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箱根ドライブ&コミュニケーション [drive/touring]

早朝、アホ渋滞が始まる前に東名高速道路を脱し、ガラガラの小田原厚木道路を終着の小田原西ICまで。

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すき家の朝食で腹を満たしてからR1を箱根方面に向かい、湯本からK732に入ります。
箱根の山を上がるルートはいくつもありますが、この県道は江戸時代の東海道がベースになっているということですから、箱根越えの元祖ですね(笑)。
温泉街を抜けて須雲川の谷を走り、屈曲急勾配の七曲りをインリフト気味に駆け上がっていくドライビングのおもしろさは、並行するR1/箱根新道では決して味わうことのできない贅沢です。
芦ノ湖周辺、10℃近くまで下がった外気温にシート・ヒーターを入れてK75を北上。
仙石原のすすき草原を横目にR138まで出て、乙女峠の手前でK736に入りました。

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神奈川-静岡県境の長尾峠へと向かうタイトなワインディングは、標高800mレベルの等高線に沿って山腹に造られており、高低差がほとんどありません。
行き交うクルマもバイクもなく、麓のセブン-イレブンで仕入れてきたホット・コーヒーを飲もうと路肩でイグニッションを切れば、聴こえてくるのはささやかな鳥の声だけです。
ちなみにこの寂しくも楽しい山道は、その昔テレビ神奈川系列で放映されていた「新車情報」で、あらゆるクルマを厳しくテストするために使われていた記憶があります。
趣味性の高いクルマをターンパイクでカッコよく撮影する「カーグラフィックTV」とは、大違いですね(笑)。
長尾峠トンネルの先からは、K401で御殿場方面へとダウンヒル。
多くのブラック・マークが刻まれたハードな屈曲路を、楽しく駆け下っていきました。
終着の乙女駐車場から望む富士山には、うっすらと雲がかかっています。
その姿を眺めながら、コールマンのチェアに腰掛けてサーモ・ボトルに詰めた熱々のコーヒーをすすっているうちに、今日はもう走らなくていいやと思ったりしてしまいました(笑)。

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駿東広域農道(と言っても普通の生活道路ですが)を南進し、裾野IC付近からK337で再び箱根方面へ。
2車線の快走県道はやがて森の中の急坂1.5車線路となり、グリグリと上ったその先で湖尻峠に飛び出しました。
ここからは、第一級の観光道路である芦ノ湖スカイラインを走ります。
この道は善良な観光客の皆さんや集団走行の車列などが多いため、普段はあまり走らないのですが、まだ時間も早いのでイケるだろうと思ったらドンピシャリ。
ド快晴の稜線上は見晴らしも良く、アップ・ダウンの連続するスリリングなワインディングは走り応えも満点です。
写真撮影に勤しむ方々が犇[ひし]めく三国峠を除けば各パーキングもガラガラで、私は杓子峠の駐車場から駿河湾を睥睨しつつ、独りのんびりとさせていただきました。
箱根ドライブの締めは、やっぱりK75/椿ラインです。
ターンパイクを豪快に上がってきても、椿へと向かうクルマは何故かほとんどありません。
路面も良く、タイトながら全線で2車線が保証されており、特にスポーツ系のクルマにとっては最高のハンドリング・コースなんですけどねぇ。
個人的には箱根で一番おもしろい道だと思うのですが、皆さんが走らないおかげで交通量は僅少、クリア・ラップのまま麓まで楽しく走り切ることができたので、ここはやはりお礼を申し上げておくべきなのでしょう(笑)。
湯河原のローソンでコーヒーを補充してからUターン、大観山まで戻りました。

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多くのクルマやバイクで賑わうパーキングには、クルマ仲間のShimaさんとつくばの松さんが、それぞれポルシェ・ボクスタースパイダーとアバルト・595を駐めて待っていてくれました。
ほどなくBMW ALPINA B3 GT3に乗ったイクローさんもやってきて、いつものようにあれこれ楽しく話しているうちに、その赤い物体が登場(汗)。
スーパーカーの代名詞、ランボルギーニ・カウンタックは物凄い存在感で、周囲からも人が集まってきます。
1年半ぶりにお会いするコバさんがフェラーリ・F8トリブートから乗り換えたということで、Shimaさんがこの場をセットしてくれたのですが、それにしても強烈ですねぇ・・・。
このモデルは、1988年発売のカウンタック・アニバーサリーだそうです。
パガーニがリデザインしたボディに積まれているのは、5.2リッターのV型12気筒DOHC48バルブ・エンジン。
北米向けはインジェクションですが、欧州仕様のこのモデルではウェーバー製のキャブレターが組まれているというからビックリです。
燃費はリッター2km以下だとか、リア・タイヤは345/35ZR15(どこで売ってるんでしょう・・・)だとか、パワー・ウィンドウなのに20cmしか開かないとか、いろいろとハチャメチャなクルマではありますが、何よりもコバさんが「剛性感がハンパなく、乗っていてめちゃくちゃ楽しい!」と嬉しそうに話していたのがとても印象に残りました。
実用性にも問題はなく、今年の猛暑下の渋滞でもエアコンは強力に効き続け、オーバー・ヒートの兆候すらなかったとのことです。
いろいろとお話を伺いましたが、いわゆるコレクターではなく、オーナー・ドライバーとしてこのクルマに向き合っている姿は本当に素晴らしいと思いました。
どうもありがとうございました!

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Shimaさんたちと別れ、同じ大観山のF区画パーキングに移動。
本日は、ポルシェ・911カレラSに乗るクルマ仲間のNOLIさんが運営するYouTubeチャンネル「Nine Eleven Cruise」のオフライン・ミーティングが開催され、私も参加させていただくのです。
広々とした貸切の駐車場にはポルシェを中心に続々とクルマが集まり、総勢60台ものエントラントが並ぶこととなりました。
駐車場のみならずスカイラウンジの2Fも貸切で、NOLIさんによるプレゼンテーション&トークが行われるなど、もはやオフミのレベルではなくモノホンのイベントです。
メーカー/インポーター/ディーラーやショップ、クラブなどの主催ではなく、個人ユーチューバーのイベントにこれだけのクルマと人が集まるのですから、すんごいですよねぇ・・・。
私も参加者の一人として会場をプラプラしていましたが、NOLIさんとは何度か一緒に走っており、結果として彼がリリースするムービーに登場しちゃっているもんですから(汗)、何人もの方に温かく声をかけていただきました。
NOLIさん&スタッフの皆さん、お相手いただいた皆さん、どうもありがとうございました!


いやー、おもしろかった!
早朝の箱根を存分にドライブし、ダブルヘッダーのコミュニケーションを大いに楽しんだ秋の一日。
走っていてもダベっていても、クルマ遊びはやっぱ最高ですね(笑)。

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NOLI

相変わらず一日の濃度が濃い(笑)。オフ会ダブルヘッダーには感服いたしました(笑)。そして「The Coffee Break」にもご参加頂きありがとうございました!クルマ、ドライブ好きの集まりなので、終始会話を楽しめたなぁという素晴らしい一日でした。Wataさんもだいぶ色々な方に食いつかれていましたね!普段山の中に籠もっている我々がわかりやすい観光駐車場に留まっているのはなかなかレアで面白かったですな。

カウンタックも登場し、反対側の駐車場も凄い状態だったんですね(笑)。箱根エリアを最近は真面目に走らないですが、このルーティングは軽く走るのに最高ですねぇ・・・メモっておこ。
by NOLI (2023-10-27 14:29) 

wata

NOLIさん、こんにちは。

こちらこそ、どうもありがとうございました!
予想を大きく超えるイベントにビックリしましたが、根っこにあるコンセプトは「クルマ好きの集い」であることに変わりはありませんよね。
私もこの場をお借りして多くの方々とお話しさせていただき、使用感タップリのボクスターを皆さんに観ていただきました(笑)。
ちなみに私の場合、集合時刻が何時であろうと、発生すると判っている東名の渋滞に巻き込まれるわけにはいきませんので、5時起きで箱根に向かい走り回っておりました。
ターンパイクもいいですが、旧東海道・長尾峠越え・椿ライン、この3本こそ箱根で走るべき道だと思っております!

by wata (2023-10-28 17:53) 

duke

wataさん、こんばんは。箱根で食いついた1人です。笑。リアルにwataさんとお会いできて光栄です。長々とお話しをしたうえ厚かましくも写真まで撮っていただき本当にありがとうございました。
wataさんの本ブログを拝見し1日の行動内容を見て…びっくり仰天しました。笑。
箱根へは私も度々走りに行きますが、wataさんがこのコースを走破した後にお仲間、NORIさんのオフ会への参加とは…その行動力に脱帽です。さすがこれがwataさんの走りなんだなと改めて感服いたしました。
因みに、私の好きなコースは湯河原から大観山までの上り椿ラインです。ボクスターと違ってフロントエンジンの私は上りが楽です。笑。また、何処かでお会い出来れば幸いです。
by duke (2023-10-28 19:51) 

wata

dukeさん、こんにちは。

いやいやこちらこそ、温かくお相手いただき本当にありがとうございました!
おかげさまで、楽しい時間を過ごすことができました。
早朝から箱根をひとっ走りしてからイベントに参加・・・と言えば聞こえはいいですが、実際は上述の通り、渋滞するのがイヤだから早めに箱根へ向かっただけですよ(笑)。
箱根は混雑するイメージがあるのであまり行ってませんでしたが、久しぶりに走ると楽しいですね!
私も箱根では椿ラインがいちばん好きではあるものの、ギンギンに走れるわけでもなく、屋根を開けてのんびり流す程度です。
上りでも下りでも追いつかれたらすぐに譲りますので、遠慮なくパッシングしてくださいね(汗)。
いずれまた、どこかでお会いできることを楽しみにしています!

by wata (2023-10-28 21:59) 

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