ無人で、過去最高レベルのビーナスライン・ドライブを楽しむことができたのです。
雄大な草原上を走って霧ヶ峰に達し、涼しい高原の空気をおかずに握り飯を頬張ってからK194へ。
2速から4速までを使い、稜線上のルーズなコーナーから連続する屈曲セクションまで、ボクスターの走りを存分に楽しみます。
前を塞ぐクルマもバイクもなく、完全なるマイペース走行が続きました。
美ヶ原高原への急坂羊腸路を駆け上がると、その先は標高2,000mから1,000mへ、やや路面の荒れたK464でのハードなダウンヒルが待っています。
タイヤとブレーキ・パッド&ディスクが削られていくのを実感しながら、K62との交点まで走り切りました。
白樺湖からここまで50km、クリア・ラップのビーナスライン。
嗚呼ッ、こんなの初めてッ!(昇天)

P1230240.jpg
P1230238.jpg
P1230243.jpg
熱くなった人間と機械とを冷やしながら、K62を東にのんびりと走ります。
沿道には心休まる里山の風景が展開し、とてもいい雰囲気でした。
地元の車列に加わって東御の市街地を抜け、次に目指すは群馬県との県境、地蔵峠周辺に拡がる湯の丸高原です。
アプローチのK94も交通量は僅少で、気持ちのいいペースで上っていくのですが、気がつけばウェビナー開始時刻の5分前(汗)。
峠手前の山坂道エリアはモバイル圏外であるため、ここ最近で一番の勢いでアクセルを踏んづけて、スキール音を無視しつつ峠までのダッシュを試みました。
結果、開始1分前にサインインすることができ、スキー場のテーブル&ベンチでウェビナーに参加したのですが、セルフ・マネジメントがダメダメですね・・・(涙)。

DSC_0171.jpg
ウェビナー終了後、持参したコーヒーで一息ついていると、通りがかりのおじさんが近づいてきて話しかけてくれました。
「このクルマ、カッコいいですねぇ。何てクルマですか?へぇ、ポルシェですか。イタリアの。あ、ドイツですか。いやホントにカッコいいですね。写真撮っていいですか?(奥さんに)おーい、こっち来てくれ。はい、チーズ。もう1枚。はい、チーズ。いやどうもすみません。それじゃ気をつけて」
・・・いやはや、ボクスターは人気がありますねぇ(笑)。

P1230250.jpg
P1190417.jpg
P1230261.jpg
P1230263.jpg
P1190427.jpg
次のミーティングまではまだ少し時間があるはずなので、スマートフォンでサインイン&モニタリングしながら群馬県側のK94をマイペースで下っていきます。
道は従前よりもかなり整備された印象で、序盤のヘアピン・ゾーンを抜けると川沿いになだらかなコーナーが続いていました。
が、予想外に早いタイミングでミーティング開始のアナウンス。
慌ててボクスターを脇道へと曲げ、広大なキャベツ畑のど真ん中に駐車スペースを発見し、これまたギリギリでミーティングに参加したのです。
学習能力ゼロ、自身の行動には余裕を持たせないとダメですね(汗)。
若干の残務はあるものの、それは後刻片づけることにしてリスタート。
仕事から解放され、つまごいパノラマライン・ノルトシュライフェ(北コース)を遠慮なくドライブします。
いくつもの丘を越えてゆく2車線の広域農道は、何度走っても気持ちいい。
雄大な景色を眺めつつ、風を切って3速⇔4速でボクスターを大いに走らせました。
終点で接続するK59を左折し、R292を北上。
すっかり腹も減ったので、草津の街で昼飯を喰おうと思います。

P1230266.jpg
P1230269.jpg
国道から少し離れた一方通行の通り沿いにある「とんかつの店 とん香[とんか]」は、旧き佳き昭和の定食屋といった趣の佇まい。
先客も多数おり、人気の程が窺えます。
細かいパン粉の薄衣を纏ったロースかつを一口齧ると、その旨さにビックリ。
柔らかく、滲み出る脂の甘さが抜群で、思い出すだけでヨダレが出てくるレベルです。
観光地だと侮るなかれ、大満足で店を後にすることとなったのでした。

P1230270.jpg
P1190431.jpg
P1190436.jpg
P1190437.jpg
最寄りのセブン-イレブンで仕入れたホット・コーヒーをマイボトルに詰めて、R292/志賀草津高原ルートを上ります。
交通量は少なく、追いついた前走車に譲ってもらったりしながら、日本屈指の山岳国道を走っていきました。
沿道に雪は残ってはいますが、冬期通行止め解除直後のような雪壁はもはや消失し、熊笹の緑が勝っている印象です。
標高2,172m、国道最高地点の碑はいつものようにクルマやバイクが溢れているため躊躇なくパスし、上信国境を通過。
横手山ドライブインで小休止、果てしなく続く山の風景を眺めつつ、熱々のコーヒーを愉しみました。
引き続きのR292はタイトなヘアピンの連続から林の中の快走路へと下っていきますが、前走車はゼロではありません。
抜かせてもらえる時は安全&迅速にオーバーテイクし、そうでない時はのんびりと、標高を下げていきました。
で、志賀高原エリアに差しかかった辺りでルーム・ミラーを見ると、いつの間にか黒っぽいポルシェ・911が張り付いており、しかもそのドライバーが大きく手を振っているではありませんか。
え?誰?
・・・あ、NOLIちゃんか!(汗)

P1230277.jpg
今日の夕刻、野尻湖の宿で落ち合う予定だったNOLIさん。
現地集合ということで、特に互いの行程を共有してはいなかったのですが、やはり彼もまっすぐには宿に向かわず、志賀草津高原ルートのドライブを楽しんでいたのだそうです。
やはり、同じ穴の狢ですな(笑)。
明日からのルートはNOLIさんに一任しているため今日は私が先導することとなり、ダーク・ブルーの991型カレラSと2台で宿を目指します。

6_n (1).jpg
R292を下りきってから、R403へとスイッチ。
市街地を大きく迂回する山間のローカル国道を、2台はイイ感じのペースで駆け抜けていきます。
飯山の街を抜け、K97で斑尾高原へと上っていくと、道はトラフィック・ゼロの走り放題ワインディングとなりました。
2速でアクセルを踏んづけて走るものの、後方から迫り来る3.8Lフラット・シックスの咆哮とレーシング・パッドのスキール音がボクスターのエンジン・サウンドに重なり、更に凌駕してきます(汗)。
アスファルトが荒れている箇所も少なくありませんでしたが、多少のトラクション・ロスを覚悟でPASM[ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム]をハード・プロファイルに設定し、モーメント制御を優先させて走りました。
必死ですが、最高です(笑)。

P1230278.jpg
8_n.jpg
P1230279.jpg
そのまま新潟県に入り、すぐにK504で長野県に戻ってK96で野尻湖へ。
湖畔の狭い周遊道路からいったんR18に出、ガソリン・スタンドで両車ハイオクを満タンにしました。
その際、ホースを借りてNOLIさんは車両全体を、私はフロント周りを軽く洗ったのですが、洗車が終わった途端に雨がポツリ。
すぐ近くの宿へと向かう途中で本格的に降り始め、丸一日開けていた幌を閉じる羽目になりました。
洗車をすると雨になる・・・お約束です(涙)。

P1230292.jpg
P1230290.jpg
P1230289.jpg
P1230281.jpg
P1230296.jpg
P1230299.jpg
P1230297.jpg
P1230303.jpg
4_n (1).jpg
LAMP野尻湖」は、アウトドア・アクティビティの拠点のような宿。
コーヒーを飲んだり雨上がりの湖畔を散歩しているうちに続々とチェック・インしてきましたが、スタッフもお客さんも若い人たちが多い印象で、我々はブッチギリの最年長だと思われました(汗)。
やがてもう一人のメンバーであるIsseiさんが981型ポルシェ・ボクスターGTSで到着、全員揃ったところで併設のレストランで晩飯です。
ハートランドを片手につまむクアトロフォルマッジは望外の旨さで、別途発注したラム麻婆ご飯にも大満足。
正直、軽いカフェ飯っぽいクオリティだろうと思っていたのですが、それは良い方向へと大きく裏切られました。
ザブンと風呂に入ってから中庭に出て、焚火を囲み雑談タイム。
東京に比べれば気温は低いものの、風もなく、パチパチと爆[は]ぜる火に当たっているとちょうどいい感じです。
天気は下り坂のようですが、明日は3人/3台で楽しいクルマ旅となるでしょう。
楢材が朱い熾[おき]となったところで部屋へと引き上げ、ベッドに潜り込みました。


本日の走行距離は、427kmでした。

DSC_0173.jpg
あちちちちちち(汗)。

nice!(5)  コメント(6) 
共通テーマ:自動車

nice! 5

コメント 6

Life Nine One One

こんばんは!雪解けを待つ関東東海圏のツアラーにとってのゴールデンコース堪能記事、ありがとうございました。いつもだとWATAさんのルートをツーリングマップルで追いかけながら頭の中に入れておりますが、今回は次から次とあの道この道と思い出しながら追えました。このコースにくびき野パノラマ街道が入ればゴールデンスペシャルルートだと勝手に楽しんでおります。お疲れ様でした。
by Life Nine One One (2022-05-30 19:47) 

wata

Life Nine One Oneさん、こんにちは。

はい、ビーナスラインや志賀草津高原ルートはもはやベッタベタな観光道路なので、週末のルートとしては避けておりました。
線形や景色は文句なしの第一級でも、混雑していたら三級以下ですし、混雑するのが解っていて走りに行くほど、私ゃ人間ができていませんからね(笑)。
それにしても、今回のルートにくびき野パノラマ街道をセットして考えられたとはさすがです。
ご推察の通り、翌日にNOLI隊長がセットしてくれましたよ!

by wata (2022-05-30 21:07) 

Dachi

こんばんは。
首都圏を起点に北信エリアに入るにはこういうルーティングもあるのかと、目から鱗です。Day 2はくびき野パノラマ街道を走られたとのことですが、それに続く展開、次回このエリアを訪問する際の参考にしたいので期待しております!
by Dachi (2022-05-30 22:02) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

よくよく考えたら、1日でビーナスラインと志賀草津高原ルートの双方を走ったのは初めてかもしれません。
いずれも週末はチンタラ走行必至なので、考えもしなかったんですね(笑)。
前述の通り、翌日はくびき野パノラマ街道を走りましたが、ルート隊長は私ではなく、悪路をものともしない鬼軍曹のNOLIさんです。
宿から広域農道まで素直に行ったと思ったら大間違いですので、Day2は震えてお待ちください(汗)。

by wata (2022-05-30 22:36) 

NOLI

まさかあそこでエンカウントしちゃうとは思ってもいなかったのでこっちも油断していましたが、偶然カメラが回っているタイミングで「まぁ少しは持ってるな・・・」と思った次第です(笑)。朝からビーナス、湯の丸、そして滋賀草津高原道路ってもうアホにも程がありますよね(褒めてますよ?)。

まぁまぁ頑張ったので、このDAY0の様子は今週末映像として皆様に復習して頂けると思います。
by NOLI (2022-05-31 23:16) 

wata

NOLIさん、こんにちは。

遭いましたねぇ。
ただ細かく言えば、私がNOLIさんを見つけたのではなく、その逆だったのがちょっと悔しいです(←?)。
ウェビナーなどを挟んだとは言え、この日は早朝からフルで走り、更に志賀高原から宿までのタンデム・ラン、宿での飯や焚火タイムと、おかげさまで盛りだくさんの1日となりました。
VLOGを楽しみにしているのは、もちろん私だけではないハズです。
編集、頑張ってください!

by wata (2022-06-01 00:03) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。