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GT2020-6:鉞半島走行記 [drive/touring]

青森県十和田市の朝は、快晴!

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風呂で十分温まってからホースを借りて泥だらけのボクスターを洗車、まずまずキレイになって大いに満足です。
空気も水も冷たいのですが、うっすらと汗をかいたので、再び風呂に入ってからハーフ・バイキングの朝食を腹一杯喰いました。
早寝早起き、朝風呂に、軽い運動と朝ごはん。
このように、ツーリングに出ると日常よりもずっと健康的な生活を送ることができるのです(笑)。

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宿を後にして市街地を抜け、強風に波が立つ小川原湖畔で乾いた幌を下ろしました。
気温は10℃、寒いのは風のせいであり、むしろ陽射しが暖かく感じられるぐらいの陽気です。
今日は下北半島を走ります。
天気予報は晴れが先行、昨日の寒波でも降雪はなかったようなので、沿岸部を中心に走れば大丈夫だろう、との読みなのです。
原野を貫くK170からR338に入り、半島の太平洋側を北上。
この道は一部を除き明るい林の中を行く広い2車線路、交通量も少ないので、幹線道である陸奥湾側のR279よりも気持ちよく走れるはずです。
吹き荒ぶ風を切り裂いて、ハイペースのボクスターは北に向かいました。

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K248へと右折、無人の森の中を突っ走り、白波の津軽海峡を左手に見ながらK6で尻屋崎に到着。
雲の流れる青い空と接した冷たい水平線を彼方に見る、遮るもののない北の涯[はて]の岬には、信じ難いほどの強い風が吹いていました。
ボクスターのドアを開けるのも一苦労、開いたら開いたでドアがガバッと持っていかれそうになるレベルです。
ここでトップの開閉操作をしたら、メリメリッ⇒ドッカーン!と幌が飛んで行ってしまうことでしょう(汗)。
吐き気がするほどの暴風にマトモに歩くこともできず、灯台への散策を断念して撤収。
いやもう、すんごい体験でした(笑)。

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今日もまた地域共通クーポンを使い、むつ市内のガソリン・スタンドでハイオクを満タンにしてから街を出ます。
海上自衛隊の基地を過ぎた辺りから交通量は一気に減り、昼の陽に輝く陸奥湾を左手に見ながらR338を快走しました。
前走車に進路を阻まれることもありますが、慌てずに少し待てば、見通しの良いストレートで迅速かつ安全にブッコ抜くことができるのです。
下北半島を鉞[まさかり]に見立てれば刃の下端、道の駅「わきのさわ」で何か喰おうと思ったのですが、食堂は2-3年前に閉鎖されてしまったとの由。
11年前に立ち寄った向かいのラーメン屋はCOVID-19対策として青森県民以外お断りとのこと、仕方がないので道の駅の売店でどら焼きを買い求め、本日の昼食としました(涙)。

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ここからR338は鉞の刃の部分をトレースし、「海峡ライン」と呼ばれるようになります。
海沿いとはいえ実質的には山岳ワインディング、しかも極上のそれであり、ボクスターでは始めて走る、今回のGTにおける目的路のひとつなのです。
スポーツ・モードでアクセルを開け、2速をレッド・ラインまで使い切ったところでターン・イン。
ファルケン・アゼニスFK510は私ごときのレベルでは啼き出すこともなく、PASM[ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメントシステム]をハード・モードにセットしたビルシュタイン・B6ダンプトロニックに支えられて、アスファルトを捉え続けます。
青空の下、前走車も対向車もなく、50km以上に及ぶタフなワインディング・セクションを、青いボクスターだけが走っているのです。
これを最高と言わずして、何と言うのでしょうか(笑)。
大満足で海峡ラインを走り切り、強風の本州最北端・大間崎に立ち寄ってから、R279で宿のある下風呂温泉へと向かいました。

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海沿いの国道を離れ、急な坂道を上ったところにある「坪田旅館」にチェック・イン。
この宿にはすぐ隣の共同浴場「新湯」と同じ湯を引いているとのことで、その源泉温度はなんと90度以上!
当日の客は私だけだったようで、大浴場の檜風呂はダチョウ倶楽部もビックリの熱湯風呂状態です(汗)。
最小限の水を投入し、全力で湯もみをしてから、成分たっぷりな熱々の濁り湯に浸かって大いにリフレッシュさせていただきました。
晩飯は漬物以外すべて魚料理という徹底ぶりで、今日もまた腹一杯です。
寝る前にチェックした明日の予報は、嬉しいことにいつの間にか雨模様から好転しており、気温もグンと上がる模様。
さて、どこを走りましょうか。


本日の走行距離は、301km。
走行時間は5時間32分、平均速度は56km/h。
平均燃費は、10.1km/lでした。

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ていしあ

こんばんは。

私が走ったときより一段、落葉が進んでいるように見受けました。
やはり、あの極上ワインディングを独り占めできたわけですね。最高にも程がありますよ(笑。
by ていしあ (2020-11-20 21:39) 

Dion

こんばんは。
ちょっと忙しくてネットを我慢していたら
あっという間に青森まで北上されていらしたのですね。

そしてトップの画像も変更されたのですね。
こちらも素敵ですね。
以前のもとっても素敵でしたのでまたいつか復活される事を希望致しておりますが無理ですかね。(笑)
過去記事、連休の楽しみとさせていただきます。

by Dion (2020-11-20 22:08) 

あてんざ

wataさんこんにちは。いつも楽しく拝読させて頂いております。
私も9月に行きました、下北半島。
海峡ラインはむつ湾フェリー脇野沢港からスタートして、熊が出そうな奥深い山道を進んで行き、峠を下りたと思うとこじんまりした漁村に出くわしたりして、味わい深かった記憶があります。結構クネクネした道のイメージがありましたが、2速レッドラインとは!(驚)。
あといつも思うのですが、温泉があって素朴ながら美味しそうな地元料理が並んだ旅館を上手に見つけて泊まっていらっしゃいますよね。私はツーリングに行くと大抵ビジネスホテルになってしまうので(ネットで検索かけると大体そうなります)、これは改善しなければと思った次第です(笑)。
by あてんざ (2020-11-21 00:06) 

Yuba

いいですねぇ、ついに本州最北端!抜けの良い景色が最高にGT感を醸し出してくれていますね。ここまでくると完全に俗世から離れるので東京のこととか考えなくなっちゃうんですよね(笑)。そしてだんだん帰れない体になってゆく。。。

Boxsterも要所要所で洗車できているみたいで、それもまた醍醐味っすよね。羨ましさを噛み殺しながら、残りの日程の記事も拝読させていただきます!
by Yuba (2020-11-21 17:46) 

wata

ていしあさん、こんにちは。

はい、もう明らかに「紅葉<落葉」でしたねぇ。
そもそも海峡ラインは交通量が極めて少ないので、落ち葉が溜まりまくっている箇所がいくつかありました。
不用意に突っ込んで滑ることもありましたが、それがまたいいんですよね(笑)。
ともあれ、最高でした!

by wata (2020-11-21 21:31) 

wata

Dionさん、こんにちは。

はい、おかげさまで最北の記事を上梓することができました。
トップのヘッダー画像を換えたのは、6月以来ですかね・・・。
特に期間などを決めているワケでもなく、適当にやっているだけですので、どうぞお気になさらず(笑)。

by wata (2020-11-21 21:31) 

wata

あてんざさん、こんにちは。

おー、あてんざさんも海峡ラインを走りましたか!
この道は仰る通りかなりの曲がりクネリっぷりですから速度も上がらず、私は横着してその殆どを2速固定のまま走りました。
で、ストレートでは結果的にレッド・ラインまで回すことになるのですが、その産物として、素晴らしいレスポンスとサウンドを堪能することができたのです(笑)。
ドラ宿は私も「じゃらん」などで探しますが、できる限り温泉旅館、しかも安めの宿を2食つきで取るようにしてます。
ちなみに今回のGTは、全泊とも温泉宿でしたよ(笑)。

by wata (2020-11-21 21:32) 

wata

Yubaさん、こんにちは。

雨の新潟を一緒に走らせてもらってから3日後、おかげさまで最北に達することができました。
と言っても、個人的には観光地炸裂の大間崎に立つことにはあまり重きを置いておらず、下北半島というステージを走らせることに意義があると考えており、今回もその素晴らしさを改めて実感できましたよ。
確かに東京からは遠いですが、Yubaさんも万障繰り合わせて是非一度走りに行ってみてください。
ちなみにGT中、ボクスターを何度か洗いましたが、洗車後に雨が降らなかったのはこの日だけでした(涙)。

by wata (2020-11-21 21:32) 

ラビー

目にもとまらぬスピードでの早朝洗車からスタートとは(笑
どの写真も気持ちがよさそうです(羨
灯台の強風、すごいですね~今度は風速計もぜひ装備に・・(爆
どうやって撮ったんだろうという写真に頭をひねりながら、
あーすっごい枯れ葉の山~ん?

ぐっさん「このスポイラー、何km/hぐらいで出てくるんですか?」
の件を思い出した私は、このブログの愛読者(爆

熱いお風呂だったんですね、野沢温泉も熱かったけど、
源泉90度越えとは(驚
下北半島、また行きたいなぁぁ、次はどこだろう。
by ラビー (2020-11-22 14:24) 

yone0531

wataさん こんばんは。

相変わらず、凄い走りっぷりですね!ど真ん中ミーティングからの
下北半島までって、考えられません!
ところで、今年は熊の出没情報が良く出ています。ツーリングなどで山を走られていますが、遭遇されていなくて何よりですね。
以前の、ALPINA時代にイノシシに遭遇の話はびっくりしましたけど
引き続き、野生動物に遭遇しない事をお祈りしております。 

by yone0531 (2020-11-22 17:35) 

wata

ラビーさん、こんにちは。

はい、洗車も含めてとても気持ちいい一日でした。
暴風は凄かったですけど、雨が降らなくて本当に良かったと思っています。
下風呂温泉の湯は本当に熱くて気持ちよく、浴後に浴衣一枚で外をフラフラしてようやく冷ますことができました(笑)。
しかしですね、リア・スポイラーの写真で「ぐっさん」って、書いた本人でさえ思い出しませんでしたよ・・・。
ラビーさんは、かなりのマニアなんですねぇ(←何の?)。
https://wind-and-light-bxtr.blog.ss-blog.jp/2018-11-01

by wata (2020-11-22 18:12) 

wata

yone0531さん、こんにちは。

そうですね、何だか良くわかりませんが、気がついたら下北半島を走っていました(笑)。
東北の山の中を走っていると熊の出没情報はかなりリアリティがあり、道端の看板にも出没日時や人身事故の有無まで書かれていたりしました。
誰もいない峠道でボクスターを停めてのんびり写真を撮ってる場合じゃない、と思いましたよ(汗)。
ちなみにイノシシは、4年前に房総半島の山奥で目の前に出てきて超ビビりました。
あやうく、ボクスターとの激突シーンをShimaさんのドラレコに録られるところでしたよ(汗)。
https://wind-and-light-bxtr.blog.ss-blog.jp/2016-02-08

by wata (2020-11-22 18:13) 

yone0531

すみませんでした。
ALPINA時代で、なかったですね。
結構、前だと思っていて、てっきりALPINAの
時だと思っていました。(涙)
by yone0531 (2020-11-23 19:09) 

wata

yone0531さん

いやいや、お詫びしていただくようなことではありません。
イノシシとの遭遇について、覚えてもらっていただけでも光栄ですよ!(笑)。

by wata (2020-11-23 19:35) 

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