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北海道グランド・ツーリング:9 [drive/touring]

前日の洗車が祟って降った雨は、朝までに上がっていた。

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朝風呂で身体を温めてから、短パン&Tシャツ姿でボクスターの水拭きを敢行する。
戸外の水道をお借りしたい旨を支配人にお願いすると、わざわざバケツを持ってきてくれたのは本当に嬉しかった。
再び温泉に浸かり、朝飯を喰い、サービスのコーヒーをいただいてから出発した。

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片側2車線のR36の交通量は多いが、皆さんいいペースで走っているので、ストレスは感じない。
鷲別のエネオスで給油してから、晴天の信号待ちで乾いたルーフを開けた。
室蘭の街から更に南へと走り、チキウ岬(地球岬)に到着。
展望台まで歩くと、ド晴天の空の下、朝の太陽に照らされた太平洋が眼前に拡がり、水平線が文字通り丸く見えるようである。
いやはや、実に素晴らしい。

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D919→D699と結んで長大な白鳥大橋を渡り、内浦湾の景色を眺めながらR37→D779と走る。
伊達から内陸に入り、荒々しい昭和新山を正面に見ながら、981乗りなら一度は走りたい(←?)D981を快走。
ちなみに北海道の道道は1100番台まであるため、内地の県道では見られない番号も多い。
981のみならず、718、982、986、987、911、912 、914、992、996、964、930、928、924、944、959なども現道として存在するようなので、それぞれのオーナーさんも是非一度走りに来られたい(←そうか?)。
D703で洞爺湖畔に出、青い水面を眺めながらD2をのんびりと走る。
風もなく暖かで、とてもキレイな景色であった。

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R230で湖を離れ、羊蹄山を目指して農道からD97に入る。
走るに連れて蝦夷富士がどんどん大きくなっていく様には、実にワクワクさせられる。
その山を見上げるほどまでに近づいた真狩村で、いつものように「熱唱・細川たかしの像」に詣でる。
が、感染症防止の名目で、あろうことか熱唱ユニット(細川たかしが歌ってくれる手形のタッチ・スイッチ)が撤去されているではないか!
いや、めちゃくちゃショックだわ・・・。
いつの日か再び熱唱が聴けるようになることを願いながら、像の建つ公園を後にした。

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D66で秋空に映える羊蹄山の南麓を走り、そのままニセコエリアに突入。
アクセルを開けてボクスターを加速させ、大きな180度コーナーを制しながら標高を稼いでゆくのだ。
実に爽快である。
ニセコパノラマラインのピークから少し下ったところにある大きな駐車場にボクスターを駐め、神仙沼まで歩く。
勾配は緩やかで木道が完備されているため、普段着のままで大丈夫なのだ。
密やかな森を抜け、明るい湿地帯の先の沼まで15分ほど。
軽いウォーキングはとても気持ちよかったが、駐車場まで戻ると結構疲れている自分に気がついた(涙)。

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P1180164.jpg宿は70km先、長万部方面にあるため、そろそろ南下を開始することとする。
ニセコパノラマラインと並行するD268は今回初めて走ったのだが、センターラインは無いものの幅員は十分で路面もよく、何よりもクルマがまったく走っていない。
新見峠を越えると2速で迎え撃つ屈曲セクションなどもあり、実に楽しいのだ。
蘭越まで下りきり、R5を南下する。
一桁国道には違いないのだが、原野を貫くストレートは前にも後ろにもクルマがおらず、完全なるマイペースで走り続けることができた。
長万部まで7-8kmのところでD842へと右折、何もない山の中を突き進む。
やがて道幅が細くなるも舗装は続き、今夜の宿である「二股らぢうむ温泉旅館」に到着した。

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前々から一度泊まってみたいと思っていた、キツネも遊ぶ山奥の一軒宿は、想像以上の湯治志向。
部屋は新しくてキレイな6畳一間だがティッシュ・ペーパーなどのアメニティ類はほとんどなく、浴室にはシャンプーどころか石鹸すらも置いていない。
お湯の出るシャワーもないため、頭も身体も超絶冷たい沢水か、バリバリの温泉で洗うしかないのだ。
その温泉は茶褐色で極めて濃厚、いくつもある浴槽は湧出物で表面に膜が張ったようになっており、それは初見で入浴を躊躇うレベル。
露天風呂の外には堆積物が巨大な岩のようになっており、その上に浴室が建てられているようにも見えるのだ。
いやはや、すんごい温泉があるもんだ。
晩飯は17時半から1時間以内に喰ってくれとのことで、人数分のおかずが並べられており、席は自由だという。
料理は魚と野菜が中心で、肉類は一切供されない。
いわゆる温泉旅館のようなホスピタリティなどを求めてはならない、ガチで身体を治しに来る宿なのだと思った。
夜、露天風呂から空を眺めると、天の川の周囲に星座が輝いている。
北海道での宿泊は、これで最後だ。
明日は小樽からフェリーに乗って、帰らなきゃならないのだ。


本日の走行距離は、230km。
走行時間は4時間23分、燃費は11.7km/lであった。

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Yuba

まことに悲報ですが「D991」は路線名称が1994年に「D111」へと変更され、且つ分断状態のまま建設中止になっておりましてね・・・そうはの夢がかなわんのです(涙)。「D911」で我慢するしかないですね。

細川たかし像までコロナの影響が出ているとは・・・(汗)。
by Yuba (2021-10-30 12:08) 

wata

Yubaさん、こんにちは。

はい、道道番号については妙に興が乗ってしまい、道内最後の夜なのに調べてしまいました(笑)。
991や997、993は、残念ながら無いんですよねぇ。
D911は十勝川と並行し河口付近にあって、今回はR336を走行中にその交差点を通過しました。
いつか、世代を問わず911乗りの皆さんと一緒に爆走しに来てください。
その頃には細川たかし像にも「熱唱ユニット」が再装着され、羊蹄山をバックに全開で歌ってくれることでしょう(笑)。

by wata (2021-11-01 20:22) 

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