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北海道グランド・ツーリング[8]ダブル・スーツ [drive/touring]

十勝の朝は、まずまず晴れていた。

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今日は実質的に道内最終日。
明朝のフェリーが小樽発なので、その手前のニセコまで走ることにしている。
同宿の皆さんはまだ寝ているため、静かにスタンバイして6時前に宿を出た。
夜露が乾いたボクスターのトップを下ろし、冷たい朝の風を浴びながらR274で日勝峠を越えてゆく。
峠道と言っても6速のまま走れるような勾配と曲率で、登坂車線に移ってくれる大型トラックをパスしながら気分よく走った。
夕張に入る手前でD74へと左折、カントリー・ロードの交通量はほぼゼロとなり、5速⇔6速で快調に走り続ける。

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D59→D10で新千歳空港付近に出、林間のD16を走って支笏湖へ。
この湖はとてもキレイなだけでなく、湖岸に沿って長く走ることができるのが嬉しい。
このままR453を北に走ると札幌の市街地に出てしまうため、Uターンして西に走り、洞爺湖に出た。
湖畔のパーキングにボクスターを駐め、道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」に併設されている地元農産物コーナーで仕入れた朝採れのゆできびを囓る。
これがめちゃくちゃいい香りで、とても甘いのだ。
なまら北海道!って感じである。
湖のど真ん中に浮かぶ島を右手に眺めながら、1.5車線の湖岸道路/D578をのんびりと走り、D66で洞爺湖を後にした。
北海道には有名な湖がいくつもあるが、阿寒湖も屈斜路湖も摩周湖も、湖岸をぐるっと走ることはできないのだ。
なので、クルマ乗りとしては支笏湖や洞爺湖に軍配を挙げよう。

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D230→D97と結び、羊蹄山麓の真狩村に入る。
先ほどまで暑いくらいに晴れていたのに空は一面の雲に覆われ、残念ながら羊蹄山の勇姿を見ることもできない。
しかし、それでもダブルのスーツでキメた細川たかし像は、今も変わらず『北酒場』を熱唱するのであった(笑)。

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D97→D478と反時計回りに羊蹄山の麓をトレースし、R5を経てD66/ニセコパノラマラインに入った。
道内屈指と言われるワインディング・ロードは走り応え十分、スポーツ・モード&スポーツ・シャシーを選択してアクセル・オン!
今日の燃費はここまでで15km/lにも達しているので、フラット・シックスに多少余計にガソリンを喰わせてもバチは当たらないだろう(笑)。
にわか雨に当たりながらもお構いなしにルーフを開けたまま日本海へとダウンヒル、岩内に出る前にD604へと右折する。
この道がまた素晴らしいワインディングで、3速中心のドライブで久しぶりにタイヤが啼いた。
R5で倶知安へと戻る途中、対向車からパッシングを受ける。
するとその先、右側の駐車帯にレーダー・パトカーが潜んでいた。
向きは反対、そもそもゆっくり走っているので捕まる心配も無いのだが、やはり気分はよろしくないな・・・。

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森の中のD58で再びニセコの山へと駆け上り、またまた下ってD343沿いの「黄金温泉」に立ち寄る。
手作り感満載の鄙びた露天風呂は、霧に霞むニセコアンヌプリを望む素晴らしいロケーションであった。
今日の宿は、ニセコの民宿「旅物語」。
これまた「とほ宿」のひとつであり、今回のGTでこの手の宿がすっかり気に入ってしまった次第である。
本日の同宿は、日本300名山を制覇しつつあるというご夫婦と、神奈川から来た大学生のライダー、そして広島県で船乗りをしているという同世代ライダーの計4名。
夕食後も酒を呑みながら、楽しくお話をさせていただいた。
それにしても、時間が経つのは本当に早い。
明日の今頃は、小樽発新潟行きフェリーの船内にいるのだ。

(つづく)


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klub1001

いーですねー、北海道GT!
昨年の自分はついて無くて、スピード違反以外の累積が5点!
ですが、今月の20日で、晴れて丸一年経ちます。
さっさと累積点が消えないかと心待ちにしていたところに、wataさんの北海道GTですよ、もーウズウズ、モヤモヤ状態です。

広大な自然に、幌を降ろしたロードスター、美しい!
自分は、この10年程、Z3, Z4M, そして今の981と、??の一つ覚えのロードスター、LH, MT一本です。
本格的な冬が来る前に、シートヒーター、プラス、革ジャンの胸ポケットに白金カイロだけで何とか低体温症に陥る寸前まで、出来るだけオープンで楽しみたいものですね。

2.7Lの981は2速の6000rpm-7400rpmが最も気持ち良いと思っていますので、2速、3速を中心に、一瞬4速に入る、出来れば木立が少なくて見通しが良く、警察の取締も無い、なんて言う、都合の良いワインディングって何処かに無いものでしょうか?

wataさんのブログ、毎回楽しみにしています。


by klub1001 (2015-09-10 14:56) 

wata

klub1001さん、こんにちは。

いや~、素晴らしい車歴ですねぇ!
私はこのボクスターが初めてのオープン・カー、所有はまだ1年も経っていませんが、おかげさまで大いに楽しませてもらっています。
この時期の北海道はオープンに最適で、多少の雨でもトップを下ろしたまま走っていました。
知床では寒すぎて、シート・ヒーターを入れましたけどね(笑)。
ライン・アップ中で最もパワーの低いボクスター2.7ですが、6000rpm以上の領域は私にゃ速すぎますよ(汗)。
点数ノー・カウントまであと10日、くれぐれもご注意下さい!

by wata (2015-09-10 20:40) 

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