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九州グランド・ツーリング10:あとがき [drive/touring]

九州グランド・ツーリング。
10日間の走行距離は、2,865km。
走行時間は56時間03分、平均速度は53km/h。
平均燃費は、11.0km/lでした。


ボクスターを九州で走らせたのは、これでようやく3回目となりました。
北海道の5回と較べれば少ないとは思いますが、それだけに「念願叶って感」が強く、行って良かったなぁとしみじみ余韻に浸っているところです。
北海道や東北などのような、誰もいない走り放題の道が何十kmも続くようなシーンはあまりないものの、それでも市街地や幹線道路を避けてルートを組めば、山や海のダイナミックな風景の中を存分に走ることができます。
特に今回はほぼすべての行程で晴天に恵まれましたので、毎日毎日、晩秋の青空の下で最高のオープンエア・ドライビングを楽しむことができました。
また、改めて実感したのは、九州には個性的な温泉がたくさんあるということ。
泊った温泉宿だけでなく、小さな立ち寄り湯もあちこちにありますので、そんな温泉を巡ってみるのも楽しいと思います。
ちなみに今回泊った7つの宿は、生月島の民宿を除いてすべて温泉宿。
立ち寄り湯も含め、持参の上で毎日使っていたタオルは日に日に着色が濃くなり、最終日には謎の芳香を放っていました(汗)。

関東から九州までは、かなりの距離があります。
若い頃は往復ともに自走で関門海峡を渡っていましたが、今回は往路に中距離フェリー(神戸→宮崎)、復路に長距離フェリー(新門司→横須賀)を使ってみました。
走り放題な南九州エリアへダイレクトにアクセスできる宮崎カーフェリーは夜発朝着なので、「神戸のホテルに泊まって朝起きたら宮崎だった」的な感じ。
関西⇔九州航路は他にもいくつかあり、いずれも現実的なダイヤが組まれていますので、行程に合わせて選ぶことができると思います。
さらに今回は、帰路の東京九州フェリーの利用価値がめちゃめちゃデカいことを実感しました。
土曜日の深夜に乗艦、翌日はゆっくり起きて、風呂へ入ったり海を眺めたり居眠りをこいたり旅日記を書いたりしているうちに横須賀へ入港。
ガラガラの横浜横須賀道路と首都高で、22時前には帰宅することができています。
帰りたくない気持ちを引きずったまま、渋滞にも見舞われつつ高速道路を1,000km以上も走り続ける甲斐性など、もはや今の私にはまったくございません(笑)。
次回の九州GTも、このパターンになるものと思われます。

今回の長旅においても、ボクスターはドライバーを大いに楽しませてくれました。
走りにおけるベストなパフォーマンスや痛快なフィーリングはもちろんのこと、10日分の荷物を飲み込む積載能力から景色に映えるそのスタイリングまで、やはり最高の旅クルマだと改めて思います。
総走行距離は23万kmを大きく超えており、あちこちヤレてきてはいますが、相変わらずのトラブル・フリー。
何の不安もなく思い切り長距離を走らせることによって、むしろクルマの健康寿命が延びていることは、もう間違いないと思っています。
完全なポジティブ・サイクルですね(笑)。
いいクルマに乗らせてもらっているな、とつくづく思います。

ということで、九州GTの記事はこれにて結了です。
長々とおつきあいいただき、どうもありがとうございました。
ひょっとすると、後日「おまけ」を開陳するかもしれませんが、そちらもご高覧いただけると幸いです(伏)。

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Nakagawa

こんにちは。
楽しく拝見させていただきました。

同じく若いころは自走してましたねぇ。
時間的にも1日で九州入り出来ましたし。
東京九州間のフェリーも先日知り合いが乗ったので、?十年前は貨物船みたいな船で長距離トラックの運ちゃんしか乗ってないような感じではなく、今はきちんとした?フェリーなのを知りました。
有明発だけかと思っていたのですが、船内滞在を考えると横須賀発着はありですね。
車もバイクもポルシェ以外では日本1周しているので、来年は行こうかと算段しています。
その前にポルシェ直ってくれる・・・・・・はず(T_T)

by Nakagawa (2023-12-19 14:24) 

wata

Nakagawaさん、こんにちは。

今回もご覧いただきありがとうございました!
私の場合、ちょうど10年前にALPINA B3で自宅から宮崎まで1,450kmを走ったのが1日の最長記録となっておりますが、もうやらないと思います(笑)。
有明発のオーシャン東九フェリーは徳島を経由して新門司まで32時間、横須賀発の東京九州フェリーは新門司まで21時間ですが、前者は実質3日間かかり、後者は夜着となってしまうので、往路は神戸発を選びました。
東京九州フェリーは新日本海フェリーと同系列らしく、とても快適で大好きな艦上露天風呂もありましたよ。
九州へも是非行っていただきたいのですが、それまでに718ケイマンGT4が治ることと、旅先で不具合が発生しないことを、ダブルで祈っております(伏)。

by wata (2023-12-19 19:09) 

J

おかえりなさい、お疲れさまでした。
楽しく九州旅行を堪能させていただきました。
読み応えのある旅行記でしたね。
以前時間のある時に勤務先の広島まで何度か走らせましたが、神戸以西がとても長かったなぁの思いでした。今回ようにフェリーを活用すればいろいろと楽しめることがわかりました。あまり高齢になる前に高齢のクルマが動くうちに行ってみたいものです。
今回も、ありがとうございました。

by J (2023-12-19 21:03) 

wata

Jさん、こんにちは。

旅日記におつきあいいただき、どうもありがとうございました。
今回もテキストはほぼ当日の夜に書いているので、妙にテンション高めの筆致となっているかもしれませんが、どうかご容赦ください(笑)。
九州へのアクセスは過去の実績も踏まえていろいろ考えたのですが、やはり関西からフェリーで行くのがベストかな、と思っています。
他にも大阪から別府や志布志、神戸から新門司や大分への航路もありますから、自由度が高いんですよね。
船旅そのものも楽しめますので、Jさんも是非行ってみてくださいね!

by wata (2023-12-19 21:48) 

ていしあ

九州の旅、お疲れ様でした。
確かにフェリーと使うと、時間はともかく、九州が近く感じられますね。ただ、船嫌いの私は、未だ長距離フェリーはハードルが高く、結局大半の工程を自走しそうな気がします。

私も九州は走れる道とそうでない道がはっきりしていると思っており、高速道路を有効に使う必要があると感じています。wataさんが平戸から大分方面へどんなルートを使うか、興味津々でしたが、あっさり高速でクリア!正解でしょうね。私は一般道でえらく苦労しましたから。
by ていしあ (2023-12-19 22:29) 

wata

ていしあさん、こんにちは。

こちらこそ、記事をご覧いただきどうもありがとうございました。
北海道と違い、九州は海路を使わずに行けるのですが、やっぱりちょっと遠いんですよねぇ。
とは言え、途中で一泊するのは時間的にもったいないので、次回以降も宮崎や志布志に向かうフェリーを使うと思います。
九州の北部も日本海沿岸や山間部を走ってみたいのですが、やはり交通量が多いイメージがあり、今回も高速でワープしてしまいました。
走れないことを前提に、もっと手前に宿を取るべきだったかもしれませんね。
いずれにせよ、次回の課題とさせていただきます(笑)。

by wata (2023-12-19 22:50) 

つくばの松

今回は天候にも恵まれ九州を満喫されたようで何よりです、楽しく拝見しました。九州はやはりラーメン・・でなく、温泉ですね!
私は昨年の北海道ツーリングではどうせどこかで船に乗らないといけないのだから・・という思いもあり新潟からのフェリーを選んだところ、船旅の楽しさに気づき感激しました。今年は中国〜四国ツーリング実施し下関まで行きましたが、このまま九州まで行くのはちょっとキツイな〜と(あと10歳若ければまだしも・・笑)感じていました。
今回のWataさんのブログを拝見し、私は定期的に横須賀に墓参り行っているので、そのついでにちょと九州に寄ってくればいいんだ!ということに閃きました!(それでいいのか・・?)
by つくばの松 (2023-12-20 09:23) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

はい、猛暑の北海道GTとは異なり、今回は最高のコンディションで九州を走ることができました。
もちろんラーメンやちゃんぽんもおいしくて、帰宅後すぐに宮崎市へのふるさと納税を実施、届いた「拉麺男」のラーメン3食を既に完食しているのが現状です(笑)。
九州へと向かう際、その途中にある中四国で何日か走ったこともありましたが、その分、現地での日程が削られちゃうんですよね・・・。
それよりも、船旅を楽しんで九州に直接入る方がいいと思いましたし、特に復路の「強制送還」は、便利を越えてありがたいとまで言えるレベルでした。
松さんも墓参後の九州GT、是非とも実施願います!(笑)

by wata (2023-12-20 17:47) 

枯葉マーク

wataさん、今日は。

昨年、自分も九州ドライブの往復でフェリーを利用しました。
融通の利かない定年退職記念旅行券を無理矢理使うためです。
往路は阪九フェリーで泉大津→新門司、
復路は東京九州フェリーで新門司→横須賀でした。
阪九は小樽のように朝6時入港で到着日を走り倒せますし
東京九州も最終日を走り切れるのが良いですね。
因みに東京九州フェリーは船長が200mを超えるため
他の船舶の邪魔で、夜間しか新門司に入出できないそうです。
by 枯葉マーク (2023-12-21 15:26) 

wata

枯葉マークさん、こんにちは。

いやいや、旅行券をいただけるなんて、よくわからない記念品よりも全然イイと思いますよ!
いずれにせよ、相変わらず長旅を楽しまれているようで何よりです。
仰る通り、往路朝着・復路夜発のフェリーを選べば現地で最大限走れますよね。
ただ、復路の東京九州フェリーは新門司2355発なので、ちょっと遅すぎるんですよねぇ・・・。
個人的に夜間はあまり走りたくないので、出航までの時間をどう使うかが次回の課題だと思っています。
どこかでのんびり温泉にでも浸かり、ゆっくり晩飯でも喰いますかね(笑)。

by wata (2023-12-21 21:11) 

えむスポッツ

こんにちは。
楽しく拝見させて頂きました。私は関西の人間で、当然ですがwataさんより九州は近く何回か行ってますが、自走の場合広島~山口が異常に長く苦痛に感じ始め、四国の佐賀関フェリールートで行ってからは、体力的にも精神的にも楽になりました。北海道のGT記もよく拝見し勉強させて頂いてますが、こちらからだとやはり新潟からのフェリールートは必須のような気がします。
しかし、もう23万キロオーバーなんですね。大きな故障もなく、イイ個体に巡り会えましたね!(^^)!
きっちりドライビングさせ、メンテナンスしていることも車にイイんでしょうね。
次回のGT記も楽しみにしております。
by えむスポッツ (2023-12-24 18:03) 

Dachi

全編通じて楽しく拝見させていただきました。
まさにグランドツーリング!そして、やはり九州は絶景と良い道の宝庫ですね!素晴らしい写真を拝見し、今を遡ることウン十年前、広島滞在時代に何度も大分・阿蘇・宮崎エリアを訪れていた時の記憶がおぼろげながら蘇ってきました。

九州はいつかまたクルマで走りたいと思っているのですが、東京港からフェリーで行くにも時間がかかるので半ばあきらめていましたが、なんと横須賀~新門司直行便があるのですね。貴重な情報をありがとうございました! そして、「おまけ」も楽しみにしていますね♪
by Dachi (2023-12-24 20:52) 

wata

えむスポッツさん、こんにちは。

今回もご覧いただき、どうもありがとうございました。
私も以前に佐賀関から乗ったことがありますが、国道九四フェリーも便利ですよね。
二週間ぐらいあれば、このフェリーを使って九州と四国を両方周りたいですよ(笑)。
北海道で会った関西以西のライダーは、舞鶴発小樽行や、敦賀発苫小牧行のフェリーで来ている人が多かったと思います。
いずれの港も大阪圏から2時間程度なので、とても便利だそうですよ。
今回のGTで、ボクスターはますます調子よくなっちゃったんじゃないかと思っています(笑)。
引き続き安全に楽しく走っていきたいと思っていますので、これからも見守っていただけると幸いです!

by wata (2023-12-24 22:08) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました!
仰るとおり九州は道も景色も素晴らしく、拙い撮影者が安いカメラを向けただけで、それなりの画が撮れてしまうんですよね(汗)。
それに加えて温泉も食い物も良く、更には人の良さにもたくさん触れたような気がしています。
確かに九州は東京からだとアクセス的に北海道よりも遠いのですが、その弱点は海路が解決してくれました。
特に2021年就航の東京九州フェリーのインパクトは大きく、次回以降も帰路は必ず乗艦することに決めています。
九州GT、Dachiさんも是非ご検討ください!
ちなみに「おまけ」はですね、「おまけ」のくせに本体Blogの何倍も手間暇がかかるので止めようかとも思ったのですが、文句を言いつつチンタラと制作中です。
申し訳ありません(←なぜ詫びる?)。

by wata (2023-12-24 22:08) 

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