みちのくグランド・ツーリング【Day2】 [drive/touring]
山形県庄内エリアの朝、5時。
寝ぼけ状態で温泉に浸かり、全身を洗ってシャッキリと目を醒ました。
TVには、台風10号の影響で風雨が強まる東京の様子が映っている。
こちらは蒸し暑いが、雲間からは晴れ間が覗いており、今のところ雨が降ることは無さそうだ。
朝飯を喰ってチェック・アウト。
昨日、ボクスター購入以来初めてクーラント・レベル低下警告が出たので、適量になるまで1.2Lほど（＝全容量の5%前後）の水を足してから出発した。
ちなみに私のボクスターは以前、エンジン・オイル・レベル低下警告が出たこともある。
冷却水もオイルも少し減っただけなのに、黄色の「注意（要補充）」ではなく、いきなり赤色の「警告（運転禁止）」が表示されるのは堪忍してほしい。
心臓に良くない（汗）。
宿を出て、R345を北上。
気温は既に30度を超えており、今日も暑い一日となりそうだ。
水田の先には、鳥海山が聳えている。
その中腹を目指し、K210/鳥海ブルーラインでヒルクライムを開始した。
前半は勾配も曲率も比較的緩く、パワーがモノを言うストレートも少なくない。
2速でコーナーを抜け、そのままアクセルを踏み込む。
内径行程比0.81、ショート・ストロークなMA122型2.7リッター水平対向6気筒エンジンが、一気呵成に叩き上がる。
音階と音圧とがその回転数にリンクして急激に高まり、前頭葉をダイレクトに刺激する。
3速へシフト・アップしてぐんぐん上っていくと、その勢いを削ぐようにヘアピン・エリアが立ち塞がる。
クラッチを蹴り、アクセルを煽ると同時にギア・スティックを左下に叩き込む。
右足でリミットを探りながらタイト・ベンドを回り切り、次のコーナーへと飛び込んでゆく。
いやもう、最高である。
秋田県に入り、ブルーライン最高所の鉾立駐車場でひとやすみ。
気温は25度、眼下には緑の台地と水田とが海岸線まで拡がり、その向こうには男鹿半島が長く横たわっている。
素晴らしい眺めに陶然としてから、K131をダウンヒル。
クリアラップの屈曲路を大いに楽しみ、厳しい暑さの待つ麓へと下っていった。
K312→K285→K32と、仁賀保高原を走る。
エリアの周囲には緑が大きく広がっており、交通量も極めて少なく、軽く流すにはもってこいの道ばかりだ。
白いウィンド・ジェネレータが夏空に映えるのだが、そんな爽やかな風景とは裏腹に、めちゃくちゃ暑い。
無人のワインディングで1台のスポーツ・バイクが追撃してきたので暫し戯れ、気持ちよく降参して前に行ってもらってから、「土田牧場」の駐車場に入る。
ジャージー牛乳のソフトクリームは濃厚でとても旨いのだが、量が少なく、あっという間に舐めつくしてしまったのであった（涙）。
K285で仁賀保を後にし、男鹿半島へと向かう。
単なるリエゾンであるため屋根を閉じ、日本海東北自動車道の無料区間を岩城ICまで走って流れの良いR7を北上。
K56→R101と結んで男鹿市内のエネオスで給油、K59で男鹿半島の南西岸を走る。
紺碧の日本海を見晴るかしながら、断崖上のワインディングを駆けるボクスター。
景色も線形も素晴らしいこの道は、何度走っても本当に楽しいと思った。
K121で入道崎に達し、岬を歩く。
青い空、白い雲、緑の草原、碧い海、白黒の灯台。
実に夏らしくパリッとした風景なのだが、午後の直射日光は未経験のレベルで、兎にも角にも暑すぎる。
そよぐ海風に救われなければ、5分と歩いてはいられなかったであろう。
広域農道/なまはげラインを快走し、K55/寒風山パノラマラインを行く。
小さな丘をぐんぐん登っていくと風景は一気に拓け、その先の寒風山へと続く道が視界に飛び込んでくる。
入道崎の駐車場から閉めたままだったルーフを開け、熱風を切り裂いてボクスターは加速した。
上り詰めた先のパーキングからは、風車が整然と立ち並ぶ海岸線や虹のかかる八郎潟が一望。
相変わらず凄い景色である。
しばらくその場に立ち尽くしてから山を下り、八郎潟のストレートで離陸直前まで加速してから宿へと向かった。
R285から少し山の中に入ったところにある、滑多羅［なめたら］温泉「赤倉山荘」にチェック・イン。
ご主人の話によれば、ここはもともと林業関係者向けの温泉保養施設として、自治体により開所されたとのことである。
今回は周辺の旅館やホテルを調べても満室、あるいは法外なお盆料金だったため、予約サイトに掲載されていないこの宿を見つけたのだ。
部屋は14畳と広く、とても快適である。
風呂場は広くはないが、温泉はとろみの感じられるヌルヌル系で、長く浸かっていても熱さを感じさせない不思議な湯であった。
晩飯は名物・だまこ鍋をビールと共に喰らい、膨らんだ腹をさすりながらもう一度風呂に浸かり、エアコンをギンギンに効かせた部屋で全裸のTV鑑賞。
ニュースによると、台風9号が九州付近を北東に進んでおり、明日以降、日本海を北日本へと進んで来るとのことだ。
・・・頼むから、こっちに来ないでくれ（伏）。
本日の走行距離は、351km。
走行時間は6時間45分、平均速度は54km。
平均燃費は、9.4km/lであった。
TVには、台風10号の影響で風雨が強まる東京の様子が映っている。
こちらは蒸し暑いが、雲間からは晴れ間が覗いており、今のところ雨が降ることは無さそうだ。
朝飯を喰ってチェック・アウト。
昨日、ボクスター購入以来初めてクーラント・レベル低下警告が出たので、適量になるまで1.2Lほど（＝全容量の5%前後）の水を足してから出発した。
ちなみに私のボクスターは以前、エンジン・オイル・レベル低下警告が出たこともある。
冷却水もオイルも少し減っただけなのに、黄色の「注意（要補充）」ではなく、いきなり赤色の「警告（運転禁止）」が表示されるのは堪忍してほしい。
心臓に良くない（汗）。
宿を出て、R345を北上。
気温は既に30度を超えており、今日も暑い一日となりそうだ。
水田の先には、鳥海山が聳えている。
その中腹を目指し、K210/鳥海ブルーラインでヒルクライムを開始した。
前半は勾配も曲率も比較的緩く、パワーがモノを言うストレートも少なくない。
2速でコーナーを抜け、そのままアクセルを踏み込む。
内径行程比0.81、ショート・ストロークなMA122型2.7リッター水平対向6気筒エンジンが、一気呵成に叩き上がる。
音階と音圧とがその回転数にリンクして急激に高まり、前頭葉をダイレクトに刺激する。
3速へシフト・アップしてぐんぐん上っていくと、その勢いを削ぐようにヘアピン・エリアが立ち塞がる。
クラッチを蹴り、アクセルを煽ると同時にギア・スティックを左下に叩き込む。
右足でリミットを探りながらタイト・ベンドを回り切り、次のコーナーへと飛び込んでゆく。
いやもう、最高である。
秋田県に入り、ブルーライン最高所の鉾立駐車場でひとやすみ。
気温は25度、眼下には緑の台地と水田とが海岸線まで拡がり、その向こうには男鹿半島が長く横たわっている。
素晴らしい眺めに陶然としてから、K131をダウンヒル。
クリアラップの屈曲路を大いに楽しみ、厳しい暑さの待つ麓へと下っていった。
K312→K285→K32と、仁賀保高原を走る。
エリアの周囲には緑が大きく広がっており、交通量も極めて少なく、軽く流すにはもってこいの道ばかりだ。
白いウィンド・ジェネレータが夏空に映えるのだが、そんな爽やかな風景とは裏腹に、めちゃくちゃ暑い。
無人のワインディングで1台のスポーツ・バイクが追撃してきたので暫し戯れ、気持ちよく降参して前に行ってもらってから、「土田牧場」の駐車場に入る。
ジャージー牛乳のソフトクリームは濃厚でとても旨いのだが、量が少なく、あっという間に舐めつくしてしまったのであった（涙）。
K285で仁賀保を後にし、男鹿半島へと向かう。
単なるリエゾンであるため屋根を閉じ、日本海東北自動車道の無料区間を岩城ICまで走って流れの良いR7を北上。
K56→R101と結んで男鹿市内のエネオスで給油、K59で男鹿半島の南西岸を走る。
紺碧の日本海を見晴るかしながら、断崖上のワインディングを駆けるボクスター。
景色も線形も素晴らしいこの道は、何度走っても本当に楽しいと思った。
K121で入道崎に達し、岬を歩く。
青い空、白い雲、緑の草原、碧い海、白黒の灯台。
実に夏らしくパリッとした風景なのだが、午後の直射日光は未経験のレベルで、兎にも角にも暑すぎる。
そよぐ海風に救われなければ、5分と歩いてはいられなかったであろう。
広域農道/なまはげラインを快走し、K55/寒風山パノラマラインを行く。
小さな丘をぐんぐん登っていくと風景は一気に拓け、その先の寒風山へと続く道が視界に飛び込んでくる。
入道崎の駐車場から閉めたままだったルーフを開け、熱風を切り裂いてボクスターは加速した。
上り詰めた先のパーキングからは、風車が整然と立ち並ぶ海岸線や虹のかかる八郎潟が一望。
相変わらず凄い景色である。
しばらくその場に立ち尽くしてから山を下り、八郎潟のストレートで離陸直前まで加速してから宿へと向かった。
R285から少し山の中に入ったところにある、滑多羅［なめたら］温泉「赤倉山荘」にチェック・イン。
ご主人の話によれば、ここはもともと林業関係者向けの温泉保養施設として、自治体により開所されたとのことである。
今回は周辺の旅館やホテルを調べても満室、あるいは法外なお盆料金だったため、予約サイトに掲載されていないこの宿を見つけたのだ。
部屋は14畳と広く、とても快適である。
風呂場は広くはないが、温泉はとろみの感じられるヌルヌル系で、長く浸かっていても熱さを感じさせない不思議な湯であった。
晩飯は名物・だまこ鍋をビールと共に喰らい、膨らんだ腹をさすりながらもう一度風呂に浸かり、エアコンをギンギンに効かせた部屋で全裸のTV鑑賞。
ニュースによると、台風9号が九州付近を北東に進んでおり、明日以降、日本海を北日本へと進んで来るとのことだ。
・・・頼むから、こっちに来ないでくれ（伏）。
本日の走行距離は、351km。
走行時間は6時間45分、平均速度は54km。
平均燃費は、9.4km/lであった。
2021-08-19 19:49
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コメント(13)
積乱雲、虹、なだらかな丘の先に見渡す日本海。
良いですね。
思いのままに駆け巡り、満喫されている様子が伝わってきます。
2年前秋田日帰り(空路)、男鹿半島巡りをしたことを思い出しました。
ローカルなお鍋も美味しそう。
雲行き怪しく先が気になるところです。
海沿いに連なる風力発電機は壮観ですね。
by Dion (2021-08-19 22:24)
Dionさん、こんにちは。
はい、思いのままに駆け巡り、満喫させていただいております（笑）。
男鹿半島は走ってよし、眺めてよしのツーリング・エリアだと思っており、何度となくクルマを走らせに来ていますが、今回もやはり大満足のドライブとなりました。
6年ぶりに来てみたら、風力発電機が増えていてビックリしましたけどね。
例によって、私のBlogではその素晴らしさの1割も再現できておりませんので、Dionさんにも是非ご自身のボクスターで走っていただきたいなぁと思っております。
by wata (2021-08-20 18:54)
こんばんは。
男鹿半島のK59、なかなか機会がなく今回走りましたが、やはり最高の道でした。海岸沿いをマイペースで走れるのは関東じゃ考えられませんからね。
エアコンをギンギンに効かせてお休みになられて、本当によかったです。私の泊まった男鹿半島の宿は、エアコンがフニャフニャにしか（謎）効かずに、往生しました。
by ていしあ (2021-08-20 20:19)
いやもう、行ってるのは知ってたけど景色も道も素晴らしすぎて涙目でブログ見ております（笑）。くぅぅ〜グランドツーリング行きたい〜。快晴の青空がね、もう・・・。心が田舎道へ誘われますね・・・。
by Yuba (2021-08-20 22:29)
ていしあさん、こんにちは。
私も、ていしあさんが走ったおそらく3週間後ぐらいに走らせていただきました。
日本海沿岸はフラットな道が続くので、男鹿半島西岸のワインディングは楽しいだけでなく貴重な道でもあるんですよね。
ちなみに私、ていしあさんが泊まられた宿に2014年の秋に宿泊したことがあります。
今回は満室御礼で泊まれなかったのですが、エアコンがフニャフニャであれば、泊まれなくてよかったのかもしれません（汗）。
by wata (2021-08-20 23:08)
Yubaさん、こんにちは。
いやもう、百歩譲っても最高ですよ（笑）。
東北は良い道がたくさんあり、かつ長く続くので、グランド・ツーリング感がすごいんです。
関東近郊では観ることのできない景色も、たくさんありますからね。
ただ、この時期は東北でも「晴天＝猛暑」で、山形や秋田はそれが顕著だったもんですから、堪えましたよ・・・。
季節が良くなったら、Yubaさんも是非みちのくへ！
by wata (2021-08-20 23:25)
先日、同じような場所を走ってきたところでツーリング記を拝見し、改めて素晴らしいエリアであることを再認識しました。
とても暑かったようですが（汗）空と海とボクスターのブルーなトリオが眩しいですね。
入道崎は相変わらずの素晴らしい景色だったのですが、wataさんの写真にある、動くナマハゲ人形（←個人的お気に入り）が居ませんでした。。。暑さでダウンしてしまったのでしょうか。
続きも楽しみにしております。
by Sho-z (2021-08-20 23:50)
いつも楽しみに拝見しています。
東北行ったんですね。私もプジョーで何度も走りました。
土田牧場と言ったらチーズトーストだったのに！と思わずつぶやいてしまいました。チーズたっぷりアツアツでひんやりした空気に合いますよ。次回はぜひ！
by くんちゃん (2021-08-21 13:08)
いつも楽しく拝見しています。
東北行ったんですね。私もプジョーで何度も走りました。
土田牧場と言ったらチーズトーストだったのに！と思わずつぶやいてしまいました。チーズたっぷりアツアツでひんやりした空気に合いますよ。次回はぜひ！
by くんちゃん (2021-08-21 13:11)
Sho-zさん、こんにちは。
おー、Sho-zさんも男鹿半島界隈を爆走していたのですね！
私の記事などご覧いただく必要もなく、素晴らしい体験をされてこられたことと思います。
あの動くナマハゲ人形は私も大好きで、入道崎へ行く度に必ずご挨拶しているのですが、今回は動かずに静止したままでした。
もしかすると暑さでブチ壊れて、撤去されてしまったのかもしれませんね・・・。
次回、復活していることを祈りましょう（涙）。
by wata (2021-08-21 21:02)
くんちゃんさん、こんにちは。
毎度ご覧いただき、どうもありがとうございます！
東北はイイですよね～。
路面の荒れている道もありますが、プジョーの猫足で軽々と駆け抜けられたものと拝察いたします。
しかし、土田牧場はチーズトーストが旨いとは知りませんでした・・・。
今回はソフトクリームが蒸発するレベルの暑さだったので、次回は季節のいいときに、口の中をヤケドする勢いでチーズトーストを喰おうと思います！
by wata (2021-08-21 21:11)
男鹿半島～入道崎、寒風山～もう、キャーキャー騒いでしまうくらい、
大好きな場所です。
いいな～、青い空に青い海に青いボクスター、絵になりすぎです（笑
虹まで～。
土田牧場の（ちょっと小さい）ソフトクリームとチーズトーストをオットに所望したところ、今回の旅のルートには入っていな場所なんですって・・・残念だ～（爆
by ラビー (2021-08-22 20:45)
ラビーさん、こんにちは。
ホントにイイですよね、男鹿半島！
私は独り旅なので走るだけですが（涙）、ラビーさんちは男鹿石焼鍋とか寒風山ディナーとか、ご当地グルメをガッツリと堪能されていて羨ましい限りです。
9月には、再び東北を旅されるんですよね。
土田牧場以外にもおいしいものはたくさんあるでしょうから、今回も食べまくってきてくださいね！（笑）
by wata (2021-08-22 22:21)