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ラテラル・メンバー [about my Boxster]

ボクスターを箱根で午前中だけ走らせた帰り道。
午後の作業を予約していた都内のプロショップ「サンライズブルバード」に向かいました。

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2016年、私が乗る981型ボクスターの後継として982型718ボクスターが登場した際、その最大のトピックはダウン・サイジング+レス・シリンダー+ターボ・チャージングを敢行したエンジンにありました。
例えばベース・グレードの場合、2.7L/6気筒/NAから2.0L/4気筒/ターボへとスワップされ、パワーもトルクも大幅に向上しています。
当然ながら速くなっていることは想像に難くありませんが、実際に981型ケイマンから982型718ケイマンへと乗り換えたクルマ仲間のKさんは、「エンジンだけでなくシャシーの強化がとても効いており、コーナリングが明らかに速くなった」と言うのです。
確かに982のプレス・キットには、シャシー・チューニングを一新しコーナリング性能を高めたとあり、特にリア・サスペンションについては次のように言及しています。

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精度と横方向の安定性を向上させたリアサスペンション
ドライビングパフォーマンスの精度と横⽅向の安定性をさらに向上させるため、ポルシェのエンジニア達はリアサスペンションを⼤幅に⾒直しました。例えば、新たにラテラルメンバーを追加することでリアサブフレームを補強し、横⽅向の剛性を⾼めています。ショックアブソーバーの⼤径化されたピストンとシリンダーチューブによって剛性が⾼まっているため、ホイールをガイドする精度も向上しています。リアホイールは1/2インチワイド化され、横⽅向の⼒に対応する能⼒が⾼まり、新開発のタイヤと相まってコーナリング安定性の向上に⼤きく貢献しています。

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この982用のラテラル・メンバーが981にもボルト・オンで装着できるらしく、走りに拘る981のオーナー・ドライバーが装備しているという話を目にするようになりました。
「凄く効く!」という声や「あまり変わらん!」という意見まで様々ですが、もちろん、私もこれだけで982と同等のコーナリング性能を得られるとは思っていません。
というか、そもそもボクスターのコーナリングに何の不満も無いんですけどね(笑)。
しかしながら純正パーツの追加でリアのサブフレームを強化するというのですから、多少なりともポジティブな効果を期待することはできそうです。
ということで、サスペンション交換などで世話になっているサンライズブルバードへ、一式を発注。
台風明けの箱根で泥&落ち葉まみれとなったボクスターを、そのまま入庫させた次第です(汗)。

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リフト・アップしたボクスターの下で、メカニックの方から説明を受けました。
実際の作業としては、リア・スタビライザーのブラケットを対応品に交換、鋼板製のラテラル・メンバーを共締めするとのこと。
「ココとココ、左右に分かれてるパーツを繋ぐんですから、効かないワケないですよ」とのメカさんのお話を聴きながら見てみると、技術的なことがサッパリ解らない私でも、確かに剛性は上がるだろうな~と思えます。
作業そのものは1時間程度で完了、かかった費用は5万円弱でした。
なお作業の間、私のBlogをご覧になっているという方にお声がけをいただいています。
青いボクスターに加えて「16万kmぐらい乗ってます」と言った瞬間に、バレてしまったようです(笑)。
短い時間でしたが楽しくお話をさせていただき、どうもありがとうございました!

今日はもう、下道で家に向かうだけ。
このテのチューニングは街乗りぐらいじゃ効果がわからないだろうから、次の週末にでも走らせてチェックしてみよう、と思いつつ店を後にすると、

・・・あれ?
何か違うぞ!(汗)

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その感覚を喩[たと]えて言うならば、背中から腰の辺りをグッと強く支えられている感じ。
シートが変わったんじゃないか・・・ぐらいのイメージだと言っても過言ではなく、乗り心地が良くなったような印象さえあります。
ラテラル・メンバーは横方向の剛性を高めるために採用されたとのことですが、混雑し始めた街中をまっすぐ&ゆっくり走るだけでも、その違いを感じるのです。
これ、ハイウェイやワインディングを走らせたら、結構イイかもしれません。
楽しみです(笑)。

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つくばの松

これは効きそうですね!

私はCPMという小さなアルミプレートを入れただけで違いがわかりましたから、こんなデカイ「大リーグボール矯正ギプス」のような(おっさんしかわからない・・笑)もの入れたら鬼に金棒、ツインカムにターボ(おっさんしかわからい2・・泣)でしょうね~

・・・きっとまたタイヤの減りが早くなりますよ(笑)
by つくばの松 (2020-10-18 06:34) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

CPM/ロア・レインフォースメントは、私もALPINA B3に装着していました。
https://alpina-b3.blog.ss-blog.jp/2013-03-21
COX/ボディダンパーやH&R/強化スタビライザー、クワイフ/ATBヘリカルLSDなどと併せて、B3のシャシー・チューンを担っていたんですねぇ。
今回は純正パーツの後付けという形にはなりましたが、特にワインディングにおいて、結構な違いを感じることができました。
タイヤは・・・いや、ゆっくり走ってるので大丈夫です(汗←なぜ汗?)。

by wata (2020-10-18 17:55) 

norikapapa

wataさんこんにちは、純正品だと安心ですね!
僕も装着したくなりました。
by norikapapa (2020-10-20 16:32) 

wata

norikapapaさん、こんにちは。

はい、確かにボルト・オンで装着できる純正品ですから、品質面などの不安は何もありません。
山坂道を走らせて操縦性の違いを体感することもできていますが、正直、まだ掴み切れていないのが現状です(汗)。
もうしばらくの間、その違いを楽しんで走りたいと思います!

by wata (2020-10-20 19:06) 

Sho-z

天下のポルシェ純正補強部品、体感できるかできないかは別として装着する意味が無いわけがあるまい!と思ってしまいますね。
私のクルマも社外品ではありますが幾つか後付けの補強パーツを装着したことで走りの違いを感じられましたから、wataさんの「何か違うぞ!」が凄~く分かりますよ(笑)
もっとも、基本的に鈍感すぎる私は「○○な気がする」「多分、○○だと思う」レベルの感想しか出てこないのが悲しいところであります(涙)
by Sho-z (2020-10-22 22:02) 

wata

Sho-zさん、こんにちは。

はい、16万kmほどをツルシのまま走らせて、今回はちょい足しをしてみました。
ボクスターの走りには大満足なので、やる必要も無いっちゃー無いのですが、装着して良かったと思えるよう、これからもっと走り込んでいく所存です。
Sho-zさんは、ホンダ・S2000にいろいろと手を入れて走りを強化しているんですよね。
もはやショップのデモカー的なところにまで達しているようですから、ビーナスラインを時速300kmぐらいで走(以下略)

by wata (2020-10-23 17:52) 

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