GT2020-7：津軽へ [drive/touring]
青森県、下北半島、下風呂温泉の朝。
GTも終盤となり、毎日がアクセル全開の早さで過ぎていくことに改めて驚かされます。
熱々の湯に浸かると一気に目が覚め、その勢いで朝飯を平らげました。
今日もまた、東北ならではのおかずの塩気で、ごはんをおかわりすることになったのです（笑）。
気温は13度と暖かく、ボクスターのトップを下ろしてから出発します。
今日は恐山へ行こうと思っていたのですが、その山道は一昨日の大寒波で積雪＆凍結し事故が多発した、と宿の若女将から聞いていたため、ビビってキャンセル。
当地のクルマもスタッドレス・タイヤに履き替えるのはまだ先のことらしく、突然の降雪で大変だったのだそうです。
その恐山の代わりと言ってはなんですが、今回のGTでは行く予定のなかった津軽半島へと赴くことにしました。
津軽までのリエゾン・ルートはカーナビに任せ、むつ市からR279で陸奥湾沿いを淡々と南下していきます。
ゆずり車線などもあり、トラックやバスなどを安全に抜いて走ることはできるのですが、ドライビングを楽しむならやはり太平洋側のR338だな、と改めて思いました。
無料供用中の高速道路である下北半島縦貫道路から有料のみちのく道路、更に青森自動車道と結び、青森の市街地エリアを一気にクリア。
津軽半島に入り、にわか雨に屋根を閉じたり開けたりしながらR280バイパスを北上し、蟹田の街から文字通りのシーサイド・ドライブが始まりました。
他にクルマもバイクも走っておらず、極めて爽快なマイペース・ランを続け、いつものように平舘の公園で小休止。
目の前の海峡は実に穏やかで、その対岸には、昨日走りまくったR338/海峡ラインを擁する鉞［まさかり］の刃が曇り空に噛みついているのが見えます。
気温は17度まで上がっており、実に気持ちのいい風が吹いています。
大好きなこの場所へ、いつかまたやってこよう。
そう心に決めて、公園を後にしました。
R280は海沿いから一旦内陸に入り、今別の街をバイパスで迂回します。
三厩［みんまや］で国道を離れ、ボクスターはK281/あじさいロードに入りました。
この道は沿岸のR339と並行するも一段高いところを走っており、民家も信号もない2速メインのワインディングが龍飛崎の手前まで続いているのです。
沿道には文字通り延々とアジサイが植えられているので、シーズンであればそれは綺麗な眺めとなるのでしょう。
ひたすらステアリングを切り続けてR339に合流、右に曲がればすぐに龍飛崎なのですが、行きません（笑）。
ここまで来て龍飛崎に寄らないってどうなのよ、と小首を傾げながら尾根伝いに走り、眺瞰台に到着。
先ほどまでの暖かく穏やかな陽気から一変、雨の匂いを含んだ冷たく強い風が吹く重い空の下、龍の如くうねるワインディングを睥睨し、震えました。
ここから海面レベルまでのダウンヒルに挑むことができるのは、遠くこの地までやってきた者だけに許された特権です。
幾多のヘアピン・コーナーをクリアしつつ、日本海に飛び込む勢いで駈け下り、海岸線を突っ走るボクスター。
素晴らしい道と素晴らしいクルマとのセッションは、互いの魅力を何倍にも高めるということを、頭でなく心で強く理解することができました。
十三湖の手前でショート・カットをすべくK12へとスイッチ、降りだした雨に再び幌を上げ、復帰したR339沿いのエネオスで地域共通クーポンを使いガソリンを補給。
ここからは再びカーナビに任せ、本日の宿へと向かいます。
当初の計画では、今日は下北半島から八甲田エリアを走るつもりであり、名湯・酸ヶ湯温泉に宿を取っていました。
ところが八甲田や十和田湖周辺は降雪による通行止めが相次いだため、宿もドライブもキャンセル。
翌日以降の行程も踏まえ、秋田県大館市郊外の温泉宿に変更したのですが、予定外の津軽半島周遊で宿と反対方向へ走っちゃったもんですから、晩飯に間に合わせるため遠慮なく高速道路を使うことにしたのです。
五所川原北ICから無料の津軽自動車道で浪岡まで走り、津軽SAで昼飯のポテトチップスを喰い（涙）、東北自動車道を碇ヶ関ICでアウト。
いきなりの雷＆豪雨に見舞われつつR7を南下し、K2で山の中へ入ったところにある雪沢温泉「清風荘」に到着しました。
露天風呂で十分リラックスしてから、食堂で晩飯です。
きりたんぽ鍋をメインに、いぶりがっこや蓴菜など秋田の郷土料理が並び、どれもこれも旨い！
特にきりたんぽ鍋は絶品で、後悔するのが目に見えているのに残ったスープで作った雑炊を平らげ、腹痛寸前となって案の定、後悔しました（汗）。
部屋に戻り、明日のルートを算段します。
予約していた岩手県/湯田温泉郷の宿から「温泉が出なくなった（涙）」との悲報を受け、今日の午後に宿泊先を急遽変更したのです。
日本海側は相変わらず天気が悪く、更に山間部では先日の降雪から冬季通行止が前倒しで拡がっており、イメージしていた行程が叶わなくなっています。
つまり明日はゴールが変わり、以降のルートも変えなくてはならないのですが・・・いやいや、上等じゃないですか。
臨機応変＆自由なルーティングもまた、グランド・ツーリングの醍醐味なのですから（笑）。
本日の走行距離は、391km。
走行時間は6時間26分、平均速度は62km/h。
平均燃費は、11.8km/lでした。
GTも終盤となり、毎日がアクセル全開の早さで過ぎていくことに改めて驚かされます。
熱々の湯に浸かると一気に目が覚め、その勢いで朝飯を平らげました。
今日もまた、東北ならではのおかずの塩気で、ごはんをおかわりすることになったのです（笑）。
今日は恐山へ行こうと思っていたのですが、その山道は一昨日の大寒波で積雪＆凍結し事故が多発した、と宿の若女将から聞いていたため、ビビってキャンセル。
当地のクルマもスタッドレス・タイヤに履き替えるのはまだ先のことらしく、突然の降雪で大変だったのだそうです。
その恐山の代わりと言ってはなんですが、今回のGTでは行く予定のなかった津軽半島へと赴くことにしました。
津軽までのリエゾン・ルートはカーナビに任せ、むつ市からR279で陸奥湾沿いを淡々と南下していきます。
ゆずり車線などもあり、トラックやバスなどを安全に抜いて走ることはできるのですが、ドライビングを楽しむならやはり太平洋側のR338だな、と改めて思いました。
無料供用中の高速道路である下北半島縦貫道路から有料のみちのく道路、更に青森自動車道と結び、青森の市街地エリアを一気にクリア。
津軽半島に入り、にわか雨に屋根を閉じたり開けたりしながらR280バイパスを北上し、蟹田の街から文字通りのシーサイド・ドライブが始まりました。
他にクルマもバイクも走っておらず、極めて爽快なマイペース・ランを続け、いつものように平舘の公園で小休止。
目の前の海峡は実に穏やかで、その対岸には、昨日走りまくったR338/海峡ラインを擁する鉞［まさかり］の刃が曇り空に噛みついているのが見えます。
気温は17度まで上がっており、実に気持ちのいい風が吹いています。
大好きなこの場所へ、いつかまたやってこよう。
そう心に決めて、公園を後にしました。
R280は海沿いから一旦内陸に入り、今別の街をバイパスで迂回します。
三厩［みんまや］で国道を離れ、ボクスターはK281/あじさいロードに入りました。
この道は沿岸のR339と並行するも一段高いところを走っており、民家も信号もない2速メインのワインディングが龍飛崎の手前まで続いているのです。
沿道には文字通り延々とアジサイが植えられているので、シーズンであればそれは綺麗な眺めとなるのでしょう。
ひたすらステアリングを切り続けてR339に合流、右に曲がればすぐに龍飛崎なのですが、行きません（笑）。
ここまで来て龍飛崎に寄らないってどうなのよ、と小首を傾げながら尾根伝いに走り、眺瞰台に到着。
先ほどまでの暖かく穏やかな陽気から一変、雨の匂いを含んだ冷たく強い風が吹く重い空の下、龍の如くうねるワインディングを睥睨し、震えました。
ここから海面レベルまでのダウンヒルに挑むことができるのは、遠くこの地までやってきた者だけに許された特権です。
幾多のヘアピン・コーナーをクリアしつつ、日本海に飛び込む勢いで駈け下り、海岸線を突っ走るボクスター。
素晴らしい道と素晴らしいクルマとのセッションは、互いの魅力を何倍にも高めるということを、頭でなく心で強く理解することができました。
十三湖の手前でショート・カットをすべくK12へとスイッチ、降りだした雨に再び幌を上げ、復帰したR339沿いのエネオスで地域共通クーポンを使いガソリンを補給。
ここからは再びカーナビに任せ、本日の宿へと向かいます。
当初の計画では、今日は下北半島から八甲田エリアを走るつもりであり、名湯・酸ヶ湯温泉に宿を取っていました。
ところが八甲田や十和田湖周辺は降雪による通行止めが相次いだため、宿もドライブもキャンセル。
翌日以降の行程も踏まえ、秋田県大館市郊外の温泉宿に変更したのですが、予定外の津軽半島周遊で宿と反対方向へ走っちゃったもんですから、晩飯に間に合わせるため遠慮なく高速道路を使うことにしたのです。
五所川原北ICから無料の津軽自動車道で浪岡まで走り、津軽SAで昼飯のポテトチップスを喰い（涙）、東北自動車道を碇ヶ関ICでアウト。
いきなりの雷＆豪雨に見舞われつつR7を南下し、K2で山の中へ入ったところにある雪沢温泉「清風荘」に到着しました。
露天風呂で十分リラックスしてから、食堂で晩飯です。
きりたんぽ鍋をメインに、いぶりがっこや蓴菜など秋田の郷土料理が並び、どれもこれも旨い！
特にきりたんぽ鍋は絶品で、後悔するのが目に見えているのに残ったスープで作った雑炊を平らげ、腹痛寸前となって案の定、後悔しました（汗）。
部屋に戻り、明日のルートを算段します。
予約していた岩手県/湯田温泉郷の宿から「温泉が出なくなった（涙）」との悲報を受け、今日の午後に宿泊先を急遽変更したのです。
日本海側は相変わらず天気が悪く、更に山間部では先日の降雪から冬季通行止が前倒しで拡がっており、イメージしていた行程が叶わなくなっています。
つまり明日はゴールが変わり、以降のルートも変えなくてはならないのですが・・・いやいや、上等じゃないですか。
臨機応変＆自由なルーティングもまた、グランド・ツーリングの醍醐味なのですから（笑）。
本日の走行距離は、391km。
走行時間は6時間26分、平均速度は62km/h。
平均燃費は、11.8km/lでした。
2020-11-22 22:14
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コメント(6)
wataさんこんばんは。
いやいや、始まりは確か岐阜県？辺りだったとか記憶が薄れる位、いったいどこまで行くのかと毎日覗きに来ては呆れ・・いや羨ましいにも程があります！！
でも、地図上では南下した様で若干の寂しさを感じてしまいましたが、残りのGT記を楽しみにしております！！
by junki (2020-11-23 22:26)
junkiさん、こんにちは。
旅日記におつきあいいただき、どうもありがとうございます！
そうですね、岐阜県の山奥の温泉宿に泊まっていたんですけど、どうしてこうなっちゃったんでしょうかねぇ（笑）。
ご推察の通り、GTはここから南下を始めましたが、例によってまっすぐ走っておりません。
予め、ご了承ください！（伏）
by wata (2020-11-23 23:33)
積雪による通行止め、さすが東北・・っと思っていたら、
悲報、温泉が出なくなった・・にびっくり（笑
蟹田、三厩っという地名を見ていたら、また行きたいな東北・・っと、
晴天の竜泊ラインを走らないといけないですからね～（爆
ツーリングマップル「Ｒ」に一緒だ（笑 とか、おかしなところにも反応しながら、イメージ通りに行かない行程も楽しんでしまう続きを楽しみにしています～。
by ラビー (2020-11-24 09:20)
こんにちは。
一昨日、カーカージャパンさんでタイヤ交換しました。どうして此処を、と聞かれたのでwataさんのブログで、と言ったら沢山いらっしゃいますよ。ポルシェが増えたとの事。良いお店を紹介頂きありがとうございます。それにしても、GTサイコーですね。この前、味噌ラーメン@大山ドライブイン、回転寿司@弁慶、新蕎麦@郷土食堂、栗ソフト@竹風堂と美（B級）食？と紅葉狩りでぐるっと回ってきました。日本の秋はホント良いですね。続き楽しみにしています！
by 藤本 (2020-11-24 15:13)
ラビーさん、こんにちは。
ええ、老化には勝てず、各ツーリングマップルは文字の大きい「R」へと順次更新しております（汗）。
私もあちこちの宿に泊まっていますが、温泉が出なくなったと連絡をもらったのは初めてでした。
さすがにキャンセルさせてもらったものの、どうにも気の毒なので、いつかその宿へ泊まりに行こうと思っています。
津軽へのルートは、ラビーさんちの青森弾丸旅行を思い出し、脇野沢発のフェリーを使いたかったのですが、今季の営業は前日で終了（涙）。
更に竜泊ラインは今回も晴天に恵まれなかったので、また行かなくちゃな、と決意した次第です（笑）。
by wata (2020-11-24 17:41)
藤本さん、こんにちは。
はい、カーカージャパンはとても良いショップだと思います。
が、私のBlogを見て来店される方がたくさんいらっしゃる、とのお話を聞くたびに、大変恐縮しております（汗）。
藤本さんも、秋のツーリングを満喫されたようですね！
この時期は走っているだけで気持ちよく、さらに紅葉や旨いもんが加われば、もう言うことなしですよねぇ（笑）。
私もグランド・ツーリングを大いに楽しませてもらっていますし、その楽しさを少しでも感じ取ってもらえれば嬉しい限りです。
行程も残りわずかですが、引き続きおつきあいください！
by wata (2020-11-24 17:41)