それぞれが布団を抜け出して朝風呂に浸かり、食堂で朝飯を喰ったらチェック・アウトです。
ちなみにここ南砺市では観光促進のため「なんとプレミアム宿泊券」を発行しており、額面5,000円の宿泊券を2,500円で購入できることをsuite-spiralさんが発見。
幹事長のShimaさんが事前にまとめて買っておいてくれたため、7名全員が半額近い料金で宿泊することができました。
これまた、最高です(笑)。
今日は「昼飯に旨い魚を喰う」との幹事長方針を受け、ルート隊長の私が店を探し、行程を検討。
宿を出てR156を市街地へと下っていきますが、まっすぐ向かってもつまらないので、K346で小高い山を駆け上がっていきます。
1.5車線レベルの非常に楽しいワインディングの先には、砺波平野に拡がる散居村を一望する展望広場があるんです。
天気の影響でボンヤリと靄がかかっていたものの、それでも実にいい景色。
私は2015年5月以来の再訪ですが、他の皆さんは初めてだとのことで、眼下の眺めを大いに楽しんでいました。
しかしながら650psのモンスター、RUF Rt12の姿がありません。
suite-spiralさんに連絡を取ってみると、給油に訪れた砺波市内のガソリン・スタンドでメーター類が不動になってしまったとのこと。
山を下ってそのJA-SSまで行きましたが、彼は大事を取ってRt12を置いていく肚を決めており、主治医としているファクトリーへレッカー車の手配をしている最中でした。
離脱は残念ですが、トラブルの発生が誰もいない山奥などではなく、街中のガソリン・スタンドだったのは不幸中の幸いだったと喜ぶべきでしょう。
更に、独りではなく仲間がいます。
同乗を楽しみますよ!とむしろポジティブなsuite-spiralさんはM郎さんのB3 GT3に乗り込み、昼飯処へ向けて全車リスタートを切りました。
なお、富山から関東までのレッカー代はいくらかかるのだろうと思いきや、suite-spiralさんが契約している自動車保険の金額であれば、日本全国どこからどこへでも無料で搬送ができるレベル(!)のレッカー・サービスが付帯するのだそうです。
ちなみに私も数年前に保険会社を変えたのですが、その際はやはりレッカー・サービスを重視して選びました。
我々のようなロング・ツアラーにとっては、「走行距離割引(割増)制度では無いこと」と並んで、保険会社選びの重要な判断材料だと思っています。
砺波を出て高岡の街を抜け、各車は氷見漁港に到着。
魚市場競り場の2Fにある、その名も「魚市場食堂」に15分ほど並んで入店しました。
看板商品の氷見浜丼には新鮮な魚がぐるっと敷き詰められ、それはもうビックリするほどの旨さです。
更に、味噌汁替わりに土鍋で供される漁師汁がまた最高で、白飯を追加発注して雑炊にしたいという欲求を抑えるのが大変でした(笑)。
個人的に、海鮮モノを進んで喰うことはあまりしないのですが、この店といい、昨年夏に訪れた上越市の寿司屋といい、強烈に旨いんですよねぇ。
特に日本海側だからなのかもしれませんが、いずれにせよ、魚料理に対する自身の認識を改める必要があると思わされました。
大満足で店を出て、関西方面へと帰るmtmさんを皆で見送ります。
交差点の向こうから聞こえてくるボクスターGTSの空ぶかし音が消えてから(汗)、関東組の5台/6名も出発しました。
小杉ICから北陸自動車道に乗り、東へクルージング。
富山県最後の越中境PAに再集合、ここで解散とし、こだまさんのS1と松さんのB3はそれぞれ帰宅のルートを択びました。
M郎さんのB3 GT3、Shimaさんのボクスタースパイダー、およびsuite-spiralさんを横に乗せた私のボクスターは引き続き3台で走り、新潟県/上越ICから一般道に出ます。
我々4名は帰路に想定されるアホ渋滞を回避すべく、もう1泊してから帰ることにしているのです。
宿までのメイン・ルートに選んだのは、R403。
何度か走っている大好きな道で、序盤は1.5車線レベルの未改良な屈曲路で峠を越えていきます。
私は引き続きパイロットの任に当たっていますが、いつもと違うのは、助手席にsuite-spiral教官が座っていること。
重量増に伴うバランスの悪化などは一切感じませんが、人を乗せたらゆっくり走るのがあたりまえなのに、今回はそういうワケにはいきません(汗)。
程よい緊張感と楽しい会話、この二つがいつものドライビングにプラスされ、とても新鮮な気分でワイディングを駆け続けることができました。
途中で国道を離れ、星峠の棚田を見下ろすパーキングで小休止。
時期的にイマイチかな・・・と思いきや、田んぼには水が張られており、夕刻の空を静かに映し出していました。
R253で十日町に出、混雑する街をK74で後にします。
宿への最終アプローチとなるK559は、初めて走る無人の峠越えルート。
路面も良く楽しく走れたのですが、歩行者ともすれ違えないレベルの超狭隘区間には難儀しました(汗)。
森を抜けた先の小さな集落に、「農家民宿 茅屋や」はひっそりと建っています。
文字通り、茅葺き屋根の残る農家を改築した民宿で、どこの予約サイトにも載っていないこの小さな宿をShimaさんはよく探し出したなぁと改めて感心しました(笑)。
ここの売りは、ジビエ料理。
と言っても、街中のレストランで供されるような洒落たものではなく、むしろ「猟師めし」と言ったほうがいいかもしれません。
周囲の山々で実際に獲った獣の肉を出しているとのことで、この日のご馳走は、猪でした。
ギャートルズの如くアバラ肉の煮込みに齧りつき、雄と雌、それぞれのロース肉を焼肉で喰いまくります。
その他にも初めて見るような食材がいくつも並び、とにかくすんごいモノを喰ってる感が炸裂。
米や野菜類はもちろん地物で、猪肉と共に残さず平らげました。
Shimaさんの肩をカメムシが歩く、物音ひとつしない山の中。
牛豚鶏など普通の肉は頼んでも出てこないであろう、ガチの猟師系農家民宿でした。
好みが分かれる宿だとは思いますが、私はもちろん大好きです(笑)。
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翌日もまた、ドライブ日和のいい天気。
しかしながら私は午後から都内の勤務先に出社しなければならず、一足お先に撤収することとなります。
ボリュームたっぷりの旨い朝飯をいただき、場違いな仕事用のパンツ&ジャケット姿でボクスターに乗り込みました。
宿のおかみさんとメンバー3人に見送られながら出発したものの、カーナビの到着予想時刻では間に合わないため、ダッシュで山を下ります。
急いで走るのは大嫌いなのですが、こういう時に限って、5つの試練がボクスターと私を襲うのです(汗)。
①六日町ICへと向かうR17が大渋滞!⇒臥薪嘗胆のノロノロ走行!
②ガソリン残量不足が判明!⇒R17沿道のGSで緊急給油!
③関越自動車道で想定外の便意!⇒赤城高原SAへ急遽ピット・イン!
④赤城高原SAの先で覆面パトカーによる猛追!⇒測定前に法定最低速度まで減速!
⑤都内が予想以上の渋滞!⇒リルートしまくって時間内に到着!
・・・いや~、参りました(笑)。
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ということで、今年も大いに楽しませていただいた「日本どまんなかミーティング」。
来年もあるのかどうかわかりませんが、ま、わからないぐらいがちょうどいいんですよね(笑)。
幹事長のShimaさん、ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。
これからもお互いに楽しく走りましょう!
3日間の走行距離は、1,030km。
走行時間は15時間24分、平均速度は69km/h。
平均燃費は10.4km/lでした。