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信越山岳ツーリング:3 [drive/touring]

新潟県湯沢町の朝は、小糠雨の空。
天気はゆっくりと回復するとの予報が出ており、大いに期待しながらスタートしました。

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R17を北上、沿道のセブン-イレブン中越塩沢南店で朝飯を仕入れてから、K28で山の方へと向かいます。
K233から分かれた急坂路をぐりぐりと上がっていくと、三国川ダムの上に出ました。
静かな山間の雨は上がり、空を塞いでいた雲を乾いた涼しい風がゆっくりと動かして、青空さえ見え始めています。
いやもう、清々しいったらありゃしません(笑)。
駐車公園でNOLIさんが沸かしてくれた湯を注ぎ、味の素・クノールスープDELI「ポルチーニ香るきのこのクリームスープパスタ」をいただきます。
もともと好きな商品ではあるのですが、「景色の良いところで喰うと旨さ3倍増」の法則どおり、コレが更に旨いんですねぇ。
飯を喰い終わったところでNOLIさんがテレカンのため911カレラSの車室内に籠り、Isseiさんと私は付近をブラブラと散策。
昨日までとは明らかに空気が入れ替わっており、ボクスターGTSと2.7、赤と黒の幌も急速に乾いてきました。

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テレカンを終えたNOLIさんを先頭にリスタート、里へと下りながら待望のルーフ・オープン!
雨に降られた昨日から一転、強さを取り戻した初夏のような太陽に長袖を脱ぎ捨て、Tシャツ1枚でボクスターを走らせました。
リエゾンのR291を消化し、道の駅「ゆのたに」に立ち寄ります。
併設のレストランで昼飯にタレかつ丼を喰ったり、土産物を買ったり、ガソリンを補充したりしているうちに、NOLIさんが2発目のテレカンを終了。
日曜日だっつーのに、お疲れさまでした(笑)。

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山古志方面へと分け入るK23は、本日最初のスペシャル・ステージ。
誰もいない山腹の明るいワインディング・ロードで、カレラSとボクスターGTSのテールを追いかけました。
激しいアップ・ダウンとタイトなコーナーの連続ですが、それらを大いに楽しんで走り続ける3台。
道はK24となって曲率も勾配も緩くなり、ギアを1段上げてアクセルを踏み込みます。
トラフィックは皆無のレベル、沿道にも人の姿はなく、ファスト&セイフティ・ドライビングを続けました。
えぇ、最高ですとも(笑)。

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栃尾の町を抜け、K9からR289にスイッチし、福島との県境に立ちはだかる山々を目指して走ります。
大谷ダムによって堰き止められたひめさゆり湖を過ぎると、道は未開通のためゲートに阻まれて進むことはできなくなるのですが、2026年に予定されている全通の暁には、新潟県と福島県とを結ぶ「八十里越」と呼ばれる新たなルートが完成するのです。
ここから20kmほど南にR252/六十里越、更に20km南にR352/奥只見樹海ラインといずれも素晴らしい県境越えの山岳ルートがありますので、八十里越が完成すればこの3ルートを使って新潟から福島へと走り、また福島から新潟へ戻ってもう一度福島に入ってから新潟→福島→新潟→福島→新潟福島新潟福島新潟福島新潟福島嗚呼ッ!(発射)
・・・失敬、つい我を忘れてしまいましたが(汗)、それほど楽しみにしているのです。

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ちなみに今回のツーリングでも企画段階でNOLIさんからルートの概要を聞いていたのですが、冬季閉鎖解除直後の本日に走る予定だったR252/六十里越は福島県側で大規模な雪崩が発生、巨大な橋梁が流されてしまい、不通となっていることが判明。
例によって現地の土木事務所に電話で確認したところ、復旧未定との回答だったため、NOLIさんにルートを組みなおしてもらったのでした。
しかし2車線の立派な橋が雪崩で跡形もなく流されるなんて、どんだけ厳しいのよ、自然・・・。
我々はお遊びで走っているだけですが、八十里越が開通すれば従前ルートの強力なバックアップともなり、地元の方々の生活や物流への大きなフォローとなるはずです。
関係者の皆さん、頑張っていい道を作ってください!

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話を元に戻して、ひめさゆり湖までUターン。
誰もいない湖畔、道が湖に消えるところまで進んだら、NOLIさんプレゼンツ:本日のコーヒー・タイムです。
傾きつつある太陽、湖面を渡る涼しい風、淹れたてのコーヒー。
いやもう、これ以上望むものはありません。
NOLIさんのような本格的なギアはなくとも、やはり出先でお湯を沸かせる能力だけでもあると全然違うよなぁ、と改めて思いました。
クルマ仲間のJUNさんDachiさんも湯沸かしセット一式をクルマに積んでおり、コーヒーや簡単な食事を楽しんでいるとのこと。
私も皆さんに感化され、しばらく前に各種アイテムをAmazonのカートへ入れたのですが、イマイチ踏み切れないまま現在に至っております(汗)。

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時刻は既に17時、今日は東京へ帰らなきゃいけないのに、3人はまだ新潟の山奥にいます(笑)。
とは言え日没まではまだ2時間近くあるので、引き続きプラン通りに走ることとなりました。
R290→K226とカントリー・ロードを北上していくものの、先頭のカレラSは快適な県道を離れて里山の狭い道をどんどん進んでいきます。
袋小路で何度かUターンを繰り返したこともあり、いやこれミスコースじゃないの?とすら思ったのですがそうではなく、やがて哺土原林道への入口を探し当てて突入しました。
仙見川の渓谷に沿って山奥へと伸びる無人の1.5車線路は、実にイイ雰囲気。
樹々の間から深く射し込む斜光を蹴散らして、3台はストイックに走り続けました。
小さな峠をトンネルで越えていったん山を下りたところで、哺土原林道の続きにアクセスします。
ぐりぐりと楽しく走るワインディングは狭いながらも舗装は良く、悪場峠という恐ろしげな名前にビビる必要はないと思いました(笑)。
しかしNOLIさん、いい道を探し出しますねぇ。

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林道終点からは、K564を経てラストのスペシャル・ステージ:K17に向かいます。
最後の集落を過ぎると道は1.5車線幅のリアル山道となり、日没の時刻を過ぎてどんどん深くなる闇をキセノン・ヘッドライトで切り裂きながら、3台はひたすら走りました。
この道は何度か走ったことがあり、その際はいずれも日中であったため、周囲や路面の状況を十分に把握しながらドライブすることができています。
が、ワケのわかんない宵闇の山道でトップを張り続けるNOLIさんは、本当に大変だと思います。
しかし、メチャクチャおもしろい!
昼間と変わらぬペースで沼越峠を越えた911と2台のボクスターは屈曲路を楽しく駆け下り、無事に山を出てR49でリエゾン・モードへと移行しました。

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時刻は20時前。
セブン-イレブン下越津川店で小休止、腹ペコなので飯を食って帰ろうということになりました。
で、すぐ隣にあるラスト・オーダー直前の「かつ丸 津川店」に飛び込み、3人揃ってロースかつ定食を発注。
自身、3日連続でとんかつを喰ってるんだよなーとの苦笑いを抑えつつ、舌鼓を鳴らしながら一気に完食しました。
最寄りの津川ICから磐越自動車道に乗り、磐梯山SAで最後のブレイクです。
日曜日の夜10時、東京から300kmも離れた無人のSAでクルマやツーリングの話をしている我々って、何なんでしょうね(笑)。
いつかまた一緒に走ることを誓って解散、それぞれのペースで自宅へと向かいます。
途中、栃木県内で豪雨に見舞われペースを落としたことが影響し、浦和TBを抜けたのは午前0時を過ぎてから。
図らずも、ETCの深夜割引が適用となりました(笑)。


本日の走行距離は、557kmでした。

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いや~、楽しかった!
初日を除き、今回もルートなどすべてはNOLIさんに任せっきりのツーリングとなりましたが、自身では決して選ばないであろうドイヒーな道をも行程に組み込んでくれたこともあって(汗)、新鮮かつエキサイティングなドライブを十分に堪能させてもらいました。
私は独りで走るのが基本だと思っており、その上で仲間と共に走ることで、いろいろと勉強させてもらっていると思っています。
今回も得たものがたくさんありましたので、それを今後のドライブ/ツーリングにフィードバックしていこうと考えている次第です。
NOLIさん、Isseiさん、どうもありがとうございました。
次回のツーリングも楽しみにしています!


3日間の走行距離は、1,272km。
走行時間は21時間08分、平均速度は62km/h。
平均燃費は、10.3km/lでした。

なお、今回の道中でもお二人はカメラをガンガン回していました。
莫大なフッテージからNOLIさんが素晴らしいムービーを作ってくれるハズですので、こちらも全話の配信を楽しみに待ちたいと思います。
皆さんも是非、ご覧ください!

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ソニーソニー

wataさんこんにちは
以前より計画していたものの雨で延期していたビーナスラインへ一昨日昨日と走りに行ってきました。前からいつかはと思っていた嬬恋パノラマラインと志賀草津高原道路もwataさんのblogを見て「そうか朝早くスタートすれば1日で周れるのか」と気づき←遅い ならばと早起きして観光道路周遊を満喫してきました。遥か浅間山を臨みパッチワークのような田畑が広がるまるで北海道のような風景の嬬恋パノラマラインの方が感動も一入でした。ありがとうございました。これからも楽しいツーリングのエッセンスを分けてください。
しかし長野の燃料の高さよ 軽油が¥161って•••
by ソニーソニー (2022-06-05 18:54) 

wata

ソニーソニーさん、こんにちは。

ビーナスラインや志賀草津道路は、良くも悪くも超観光道路ですよね。
曜日や時間帯を選ばないと、「何のためにここまで来たんだろう」的な混雑~渋滞にハマるので、迂闊に近づけないイメージがあります。
ガラガラなら、素晴らしいんですけどねぇ・・・。
一方、つまごいパノラマラインはいつでも快走できますし、雄大な景色も魅力的ですから、走り好きの方に強くお勧めする次第です。
燃料は・・・群馬県側で入れたほうが良さそうですね(汗)。

by wata (2022-06-05 21:24) 

Life Nine One One

こんばんは!期待以上の最終ルートに笑顔が出てしまいます(^^)
ひめさゆり湖から圧巻の悪場峠を見つけ出すのは、究極としか言えません。2026年の『八十里越』完成まで私も楽しみに走り続けていたいと思います。
by Life Nine One One (2022-06-06 19:44) 

wata

Life Nine One Oneさん、こんにちは。

悪場峠を越える広域基幹林道、哺土原線・・・。
この付近は何度も走っているはずなのですが、今回初めてNOLIさんに連れていってもらうまで、林道の存在すら知りませんでした。
いやマジで、究極のルーティングだと思いましたよ。
八十里越の完成は、そんじょそこらの高速道路が開通するよりも楽しみにしています。
可能であれば、開通記念式典に参加させていただきたいぐらいです(笑)。

by wata (2022-06-06 21:47) 

Dachi

こんばんは。全編を通して楽しませていただきました。

Day2は、残雪路・適度に荒れた狭隘道は想定の範囲内でしたが、人の頭大の落石がゴロゴロ、しかも絶賛増殖中って・・・確かに震えますね(怖)Day3の山古志を抜けるルーティングもなかなかよさそうです(私も、本降りの雨じゃなければこのあたりを走って新潟市に抜けようと思っていました)。

仰るように、ソロ行が基本ではあるものの、仲間と走ればソロ行では得られない新たな発見・サプライズや新鮮な刺激があって、それぞれ良さがありますよね。今回のツーリングもそんな刺激に満ちたものとなったようで何よりです。

梅雨が明け残雪の心配がない頃に、私もまたこのエリアを訪れてみようと思います。

by Dachi (2022-06-07 00:38) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

3日間のツーリング記におつきあいいただき、どうもありがとうございました。
山岳路におけるこの時期の落石は、雪解けに伴って発生することが多いようです。
なので、冬季閉鎖は雪が解けてもすぐには解除せず、倒木や落石などを撤去し安全を確認してから開通、となるんですね。
5月下旬でも通行止箇所が多く残る理由が、よくわかりました。
また、今回のような本当に酷い道を走るのであれば、ソロではなく仲間が必須だということもよくわかりました(笑)。
いずれにせよ楽しいエリアなので、私もまた走りに来ようと思います!

by wata (2022-06-07 20:57) 

UC

こんにちは。

信越山岳ツーリング、道中のハードな光景を思い浮かべながら読破させて頂きました。やはりこういうアドベンチャー系道路を走ろうとすると、通行止めに出会う確率は高くなりますね。NOLIさんのYoutube映像も楽しみです。

前泊日にビーナスを走られたということでしたが、黒のF32に乗る友人が東御辺りで青いボクスターをお見かけした・・とのことでした。ちょうど5月のウィークデーだったそうで、きっとwataさんだと思う、と本人が嬉しそうに報告していました・・笑
by UC (2022-06-10 13:12) 

wata

UCさん、こんにちは。

はい、相次ぐ通行止めのインパクトは、NOLIさんのVlogで大いに堪能していただけると思います(笑)。
全国各地の山岳エリアには、雪とは関係なく崩落などで通れない道も少なくないのですが、そういうエリアには走り応えのある面白い道も多いので、通行止め覚悟で走りに行っちゃうんですよね。
困ったもんです(笑)。
なお、東御付近はビーナスラインを走り切った後に通過していました。
ウェビナーの開始時刻が迫っていることに気づいて湯の丸高原へ全力で駆け上がる前の、穏やかなリエゾンの時間だったと思います(汗)。

by wata (2022-06-10 20:30) 

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