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奥多野・軽井沢・妙義山ドライブ [drive/touring]

冬将軍が大暴れし、豪雪のため高速道路での立ち往生などが相次いだ日本列島。
それでも群馬エリアにはまだ走れる山道があるはずと考えて、週末の朝、6時前にボクスターを起動しました。

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関越自動車道を埼玉県の花園ICで降り、R140に出たところでルーフ・オープン。
空は快晴、放射冷却の影響で気温は氷点下1℃まで下がっています。
暖房もシート・ヒーターも入れ、ダウン・ジャンパーと革手袋とでガッツリ武装していますが、荒川対岸のK82をマイペースで走ると、耳が痛いほど冷たくなりました(笑)。
皆野の街を抜けた先、広域農道/フルーツ街道の付近で外気温計はマイナス5℃をマークするものの、小鹿野からR299を西に向かっているうちに日も上がり、寒さを気持ちよさが圧倒するようになります。
オール・ドライのコンディションのまま、志賀坂峠へと上る屈曲路に突入。
PASM[ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメントシステム]をハード側にセットされたボクスターは、2速スポーツ・モードのスロットルへ機敏に反応し、極めて爽快なコーナリングを味わわせてくれました。
峠のトンネルを越えた群馬県側には森の天蓋もなく、気温も一段と下がるので、突発的な凍結に備えてペース・ダウン。
しかしながらそれも杞憂に終わり、R462との交点まで快適に下ることができました。

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奥多野エリアで神流川[かんながわ]に沿って西に向かうR299は、ところどころでハーフ・ウェットとなっています。
周囲に降雨/降雪の形跡は無く、タイヤ・ハウスへの付着物を舐めてみたらもの凄く塩っ辛かったので(←舐めてはいけません)、やはり凍結防止剤が撒かれていたのでしょう。
上野村の先、長野県へと続くルートは、R299/十国峠もK124/ぶどう峠も越えることができません。
ただそれは積雪のためではなく、昨年の台風19号による災害の復旧工事のために通行止めのままなのです。
念のため上野ダムへの村道を辿ってみましたが、やっぱりダメ。
これらの山道は、幹線道路などに比べてニーズも低く、また工事そのものの難易度も高いことは解ってはいますが、それでも一日も早い開通を願って止みません。
自然災害の影響の大きさを改めて実感しながら撤退し、K45で下仁田方面へと脱しました。

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時間が経っても気温はあまり上がらず、冷たい風も吹いてきたので、温泉を探します。
R254を西に走り、K43へと右折。
その先をさらに右へ、何もない山の中へ入ったところに八千代温泉「芹の湯」がありました。
周辺の道は凍結しており、駐車場への上り坂ではリア・タイヤが思いっきり空転しまくります(汗)。
その音に反応して吠えかかってきたイヌを軽く手なずけてから、おばちゃんに500円を払って開店直後の風呂に入りました。
木組みの浴槽に張られた湯は無色透明ですが、浸かってビックリのヌルヌル浴感。
しかも舐めてみるとかなりのしょっぱさで、なかなか独特な泉質であることがわかります。
他にお客さんはおらず、冷えていた手先がじんわりと痺れ、額に汗をかくまで独りのんびりと浸かることができました。
イヌのコロに見送られながらボクスターに乗り込むと、入れ替わりに何台ものクルマが入ってきましたので、ここは地元の方々に愛されている施設なのでしょう。
いずれまた立ち寄ろうと思える、素朴でいい温泉でした。

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初めて走るK43、通称「姫街道/紅葉ライン」。
地図で見ると、山の中を曲がりクネって軽井沢方面へと抜けており、これはイイ道に違いないと思って来てみたら、やっぱりイイ道でした(笑)。
森の中を行く急勾配の旧い屈曲路と、その遥か頭上で青空を貫く上信越自動車道の橋梁との対比が素晴らしく、またドライブ・ルートとしての利用価値も大。
風呂上りの爽快なワインディング・ランを楽しみながら、ぐんぐん標高を稼いでいきました。

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腹も減ってきたので、軽井沢で昼飯を喰うことにします。
R18/軽井沢バイパス沿いの蕎麦屋「かぎもとや」に向かうものの、5年ぶりに立ち寄った塩沢店は既に閉店しており、貼り紙を頼りに中軽井沢駅前の本店へ。
混雑必至と思われましたが、早い時間のためか待たずに入店することができました。
シャキッと冷たい蕎麦が旨いのはもちろん、私がこの店を好きな理由のもうひとつは、コクのある味噌仕立てのけんちん汁。
アツアツで具だくさん、身体も芯から温まり、最後は敢えて残しておいた蕎麦を投入して完食です。
ごちそうさまでした!

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標高の高い軽井沢から下界へと下る道は、上信越道やR18/碓氷バイパスなどがありますが、今回は碓氷峠を越えるR18の旧道を択びます。
峠からの下り始めは一部凍結していたらしく、砂がタップリと撒かれているコーナーがいくつもありました。
そう、いわゆる「滑り止めの砂で滑る」という、冬のドライブお約束のアイロニーが炸裂するのです(汗)。
この旧中山道は180以上のカーブを持つ超絶ワインディング・ロード故、善良な市民の皆さんは高速やバイパスに流れて誰も走らないだろうと思いきや、少なくない数のファミリー&デート・カーを目にします。
以前と比べて路面も良く、標識やトイレつきの駐車場などもキレイに整備されているのはなぜだろうと思ったら、どうやら沿道の鉄道遺構を売りにした観光道路へと昇華した模様。
そう、もはや我々のような者が週末の午後に走るべき道ではないのです(涙)。

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旧道を走り終え、JA碓氷安中の農産物直売所「まゆっ娘」で下仁田ネギなどを仕入れてから、上信越道で大人しく帰る・・・と思いきや、松井田妙義ICの前を全開で通過(笑)。
幾多のハードなコーナーを擁するK196で、巌[いわお]の如く天に聳え立つ妙義山に向かっていきます。
クルマもバイクもほとんど見当たらず、浮き砂やキャッツ・アイなどのトラップに注意しながら、ボクスターの曲がりっぷりを大いに楽しむことができました。
帰路に就くべく山を駆け下りますが、往生際悪く最寄りの下仁田ICには直行せず(笑)、国道や高速に並行するK193で小さな山を越えていきます。
初めて走るこの道がなかなか面白く、富岡ICもパスしてK204経由で吉井ICまで走ってから、上信越道に乗って帰りました。


本日の走行距離は、409km。
走行時間は7時間16分、平均速度は58km/h。
平均燃費は、9.9km/lでした。

2週連続で群馬県をドライブしてきましたが、この日、前回走った二度上峠や暮坂峠、赤城山麓などは、完全な雪道となっていたようです。
今回はその南側を、まったく問題なく楽しく走ることができたワケで、同じ群馬県の峠道でもずいぶん違うんだなぁと改めて思いました。
冬もまた素晴らしいドライビング・シーズンであり、それがオープンカーであれば尚のことです。
スタッドレス・タイヤを履かせてはいないので雪道は走れませんが、それでもボクスターを冬眠させるつもりなど、サラサラ無いのです(笑)。

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ていしあ

精力的に走られていますね。
かくいう私も、記事はこれからアップしますが、おそらく同じ日に同じような場所を走っていました。

ニアミスから遭遇になることを確信していますが、今回もニアミスのようでした。奥多野周辺はあまり積雪しないので、十分楽しめますね。

by ていしあ (2020-12-27 16:50) 

ラビー

うわ~2週連続群馬っ 知っていたら行ったのに(そうじゃない
混んでるかも予想で通過しました(笑
wataさん、ニャンコやわんこといつも仲良しですよね~。
うちのドライバー氏もそうなんです・・・私はこっちがビビっているので、警戒されて仲良くなれなせん(哀
気温が低くても天気が良ければ、空気がキリッとしていて気持ちがいいですよね、窓を開けるだけでも、耳が取れそーでしたけど(笑
この週末は、山の中も走って(雪道含む・爆)塩カルまみれになって帰ってきました・・・大掃除の他に大洗車もしないとです(笑
by ラビー (2020-12-27 17:25) 

wata

ていしあさん、こんにちは。

はい、仰るように真冬であっても奥多野エリアは比較的走れるように思いますし、過去の記事を見ても、房総や伊豆だけでなくこの付近へも何度か走りに来ている履歴が残っていました。
しかし、ていしあさんとはニアミスが続きますよねぇ。
この日のドライブでも、どこかで白いアウディ・TTRSにブチ抜かれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら走っていましたよ(笑)。

by wata (2020-12-27 21:52) 

wata

ラビーさん、こんにちは。

芹の湯のコロは、ボクスターがスリップして発するキュルキュル音に驚いたのか、最初は尋常ではない吠え方をしていました。
しかし元々は人懐こいイヌらしく、なだめてやったらすぐに受け容れてくれましたよ。
冬のドライブは雪や氷に阻まれることもしばしばですし、オープンだと暖房を入れていても耳や指先が冷たくなるのですが、それでもやっぱり気持ちよくて大好きです。
もちろん、帰宅後には下回りを中心に水をぶっかけて洗いましたけどね(笑)。

by wata (2020-12-27 21:53) 

junki

wataさんこんばんは。
私が11月に妙義周辺行った時は、軽井沢まではバイパス、帰り旧道でしたが、「鉄道文化むら」と「釜めし」が今大人気のアニメとのコラボとかで混雑してました。そこからめがね橋に登った車が多かったのかやはり混雑してました。
混雑を避けるルートを探すにはwind-and-light,Boxster が一番なんですが、これからの時期は何が原色であれど幾らか白っぽい道路も出てくるので・・・マネ出来ないな~と確信しました。
by junki (2020-12-28 01:59) 

マンタロウ

おはようございます!!
ホント、奥多野辺りも素ん晴らしいエリアで大好きです♪
さらには「冬もまた素晴らしいドライビング・シーズン・・・それがオープンカーであれば尚のこと」ったぁ~、まさしくそのとおりであります!!

昨日、いつもの南福島・北茨城エリア走り廻ってこれで本年走り納めにしようと思っておりましたが、こりゃあ~もぉ―1回行くべ!!って気になっちまいましたよ(^_^;)
ありがとうございました。

by マンタロウ (2020-12-28 06:43) 

wata

junkiさん、こんにちは。

うーん、やはりそうでしたか・・・。
一般に、善良なる市民の皆さんは走りやすいバイパスを選ぶため、私は各地の寂れた旧道を走り放題走ってきたのですが、碓氷峠越えのR18旧道はダメなんですねぇ。
本当はR18バイパスの南、県道92号線で下山しようと思ったものの、南軽井沢からのアクセス路が真っ白に凍っていたので、諦めたんです。
一か八か行ってみればよかったなー(←事故るって)。

by wata (2020-12-28 16:14) 

wata

マンタロウさん、こんにちは。

ホンダ・S2000、冬でもお構いなしに山道を爆走されているようで何よりです(笑)。
十分に着込んでいれば、冬のオープン・ドライブは気分爽快で楽しいですよね。
しかし群馬エリアはまだしも、北茨城や南福島辺りはさすがに厳しいかな・・・と思っていたのですが、イケるんですね。
年末にかけて、またもや冬将軍が暴れる気配が濃厚ですけど、私もマンタロウさんを見習ってまだまだ走りに行きますよ!

by wata (2020-12-28 16:27) 

nao

wataさん

はじめまして & あけましておめでとうございます

naoと申します

いつも楽しくブログを拝見しております
拝見していると自分もGTに参加できたような気分になれるので
大好きなブログの一つです

ワタシは2月にケイマンGT4が納車される予定です
サーキットメインなのでオープントップではありませんが
いつか、どこかでお会い出来たらなぁ と思っております
今年もよろしくお願いいたします
by nao (2021-01-03 09:52) 

wata

naoさん、はじめまして。

コメントをいただき、どうもありがとうございます!
Blogを楽しくご覧いただいているとのこと、とても嬉しく思います。
ケイマンGT4の納車、楽しみですね。
私はサーキットを走る勇気はなく、山道や田舎道をのんびりとドライブするだけで、記事もそれ以上のことは書けませんが、それでもよろしければ引き続きおつきあいください。
今後ともどうぞよろしくお願いします!

by wata (2021-01-03 14:55) 

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