朝6時半に関越自動車道/嵐山PAを出発し、花園ICでアウト。
晴天のETCゲートで幌を下げ、ヒーターを強めに再設定しました。
波久礼[はぐれ]でR140を離れ、荒川対岸のK82を走っているうちに、気温はマイナス4℃にまで下がってきます。
前を行くJUNさんは路面状況をチェックしながらペースを作ってくれていますが、それでも真っ赤なケイマンGT4の爆音を抑えることはできないようで、特にトンネル内では自身のボクスターの音がまったく聞こえなくなるレベルです(笑)。
皆野の街を抜け、K44を経てK284に突入。
山の中へと向かう県道は途中から1.5車線レベルのワインディングとなり、森の中をぐんぐん上っていきました。
2008年の冬、この道を初めて走った時は凍結だらけで死ぬかと思いましたが(汗)、今日はそこまでドイヒーな状態ではありません。
が、怪しげなハーフ・ウェット路面も散見されましたので、ケイマンGT4の轍を忠実にトレースしながらボクスターを走らせました。
とても楽しい山道なので、季節を改めてまた走りに来ようと思います。
下界に戻った赤青の2台はK71を西に走り、土坂峠へのアタックを開始します。
強烈なロールを伴って駆け上がるハイリフトなジムニーに県境のトンネルで道を譲ってもらい、群馬県側を下っていくのですが、今シーズンもまた、タップリの砂が撒かれている状況。
凍結箇所はほとんど無いのに、例によって「滑り止めの砂で滑る」というアイロニーが炸裂し、季節を肌で感じ取ることができました(←そこでか?)。
R462に出て、道の駅「万葉の里」で休憩。
開店前で人はほとんどいませんでしたが、2020年夏のリニューアルで建屋はキレイに改装されており、神流川[かんながわ]に面した居心地のいいテラスが新築されていました。
そのテラスでJUNさんが、熱々のあさりコンソメ・スープや抹茶ラテを作ってくれます。
嗚呼、旨い・・・。
気温は氷点を割ったままですが、身体は温まり、山の端からは陽光も射し始め、実にイイ感じです。
JUNさんは自宅でもキャンプ道具を使って飯を作るとの由、私はそこまでのマニアにはなれませんが(汗)、広く考えればドライブ/ツーリングもアウトドア遊びのひとつなんですよね。
いつか私も、自力で温かい飲み物ぐらいは作れるようにしたいもんだ・・・と思いました。
引き続きJUNさんのパイロットで、奥多野エリアを走ります。
R462からR299へとスイッチすると徐々に低μ路面が増えてきますが、JUNさんは後続のボクスターを見ながらペースをコントロールしてくれているので、安心してフォローすることができます。
ちなみに彼がケイマンGT4の20インチ・ホイールに巻いているタイヤは、ファルケン・アゼニスFK510。
サイズは違えど、私も同じタイヤを履かせているので、「JUNさんが滑らなけりゃ俺も滑らない」的な安心感は絶大でした(笑)。
K45で湯の沢トンネルを越え、下仁田からはR254→K51と結んでK196へ左折。
妙義山のタフな屈曲路は完全なドライ・コンディション、落ち葉を蹴散らし爆音と共に加速するケイマンGT4を必死で追いかけて、妙義公園の駐車場まで一気に駆け上がりました。
いや~、最高です!
後からやってきた991型ポルシェ・911カレラのオーナーさんと話をさせてもらったりしながらクール・ダウンした後、昼飯を喰うべくK196で松井田方面へ。
引き続きのドライ路面ではありましたが、道を横切る流れ出しが凍っていたり、急に雪が降り始めたり、油断も隙もありゃしませんでした(汗)。
JUNさんが案内してくれた昼飯処は、JR信越本線/横川駅北口、K222/旧中山道沿いの「松一食堂」。
鄙びた食堂感に満ちた外観からして、既に旨そうです(笑)。
ラーメンや丼類、定食、スパゲティなどのメニューからさんざん悩んで発注したのは、オーソドックスなカツ丼。
いい肉を使っているんですよ・・・とのおかみさんのリコメンドのとおり、衣にツユがしみまくった分厚く柔らかいトンカツは玉子&玉ねぎとのコンビネーションも抜群で、とても旨い!
初訪店だというJUNさんも、ソースカツ丼の旨さにいたく感心していました。
更に、店の勧めで安中市の中小飲食店等応援チケットをその場で購入&利用したことにより、思わぬ割引も享受。
COVID-19の影響で来客が激減しているとのことですが、是非とも頑張ってもらいたいと思い、「また来ます!」と約束して店を後にしました。
さて、ここからは不肖・私が先導役を仰せつかることとなりました。
R18を松井田まで引き返し、K33を北上して大好きな地蔵峠へと向かいますが、災害復旧工事による全面通行止めでUターンを余儀なくさせられます(涙)。
しかしながら「捨てる神あれば拾う神あり」とは良く言ったもので、迂回路に指定された町道はトラフィック・ゼロの2車線カントリー・ロード。
バック・ミラーに迫る赤い影を常に意識させられながら(汗)、アップ・シフトを極力遅らせて走りました。
その先は広い迂回ルートを離れ、これまた初走行のK122で山の中へ。
対向車の出現に注意を払いつつ、2台は1.5車線レベルの山坂道をガンガン進んでいきます。
山を出てK48→R406→K33と北上し、JUNさんがまだ走ったことがないと言う榛名西麓広域農道へと左折。
私は16年ほど前から何度となく走っていますが、アップダウンを含めた2速⇔3速のテクニカルなワインディングが20kmほど続くこの道の楽しさは、今でも第一級のレベルにあると思います。
予想通り、JUNさんにも大いに気に入ってもらえたものの、ドライ基調ながらコーナーの先にいきなり現れる凍結路面には、何度となく袋が縮むこととなったのでした(汗)。
広域農道の終着からはK28、通称「裏榛名」でヒルクライム。
凍ってたら引き返せばいいや・・・と思いつつ、ビビりながら登って行ったら、無事に山頂に着いちゃいました(笑)。
結氷の榛名湖はなかなかの景色でしたが、マイナス4℃の湖畔にはナイフのような風が吹き荒れており、耳や鼻や指先の痛みがハンパではありません(涙)。
長居は無用とばかり撤収し、先ほどまでのドライビングで一気に消費したガソリンを伊香保温泉のコスモ石油で補充してから、そのまま下山。
渋川伊香保ICから渋滞前の関越道に乗り、それぞれの家路に就きました。
本日の走行距離は、427km。
その他のデータは測り忘れましたが、平均速度はまずまず、平均燃費はイマイチだったと思います(笑)。
JUNさん、お誘いいただきありがとうございました!
寒い一日でしたが、おかげさまで楽しいドライビング・デイとなりました。
いずれまた、走りに行きましょう!