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サマー・ツーリング 2020-4 [drive/touring]

朝5時半に起き出し、屋上の温泉ジャグジーへ。
誰もいない食堂で独り朝飯を喰ってからチェック・アウト、R21を南に下り、土岐の街を抜けてK69に入りました。
今日はもう、帰らなければなりません。

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川沿いのワインディングをリズム良く走り、R363からR257の併用区間を経てR418に入ります。
杉木立の中を行く1.5車線路はたいへん涼やかで、土岐の周辺では既に30℃を超えていた外気温も25℃前後にまで下がっています。
こういう道は徒[いたずら]に飛ばすのではなく、のんびりと流すのが吉。
先行車も対向車も見当たらず、独りの時間を大いに堪能しました。
平谷から国道は完全な2車線となり、ボクスターはぐんぐんと高度を上げて平谷峠を越えていきます。
屈曲のダウンヒルを楽しんで売木[うるぎ]まで下り、そのまま天竜川方面へと向かいました。

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・・・が、R418はこの先全面通行止めとなっています。
仕方がないのでR151→K244と大きく迂回したのですが、R418へと戻るK1は、天竜川に沿った2車線のワインディング。
コレが望外に楽しくて、迂回して良かったと思いました(笑)。
道の駅「遠山郷」に立ち寄って水分補給、空には夏の雲が立ち上り、まだ午前中なのに気温は33℃にまで上がっています。
ここからはR152をひたすら北上、大鹿村経由で諏訪湖からビーナスライン方面へと向かうことにしてボクスターをリスタートさせました。
めちゃくちゃ暑いですが、マイペースで走れるので耐えられないほどではありません。
R152の不通区間を迂回する蛇洞[じゃぼら]林道への分岐を左に入り、アクセルを開けて駆け上がっていくと、・・・え?

「大鹿方面通行止め」
「全面通行止」
「崩落のため大鹿村へは行けません」
「大鹿村方面通行止め」

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うーん、ここまでガッツリと書かれているっつーことは、どうやっても大鹿村方面へは行けそうにありませんねぇ(涙)。
後から来た2-3台のバイクも、この表示を見てUターンしていきました。
ただ、看板には「しらびそ高原通行可」ともあります。
確か、しらびそ高原から先は南に狭い山道が続いていて、下栗の里まで抜けられるはず。
その山道の状況はまったくわかりませんが、ここで尻尾を巻いて逃げ出すよりも、遥かにオモロイと思われます(笑)。
ということで、不安6:期待4ぐらいの心持ちで、蛇洞林道へと突入しました。

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山腹をジグザグに駆け上がっていくボクスター。
バンプやアンジュレーションが豊富な舗装林道ですが、トラクションが大きく喪われることもなく、楽しいワインディング・ランが続きます。
山頂に拡がるしらびそ高原に飛び出し、その先の道路情報を報せる立て看板をチェックしてみたところ、工事に伴う時間帯通行規制はあるものの、全面通行止めとはなっていないようです。
いや~、よかった(笑)。
尾根伝いに続く道は左側が深い谷となっていますが、この谷は太古の昔に隕石が激突してできたクレーターだというから驚きです。
再び隕石が落ちてこないよう祈りながら(汗)尾根を走り切ると、その先は羊腸&急峻な下り坂。
フロント・スポイラーをガリッとやるんじゃないかぐらいのヘアピン・カーブをいくつもクリアしながら、慎重に下っていきました。

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日本のチロルとも呼ばれる、飯田市上村・下栗の里
山道を出たところで視界は一気に開け、その先の急斜面に家や畑が点在しています。
腹ペコにつき蕎麦でも喰おうかと思いましたが、スマートフォンをチェックしてみると、私がこの付近を走っていることを知っているsuite-spiralさんから、昼飯処のオススメ情報が届いているではありませんか!
食事処 いっ福」は、元気のいい女将さんと実直そうなご主人とが経営する小さなお店。
爽やかな山の風が吹くベランダに供された定食は、山菜の天ぷらがついた懐かしい田舎の昼飯という風情です。
方言全開の女将さんと話をしながら、たいへんおいしくいただくことができました。
秋の栗ごはんもとても旨いと聞き、再訪を約束してしまいましたので、また来ます(笑)。

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延々と急斜面を下り切り、R152に復帰。
北上を再開し、蛇洞林道との分岐を今度は三遠南信自動車道/矢筈トンネルへと向かい、K251で喬木村[たかぎむら]へと下っていきます。
時刻は15時過ぎ、ここから帰路に就くべく、広域農道/南信州フルーツラインを経由して松川ICから中央自動車道に乗りました。
ところがあろうことか、大月付近で大きな事故が発生し、大渋滞になっているとの情報が(汗)。
渋滞はしばらく解消しそうにないため、涼しい八ヶ岳周辺でのんびりしてから帰ることにしました。
小淵沢ICからK11/八ヶ岳高原ラインを走って、甲斐大泉温泉「パノラマの湯」へ。
家族連れも多く、予想以上に混雑していましたが、夕焼けに染まる富士山を見ながらしばし露天風呂に浸かります。
大広間でゴロゴロしながら晩飯を算段していたところで思い出したのが、ALPINA B3を駆る食いしん坊ドライバー・つくばの松さんのBlog
23時まで開いているという「清里萌木の村ROCK」で名物のビーフカレーをいただいているうちに、渋滞はすっかり解消していました。
よぉし、撤収だ!



つづく。

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Yuba

あれ?撤収なのに続いてる。。。
by Yuba (2020-08-20 01:19) 

つくばの松

御疲れ様でした!
今回も内容の濃いツーリングだったようですね。海~深い山奥の大自然の道なき道を通行止めまで走るマイナー感が相変わらず素敵です(笑)。suite-spiralさんと私も情報提供できたようで何よりでした!

by つくばの松 (2020-08-20 06:29) 

Dachi

wataさん、こんにちは。
今回のツーリング記も大いに楽しませていただいております。

しらびそ高原&下栗の里、最近私も注目して調べていたところだったので参考になります。狭い&路面も悪そうとお見受けしましたが、実際いかがでしたでしょうか(←狭い道が嫌いではないものの、リスクは抑制したい小心者)。

久々にスケールが大きいツーリングを拝見し、本来のwataさんのツーリングが戻ってきた、と嬉しく思っております^ ^
続きも楽しみにしております。
by Dachi (2020-08-20 09:33) 

wata

Yubaさん、こんにちは。

旅は終わりましたが、Blog的には「あとがき」などがありますので、もうちょっとおつきあいください。
ホントは中央道の大渋滞を知った時点で、もう一泊したかったんですけどね(汗)。

by wata (2020-08-20 19:05) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

はい、おかげさまで今回もタップリと走って参りました。
過日の大雨の影響か、通行止めの憂き目に遭うことも何度かありましたが、それは今回に限らない「お約束」なので、いいんです(笑)。
記事にある通り八ヶ岳エリアで渋滞解消を待ったものの、付近の飲食店はどこも早仕舞いなので、松さんの情報は本当に助かりました。
どうもありがとうございました!
やはり、持つべきものは食いしん坊・・・いや、友ですよね(汗)。

by wata (2020-08-20 19:05) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

旅日記におつきあいいただき、ありがとうございます!
こうしてツーリングに出たのは半年ぶりで、私も「やっぱコレだよなぁ」とつくづく思いました(笑)。
しらびそ高原から下栗への道は、ツーリングマップルでは等高線表記と同クラスの細さですし、カーナビは縮尺を市街図レベルまで上げないと表示されません。
ですが、実際は幅員も路面も十分で、ボクスターはもちろん、E90型BMW M3でもまったく問題なく走ることができると思いますので、是非一度トライしてみてください。
・・・もちろん、S65B40型エンジンを8300rpmまで回したりしなければ、の話ですよ(汗)。

by wata (2020-08-20 19:06) 

ていしあ

こんばんは。
精力的に走ってますねぇ。私も見習わないと。

下栗の里、懐かしいです。私も「日本のチロル」を見たくて、しらびそ高原から下りました。お昼も(お店は違いますが)そこで食べた記憶があります。素朴で美味しかったなぁ。

と、思って自分のブログを見返したら、もう6年も前でした。TTRSではなくSLKの時代だったとは、時の流れは早いものです。
by ていしあ (2020-08-20 20:45) 

wata

ていしあさん、こんにちは。

もう歳なので精力は残っていませんけど(汗)、久しぶりにツーリングに出ることができました。
下栗の里は2回目なのですが、「日本のチロル」な景色を見ることのできる展望所までは徒歩20分ほどかかるというので、未だに行ったことがありません。
足腰が更に弱る前に、一度歩いてみようと思います。
私も自分のBlogを見返してみたら、前回訪れたのは9年も前のことでした。
仰る通り、月日が経つのは早いですねぇ(涙)。

by wata (2020-08-20 21:18) 

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