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北海道グランド・ツーリング:Day4 [drive/touring]

日本最北の都市・稚内の朝は曇り空。
しかしながらかなり蒸し暑く、旅館のおばちゃんも、今年は暑すぎる・・・とこぼしておりました。

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和定食のおいしい朝飯を喰って、チェック・アウト。
セイコーマートで仕入れたアイスコーヒーをサーモ・ボトルに詰め、街を後にします。
グレイの雲を映す宗谷湾を左手に見ながらR238を快走、D889で宗谷丘陵に上がってから、いわゆる「白い道」へと向かいました。
白い道は砕いたホタテの貝殻が敷き詰められたダートで、この付近には何本かあるのですが、このルートは明確な観光スポットとして標識まで整備されています。
昨年秋にクルマ仲間のつくばの松さんが走って感動したとのことで、恥ずかしながら私、今回初めて乗り入れた次第です。
途中で雨が降り始めたり、一方通行のルールがあるのに終点から進入してくるバイクがいたりもしましたが、緑の丘陵を海まで続く真っ白な道はやはり画になりますね。

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R238に出て、雨上がりの宗谷岬に寄ります。
この日はとても賑わっており、駐車場にはたくさんのバイクが駐まっていて、モニュメントの前には写真撮影の順番を待つ列ができていました。
なので、間宮林蔵さんにご挨拶してから早々に撤収。
再び宗谷丘陵まで駆け上がり、D889でのクルージングを独りのんびりと楽しみます。
何度来ても、この道は心に残るんですよね。

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林立する巨大な風力発電機の間を縫って南へと走り、D1077でもう一度R238に復帰。
どこまでも広大な空の下、静かなオホーツク海を眺めながらボクスターをひた走らせていきます。
トイレと買い物に立ち寄った道の駅「さるふつ公園」では、何人ものチャリダーが文字通り横になって休憩していました。
その先、国道を外れて今回も猿払村道エサヌカ線を走ります。
まっすぐな道路は道内を中心にいくつもありますが、かつここまでまったいらな道は日本でここだけではないでしょうか。
雷注意報の出ている道北地方は天候が安定せず、地平の消失点に向かってボクスターを走らせているうちに、晴れ/曇り/雨と天気はめまぐるしく変わっていきます。
相変わらずすげぇ道だな・・・と半ば畏怖しつつ、国道へと戻りました。

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浜頓別を過ぎて再び何もなくなったR238を走っていると、前方の山がいきなり海へとせり出している様が見えてきます。
園山をトンネルで貫く国道を離れ、旧道でその北見神威岬をぐるっと周りました。
距離は短いのですが、これまでの平原平野から一転した勇壮な風景は素晴らしいと思います。
その先の公園にボクスターを乗り入れ、ランチ・タイム。
岬を眺めるベンチに陣取り、先ほど道の駅の売店で仕入れておいた「極めホタテめし」をいただきます。
で、これが想像の遥か上を行く旨さでビックリ仰天!
ホタテはまるごとひとつ載せられているだけでなく、ごはんの中にも細かくほぐされた貝柱がたくさん混ぜ込まれており、ホタテの旨味を感じずに食べることができないのです(笑)。
夏の風が吹く海の景色も最高で、実に贅沢な昼食となりました。

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さ、ひとっ走りしてひとっ風呂浴びに行きましょう。
枝幸でオホーツク海と別れ、D12で内陸方面へ転進。
歌登からはD120へシフト、引き続き誰もいない緑の中を高めのギアで快走し、途中を右折して「うたのぼりグリーンパークホテル」に到着しました。
ここは2週間ほど前、クルマ仲間のShimaさんがポルシェ・ボクスタースパイダーで北海道を旅している際に立ち寄った温泉。
その様子を、猛暑の東京で仕事中の私にリアルタイムで送りつけてくるのですからたまりません(笑)。
土日の16時-21時しか営業していないという、すぐ隣にある朝倉温泉と同じ源泉は茶色く濁ったシュワッシュワの炭酸泉で、身体も袋もたちまち泡だらけです。
湯温もちょいぬるでたいへん気持ちよく、大いにリフレッシュすることができました。

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更に南へと延びるD120は、ずーっと交通量ゼロの山間ワインディング。
白樺の峠を6速のまま越えて美深町仁宇布の集落に入り、畑の中の道を進んだ先に本日の宿がありました。
ファームイン・トント」は羊牧場や蕎麦畑などの中に建つ、文字通りの農場民宿です。
周囲には他に何もないリアル一軒宿ですが、ロッジのような造りの建屋はセンス良くとてもイイ感じで、ツインの和洋室にはなんとエアコンが備えつけられていました。
荷物を解き、辺りを散策したりしているうちに夕刻となり、風呂から上がって晩飯です。
宿のおねいさんに選んでもらったクラフト・ビールを片手にいただくジンギスカンは、期待以上の旨さ!
タレよりもむしろ塩コショウで、ジューシィな肉の旨味を存分に味わいました。
ちなみに若いカップルのお客さんはフレンチのコースを食べており、それはそれでまた旨そうなリアクションが伝わってきます。
もう一組は私と同世代のご夫婦で、関東からフライト&レンタカーでやってきたとのこと。
唯一の独り客である私の話し相手になっていただき、本当にありがとうございました。
寝る前にテラスへ出てみれば、朧月夜に虫の声。
今年初めて、秋の気配を感じることができました。


本日の走行距離は、256km。
走行時間は4時間45分、平均燃費は12.9km/lでした。
最北のシーニック・ロードから温泉、そして宿に至るまで、今日もまた素晴らしい1日だったと思います。
我ながらイイ旅してますよ、ホント(笑)。

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つくばの松

♪ホタテをなめるなよ~GO!,GO!

だからこのエリアの帆立は美味しいんですってば!。しかしWataさんが「白い道」が初めてとは驚きです。もう、10回くらい走っているかと思ってましたよ(笑)。やはりザ・北海道は道北のこのエリアにあると思っていますが、それは必要なもの以外何も無い・・というシンプルイズベストに尽きるのだと思います。

確かにいい旅してますね〜、私もまた行きたくなっちゃったじゃないですか!


by つくばの松 (2023-09-05 20:46) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

♪やりたいことやるぜ~Go!Go!
今回のGTで喰ったホタテは前日夜の貝焼きと、この弁当だけでした。
どこかでフライは喰っておくべきだったな~と、今になって地団駄を踏んでおります(涙)。
白い道は、松さんの時にように晴れていれば最高でしょうね。
仰る通り、道北エリアには極端に北海道な道や風景が拡がっていると思います。
私も、また行きたくなってますからね(笑)。

by wata (2023-09-05 22:14) 

Shima

北海道から帰った後同様に温泉や景色の写真を送り付けられてWeb会議中にニヤニヤしてたのを指摘されたのを思い出しました。これは復讐だったのですね。笑 ホテルのとなりの朝倉温泉は恐らく日本一営業時間の短い温泉かと思いますので合わせるのは大変かとはおもいますが、次回チャレンジしてみたいと思います。
by Shima (2023-09-06 07:29) 

Nakagawa

こんにちは。
貝殻の道は地元の方が整備してくださっているのですが、貝が不漁だったり有志の方が都合つかなかったりすると地面が出てきます。
そもそも私が吽十年前に最初に走った時にはただの土の道でしたし、誰も走ってませんでした(^^;
by Nakagawa (2023-09-06 12:53) 

wata

Shimaさん、こんにちは。

私もShimaさんから現地レポートが来るたびに、やむを得ずGoogleMapsを開いて場所を確認したり、仕方なく詳細を調べ始めたりするなど、仕事を中断せざるを得ないことが何度となくありました。
しかしながらここの温泉もShimaさん情報が無ければ行くことはなかったので、悔しいけど感謝です(笑)。
朝倉温泉の営業時間の短さは驚異的ですが、是非ピンポイントで再訪し、その場からご報告ください。
土日の16-21時であれば、仕事は休みですから(笑)。

by wata (2023-09-06 18:05) 

wata

Nakagawaさん、こんにちは。

オフィシャルによれば、白い道の誕生は2011年だとのことですから、昔からあったわけではないんですね。
廃棄するしかなかったホタテの貝殻を再利用し、かつ観光資源として「映えスポット」的な脚光も浴びているようなので、文字通り一石二鳥のプロジェクトなんだな~と思いました。
当日も逆走バイクがいましたが、ここもまたオーバー・ツーリズムとならぬよう、心から願うばかりです(汗)。

by wata (2023-09-06 18:06) 

junki

wataさんこんばんは。
私は2度目のレンタカーでの北海道の時、グリーンパークに泊まりました。これに行く前にwataさんの記事でエサヌカ線を過ぎたら海辺を通らずに旭川周辺までD.Dで繋いでいたルートを真似したくてそこに泊まりました。
島への渡航で原付には驚きましたが、たまにゆっくり走ってみると違った景色が見えますね。富良野美瑛周辺は私はあえてレンタルサイクルを借りております。
引き続き楽しませて頂きます。
by junki (2023-09-07 19:47) 

wata

junkiさん、こんにちは。

はい、道北内陸部の道道を繋いでいくと、恐ろしいほど走り放題の長距離縦断ルートになるんですよね。
ひたすら走り続けるのもいいですが、やはり歌登や美深辺りに投宿する方が健康的だと思います(笑)。
礼文島にはレンタサイクルもありましたが、現状の体力を考えると早々にダウンすることが明らかだったため、原チャリにしました。
それでもヘトヘトになりましたから、何とも情けない限りです(涙)。

by wata (2023-09-07 21:32) 

shirowanta

道北エンジョイされてますね。南下してきていらっしゃるので、この後道東も走られるんでしょうか?自分、9月下旬に道東行くつもりで往復の大洗フェリーは押さえたのですが、まだ予定が全然立ってません。知床半島の付け根あたりとかナイタイ高原、とか漠然と走りたいところはあるのですが計画性がないし、月曜日に苫小牧着いて土曜日に苫小牧出る予定なので平日は宿も何とかなるかなと全て適当です。自分で考えてると何も決まらないので、この後のWataさんのルート参考にさせてもらいます。道北は昨年行ったのですがやっぱり宗谷丘陵とエサヌカ線ははずせませんね。夜中に行って明け方走ったのですが、シカが結構いてビックリでした。
by shirowanta (2023-09-07 23:04) 

wata

shirowantaさん、こんにちは。

はい、GT記はこれから道東方面へとシフトしていくのですが、そんなことよりも秋の北海道へ走りに行かれるとは羨ましい!羨ましすぎます!(涙)
仰る通り、宿はその日探しでもまったく問題ないでしょうし、場所によっては紅葉も始まっているものと思われ、個人的には北海道のベスト・シーズンだと考えています。
道東から道北まで、存分に走らせてきてくださいね。
ただし、鹿との事故はとても多いようなので、特に夕刻から明け方にかけてのドライブはマジでご注意いただければと思います。

by wata (2023-09-08 00:01) 

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