みちのくグランド・ツーリング【Day8】 [drive/touring]
宮城県・青根温泉の朝。
露天風呂から眺める山々は、雨に霞んでいる。
これで、6日間連続で雨に降られることとなる。
いくらなんでも降りすぎだが、文句を言っても雨は止まないし、今日走るつもりのエリアで通行止めなどが発生していないことにむしろ感謝すべきであろう。
風呂から上がって部屋で寛いでいると、朝食が運ばれてくる。
これがまた夕食に劣らず望外の旨さで、腹痛直前のレベルまで飯を喰い続けたのであった。
R457を南に下り、K51で南蔵王高原を走る。
この道は緩いコーナーとアップダウンとで構成された、大好きな快走路だ。
空の雲に表情はなく、雨は相変わらず止みそうにもないが、それでも楽しく走り続けた。
山を出て突き当りを右折、R113/七ヶ宿街道を走り、更に右折してK13に入る。
この道は羽州街道の一部で、県境の金山峠を越えて山形県に入ると、実に雰囲気のいい狭隘屈曲路となる。
歴史の風情を楽しみながら山を下り、広々としたK268でR113へと戻った。
広域農道/ぶどうまつたけラインを南下。
この道も何度か走っているが、広域農道らしからぬ山峡のワインディングと、その先に伸びるストレートとの対比が印象的である。
初日に通ったR13からK2へと結び、白布温泉方面へと南下しているうちに、小降りだった雨が激しくなってきた。
裏磐梯エリアの旧有料道路群のうち、最もタフな羊腸路が続く、西吾妻スカイバレー。
雨の中、グリグリと上っていくうちに風が強まり霧も濃くなってきて、白布峠の向こう、福島県側に拡がっているはずの素晴らしい景色も何一つ見えない。
桧原湖畔をトレースし、K70/磐梯吾妻レークラインに入ると雨はますます強まって、アスファルトの轍には水が溜まっている状況である。
それでもなお走り続け、終盤のワインディングに差し掛かったところで、対向車線を激走する3台のクルマとすれ違った。
Uターンを切り、その3台を必死に追いかけて、「中津川渓谷レストハウス」にピット・イン。
クルマ仲間のM郎さん、Shimaさん、suite-spiralさんがそれぞれ、BMW ALPINA B3 GT3、ポルシェ・ボクスター・スパイダー、ポルシェ・911カレラS・カブリオレを駆って、前泊地の宮城県・気仙沼市からやってきてくれたのだ。
2泊3日のツーリングに出ているという彼らと昨晩、Zoomによるミーティングを開催。
侃々諤々脱線転覆紆余曲折を経た挙句、「じゃ、だいたい昼頃に裏磐梯のどこかで落ち合うってことで」とのテキトーな結論に至り、互いのGPSロケーションをシェアしながらここまで走ってきたのである。
レストハウスで白桃ソフトクリームを舐めきったらリスタート。
ここからは、4台でおもしろおかしく楽しく走るのだ。
停滞する前線の影響で、西日本では大雨による災害が拡大しているという。
ここ福島にも大雨警報が発令されており、屋根を開けて走ることなど夢のまた夢である。
が、そんなコンディションであっても、仲間とのドライビングはやはり楽しい。
雨を蹴散らして走る3台の後に続きレークラインを西に戻り、R459を経てK64/磐梯山ゴールドラインに突入。
この道は会津若松方面へのダウンヒル一辺倒だが、雨量と比較して路面の水量は少なく、レークラインよりも安心して走ることができる。
先行する911とスパイダーに引き離されぬよう、また後続のB3に追撃されぬよう、アクセルを開けて走った。
混雑する会津若松の市街地を抜け、K131/大内宿こぶしラインに入ると、辺りにクルマは1台もいなくなる。
ここまで務めてきたパイロットをShimaさんに譲り、コーナーの先へと逃げてゆくスパイダーのテールを追って、氷玉峠へのワインディングを2速で駆け上がった。
雨が降っていてもお構いなし、もう最高の楽しさである。
大内ダムの上で小休止してからリスタート、観光客の皆さんで混雑する大内宿の脇を通過して、宿のある湯野上温泉へと向かった。
Shimaさんが予約してくれた「湯季の郷 紫泉」にチェック・イン。
内湯と露天風呂とで汗を流し、部屋に戻って旅やクルマについて大いに語らった。
晩飯は牛肉の陶板焼や岩魚の唐揚げ、馬刺、鰈のムニエルなど、いずれも大変に旨い。
食後は再び風呂に入ったり、部屋で呑んだりしながら楽しい時間を過ごし、22時頃に就寝。
自身のイビキで皆に迷惑をかけたら申し訳ないな・・・と思う間もなく、直ちに爆睡した。
本日の走行距離は、274km。
走行時間は5時間10分、平均速度は55km/h。
平均燃費は、9.6km/lであった。
露天風呂から眺める山々は、雨に霞んでいる。
これで、6日間連続で雨に降られることとなる。
いくらなんでも降りすぎだが、文句を言っても雨は止まないし、今日走るつもりのエリアで通行止めなどが発生していないことにむしろ感謝すべきであろう。
風呂から上がって部屋で寛いでいると、朝食が運ばれてくる。
これがまた夕食に劣らず望外の旨さで、腹痛直前のレベルまで飯を喰い続けたのであった。
R457を南に下り、K51で南蔵王高原を走る。
この道は緩いコーナーとアップダウンとで構成された、大好きな快走路だ。
空の雲に表情はなく、雨は相変わらず止みそうにもないが、それでも楽しく走り続けた。
山を出て突き当りを右折、R113/七ヶ宿街道を走り、更に右折してK13に入る。
この道は羽州街道の一部で、県境の金山峠を越えて山形県に入ると、実に雰囲気のいい狭隘屈曲路となる。
歴史の風情を楽しみながら山を下り、広々としたK268でR113へと戻った。
広域農道/ぶどうまつたけラインを南下。
この道も何度か走っているが、広域農道らしからぬ山峡のワインディングと、その先に伸びるストレートとの対比が印象的である。
初日に通ったR13からK2へと結び、白布温泉方面へと南下しているうちに、小降りだった雨が激しくなってきた。
裏磐梯エリアの旧有料道路群のうち、最もタフな羊腸路が続く、西吾妻スカイバレー。
雨の中、グリグリと上っていくうちに風が強まり霧も濃くなってきて、白布峠の向こう、福島県側に拡がっているはずの素晴らしい景色も何一つ見えない。
桧原湖畔をトレースし、K70/磐梯吾妻レークラインに入ると雨はますます強まって、アスファルトの轍には水が溜まっている状況である。
それでもなお走り続け、終盤のワインディングに差し掛かったところで、対向車線を激走する3台のクルマとすれ違った。
Uターンを切り、その3台を必死に追いかけて、「中津川渓谷レストハウス」にピット・イン。
クルマ仲間のM郎さん、Shimaさん、suite-spiralさんがそれぞれ、BMW ALPINA B3 GT3、ポルシェ・ボクスター・スパイダー、ポルシェ・911カレラS・カブリオレを駆って、前泊地の宮城県・気仙沼市からやってきてくれたのだ。
2泊3日のツーリングに出ているという彼らと昨晩、Zoomによるミーティングを開催。
侃々諤々脱線転覆紆余曲折を経た挙句、「じゃ、だいたい昼頃に裏磐梯のどこかで落ち合うってことで」とのテキトーな結論に至り、互いのGPSロケーションをシェアしながらここまで走ってきたのである。
レストハウスで白桃ソフトクリームを舐めきったらリスタート。
ここからは、4台でおもしろおかしく楽しく走るのだ。
停滞する前線の影響で、西日本では大雨による災害が拡大しているという。
ここ福島にも大雨警報が発令されており、屋根を開けて走ることなど夢のまた夢である。
が、そんなコンディションであっても、仲間とのドライビングはやはり楽しい。
雨を蹴散らして走る3台の後に続きレークラインを西に戻り、R459を経てK64/磐梯山ゴールドラインに突入。
この道は会津若松方面へのダウンヒル一辺倒だが、雨量と比較して路面の水量は少なく、レークラインよりも安心して走ることができる。
先行する911とスパイダーに引き離されぬよう、また後続のB3に追撃されぬよう、アクセルを開けて走った。
混雑する会津若松の市街地を抜け、K131/大内宿こぶしラインに入ると、辺りにクルマは1台もいなくなる。
ここまで務めてきたパイロットをShimaさんに譲り、コーナーの先へと逃げてゆくスパイダーのテールを追って、氷玉峠へのワインディングを2速で駆け上がった。
雨が降っていてもお構いなし、もう最高の楽しさである。
大内ダムの上で小休止してからリスタート、観光客の皆さんで混雑する大内宿の脇を通過して、宿のある湯野上温泉へと向かった。
Shimaさんが予約してくれた「湯季の郷 紫泉」にチェック・イン。
内湯と露天風呂とで汗を流し、部屋に戻って旅やクルマについて大いに語らった。
晩飯は牛肉の陶板焼や岩魚の唐揚げ、馬刺、鰈のムニエルなど、いずれも大変に旨い。
食後は再び風呂に入ったり、部屋で呑んだりしながら楽しい時間を過ごし、22時頃に就寝。
自身のイビキで皆に迷惑をかけたら申し訳ないな・・・と思う間もなく、直ちに爆睡した。
本日の走行距離は、274km。
走行時間は5時間10分、平均速度は55km/h。
平均燃費は、9.6km/lであった。
2021-09-06 00:36
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コメント(12)
こんにちは。
今回のGT記も楽しませていただいております。
しかし、青根温泉とは、また通好みなところを・・・。そして湯野上温泉の紫泉！私も7月下旬に訪れて、食事の旨さにいたく感動したクチです。
いつものお仲間と合流された後はどのような展開になるのか、続きを楽しみにしています。
by Dachi (2021-09-06 09:34)
初めまして、
この日レークラインでソフトクリーム食べる直前だと思いますが、スライドしました、
あっという間でしたが、(笑)
それではまた。
by ぴよきち (2021-09-06 17:38)
こんにちは!! いやぁ～今回も素晴らしい!!
前日から天候は残念でしたが、栗駒から南蔵王～七ヶ宿・金山峠と、大好きな、且つ過日走り廻ったエリア＆ルートであったものですから、今回も“そぉそぉ～♪”っと膝をポンポン叩きながら拝読いたしました。
R396花山峠を越えK282から栗駒峠・須川温泉で国道342号に、そして東成瀬方面に下っていくルートは大好きなルートです。
毎度ながらwataさんのレポの読後は、激しい飢餓感～走りに行きたい欲望に、さいなまれるのであります。行くべ(^_^;)
ありがとうございました!!
by マンタロウ (2021-09-06 18:52)
Dachiさん、こんにちは。
いつもご覧いただき、ありがとうございます！
蔵王エリアでは泉質も雰囲気も山形県側の蔵王温泉が好きなのですが、今回は約30年ぶりに青根温泉に泊まってみました。
湯野上温泉は初宿泊で、Shimaさんが予約してくれた「紫泉」の晩飯はとても旨かったです。
しかし、Dachiさんが泊まられてから1ヶ月も経たずに我々も泊まるとは、ビックリです。
正に「蛇の道は蛇」、図らずも同じような道や宿を選んじゃうんですよね（笑）。
by wata (2021-09-06 18:54)
いつもならお帰りは一気に終わってしまうことが多いと思っていますが、今回は南下の様子もアップしてくださっている、と思ったらこんな素敵な展開が！
それにしても4台、カッコイイ！
皆様と合流されて後半のツーリングが一気に華やかになりましたね。
雨は残念ですがお宿で盛り上がったご様子、
想像して楽しませていただきました。
今回は最後の最後まで見逃せませんね。
by Dion (2021-09-06 19:24)
ぴよきちさん、はじめまして。
コメントをいただき、どうもありがとうございます！
大したBlogではありませんが、できれば引き続きご覧いただけると幸いです。
それにしても、レークラインでスライドとは・・・（汗）。
この日は確かに雨がザーザー降っていて、道はところどころ川にようになっていましたからねぇ。
ぴよきちさんにおかれましては、一瞬で立て直されたようで何よりです。
私だったら立て直す間もなく（以下略）
by wata (2021-09-06 20:11)
マンタロウさん、こんにちは。
はい、激走するホンダ・S2000が七ヶ宿や金山峠に轍を刻んでいたことは、もちろん存じ上げておりました。
できることならば、マンタロウさんのように屋根を開けて走りたかったんですけどね（涙）。
自身、金山峠を走るのは12年ぶりのことであり、その線形や風情がそのまま遺されていたのは嬉しい限りです。
栗駒山中のルートも常々素晴らしい限りだと思っていましたが、いずれもマンタロウさんのご支持をいただき、その意をますます強くした次第です（笑)。
by wata (2021-09-06 20:11)
Dionさん、こんにちは。
はい、この数日前に3人で東北方面へ2泊のツーリングに出ることになり、ついでに福島あたりで私を迎え撃つということで、前夜のZoom会議が開催される運びとなりました（笑）。
実際、互いに動いていると旅先で落ち合うのは難しく、どちらか一方が待ちぼうけを喰らうことになるのもつまんないので、今回は互いのGPSロケーションをリアルタイムでシェアしながら、すれ違うまで走り続けたんです。
ちなみに4台はそれぞれカッコいいと私も思うのですが、残念ながらドライバーはイイ歳のオッサンばかりでした（涙）。
by wata (2021-09-06 20:12)
激走する3台の車・・・？あれ？なんだか見知った3台・・・（笑
お約束だったんですね～。
6日間連続の残念な雨ですが、4台で走れば、楽しさ倍増～
そして宴会と温泉に・・・うらやまし過ぎますっ
もう、雨でもいいからお出掛けしてくなります。
続きが楽しみです。
by ラビー (2021-09-06 20:58)
ラビーさん、こんにちは。
ええ、これが偶然だったらホントに凄いんですけど、今回はお約束でした。
とは言え私、ドライブ先でクルマ仲間にバッタリ・・・という経験を何度もしているので、油断も隙もありゃしないんです（笑）。
今回のGTは雨に降られまくりましたが、4台になっても状況は変わりませんでした。
・・・そう、ご推察の通り、翌日も雨だったのです（涙）。
by wata (2021-09-06 21:52)
どこからともなく野武士のような 3人が現れましたね（笑）
このルートは昨年走りましたが会津〜大内宿までのこぶしラインはとても楽しいですよね。4台停車中のスナップはダムのところですよね、そこからは大内宿が見えるんですよ〜。
連チャンの雨は残念ですが、毎回お食事楽しめたようで何よりです・・
by つくばの松 (2021-09-07 08:44)
つくばの松さん、こんにちは。
「野武士」とは、また言い得て妙ですねぇ（笑）。
終盤に4人で走ることになるとはまったく予想していませんでしたが、私はあまりカッチリと計画を立てないままGTへと出発するタチなので、ルートも簡単に寄せることができました。
大内宿こぶしラインは私も大好きで、何度か走っています。
会津若松側から走ると交通量も少なく、大内ダムで一息つくのがまたイイんですよね。
今回は更に温泉⇒晩飯と、フルコースを堪能しましたよ（笑）。
by wata (2021-09-07 20:17)