GT2020-11：あとがき [drive/touring]
2020年、晩秋のグランド・ツーリング。
10日間の走行距離は、3,785km。
走行時間は65時間55分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、10.7km/lでした。
いや～、今回も楽しく走りました（笑）。
今回は長野/岐阜から新潟までを仲間と、以降の東北6県を独りで、それぞれ走りまくることができました。
1泊目が岐阜県の山奥だったので、そこから西へと向かうのが季節的にも適っているだろうとは思ったものの、「新潟県の未踏路を走りたい！」「久しぶりにみちのくを走りたい！」との抗し難い欲求に従い、今回の行程となった次第です。
しかしながらやはり、気圧配置が冬型へと移ろうこの時期のルーティングとしては、少々無理がありました。
新潟から東北日本海沿岸を龍飛崎まで北上する当初計画は、雨天が続く予報を受け、宿も含めて出発直前に内陸ルートへと変更。
その後も八甲田/十和田、栗駒や裏磐梯エリアでの降雪により宿やルートを変え、挙句の果てには、温泉が出なくなったとの理由で宿泊先の変更を余儀なくされたりもしています。
改めてマップを眺めてみて思いましたけど、結果的にかなりイビツなルートになったんですねぇ（汗）。
これだけリルートしまくったGTは初めてですが、そのおかげで初めての道や風景に出会うこともできましたし、今回走れなかった道への渇望も、タップリと残すことができました（笑）。
8月に続き、今回もCOVID-19環境下でのロング・ツーリングとなりました。
私の場合、そもそもツーリングの目的は「クルマを走らせること」であり、観光地や市街地を避けて人気［ひとけ］の無い道ばかりを選んで走るので、旅のスタイルとしては他人との接触が少ないほうだと思っています。
それに加えて自身の対策はもちろん、宿や食事処もそれぞれキッチリと感染拡大防止策を取ってくれており、道中で不安に感じることは何一つありませんでした。
ただ、旅先でのコミュニケーションを控えざるを得ないのは、ちょっと寂しいですねぇ・・・。
従前であれば、景色の良い休憩ポイントでシャッターを頼んだり頼まれたり、食事の際に隣席の方と話をしたりして、それが独り旅をより一層楽しいものにしてくれていたのです。
今回の宿泊先はすべて2食つきの温泉宿、うち1軒を除いてすべて「GoToトラベルキャンペーン」の対象だったため、旅の費用をかなり抑えることができたのは事実です。
それでもやっぱり、割引なんてなくてもいいから、早く元の世界に戻ってほしいと心から願っています。
毎回同じようなことを申し述べて恐縮ですが、今回のGTでもまた、ボクスターの素晴らしさを再認識することができました。
幌を下ろし、風を受け光を浴びながら、山の奥や海の際［きわ］に延々と続く無人のワインディングで走りに没入していると、ボクスターとの一体感がどんどん強まってくるように思えるのです。
もちろん、クルマは心を持たないマシーンであり、ドライバーとはシートやステアリング、ギア・スティック、および3つのペダルで接しているだけなので、「一体感」などと言っても、それが単なる錯覚に過ぎないことは解っています。
解っちゃいるのですが、その極めて情緒的な錯覚に心を委ねてボクスターを走らせるのが、たまらなくイイんですよね。
そんなドライビングができる道を求めて、いずれまた旅に出ようと思っています。
・・・と、調子に乗ってボクスターを10日間走らせまくっているうちに、リア・タイヤがすっかりツルツルになりました。
GT出発の直前にフロント・タイヤを交換した際、リアには十分な溝があったため、あと8,000kmは余裕で走れるだろうと考えていたのですが、3,800kmを経て完全なるパイパン状態。
これは錯覚ではなく、現実なのです（涙）。
10日間の走行距離は、3,785km。
走行時間は65時間55分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、10.7km/lでした。
いや～、今回も楽しく走りました（笑）。
今回は長野/岐阜から新潟までを仲間と、以降の東北6県を独りで、それぞれ走りまくることができました。
1泊目が岐阜県の山奥だったので、そこから西へと向かうのが季節的にも適っているだろうとは思ったものの、「新潟県の未踏路を走りたい！」「久しぶりにみちのくを走りたい！」との抗し難い欲求に従い、今回の行程となった次第です。
しかしながらやはり、気圧配置が冬型へと移ろうこの時期のルーティングとしては、少々無理がありました。
新潟から東北日本海沿岸を龍飛崎まで北上する当初計画は、雨天が続く予報を受け、宿も含めて出発直前に内陸ルートへと変更。
その後も八甲田/十和田、栗駒や裏磐梯エリアでの降雪により宿やルートを変え、挙句の果てには、温泉が出なくなったとの理由で宿泊先の変更を余儀なくされたりもしています。
改めてマップを眺めてみて思いましたけど、結果的にかなりイビツなルートになったんですねぇ（汗）。
これだけリルートしまくったGTは初めてですが、そのおかげで初めての道や風景に出会うこともできましたし、今回走れなかった道への渇望も、タップリと残すことができました（笑）。
8月に続き、今回もCOVID-19環境下でのロング・ツーリングとなりました。
私の場合、そもそもツーリングの目的は「クルマを走らせること」であり、観光地や市街地を避けて人気［ひとけ］の無い道ばかりを選んで走るので、旅のスタイルとしては他人との接触が少ないほうだと思っています。
それに加えて自身の対策はもちろん、宿や食事処もそれぞれキッチリと感染拡大防止策を取ってくれており、道中で不安に感じることは何一つありませんでした。
ただ、旅先でのコミュニケーションを控えざるを得ないのは、ちょっと寂しいですねぇ・・・。
従前であれば、景色の良い休憩ポイントでシャッターを頼んだり頼まれたり、食事の際に隣席の方と話をしたりして、それが独り旅をより一層楽しいものにしてくれていたのです。
今回の宿泊先はすべて2食つきの温泉宿、うち1軒を除いてすべて「GoToトラベルキャンペーン」の対象だったため、旅の費用をかなり抑えることができたのは事実です。
それでもやっぱり、割引なんてなくてもいいから、早く元の世界に戻ってほしいと心から願っています。
毎回同じようなことを申し述べて恐縮ですが、今回のGTでもまた、ボクスターの素晴らしさを再認識することができました。
幌を下ろし、風を受け光を浴びながら、山の奥や海の際［きわ］に延々と続く無人のワインディングで走りに没入していると、ボクスターとの一体感がどんどん強まってくるように思えるのです。
もちろん、クルマは心を持たないマシーンであり、ドライバーとはシートやステアリング、ギア・スティック、および3つのペダルで接しているだけなので、「一体感」などと言っても、それが単なる錯覚に過ぎないことは解っています。
解っちゃいるのですが、その極めて情緒的な錯覚に心を委ねてボクスターを走らせるのが、たまらなくイイんですよね。
そんなドライビングができる道を求めて、いずれまた旅に出ようと思っています。
・・・と、調子に乗ってボクスターを10日間走らせまくっているうちに、リア・タイヤがすっかりツルツルになりました。
GT出発の直前にフロント・タイヤを交換した際、リアには十分な溝があったため、あと8,000kmは余裕で走れるだろうと考えていたのですが、3,800kmを経て完全なるパイパン状態。
これは錯覚ではなく、現実なのです（涙）。
2020-11-30 23:29
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コメント(18)
おはようございます。
無事の帰着何よりでした。
2年ぶりに今年こそは、と思っていたのですが行けず。けれど
wataさんのGT記でこれなら行かんでもエエやんと存分に楽しませてもらいました、
ありがとうございます。
一旦、岐阜まで来ての東北ですから
京都から遠いは言い訳になりませんね。
ボクスターの時は反時計回りで
震災跡にショックを受け、それを引きずって
全行程走りました。
来年こそwataさんのルートを参考にして
時計回り・内陸部をジグザグに走ろうと
今から思い巡らせています。
オープンが欲しいなぁ、
by gon (2020-12-01 05:43)
gonさん、こんにちは。
いえいえ、gonさんの場合は「遠いから行かない」のではなく、遠いからこそカレラSをブッ飛ばして走りに行くんですよね（笑）。
今回のGTも素晴らしく楽しかったのですが、自身のBlogを読み返してみて、やはり1割も再現できていないな・・・と改めて思います。
gonさんも良くお解りのとおり、他人の感想なんてアテになりませんし、自分が見て体験したことがすべてですから、是非もう一度みちのくを走ってくださいね。
私もご覧の通り「走り残し」が多いので、季節を改めて遠征に行きますよ！（笑）
by wata (2020-12-01 18:11)
パイパンの意味がわかりませんでした。専門用語に疎くてすみません。
by 松田一郎 (2020-12-01 19:29)
wataさん、こんばんは。無事の帰着、祝着です!!
走りに走った晩秋のGT、いつもながらその走りっぷり!!お見事でした!!
今までも拝読しながら、ついムラムラとしてきて走りに行きたくなり、翌日未明目が覚めそのまま行っちまったこともありました(^_^;)
また今回のように、老生が走った道や知ったポイントが出てきますと、毎度ながらまた改めて走りに行きたくなっちゃうんですよ♪(^_^;)
ありがとうございました!!
by マンタロウ (2020-12-01 19:42)
こんばんは。
今回も楽しく読ませていただきました。おおよそ1週間違いでのニアミス、そのうち妙なところでバッタリとかありそうな気がしてきました。
私は11月上旬だったので、さすがに引き返すほどの雪（霧はありましたが）はありませんでしたので、それくらいが限界なんでしょうかね。
走行ルートを見て、何度ニヤリとしたことか。いつもながら素晴らしいルートだと思います。
by ていしあ (2020-12-01 21:22)
松田一郎さん、こんにちは。
カッコつけて高度な専門用語を使ってしまい、申し訳ありませんでした（伏）。
私も意味がよくわかっていませんので、どうぞお気になさらないでください（笑）。
by wata (2020-12-01 22:43)
マンタロウさん、こんにちは。
はい、おかげさまで無事に帰って参りました。
今回もまた無駄に長いGT記におつきあいいただき、心より感謝を申し上げます。
クルマを走らせるのって、やっぱり純粋に楽しいんですよね。
私もマンタロウさんのドライブ記事を拝読し、「ここ走ったなぁ」とか「ここ走りに行きたいなぁ」とか、大いに刺激をいただいています。
これからもお互い、安全に楽しく走らせていきましょう。
ありがとうございました！
by wata (2020-12-01 22:44)
ていしあさん、こんにちは。
最初に申し上げておきますが、私はていしあさんと、どこか遠くの路上でいつかバッタリ逢うことを信じて疑っておりません（笑）。
晩秋の東北、最高でしたよね！
今回はなんとなく、ていしあさんが走った直後に雪が降って私が走れない、といった時間差だったような気がしていますが（汗）、リルートもまた楽しくて、結果的に一片の悔いも残さず走りきることができたと思っています。
なお、今回の目玉のひとつに数えていた新潟県上越エリアの深耕を思い立ったのも、ていしあさんのBlogがキッカケです。
文字通り、お世話になっているんですよ（笑）。
by wata (2020-12-01 22:44)
GTお疲れさまでした。
いったん西へ向かわれてからの本州最北端へのルート、長距離運送のトラックもびっくりのルートですね（笑）
しかし綺麗にタイヤ減ってますねー。 ボクスターの素性の良さはこういうところからも見て取れますね。
by amataro (2020-12-02 10:15)
いやぁ完結しましたね！ルート変更を余儀なくされつつも終わってみればしっかりとGT、そしてGTの楽しさを味わい尽くした工程でしたね。この時期の変わりゆく景色、路面、空を存分に堪能させてもらいました。難しい時期だけどやはり達成感や見れる景色が素晴らしいのもこの時期ですよね。
いよいよ冬に入りますが、ならではの良さを探しに僕も走ろうと思います！
by Yuba (2020-12-02 15:33)
amataroさん、こんにちは。
今回は迷走台風みたいなルートになってしまいましたけど、最北端を目指すことが目的ではなかったので、これでいいんです（笑）。
「お疲れさま」と言っていただけるのは大変ありがたいのですが、3,800kmを走り放題楽しく走れましたので、実はまったく疲れていないんですよ。
渋滞は、わずか数kmでヘトヘトに疲れるんですけどねぇ（涙）。
タイヤの摩耗は、旅の途中で気づいてビックリしました。
ま、ゆっくり走っているので大丈夫だろと考えて、見なかったことにしたのです（←いいのか？）。
by wata (2020-12-02 20:10)
Yubaさん、こんにちは。
はい、一緒に走ってもらってから1ヵ月も経ちましたが、ようやく完結することができました（笑）。
確かにリルートもたくさんしましたけど、仕方なく迂回するのではなく、別の楽しいルートを探して走るというのも、GTの醍醐味のひとつだってことがよくわかりましたよ。
それはまた、東北には楽しいルートの選択肢がたくさんあることの証左だとも思います。
仰る通り難しい時期でしたし、大丈夫か？とやや心配しながら走るシーンもありましたが、その甲斐は十分にあったと胸を張って言える10日間でした。
やっぱ最高です、グランド・ツーリング（笑）。
by wata (2020-12-02 20:10)
はじめまして。いつも熟読させて頂いています。
BOXSTERへの知識とコダワリ、なによりもスバ抜けた走行距離に感嘆しています。
私は987 Cayman S PDKを中古で購入し、47000㎞、まだ2万キロしか走っていないポルシェ初心者です。それゆえに型遅れとは言え、同じミッドですから、沢山の知識が詰っていて感謝しています。
タイミング良く、間もなく3本目のリアタイヤ交換となります。やはりポルシェ承認にコダワルのと、265/40R18サイズはどのメーカーでも絶滅状態で、結局OEMのミシュランN4に落ち着いてしまいました。
このまま乗り続けるためには、19へインチアップが必要になりそうです。
コストパフォーマンス重視のタイヤ選びをされいるwataさんの記事は大変参考になりますが、一点だけ気になったのは。毎回「パイパン」（意味分かります^^）まで使われていますが、危険と違反ではないかと、勝手ながら危惧しています。
運転方法の違いとCayman Sだと320psありますので、リヤは滑りやすく、私は3分山になったら交換しています。これは、個人の考え方でありますが。
違反に関しても、このパイパン状態で警察に止められると、下手したら「整備不良」で切符を切られないか、心配です。
以上、お節介でしたが、気になったのでコメントさせて頂きました。
by kyazu (2020-12-05 02:36)
kyazuさん、はじめまして。
この度はご心配をお掛けして大変申し訳ございません。
GT出発時、リア・タイヤは7,500kmほどの走行で、まだ五分山以上はありました。
同じFK510で前回は16,000kmで交換していたため、今回もあと8,000kmは持つだろうと思っていた私の判断が間違っておりました。
私のチンタラ運転と265psしかないボクスターでは、リアを滑らせて走ることもできないので安心していましたが、やっぱり安いタイヤはダメってことなんでしょうかね。
いずれにせよ、ご忠告は真摯に受け止めさせていただき、今後の糧と致します。
どうもありがとうございました！
by wata (2020-12-05 14:30)
10日間のGT、お疲れ様でした。
ニッポンのド真ん中から北へ向かってガッツリと、高密度にも程がある内容で大いに楽しませていただきました。
天候や様々な外的要因によってリルート→たまたま走ることになって出会えた景色がいくつもあったように思います。
臨機応変に走って楽しい道（すんごい狭路も含めて）を繋ぎ合わせ、組み立てていく・・・その一連の流れが私には到底マネすることができないレベルなので思わず「お～！」と声を上げてしまうこともしばしばでしたよ（笑）
長旅にクルマを連れ出すと、なぜか改めて良さを感じるんですよね。
来シーズンこそは私もそんなツーリングがしたいなぁ。と、強く思いました！
by Sho-z (2020-12-05 16:54)
Sho-zさん、こんにちは。
今回もおつきあいいただき、ありがとうございました！
そうですね、特に東北エリアではリルートしまくりのGTとなりましたが、それはやはり走れる道が至る所にあるからこそのことだと思います。
例えば岩手県は北上も南下もしましたが、ほとんどカブることなく走り放題走れましたからねぇ。
地図を見て、良さそうな道を選んでつないでいくだけで極上のツーリング・ルートが組めるのですから、最高ですよ！（笑）
by wata (2020-12-05 20:41)
GT記、拝見させていただきました。ポルシェやバイクで見た、知った、走った道も多く楽しく、そして懐かしく感じておりました。
新型コロナが蔓延した2020年ですが、21年は、wataさんが辿った一部ルートを雪解けとともに718で駆け巡りたいと今から思案を巡らせています。
沢山の素晴らしいレポート、これからも楽しみにしております。
ありがとうございました。
by kaniboku (2021-02-02 14:49)
kanibokuさん、こんにちは。
アクセス＆コメントをいただき、どうもありがとうございます！
信越から東北へと、おかげさまでとても素晴らしいツーリングとなりましたが、さすがに今の時期は全ルートが雪道ですよね（笑）。
ご存じの通り、このエリアは春になれば残雪の景色を存分に楽しむことができますし、そんな風景の中をポルシェ・718スパイダーで旅することができるなんて、羨ましいにも程があります。
私は「みんカラ」非会員なのでコメント等はできませんが（涙）、kanibokuさんのBlogも楽しみに拝見させていただきます。
引き続き、よろしくお願いします！
by wata (2021-02-02 18:07)