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グランド・ツーリング2021春【8】四国の山 [drive/touring]

高知市の朝は快晴!
身支度を整えてチェック・アウト、通勤車両で混み始めた市街地を脱出する。

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今日は、大好きなR195/土佐中街道を行く。
高知と徳島とを東西に結ぶ国道なのだが、アベレージ高く走ることのできる山間の快走路なのである。
桜咲く路傍の駐車場でトイレを借り、市内よりも下がった気温にジャンバーを羽織ってスタートだ。
大栃の町を後にすると、クルマはまったくいなくなる。
信号も歩行者もなく、物部川の流れに沿う2車線路を3速⇔4速で安全に走りまくれるのだ。
フラット&ルーズなコーナーは別府峡まで続き、その先はタイトなワインディングで県境の四ツ足峠トンネルへと駆け上がっていく。
徳島県に入ると道はところどころ狭くなるが、高知県に引き続き快適なドライブが続く。
那賀川を堰き止める小見野々ダムはエメラルド・グリーンの水を湛え、小休止のパーキングには暖かな春の陽射しが降り注ぎ、涼やかな山の風が吹き渡っていた。

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約60kmにわたって走り放題走り抜け、大満足でR195から途中離脱する。
北へと向かうR193は橋やトンネルで造られた2車線区間が10kmほど続くものの、その先でバイパス工事を断念させたかの如く立ちはだかる巨大な岩山にブチあたり、1車線レベルへと一気に狭くなる。
快走ドライビングから一転、四国クルマ旅のもうひとつの醍醐味でもある、山岳酷道トレースの始まりだ。
速度は上がらないが、青空の下、大自然の中を進んでいく感じがたまらなく楽しい。
素掘りの隧道や断崖路を抜け、落石を踏まないように気をつけながら、アドベンチャー・ドライブは続いた。
国道か県道か曖昧なままのトンネルを脱し、荒れた路面に気をつけながらゆっくり下っていくとようやく小さな集落に出るが、そのままR193で市街地へと進むことはせず、ボクスターはR438で再び山へと分け入ってゆく。
炸裂するフィトンチッドを全身に浴びながら、森林浴ドライブは続いた。

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そろそろ昼時だが、今日は朝飯を喰っていないので、空腹感がハンパない。
で、川井峠のトンネルを出て視界が開けたところにある「おお峰食堂」で昼飯を喰った。
すんごい山の中、文字通り峠の食堂だが、出された中華そばはいわゆる徳島ラーメンを想起させる濃厚醤油味が旨い。
菜飯のおにぎりと共に腹も満たされ元気になったところで、ドライブ再開だ。
アスファルトにはところどころ穴が開いているような箇所もあり、アクセルを踏んで駆け下るような道とは程遠く、対向車との離合に難儀するような場面もある。
が、そんな酷道に必ずしも向いているとは言えないボクスターで訥々[とつとつ]と辿っていくのが、キライではないのだ(笑)。
延々と続く急坂の屈曲路を下っていくと、ようやく川井の集落に出る。
ここからは剣山へと向かうR438と別れ、R492で下界を目指して走る。
狭隘区間も少なくはないが、ここまでの道のりと比べたら屁でもないのだ。
楽しく気持ちよく走り続け、穴吹で吉野川にぶつかったところで山岳ドライブは無事に終了した。

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それにしても、深い山の中で一斉に花開いた桜の姿が見事である。
このエリアを走ったのは初めてではないが、予備知識が無かったこともあり、こんなにたくさん桜があったのか、と驚かされるばかりである。
山腹には常緑樹に交じって山桜が花開き、沿道には地元の方々が大切に育てているであろう枝垂桜が、至る所で春の風に揺れている。
この時期に走ることができて本当に良かったと、つくづく思った。

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そんな桃源郷のような山間部のドライブが幻だったかの如く、ボクスターは車列に縛られながらR193を高松市方面へと走り、香川県に入って高松空港の手前でR377へと逃げる。
まだ腹は減ってはいないが、ここまで来たらやっぱり讃岐うどんを喰おうと思い立ち、付近の何店かを訪[おとの]うてみるものの、時刻は15時を過ぎておりどの店も既に本日の営業を終了している。
そんな中、15時半まで暖簾を掲げているという「うどん はゆか」を見つけて滑り込んだ。
ぶっかけの大は、かなりのボリューム。
モッチモチな角断面のうどんに甘辛のダシが絡んで、とても旨かった。

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市街地走行にも飽きたので、もうひとっ走りしようと四国最北部の五色台へと向かう。
瀬戸大橋を見晴るかすK180→K281と2速&3速で存分にボクスターを走らせ、海沿いのK16をのんびりと流して本日のドライブを終了とした。
退勤ラッシュであちこち混雑する道を我慢しながら走り、高松市の東に位置する三木町のホテル「トレスタ白山」に到着。
素泊まり5,000円だが8畳の部屋は広く、温泉大浴場には露天風呂も併設されていて言うことなしだ。
街から外れているので周囲に店はほとんど無いが、往路で沿道に定食屋を見つけていたので、宿から7-8分歩いて行ってみる。
その「つくし食堂」は地元の家族連れで賑わっており、発注したからあげ定食は驚きの550円で質量ともに文句なしであった。
ホテルへ戻り、フロントに頼んでホースを借り、夜のボクスターを洗う。
それから風呂でドライバーを洗い、今日の走りをOneNoteにしたためてから布団に入った。

明日一日走って、明後日は家に帰るのか・・・。
本当にあっという間だ、最後まで安全に楽しく走っていこう。


本日の走行距離は、329km。
走行時間は8時間05分、平均速度は42km/h。
平均燃費は、10.7km/lであった。

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junki

wataさんこんばんは。
道中の桜、撮り方も上手いですが桜まみれにも程があります。
いい桜をよく見つけますね。
毎回GT記の最終日前日の締めのお言葉が勝手ながら寂しく感じますね~。今回は「明日一日走って・・・」。
以前北海道GTで「・・帰ると言う。私もそうだ」と言う所がありましたが、
その頃以降、私もたった一泊でも夜には寂しさを感じる様になりました。

これってなぜなのでしょうね。
普段は明日一日ドライブだ~と思えば遠足の前日で眠れないのですが、、、
それで、最終日の朝食は「うどん」と予想します!!
by junki (2021-04-14 02:26) 

ラビー

満開の桜だらけ(笑)いいですね~(こんな道を走りたい)
走ったら「停まって写真」が多くて時間ばかりかかりそうです(笑
水の色がきれいでたまりません、
実は青緑大好き、インク沼の住人です(汗
うどんもラーメンもから揚げも美味しそう(笑
楽しい時間は、早いですよね、明日はどこを走るのかなぁ・・・

by ラビー (2021-04-14 09:24) 

忠

こんにちは。

桜はもちろんですがミツマタも綺麗に咲いていますね。神山町?にはミツマタの群生地があるようですからその近くを通られたんでしょうか?
ともかく、道、花、食べ物が揃っていて是非走ってみたい四国です!
by 忠 (2021-04-14 13:41) 

wata

junkiさん、こんにちは。

このエリアの桜は質量ともに素晴らしいのですが、何と言ってもロケーションが最高なんです。
ツアラーの身としては、いくら立派な桜でも公園や街中にあってはあまり意味がなく、やはり里山やカントリー&ワインディング・ロードに咲いていてほしいんですよね。
今回はそんな桜ばかりで、多幸感に包まれながら走り切ることができましたが、そのぶん、帰途に就く寂しさを実感しましたよ。
で、明日の朝食は・・・ここで喰わなくてどこで喰うのよ、って感じですよね(笑)。

by wata (2021-04-14 20:53) 

wata

ラビーさん、こんにちは。

はい、家を出て走っているうちに季節が進み、この日この付近はちょうど満開・・・いや、全開だったと思います。
「停まって写真」は掲載した数か所だけですが、とにかくあちこちでたくさんの桜が咲きまくっており、全部撮っていたら今日中に宿へたどり着けなかったかもしれません(笑)。
しかし仰る通り、旅の時間が過ぎてゆくのは信じられないほどのスピードです。
スピード違反で捕まえて、もっとゆっくりと過ぎるよう、厳重に指導してもらいたいほどです(←?)。

by wata (2021-04-14 20:54) 

wata

忠さん、こんにちは。

この花はミツマタって言うんですね。
知りませんでした(汗)。
いずれにせよ、四国は楽しいドライブの要素がギュッと詰まった素晴らしいツーリング・エリアだと思います。
忠さんも是非、走ってみてくださいね!

by wata (2021-04-14 21:06) 

山本幹夫

wataさん こんばんは   ロケーション&食べ物 素晴らしすぎです。 私、四国は訪れた事がないので、本当に行きたくなりました。 このツーリング(これだけでは ないですけど。), boxsterで良かったと、実感されてるのではないですか。(笑) 実は、釘付けになったショットが 81-81ナンバーの車です。 トヨタの90系チェイサーだと思うんですけど・・・・。 25年程前に所有してました。 その後、家族が増えて ミニバン道へはまる事に。  ダミーパトカーの姿とはいえ、懐かしさで涙ちょちょぎれです。この場を借りて御礼申し上げます。(笑)  
by 山本幹夫 (2021-04-15 19:13) 

wata

山本幹夫さん、こんにちは。

何度も申し述べて恐縮ですが、四国は海の道・川の道・山の道がどれも素晴らしく、食い物も旨いので、山本さんにも是非一度走っていただきたいと本当に思います。
更に、オマケで撮ったニセ・パトカーにも言及していただきありがとうございます(笑)。
このクルマは仰る通りの90系トヨタ・チェイサーで、グレードは2.5リッターのアバンテGでした。
いい時代のハイソカーですよね。
ちなみにナンバーは、「事故バイバイ」を意味するのだそうです(笑)。

by wata (2021-04-15 20:33) 

Mori

完全に出遅れすみません(汗
3/26ですが1日仕事で徳島の美馬あたりをうろうろしていました。あのあたりで当日青いボクスター見た記憶ないので残念ながらすれ違わなかったようですね~ 
仕事がらみでは年間数万キロ走りますが現在MT車所有せず楽しく走れる車所有していないのでほんとうらやましいです~
オープン車は親父の唯一の形見のスズキ カプチーノ改を実家で動態保存しているのでまたコツコツメンテしてwataさんのようにまたいつかGTしたいと思っています。
あ、wataさんらとはスピード領域違うので残念ながらご一緒できないですが。もしよろしければ休憩で止まったときだけ少し話にいれさせていただければと思います(笑
by Mori (2021-04-18 21:38) 

wata

Moriさん、こんにちは。

いえいえ、コメントはいつでも大歓迎です。
どうもありがとうございます。
私は逆に仕事でクルマを走らせることはまったくありませんので、その分こうして走りに出ているのかもしれません。
カプチーノは、スズキが採算度外視で造った本格FRスポーツだと聞きます。
是非ともバッチリ仕上げていただき、長旅にお出かけください。
いずれどこかの山道ですれ違ったら、サイコーですよね。
楽しみにしています!

by wata (2021-04-18 23:31) 

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