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梅雨の温泉ツーリング:3 [drive/touring]

またもや5時過ぎに勝手に目が醒めた、長野県栄村の秘境・秋山郷、切明温泉の朝。

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梅雨明けたんじゃねぇか?ぐらいの快晴の空の下、緑の山々に囲まれて浸かる貸切露天風呂はやっぱ最高です。
見渡す限り私独りかと思いきや、掘れば温泉が出るという眼下の河原にスッポンポンのおにいちゃんが現れて、三脚を立て自撮りに勤しんでおりました(笑)。
朝飯は、籠にキレイに並べられた和定食。
おかずはもちろんのこと、炊き立ての白飯が抜群の旨さで、言うまでもなく腹いっぱいとなりました。
食後はウッド・デッキに出て、カラッと涼しい山の空気を楽しみながらコーヒーをいただきます。
同宿のご夫婦が笑いながら指を差すその先を見ると、先ほどのスッポンポンのおにいちゃんが三脚を片手に河原をウロウロし、様々なアングルで自撮りをキメている姿が・・・。
かれこれ2時間以上にも及ぶマニア垂涎の全裸露天撮影、大変ご苦労様でございます(涙)。

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また来ます、とフロントのスタッフさんに言い置いてチェック・アウト。
例によって一番安いプランではありましたが、それでも大満足の秘境温泉ドラ宿でした。
夜露も乾いた幌を下ろし、最終日のドライブをスタートさせます。
ここは秘境と呼ばれる秋山郷でも最奥部に位置しており、分断国道であるR405の終着地でもあります。
それでも並行する村道は良く整備されており、深い谷の対岸に聳え雲を戴く北アルプスの威容に慄[おのの]きながら、ボクスターを走らせました。
合流したR405を離れ、急坂の集落を抜けた先にある天池[あまいけ]に立ち寄ってみます。
水の色は期待していたほどキレイではなかったものの、眩しい緑に囲まれた小さな池には鳥や蛙の声が響いており、大変いい雰囲気でした。

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R405は5年前に一度走っており、未整備の箇所も多くあったと記憶しています。
地図上ではこの国道以外にマトモな道は無さそうに見えますが、中津川対岸を並行する村道は、R405とは比較にならない快走路だったのです。
誰もいない大規模林道レベルの2車線路を走らせていくと、村道は川を離れ上りワインディングとなり、五宝木トンネルで山の向こう側に抜けていきます。
このトンネルは1km以上もあるのですが、内部の照明がひとつも点いておらず、なかなかスリリングでありました(汗)。
五宝木の集落を抜け、落石に注意しながら1.5車線の断崖路となった村道を延々と北上。
改めて地図で見るまでもなく、すんごいところを走ってる実感がたまりません。
最後の羊腸路を下り、ようやく人里に出ることができました。
いや~、走った(笑)。

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K507を起点から北に走り、K407で県境の川を渡って新潟県入り。
リアル1車線のK251で段丘崖を駆け上がり、飛び出した先に拡がる高原のような耕作地帯を走ります。
外気温は28℃まで上昇、陽射しも強く暑いので、涼し気な「名水龍ヶ窪」の看板に魅かれて寄ってみました。
駐車場から森の中の遊歩道を歩いていくと、素晴らしくキレイな池があります。
下調べも先入観もなくやってきたのですが、神秘的とさえ言えるその雰囲気とビジュアルに、立ち寄って本当に良かったと思いました。
近くに建てられた神社に湧く水はとても冷たく、バシャバシャと顔を洗ってからペットボトルを満たします。
ちなみにこの神社の手前では蛇が現れて道を横切り、大いにビビりました。
が、蛇は水神の使いだとも言いますから、むしろ縁起が良かったということなのでしょう(汗)。

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不在だった管理人のおじさんが戻ってくるのを待って駐車料金200円を支払い、木陰で独り作戦会議。
梅雨時とは思えない真夏のような陽射しに加え、昼時を過ぎて腹も減りまくっています。
ということで風呂に入って飯を喰うべく、すぐ近くの「竜ヶ窪温泉 竜神の館」へと向かいました。
受付で750円を支払って入館、広々として解放感に溢れた露天風呂には誰もおらず、茶褐色の湯は温くてたいへんいい感じです。
さっぱりしたところで館内の食堂に赴き、エアコンの風をガンガンに浴びながら、アツアツの唐揚げ定食と冷たいノンアルコール・ビールをいただきました。
最高ですねぇ(笑)。
食後はもう一度風呂に浸かり、涼風が袋を嬲るに任せたまま、素っ裸でベンチで放心。
結局、2時間近くも寛いでしまいました。
これまでに利用した日帰り温泉施設の中でも、トップクラスであったと思っています。

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休憩している間に日射のピークは過ぎたらしく、暑さも少し和らいできました。
駐車場を出て、ツーリングマップルが勧めるルートをそのままトレースしてみることにします。
これが、中津川と清津川の河岸段丘を横断するアップダウンを広域農道と県道とで結んだ、予想以上に素晴らしいルート。
田園のストレートから段丘崖をヘアピンで駆け下り、川を渡って対岸を上ると再び広大な稲作地が拡がります。
次々と展開する景色に驚かされながら、広狭混在する誰もいない道を思うさま駆け抜ける。
自分では決して見つけ出すことが不可能なルーティングに、同書への信頼感はますます篤[あつ]くなりました。

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K76→K334→K82とトラバースしてR117に出、R253を六日町方面へ。
八箇ICで車列のすべてが無料のバイパス道路へと右折するのを見送って、ボクスターは独り旧道を快走し、K560の急坂路を上がりました。
久しぶりに走る魚沼スカイラインは、沿道の草が伸び放題で実質的に車線減(汗)。
見通しが悪く注意が必要ですが、それでもやはり眼下の雄大な風景は格別です。
ワインディング&シーニック・ドライブを大いに楽しんで、終着からR353で石打方面に下山しました。

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時刻は17時半、関越自動車道は想定通り埼玉県内で激しく渋滞しているようです。
それが解っていながら高速に乗るほどのアホではありませんので、湯沢の出光でハイオクをチャージし、セブン-イレブンでホット・コーヒーを仕入れ、万全の状態でR17での山越えに臨みました。
長い登坂車線つきの快走路を豪快に駆け上がり、広大なスキー場を右手にマイペースでのドライブが続きます。
残照の空の下、巨大な苗場プリンスホテルを眺める空き地にボクスターを駐め、チェアを出してサーモ・ボトルのコーヒーをいただきました。
う~ん、イイ感じです(笑)。

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新三国トンネルを抜けて群馬県に入り、クリア・ラップのワインディングで2速⇔3速のダウンヒル。
いやもう、高速に乗らなくて良かったと心から思える楽しさです。
そのままR17で月夜野IC方面に向かう途中、沿道の「ラーメン香華」に入り濃厚な鶏白湯ラーメンを発注。
小さな店ですが満車&満員の盛況ぶりで、それもなるほどと思える旨さでした。
夜のR17は予想以上に流れが良く、月夜野・沼田・昭和と3つのICを見送ってなお走り続け、関越道の渋滞がほぼ解消したタイミングで赤城ICからゲート・イン。
順調に走って21時前に新座TBを通過し、家まで気分よく帰ることができました。


ツーリング最終日、本日の走行距離は361km。
走行時間は7時間01分、平均速度は53km/h。
平均燃費は、11.6km/lでした。

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いやー、楽しかった!
梅雨の週末を走った、3日間のロード・トリップ。
初日こそ断続的な雨に幌を上げるシーンもあったものの、残る2日間は言うことなしのオープン日和に恵まれ、この時期としては文句なしのウェザー・コンディションだったと言っていいでしょう。
今回は走るだけではなく、温泉旅館で湯に浸かり旨いもんを喰ってのんびりすることも、目的のひとつとしています。
なので、いずれの宿にも早めに入っており、その分、走行距離も少なめではありますが、素晴らしい道の数々をマイペースで走り続けることができたため、本分であるドライビングについても大満足となりました。
事故らず・壊さず・捕まらず、空よし・風呂よし・走りよし(笑)。
いずれまた、そんな旅に出ようと思います。


3日間合計の走行距離は、1,176km。
走行時間は20時間42分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.6km/lでした。

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イエローサブマリン

wataさん、こんにちは。
今回のツーリングも「いいなぁ」と呟きながら楽しませていただきました。
特に、「天池」方面の「村道苗場山登山道」は三合目登山口まで行けるようなので、
秋のツーリングで行こうと思っていたところでした。
また、ツーリングマップルでは気が付きませんでしたが、清水平林道もなかなか
よさそうですね。ここもセットで行ってこようと思います。

by イエローサブマリン (2023-07-05 23:30) 

Shirowanta

以前苗場山に登るために登山口のある秋山郷に津南から往復しました。その先の切明温泉から奥志賀への林道は普通のクルマでは通れないものだと思っていたのですがポルシェでも行けちゃうんですね!いつか行ってみたいです。来週11日から有峰林道〜富山〜能登方面のツーリング考えてますが天気が微妙。ギリギリまで見極めてコースも含めて検討するつもりです。改めて有峰林道の記事見て参考にさせていただきます。
by Shirowanta (2023-07-06 00:49) 

wata

イエローサブマリンさん、こんにちは。

はい、自分でも「楽しかったなぁ」と反芻しながらつまらない日常に戻っております(涙)。
私、天池の先に苗場山への登山口があることを、イエローサブマリンさんのコメントで初めて知りました。
苗場山と言えば新潟県のスキー場のイメージが強く、今回も帰路に立ち寄りましたが、その稜線を挟んだ反対側に天池があるんですね。
清水平林道も含め、周囲の植生を見る限り、紅葉は壮麗なレベルだと思います。
記事に書いた通り路面状況もバッチリですので、秋のツーリング・ルートとしても文句なしだと思いますよ!

by wata (2023-07-06 18:29) 

wata

Shirowantaさん、こんにちは。

津南から秋山郷へ向かい行き止まりとなるR405は、いかにも秘境への道って感じがしますよね。
奥志賀への雑魚川林道は、地図で見る限りロクな道では無さそうですが、実際は最低地上高などを気にせず走れるキレイな舗装路ですから、機会があれば是非走ってみてください。
ガードレールもなければ、ケータイの電波も入りませんけどね(笑)。
夏の有峰林道も、涼しくて最高だと思います。
下界との気温差がありすぎて、富山や能登の暑さに参りましたけどね(汗)。
天気に恵まれ、素晴らしいツーリングになることを祈っています!

by wata (2023-07-06 18:30) 

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