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GW中国地方ツーリング:2 [drive/touring]

鳥取県境に程近い、岡山県/津黒高原の朝。

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例によってセットしたアラームが鳴る6時より前に目が醒め、窓を開けてウグイスの声を聴く。
今日は全国的に雨の予報となっているが、風は強いものの空はまだ晴れている。
朝風呂にゆっくり浸かり、たっぷりの朝飯を喰う。
身支度を済ませてチェック・アウト、幌を下ろして国道に出た。
今日もまた、楽しい道を選んで走りまくるのである。

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R482→R313を経て、K422で蒜山高原を走る。
ゴールデン・ウィークのメジャーな観光エリアではあるが、時間が早いためか人もクルマも疎らだ。
空は急速に雲に覆われ始め、気温も下がってきたのでMA-1に袖を通し、シート・ヒーターを入れて初冬のようなドライブを続ける。
K114/蒜山大山スカイラインに入るとトラフィックはゼロとなり、3速⇔4速で気持ちよく駆け上がる。
冷たい風の吹く鬼女台の展望駐車場で小休止。
手前の烏ヶ山までは見えたものの、その奥に聳えているはずの大山は雲に隠れていた。

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鳥取県に入り、ゼブラ・ペイントやスピード・バンプ、キャッツ・アイなどで武装されたK45の屈曲セクションを2速でダウンヒル。
しかしながらついに雨が降り始め、止みそうもないのでトップを上げることとなる。
大山広域農道からK52へと、大山南麓を気持ちよく駆け抜けるボクスター。
快走区間から羊腸路まで、バラエティに富んだ走りを楽しめるのが大山エリアの魅力だと改めて思う。
雨は強弱を繰り返しながら降り続いているが、空の雲にはまだ表情が残っているため、どこかで止むことを願って走り続けた。

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K45で溝口の街まで下り、K1で西にリエゾン。
R180沿道のJA-SSでリッター182円のハイオクを満タンにし、K1に戻って車列に従い、県境を越え島根県に入った。
誰もいない安能広域農道を快走し、R432で山を越える。
橋梁とトンネルとで構成された2車線路を行くのだが、その先には大型車NGな未改良の1車線区間もあり、変化に富んだ実にいい道である。
K53を南下、もうひとつ山を越えたところで大仁広域農道にスイッチ。
クルマ仲間のsuite-spiralさんが勧めてくれたこの道は、広域農道なのに全線センター・ラインがオレンジで、コーナーも比較的タイトなものが多い。
少し前に雨は止んでおり、アクセル踏んで走っているうちに幌も乾いたので、迷わずルーフを下ろす。
いやもう、最高。
テクニカルなコーナーとアップ&ダウンの連続で、走り応えは抜群であった。

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K156からさくらおろち湖経由でR314に入る頃から再び雨が降り始めるが、お構いなしに走り続ける。
その先の飯石ふれあい農道は広域農道らしい高速コーナーが続き、ハイ・アベレージのクルージングが可能だ。
しかしながら続くK40を西へ走るうちに雨が本降りとなったため、無念のルーフ・クローズとなったのである。
降りしきる雨の中、三瓶山に向かう県道を外れ、落石を避けつつ林道レベルの狭隘路を南下。
こんな山奥に温泉があるのか?と冷や汗をかきながら、千原温泉に到着した。
湧出物でコーティングされた浴槽の底は板張りで、ぬるく茶色い濃厚な温泉がプクプクと湧き出ている。
もう1時間ほども浸かっているというお兄さんと、温泉談義を楽しむ。
私などは観光気分でドライブ中に立ち寄るだけだが、彼は持病の皮膚炎を治すべく泉質を選んで全国の温泉を巡っているというのだから、ガチにも程がある。
最後は源泉を薪で沸かしたという五右衛門風呂で体を温めてから出たのだが、いやはやすんごい温泉があるものだ。

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R375からK40へと左折し、江の川トレースを開始する。
川沿いの快走2車線は例によって急に狭くなり、旧JR三江線の線路跡と並走/交差する。
廃線前も含め何度となく走っているが、雰囲気のあるとてもいい道だと思う。
川本の街を過ぎ、江の川トレースはR261へとバトンタッチ。
轍の雨水を蹴散らしながら、広く明るいリバーサイド・ロードをボクスターは西へと走った。
K41へと左折、R186に出たところでVICS情報をチェックすると、その先で走ろうと思っていたK52が山奥で通行止めとなっている事が発覚。
手前で判明して良かったと胸をなでおろしつつ浜田市方面へと大きく迂回し、K34で改めて山に入る。
これまた川沿い2車線の気持ちいい山間路で、この道も晴れた日に再走したいと思った。
途中、閉まっている公共施設の軒先を借りて雨宿り。
ボクスターを降り、大きく伸びをして背中をほぐし、持参しているパウンド・ケーキと美郷町のローソン・ポプラで仕入れたホット・コーヒーで一息つく。
時刻はもう16時だが、これが今日の昼飯なのだ。

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ここからは2本の広域農道を繋ぎ、宿へと向かう。
那賀西部広域農道石見西部広域農道、共に山間のド快走路が計30kmほど続く。
ボクスターに履かせているファルケン・アゼニスFK510は、前後ともスリップ・サインまであとわずかではあるが、私レベルのドライブでは雨にもまったく動じない。
こんなに走っていいのだろうかと自問しながらも最後の最後までガッツリと走り、益田市郊外の多田温泉「白龍館」に到着した。
この宿には9年前に2食付きで泊まっているが、今は夕食は出していないため素泊まりで、二間続きの12畳で5,000円とリーズナブルである。
ひとっ風呂浴びてから、クルマで数分の「創作料理 天心」へ晩飯を喰いに行く。
まだ18時前なのに、地元客の皆さんでほぼ満席である。
独り客は私だけ(涙)、カウンターに席を作ってもらい、麻婆豆腐とチャーハンをノンアルビールでかっ喰らう。
安価ではなかったが、とても旨かった。
腹いっぱいで宿に戻り、改めてゆっくりと風呂に入る。
強まる雨の音を聴きながら部屋でOneNoteに旅日記をしたためて、もう一度風呂に浸かってから布団に入った。
外はカエルの大合唱。
明日は是非とも晴れてほしい。


ツーリング2日目は、島根県を東から西まで走った。
雨に打たれはしたものの、ほぼ全域でスペシャル・ステージの走りを楽しむことができた。
島根県恐るべし、である。
本日の走行距離は、371km。
走行時間は6時間25分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.2km/lであった 。

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つづく。

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happy duke

wataさん、久しぶりのコメです。でもずーっと拝見していましたよ。(笑) UCさん同様、私もwataさん恒例のゴールデンウイークツー、今年は何処へ行くのか楽しみでした。今回のツーもwataさんのリアルな文章/写真を読む/見るだけで~その情景に癒されます。それにしても2日間1275㎞を走ってしまう。自分には到底出来ない世界を拝見できていつも感謝です。今回も何処まで行ってしまうのか分かりませんが(笑)。引き続き楽しみにお待ちしております。
by happy duke (2023-05-13 22:11) 

wata

happy dukeさん、こんにちは。

毎度ご覧いただき、どうもありがとうございます!
GW期間の半分、4日間だけとは言え、おかげさまでもうめちゃくちゃ楽しいツーリングとなりました。
毎度のことですが、私の拙い文章やテキトーな写真、いいかげんな動画などでは、その素晴らしさの1割も再現できていないと思っています(涙)。
そんなんでもよろしければ、引き続きおつきあいください。
よろしくお願いします!

by wata (2023-05-14 00:04) 

Shirowanta

ブログとYoutube、観てから読むか、読んでから観るか。今回は観てから読んでますが、あの通行止め土砂崩れだったんですね。そして衝撃のリッター182円。動画で印象に残ったところをじっくり見られてよかったです。「走っているだけの動画」とおっしゃっていますが、いつか自分も走るつもりで動画見てるのですごく参考になりますし、食事処や展望の良いスポット、温泉などクルマ以外の部分も楽しませていただいています。3日目以降も楽しみにしています。
by Shirowanta (2023-05-15 12:15) 

wata

Shirowantaさん、こんにちは。

「人間の証明」的なコピーに恐縮しまくりですが(汗)、いずれもご覧いただきありがとうございます。
通行止めや高いガソリン代などは半笑いで済むレベルであり、おかげさまで今回も特段のトラブルなく走り続けることができました。
この歳になっても他人様[ひとさま]のお役に立つことは何もできていませんけど、少しでも参考にしていただけるのであれば、宿で記事を書いたり帰宅後に必死こいて動画を編集した甲斐があるってもんです(笑)。
引き続きおつきあいの程、よろしくお願いします!

by wata (2023-05-15 18:32) 

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