SSブログ

GT2020-4:Somewhere over the rainbow [drive/touring]

GT4日目の朝は、6時に起床。

DSC_1356.jpg
P1160806.jpg
アッツアツの風呂から上がって外に出ると、新潟県/関川村の雨は上がり青空が覗いています。
宿のおかみさんに許可をいただき、ドロドロに汚れまくっていたボクスターを水洗いして、大いに気分が良くなりました。
トラディショナルな和定食の朝食を平らげ、身支度を整えてチェック・アウト。
しかしながらその間に、また雨が降りだしていたのでした(涙)。

9.13.jpg
大雨のR113を東へ走り、新潟県から山形県に入ります。
当初は山形県や秋田県の日本海沿岸を北上し続ける計画だったのですが、西高東低の冬型の気圧配置が強まり、日本海側は雨が先行するようになりました。
そこで比較的好天が望める内陸部に入り、更には宮城県や岩手県を走ることとしたのです。
その目論見通り雨は止んで青空が拡がり、雲間から太陽が顔を出すようになりました。
途中のパーキングで懲りずにボクスターを拭き上げ、後は幌が乾くのを待つだけだ・・・と思ってK10から置賜西部広域農道に入ったら、またもや雨がザー(涙)。
しかもいきなり強風が吹き始めて気温も下がり、嵐のように荒れた天候になったのですが、天気の急変は悪いことばかりではありません。

P1080766.jpg
前方の山に低く架かる、七色のアーチ。
脇道にボクスターを停めて外に出れば、傘が裏返るレベルの強い風と激しい雨に翻弄される一方で、背後には太陽が輝いているのです。
いや~、凄いなぁ・・・。
旅に出ると、このような素晴らしい光景に出会えることがあるんですよね。
しばらくすると雨も風もパッタリと止み、虹は夢のように消えていきました。

P1160819.jpg
6000.jpg
広域農道に戻ると、再び雨が降り始めます。
道にクルマはほとんどなく、走り放題走ってからR287で最上川沿いをのんびりと北上。
寒河江からは混雑してきたのでK285にエスケイプし、山間のワインディングを楽しんでからR347に出ました。
この辺りに来たら、蕎麦を喰わないという選択はありません。
国道を離れ、ツーリングマップルRにも記載のある「手打 三郎兵衛そば」に立ち寄りました。
囲炉裏が切られ座敷の広い古民家のような趣のある店に上がり込み、板蕎麦を発注。
太くてゴツいのですが不必要に固くはなく、かえしよりもだしの効いた甘めのツユにつけてワシワシと喰えば、これがもうベラボウに旨いのです。
大満足で店を出ると雨は止んでおり、嬉しいことに幌もほぼ乾いています。
R347に戻ったところで待望の、実に26時間ぶりのルーフ・オープンとなりました。

P1160826.jpg
P1160820.jpg
P1080782.jpg
今日もまた地域共通クーポンを使い、大石田のエネオスでハイオクを満タンにします。
尾花沢から東に向かうR347はゆったりとしたカーブで県境の鍋越峠へと上り、宮城県に入れば痛快なダウンヒルが待っていました。
晩秋の青い空の下、少し冷たい風を頬に受け、ワインディングを思い通りに駆け抜けるのです。
嗚呼ッ、奥さんコレや、コレでんがなッ!(←?)
下りきったところでR347を離れて針路を北に取り、K226で岩出山に出ました。
ここからはローカルな国道や県道などを細かく結び、市街地を迂回しながら北上しまくるのです。
カントリー・ロードの見本のようなK17を快走し、R457→K42と繋いでK49で宮城県から岩手県に入ります。
明るい2車線路で越える県境の峠は、誰もおらずひっそりとしていました。

P1160829.jpg
P1080788.jpg
P1080789.jpg
P1160823.jpg
R342を左折し、5年ほど前に開通したという市道、栗駒焼石ほっとラインを初走行。
バイパス路のようなストレートがメインで、ステアリングを繰る楽しみには欠けるのですが、山々の紅葉を眺めながら快適に走ることができました。
東行きのR397からK37に入り、再び北に向かいます。
丘陵や林の中をゆったりと抜けていくこの道は大好きで、もう何度となく走っています。
やがて道は花巻市に入り、ボクスターは花巻温泉の奥にある台温泉に到着しました。

DSC_1364.jpg
P1080794.jpg
吉野屋旅館」は昔ながらの湯治宿といった風情で、実に好ましく感じられます。
源泉70度超とも言われる温泉はピリッと熱いのですが、これがまたとても気持ちがいいんです。
晩飯は部屋食、お膳の上には豚ヒレ肉の陶板焼や海老の塩焼き、刺身やブリカマなどが並びます。
更に今回は奮発して松茸の土瓶蒸しを追加で注文してしまったのですが、コレがまた素晴らしい香りでことのほか旨いのです。
腹一杯喰ってからもう一度風呂に入り、OneNoteにBlogの草稿をしたためているうちに、またもや雨が落ちてきました。
明日は第一級の寒波がやってきて、北海道だけでなく東北の山々も雪になるといいます。
どうか、どうかツーリングに影響が出ませんように(祈)。


本日の走行距離は、347km。
走行時間は6時間1分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.4km/lでした。

nice!(4)  コメント(8) 

nice! 4

コメント 8

つくばの松

だからシイタケと松茸は別物と言ったでしょ(笑)

天気は残念な日でしたけど、それでも走り続けているから素敵な虹に遭遇できたりするんですね。晴れ間が出た時の順光の紅葉がとても鮮やか!予報でルートを変幻自在させられるとこところがサスガです。山形へ行ったときは(特に北部)私も蕎麦を食べます。固め太目の板蕎麦系がおいしいですよね~




by つくばの松 (2020-11-17 06:09) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

「晴れる日もありゃ、降る日もあるのがツーリング」ですが、この日は正にその通りの一日でした。
虹は狙って見れるものではありませんけど、仰る通り走り続けていると天気の境目を突破したりすることもありますから、今回のような素晴らしい体験ができたのだと思います。
山形の板蕎麦は久しぶりに喰いましたが、旨いですよね。
GTでは昼飯を気にせず走り続けることが多いものの、今回はやはり外せませんでした。
ちなみにキノコ系は、シイタケ以外は好きなんですけどねぇ。
土瓶蒸しは松茸に限らず、シメジやマイタケなどで作っても旨いんですよ(笑)。

by wata (2020-11-17 17:55) 

忠

こんにちは。

場所は違うとおもいますが、僕も山形で板蕎麦を頂いたことがあります。初めて食べましたが、海藻でも入っているような海苔のような食感でした。関東の蕎麦とは全く違いました。面白いですね。
それと東北の紅葉も素晴らしかったです。また行ってみたいと思いました。

by 忠 (2020-11-17 20:32) 

wata

忠さん、こんにちは。

山形はあちこちに「そば街道」があって、旨い蕎麦を出すんですよね。
ずいぶん以前に行った店で喰ったのはうどんのような太さの板蕎麦で、一本ずつ噛みしめたことを覚えています(笑)。
東北の紅葉は、仰る通り素晴らしいですよねぇ。
今回はシーズンより少し遅かったのですが、それでもあちこちで楽しむことができました。
はい、私もまた行きたいと思っています!

by wata (2020-11-17 22:20) 

Dachi

wataさん こんにちは。

先般当方ブログにいただいた含みのあるコメントから東北GT挙行を予期していたところ、どまんなかMtgに参加されたとの情報を松さん経由で知り「予想が外れた」と思っていた矢先にアップされた陸奥横浜の写真。そして中部エリアから新潟を経て東北に入った行程が徐々に明らかにされ、「そうきたか!」とただただ感服しているところです。

紅葉はばっちり間に合いましたね^^
そして雨上がりの虹とボクスターの写真、素晴らしいです。
こうした非日常をも感じさせる素晴らしいサプライズは、クルマでの長旅ならではのものですね。この先の行程も楽しみにしております。
by Dachi (2020-11-17 23:13) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

はい、Dachiさんの東北GT記がアップされ始めたのは私が出立する一週間前で、みちのくへの旅心に更なるブーストをかけていただきました(笑)。
岐阜へ行ってから東北へ向かうなど非効率にも程がありますが、そもそもGTは効率など考えないイベントなんですよね。
新潟も東北への通り道などでは決してなく、雨ながら走りたい道を存分に走らせてもらいました。
この日も素晴らしい虹や鮮やかな紅葉に出会えて、長旅に出て良かったと心から思いましたよ!

by wata (2020-11-18 00:34) 

マンタロウ

おはようございます!!

天候に翻弄されながらも、さすが見事なルート変更の対応力!!
ましてや、老生も走ったルートが出てくれば思わずマップをトレースしながら、「そぉそぉ♪」っと頷きながら拝読いたしました。

“晩秋の青い空の下、少し冷たい風を頬に受け、ワインディングを思い通りに駆け抜ける・・・” アカン!! あきまへんデッ!! 
平日朝っぱらにこのようなフレーズ読まされては堪りません(^_^;)

続報楽しみにしておりますよ♪
ありがとうございました。
by マンタロウ (2020-11-18 06:51) 

wata

マンタロウさん、こんにちは。

はい、晴れたり降ったり虹が出たり、何とも忙しい一日となりました。
「さすが見事なルート変更の対応力!!」と言っていただけるのは大変嬉しいのですが、この時期の東北を走るのですから、最初から冬型の気圧配置とか考慮してルーティングしとけよ、って感じですよね(汗)。
今回のGTでは、この日以降も幌を開け閉めする場面が何度もありましたし、撤退や更なるルート変更を余儀なくされることにもなるのです。
でもやっぱり、最高なんですよね(笑)。

by wata (2020-11-18 12:41) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。