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GT2020-10:雪のち雨のち晴れのち、撤収。 [drive/touring]

山形県最南部の山中、白布温泉の朝、5時半。
誰もいない大浴場でいつものように独り歯を磨き、髭を剃ります。

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汗ばむほどに温まった身体を冷やそうと浴衣姿で外に出てみると、ボクスターの屋根に雪が積もっていて驚きました。
夕べは雨が降っていたのは承知していたのですが、どうやら深夜に雪に変わったようです。
幸いなことに空は晴れており、地面にも雪はないので大丈夫でしょう。
で、旨い朝飯をのんびりと喰ってから部屋に戻ると、窓の外に結構な勢いで雪が降っていてビックリ仰天!
慌てて荷物をまとめてチェック・アウト、米沢方面へとK2を慎重に下っていくうちに、雪は雨へと変わってくれました。
いや、焦った(汗)。

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当初、今日は白布温泉からその先の西吾妻スカイバレーを駆け上がって裏磐梯エリアに入り、レークラインや磐梯吾妻スカイラインなどを走りまくってやろうと考えていました。
しかしながら数日前の降雪でスカイバレーがクローズとなり、そのまま冬期通行止が前倒しで施行されてしまったのです。
他の旧有料道路群もすべて同様となり、結果、またもや全面的なリルートを余儀なくされることになりました。
気圧配置は西高東低の冬型が続いており、引き続き日本海側の天候回復は望めず、実際、ここ山形県米沢市には雨が強く降り続いています。
ということで、まずは福島県へと脱出することにしました。

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R13は米沢市と福島市を結ぶ幹線道路ではありますが、並行する東北中央自動車道が無料で供用されているため、予想通りガ~ラガラ。
このパターンは全国にいくつもあり、「無料のバイパスが並行する幹線道路は、走り放題である」との定説が、またもや証明されたことになります(笑)。
県境付近では雨が雪に変わることもありましたが、並走する片側1車線の東北中央道にトラックが列を成しているのを横目で眺めつつ、登坂車線つきの国道を大いに気分よく走りました。

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混雑する福島市の郊外を抜け、ツーリングマップルRを参照しつつ、おもしろそうな道を探して走ります。
大型車通行禁止の表示も嬉しいK318は、狭い屈曲路で小さな峠を越えていく静かな道。
農作業の軽トラが対向に現れますが、ここは彼らのシマですから、路肩一杯に寄せて道を譲りましょう。
続くK51は対照的に2車線が確保されており、改良済みの大きなカーブを気持ちよく走ることができます。
R114を挟み、K117に入ったところでルーフ・オープン!
朝の雪や雨がまるでウソだったかのように、晩秋の青空が頭上いっぱいに拡がりました。

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調子に乗ってK117から脇道へと入り、ワケのわかんない山道を辿っていくボクスター。
やがて森を抜け、安達太良山に向かって遠く連なる山並みを見晴るかす明るい峠に出ました。
いやもう、実に気持ちのいいロケーションです。
ユンボと小型特殊トラックとで作業中のおじさんに訊けば、この先は崩落のため通れないとのこと。
「あそこに鉄塔が見えるべ。とにかくあの鉄塔を目指していげばいいから」と、迂回路をザックリと(笑)教えてくれたおじさんに、お礼を申し述べました。
無事にK117へ復帰、K305→K62と東に走り、工事用車両の多いR114に出ます。
途中からR459へとエスケイプすると、「帰宅困難区域のため立入禁止」の看板やバリケードが目に付くようになってきました。

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葛尾村方面へと右折、ここからは南に向かってR399をフォローします。
デイ・ドライブでも走る阿武隈高地縦走ルートですが、北東北の走り放題な3桁国道や大規模林道にも劣らず、変化に富んだ楽しい道であると思います。
しかしながら終盤のタイトなワインディング&ダウンヒル・セクションの地下では、長大な十文字トンネルが着々と建設中。
この日も何度かダンプカーとすれ違い、麓には既にトンネルへと続く新道ができているのを見て驚きました。
タフな屈曲路を走るなら、今のうちです。

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渓流の夏井川とJR磐越東線と絡むK41を遡り、ハードな離合困難区間を含むK358でR349に接続。
この道もR399と同様、第一級のB級国道です。
交通量は僅少、安全かつ快適にボクスターを走らせ続けました。
沿道、古殿八幡神社の境内には、青空に黄色く映える見事なイチョウの巨木が立っています。
何度も通っているはずなのですが、季節が変わってようやく気づかされたんですね。
道の駅「ふるどの」で昼飯代わりにクリーム入りの大判焼きを頬張り、引き続きR349をトレースしていきます。
この道も改良工事が進んでおり、途中で拡幅中の未舗装路をガタガタと走るシーンもありましたが、工事区間の終了と共にアクセル・オン、まだ残るローカル区間のドライビングを存分に楽しむことができました。

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対応するガソリン・スタンドがなく、福島県最南部・矢祭町のファミリーマートで地域共通クーポンの残りを使い切りつつ小休止。
時刻は16時前、そろそろ宿へ・・・と言いたいところですが、今日はもう家へ帰らなくてはなりません(涙)。
茨城県に入り、沿道のJAでガソリンを満タンにし、R461で高萩ICへ。
幌を下ろしたまま、風を受けて、夕暮れの常磐自動車道を都心方面に向かいました。


本日の走行距離は、525km。
走行時間は9時間2分、平均速度は60km/h。
平均燃費は、11.1km/lでした。

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junki

wataさんこんばんは。並びにお疲れ様でございます。
毎回GT記などの宿での朝食の写真、いつもビジホの朝食バイキングが多い私にはこれが面白くて美味しそうでですね、、、
自分で食べるならば「味噌汁~鮭をひとくち千切ってご飯~次この小鉢」などシミュレーションしております(笑)。しかも今回は私の近所の「おかめ納豆」、これはもはやうまいまずいの感覚はなく、私の体の3分の1はこれで出来ているかも知れません。現実を思い出す一品です。
下らないコメントすいません。。

GTラストも見事に予想の外れるルートで、しかも高萩から・・よくよく現実に戻ってしまいましたが動画楽しみにしております!!

by junki (2020-12-01 01:12) 

ラビー

今年は、降雪からの前倒し冬季通行止めっという情報がネットにあがってきて、あぁ~っと思っていましたが、現場でボクスターが巻き込まれていたとは・・・(悲
大好きな景色が広がる画像を指さし「こういう景色が見れるところに連れて行って欲しい!」っと、大騒ぎをしてしまいましたよ(爆
なが~いトンネルの横には、通行止めになった道が・・・あぁ、これが、走れる時に走っておけ!なんだなぁと(ぜんぜん間に合っていない)と思うことが多いです。
雪の積もったボクスターには驚きましたが、最終日晴れてよかったですね(ほっ

by ラビー (2020-12-01 09:34) 

wata

junkiさん、こんにちは。

私は温泉旅館に泊まることが多いのですが、基本的に部屋も晩飯も安いプランを選んでいます。
しかし、朝飯は料金にかかわらず同じメニューであることが多いので、宿としても手を抜けないハズなんですよね。
ここの朝飯もやっぱり旨くて、おかわり警報(注:3杯目)が発令されたため、温泉玉子に海苔とおかめ納豆をブチ込んで、何とか特別警報(注:4杯目)を回避することができました(汗)。
なお、私のドライブ/ツーリング記を参考に「ルートをシミュレートしてみた」との嬉しいお声はお聞きしますが、朝食のシミュレーションはjunkiさんが最初であり、おそらく最後だと思います(笑)。

by wata (2020-12-01 18:10) 

wata

ラビーさん、こんにちは。

いやもう、今回のGTはあちこちで「降雪⇒予定より早いけど、このまま冬期通行止めにしちゃえ♡」にドンピシャで巻き込まれておりました(涙)。
各所の山岳ルートが冬期通行止めに入る直前を狙ったスケジューリングだったため、ある程度は覚悟していたのですが、
でもそのおかげで、初めての道や見たことのない景色に出会うことができたので、本人は「迂回ではなく、攻めのリルートだ」と豪語している次第です(笑)。
狭い峠道が立派な橋やトンネルでパイパスされる姿は、もう何度も見てきました。
地元の方々の安全&利便性や物流などを考えれば喜ばしい限りですので、我々は旧道が残されることを願い、かつ閉鎖される前に走りに行かにゃならん、と思っています。

by wata (2020-12-01 18:11) 

枯葉マーク

会津へ越える道は、一週間前なら通行出来たのですがね。
それでも近年の風水害による通行止目が多くて、
飯豊・檜枝岐林道は北の一部しか楽しめませんでしたよ。
by 枯葉マーク (2020-12-04 08:28) 

wata

枯葉マークさん、こんにちは。

そうなんですよね、スカイバレーが降雪で通行止めとなったのはほんの数日前でした。
飯豊桧枝岐大規模林道も走りたかったのですが、林道にアクセスする県道から通行止めになっており、そのまま冬期閉鎖となったようです。
いずれのルートも、日を改めて走りに行きますよ!(笑)

by wata (2020-12-04 12:19) 

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