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九州グランド・ツーリング3:桜島、霧島 [drive/touring]

鹿児島県鹿屋市、曇り空の朝6時。

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大浴場でじっくりと目を覚まし、食堂で朝飯をいただきます。
ちなみに朝食は500円、これでしっかりとした和定食をいただけるのですから、ありがたい限りですね。
食堂は宿泊者以外にも開放されており、この朝飯を喰うためだけにやってきている人の姿も見受けられました。
チェック・アウトして駐車場に向かうと、ボクスターはホコリにまみれているように見えます。
どうやら夜のうちに桜島の火山灰が降ったようで、ブラシで幌をキレイにしてから出発しました。

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R269を戻り、海沿いをK68で北上。
と、地続きの小さな島に神社があったので寄ってみました。
菅原神社は荒平天神とも呼ばれているらしく、とてもいい雰囲気です。
浜に立つ鳥居をくぐると急な石段が島の頂上に続いており、途中からはロープに掴まって登るようになります。
てっぺんにある天神様にお参りをしていると、その急な石段をおばあちゃんがゆっくりと登ってきました。
訊けば、お孫さんが医療関係の資格試験を受けるため、合格祈願に訪れたのだそうです。
お参りを済ませたおばあちゃんは、手すりを握りしめてゆっくりと降りていきました。
ちなみにおばあちゃんによれば、以前この急な階段から落っこちた人がいたとのこと。
皆さんも、参拝の際はくれぐれもご注意ください(汗)。

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引き続きR220で錦江湾沿岸を北上。
エネオスでガソリンを入れていると、スタンドのおじさんが「この先は降灰が強くなるから屋根を閉めたほうがいい」とアドバイスしてくれたため、ルーフを上げエアコンを内気循環にして走ります。
荒崎のPAでこの先に聳える桜島をチェックしてみると、白い噴煙がモクモクと上がり、その一部が霧のように麓へと下りてきているのがわかります。
いやはや、凄いですね・・・。
桜島を周回せずそのままR220を走り、風下から抜けたところで小休止。
噴煙がこちらに来ないことを確認してから、再びボクスターのトップを下ろしました。

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海を離れ、内陸へと向かいます。
連続するヘアピン・カーブで一気に標高を稼ぎ牛根境を越えるK479は、路面に大量の落ち葉があったりもするのですが、とても楽しく走ることができます。
逆方向であれば、錦江湾や桜島を眺めながら駆け下ることもできるでしょう、オススメの一本だと思いました。
景色の良いR504を北上したところで昼時となり、静かな住宅街にある「鹿児島ラーメン みよし家 本店」に入りました。
おばちゃんたちが立ち働く厨房を眺めるカウンターでラーメンと餃子、ライスの定食を発注。
提供を待っている間にも、地元のお客さんがひっきりなしにやってきます。
ラーメンはトンコツなのにあっさりしており、細目の麺がじゃんじゃん進みます。
餃子もカリッと焼き上げられており、大満足の昼飯となりました。

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K478→K491→K105で宮崎県入り。
いずれも広狭混在にアップダウンと変化に富み、交通量は皆無で走り放題なのです。
K105の後半は一転、リアル1車線が続くタフな山狭路ですが、それもまた良し。
ツーリングのルートとしてはあまり認知されていないのでしょうか、こういう道に当たるとちょっと嬉しいんですよね。
K45を経て、御池に到着しました。
快晴の青空に高千穂峰が聳え、素晴らしい景観です。
前回来たときよりも池の周囲はキレイに整備されており、レストハウスもできて多くの観光客で賑わっていました。
リスタート後のR223は、極めて雰囲気のいいフォレスト・ロード。
線形もとても気持ちいいのですが、晴天の週末とあって交通量が多いのは致し方ありませんね。
K480やK104も同様の流れでしたが、ほとんどのクルマがその先の分岐をえびの高原方面に向かったため、K1を反対方向へと駆け下ることに決定。
トラフィックは激減、湯けむりに覆われた箇所もあったりして、イイ感じですねぇ。
観光地の霧島とはいえこの道はゴリゴリのワインディング、普通のドライバーなら苦手に思って当然だと思います。

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R223を経て、霧島神宮に到着します。
ここには何度も立ち寄っているものの、今日は参拝客やインバウンドな方々が多く、拝殿には列ができていたためパス。
引いたおみくじは吉でしたが、肝心の旅行運は「連れあればよろし」とありました(いやいや、独り旅も最高でっせ、神様!)。
人ゴミを避けて境内の裏手に回り、林道を歩いた先にある山神社に参拝します。
素朴な鳥居と小さな祠があるだけですが、神宮の喧騒が噓のようにとても静かで、何よりも空気が違います。
「表」の神宮と対極に位置する「裏」の神社があるんですね。
旅の無事と知己の健康を祈り、山を後にしました。

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時刻は16時過ぎ、宿へ向かいます。
クルマの多いK60を離れて選んだK470は交通量ゼロ、山の中を行く2車線メインの嬉しいワインディング・ロード。
何の変哲もない県道なのに、素晴らしく楽しいんです。
山を出てR223へと左折した先、妙見温泉「きらく温泉」が今宵の宿です。
宿の主が自ら「ハイこちらが内風呂、ここが電気のスイッチ、あっちがトイレ、自炊室、この先が露天風呂」と早足で館内をくまなく案内してくれ、極めてブイシーな宿の概観を把握できました(笑)。
部屋は自炊棟の6畳、暖房はコタツのみ、浴衣もタオルも歯ブラシも何もなくて3,750円。
にごり湯の露天風呂は最高で、温度は低めですが浸かっていると汗をかくほど温まるのです。
しかし、アテにしていた近くのカフェが臨時休業とのことで、周囲で飯が喰える店はありません。
ということで、向かいの魚屋で仕入れた鳥のタタキやサトウのごはん、マルちゃんのワンタンが今日の晩飯となりました。
自炊室のガス台で鳥のタタキの半分を焼き、ごはんをチンしていただきます。
うん、なかなか旨いですねぇ。
湯治気分も炸裂です(笑)。

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落ち着いたところで内湯に入るのですが、浴室内の至るところに温泉成分の結晶がこびりついているすんごい状態。
シャワーはもちろんカランすらなく、上がり湯を汲んで全身を洗うシステムとなっております。
そのまま露天風呂に移動して、後から来たおにいさんと楽しく長話。
35歳の彼は海外勤務から地元の宮崎県に帰ってきたばかりで、今日は8年ぶりの温泉なのだそうです。
年明けから東京で起業するとのこと、頑張ってくださいね!と言いおいて先に風呂から上がりました。
夜になって、山間の宿は急に冷え込んできたようです。
温泉で温まった身体が冷えないうちに、布団へ潜り込むことにしましょう。


本日の走行距離は、190km。
走行時間は4時間47分、平均速度は41km/h。
平均燃費は、9.7km/lでした。

今日は桜島と霧島、二つの火山のパワーを感じながら楽しく走ることができました。
温泉宿も最高で、次回の投宿も確定です!

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Shima

私も毎年霧島神宮と山神社には行っていますが特に山神社はいいところですよね。きらく温泉は懐かしい限りですが、高級旅館とは真反対の適当にやっといて感がすばらしいですよね。ちなみにこの絵は覚えてます。。w
by Shima (2023-12-04 21:25) 

wata

Shimaさん、こんにちは。

霧島神宮、私は数年ぶりでしたが、今回初めて行った山神社は素晴らしかったです。
ほとんど人もおらず、次回も必ず参拝しようと思いました。
きらく温泉は前々から一度泊まりたいと思っており、さらにShimaさんから話を聞いていたこともあって今回の宿に選んだのですが、想像以上に最高でした(笑)。
入口に掲げられていたこの看板もなかなかのインパクトで、色褪せた感じがまたたまりません。
もはや、名画の域かと思われます(←そうか?)。

by wata (2023-12-04 23:35) 

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