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日本どまんなかミーティング9 [drive/touring]

クルマ仲間のShimaさんが企画する、関東と関西の仲間がその中間に集う「日本どまんなかミーティング」。
第9回目となる今回は関東勢のみとなりましたが、それでも大いに楽しんできました。

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雨上がりの土曜日、午前6時の山梨県、中央自動車道/双葉SA
夜明け前、冷たく強い風が吹く曇り空の下で集まったのは、イクローさん/BMW ALPINA B3 GT3、つくばの松さん/BMW ALPINA B3 3.3、Shimaさん/ポルシェ・ボクスタースパイダー、および私の4人/4台です。
軽く腹ごしらえなどをして出発、空いている中央道を快走していきますが、八王子JCTや相模湖の辺りでは既に渋滞が始まっていたようですから、早めの集合にして大正解でした。
長野県/飯田ICでアウト、最寄りのエネオスで各車ハイオクを満タンにしてから、第二集合場所のセブン-イレブンでこだまさん/アウディ・S1と合流です。
今回もルート隊長を拝命している私から軽くガイダンスを行いますが、Shimaさんも「ふむふむ、なるほど」なんて言ってるものの、ロクに聴いちゃいないことは火を見るよりも明らか。
いつものことなので、イイんです(笑)。

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本日一発目のSS[スペシャル・ステージ]は、K8/大平[おおだいら]街道です。
どまんなか2および6でもこの道を選んでいますが、飯田の街から中山道の妻籠宿へと至る旧街道は通るクルマも殆どありません。
1.5車線レベルのハードな屈曲道はすっかり落葉に覆われており、さらに昨日の降雨で全線ハーフ・ウェット状態。
「落葉+雨=よく滑る」の公式通り、ひたすら低μ路面との闘いになったのです。
アクセル、ブレーキ、ステアリング、いずれの操作でも少しラフにしただけで滑るというコンディション下のドライビングに、ひきつった笑いが止まりません(汗)。
落葉の量や水分量の違いだけでなく、広葉樹帯や針葉樹帯によっても滑り方が異なるので、油断も隙もないのです。
更に飯田峠や大平峠の前後は深く濃い霧に覆われており、視界さえも奪われる始末。
展望駐車場での小休止では、緊張感から解放されて全員大笑いとなりました。
なお、こだまさんのS1はコンパクトなショート・ホイールベースのボディやクワトロ・システムに加え、今回はオールシーズン・タイヤを履いての参戦。
先頭に立ってもらった途端、滑る4台を後目にあっという間に見えなくなってしまいました。
無双ですねぇ(汗)。

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SS1を無事に走り終えて晴天の下界に出た5台はR256で岐阜県に入り、道の駅「賤母[しずも]」にピット・イン。
ここの「ごへーもち(五平餅)」は抜群の旨さで、ナッツ類が混ぜ込まれた味噌ダレがモチモチの米団子にタップリと塗られており、香ばしく焼かれていてもう最高なんです。
各自1本ずつ平らげてピット・アウト、K3を経て善良なる一般市民の車列に加わり、R256→R257と北上。
昼飯をどうしようか・・・などと考えていると、こだまさんから「この先に鶏[けい]ちゃんの旨い店がある」旨の無線連絡が入ったため、国道を離れて小さな集落に向かいました。
到着したのはバッチリ開店5分前、こんなところにそんな店があるのか?的なところにある「まるはち食堂」の店先には、既に数組のお客さんが待ち構えています。
ありがたいことに一巡目で入店することができ、座敷に上がり込んでけいちゃん定食5人前を発注しました(註:松さんのみライスを大盛に変更)。
脂のこびりついたガス台にジンギスカン鍋のような鉄板が載せられ、タレにまみれた鶏肉とキャベツを混ぜながらジュウジュウと焼いていきます。
で、喰ってみたらコレが旨いのなんのって嗚呼奥さんッ。
南飛騨&奥美濃地方の郷土料理と言われるけいちゃんはこれまでも何度か喰ったことがありますが、ここのはそのどれよりもニンニクが効いていてメチャクチャ旨いんです。
肉はブリブリでキャベツは甘く、定食の白飯の炊きあがりも最高の一言。
TVでも何度か紹介されたことがあるようで、我々の退店後もひっきりなしにお客さんが来ていましたが、それも納得ですね。
ごちそうさまでした!

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一行はR257での北上を再開しますが、幹線道路であるR41との重用区間になると交通量も増えて市街地を通過するようになります。
リエゾンであってもそんなのは御免なので、飛騨川を挟んだ対岸を並行するK88へとエスケイプ。
沿道には住宅もありますが、信号は数えるほどしかなく、R41との交点から飛騨小坂までの25kmを実質ノンストップで走ることができました。
いわゆる「対岸の法則」の好例ですね(笑)。
そのまま小坂川に沿ってK437を東進し、K441へと分かれてSS2のスタートです。
渓流を遡る2車線のワインディングは交通量皆無、2速スポーツ・モードのボクスターは後続4台のプレッシャーから逃げるようにアクセル・オン。
鈴蘭峠への分岐を過ぎると道は1.5車線クラスのタイトな尾根道となり、標高1,300m-1,400mの等高線に沿って延々と走り続けました。
鈴蘭スカイラインの空は曇に覆われ、恐ろしく深い谷の向こうに聳える御嶽山の姿もはっきりしませんが、それにしてもすんごいところを走ってる感が炸裂です。
濁河温泉への分岐から先、K435は改良済の2車線路が中心となり、各車一斉にペース・アップ。
スキー場の駐車場跡地から遠く望む乗鞍岳は低い雲に隠れていたものの、今日の宿が遥かその麓にあることを思うと、残る二つのスペシャル・ステージを走破する力が漲ってくるのでした(笑)。

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R361を経てSS3、野麦峠を越えるK39へと突入する5台。
この道は2021年夏の豪雨災害で1年以上も通行止めとなっていたのですが、念願叶って今回久しぶりに走ることができました。
数日後には冬季閉鎖が予定されていることもあってか、これまたトラフィックはゼロに近く、B3 GT3、B3 3.3、スパイダー、ボクスター、S1のオーダーでギンギンのヒルクライムが続きます。
標高1,672m、岐阜-長野県境のピークを越えた先の空は冬のように晴れ渡っており、山頂が纏う小さな雲には雪の気配が漂っていました。
野麦街道はここから深いカラマツの中を下るようになるため、その落葉で路面は赤胴色のカーペット状態。
スリップに注意しながらいくつかのコーナーを回った先でB3 GT3が累計200,000kmに達したとのことで、イクローさんはメモリアル・フォトを撮影していました(笑)。
ちなみに松さんのB3は300,000kmオーバー、不肖・私のボクスターも230,000kmを超えており、「健康の秘訣は走らせること」と胸を張って喧伝している次第です(頷)。

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K26から左折して入った林道安曇奈川線、いわゆる上高地乗鞍スーパー林道が本日最後のスペシャル・ステージです。
SS4も紅葉はほぼ終了、路面には枯葉が散乱してはいるものの、概ねドライ・コンディション。
林道とは言え全線舗装済、しかもかつては有料だったためもあるのでしょう、旧いままではありながらガード・レールやカーブ・ミラーもあって幅員も十分です。
SS1からSS3までと同様、クルマもバイクもゼロに近く、晩秋の舗装林道をマイペースで楽しく走ることができました。
標高1,600m余の白樺峠を越えた先の展望地に5台を駐めて、深呼吸。
1時間半ほど前、遠く雲に隠れていた乗鞍岳が今や眼前に在り、逆光気味の夕空に聳える姿は感動的でさえあります。
眼下には広大な森が拡がり、本日の宿がある乗鞍高原温泉の地を眺めることもできました。
ちなみに私は有料時代を含めて過去2回しかこの道を走っておらず、ボクスターでの走破は初めてです。
メンバーの中ではこだまさんを除いて皆さん初走行とのことですから、お連れした甲斐がありました(笑)。

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山を抜け出し、高原地帯を駆け抜けてK84に出ると、宿へ直行していたsuite-spiralさんが沿道で出迎えてくれました。
日が陰り、急激に冷え込んできましたが、「旅館みたけ荘」の玄関では巨大な暖房機がガンガン稼働しており、文字通り暖かく迎えてもらったのです。
部屋で浴衣に着替えたら、離れの貸切露天風呂へGo!
白濁の湯は温度もちょうど良く、ついつい長風呂となりましたが、外は真冬のように寒いので、汗は一瞬で引いてくれるのです(笑)。
内湯にも浸かってすっかり腹ペコとなったタイミングで、晩飯にありつきます。
信州牛の陶板焼や信州サーモンのサラダ、イワナの塩焼きなどなど、テーブルの上は山の幸がてんこ盛り。
ガッツリ喰ったら部屋に引き上げ、いつものようにクルマ談義に花が咲くのですが、朝っぱらから山道をアホのように走り続け、温泉に浸かって飲んで喰ったオッサンたちに睡魔が遠慮なく襲いかかります。
で、22時までには全員バタンキューとなったのでした。


翌日は、ボクスターの幌も凍るほど冷え込んだ朝6時に起床。
天気は昨日をピークに下り坂となったようで、しばらくすると小雨が落ちてきました。
風呂に浸かって朝飯を喰い、チェック・アウトを済ませて解散&撤収です。
ま、昨日はアホほど走りまくりましたからね(笑)。
混雑するR158で松本まで下り、各自がそれぞれ帰宅の途に就きました。
2日間の走行距離は、781km。
走行時間は11時間05分、平均速度は72km/h。
平均燃費は、10.9km/lでした。

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2年ぶりに参加した「どまんなか」は、やっぱり超おもしろかった!
最も旧いつきあいで18年が経ち、メンバーの年齢もいつの間にか60歳を超え始め、健康の話題や老後の話もするようになったとは言え(涙)、皆クルマを走らせるのが好きだということに変わりはありません。
天候にも恵まれ、誰もいない長野&岐阜の山道を走り放題走ることができましたが、実質的に「秋の最終日」だったらしく、次の日の鈴蘭スカイラインや乗鞍高原は一面の雪景色となったようです(汗)。
前日は雨、翌日は雪だったワケですから、1年近く前から決めてあった日程が正にドンズバだったんですよね。
普段の行いがとてもいい・・・のかどうかはわかりませんが(笑)、天気や道、飯、温泉はもちろん、何よりメンバーが素晴らしい、最高のツーリングとなりました。
エントラントの皆さん、どうもありがとうございました!

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のっぽえいじ

wataさん
久しぶりにコメントさせていただきます。
2019年のあいあい岬でお声がけさせていただいたものです。
またお会いできるのを、楽しみにしてたのですが、なんと!
野麦峠を越えられてきたブログに登場されてるみなさまが
前方からぞくぞくと走ってこられるではありませんか。
お声がけしたく、
あわててUターンしたのですが、軽自動車では追いつけるはずもなく・・・見失ってしまいました。
2度目の再会とはいかず、残念ですが、お見掛けできて嬉しいです。
また、どこかでお会いできるのを楽しみにしています。
311号線あたりを予想しております。
by のっぽえいじ (2023-11-14 08:20) 

wata

のっぽえいじさん、こんにちは。

はい、あいあい岬で声を掛けていただいた時のことは鮮明に覚えていますよ。
さらに今回、野麦峠の出口ですれ違っていたとはビックリ仰天です!
ありがたくも追いかけていただいたとのことですが、記事の通りすぐにスーパー林道へと左折しちゃいましたので、そこで途切れてしまったのでしょう(涙)。
それにしても、伊豆半島の先端や信州・野麦峠下など、ありえへん場所でお会いしますねぇ(笑)。
2度あることは3度ありますので、その日を楽しみにしています!

by wata (2023-11-14 18:46) 

つくばの松

今回も沢山の楽しいルートをありがとうございました、最高に楽しかったです!

しかし最近Wataさん仕事が早いですね(笑)。私はブログ作成時に走ったコースを思い出すのに大変時間を要する為、Wataさんが先にあげてくれるととても参考になるんですよ。(shimaさん同様、いかにコースを理解してないかということですね・・笑)。そして楽しい時間が明確に蘇り、楽しみながら一気にブログを書き上げることが出来ました。やはり私は後続で走るのが楽で好きです・・・

来年は10周年なんですね、さぞwataさん・・でなくてshimaさんがスぺシャルなイベントを用意してくれることでしょう・・!
by つくばの松 (2023-11-14 18:58) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

こちらこそ、一緒に走っていただきありがとうございました!
何の取柄もない私ですが(涙)、選んだルートを楽しんでいただけたのであれば、隊長としての職責も全うできたかなと思います。
大平街道、鈴蘭スカイライン、野麦峠、上高地乗鞍スーパー林道の4連発は私としても初めてで、なかなかタフな行程だと思ったものの、このメンバーならイケるだろうとの確信がありました(笑)。
記事についても参考になれば嬉しいのですが、一方で「みんカラ」非会員のため、コメントできなくてごめんなさい。
でも同じツーリングを違う目線で書いてもらったり、自分のクルマが走ってる姿を見せてもらったりして、とてもありがたく思っているんですよ。
これからもよろしくお願いします!

by wata (2023-11-14 19:36) 

イクロー

ルート隊長、お疲れ様でした。
四つのスペシャルステージ最高でした。
このメンバーで、「あ〜だ」「こ〜だ」とインカムで話しながら走るのも最高に楽しいです。
考えてみれば、皆さんと40代で知り合い、あっという間に還暦を過ぎてしまいました。
健康でいられるのは、走るという目標があるからかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします(伏)。
by イクロー (2023-11-15 20:18) 

wata

イクローさん、こんにちは。

どうもありがとうございました!
知り合った頃のイクローさんは狭いクネクネ道が嫌いだったはずなのに、今やすっかり楽しみまくっていますよねぇ(笑)。
今回もそんな道ばかりでしたが、存分にご堪能いただいたようで、ルート隊長としても嬉しい限りです。
インカムでの会話は楽しいですし、ルート案内などにも大いに役立ちますが、はぐれてしまうと電波が届かないんですよね・・・。
ですが、自力で走れる人ばかりなので、はぐれてもお構いなしなんです(←いいのか?)。
クルマとニンゲンの健康のため、これからも楽しく走りましょう!

by wata (2023-11-16 00:04) 

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