・・・いや、久々に県境を気にせず走れるのはホントに嬉しいよ、嬉しいけどさ、だからって上里に朝5時集合ってのはいくらなんでも早すぎるでしょ、ずっと手前の嵐山PAに7時とかでいいと思うんだけどな、だってさ、上里に5時ってことは3時前には起きなきゃいけないんだよ、3時って朝じゃなくてまだ夜だよ、いやそんなに早く起きれるワケないってば、パン屋のおじさんじゃないんだから、♪あっさいっちばんはやいのは♪パンやーのおっじさん♪タラリラッタラッタラッタ(ピアノ)
ということで、当日朝5時の上里SA。
眠い目をこすりつつ、991型ポルシェ・911カレラSでやってきたYubaさんと作戦会議です。
当初は北関東方面の山々を走るとのことだったのですが、空はどんよりとした雲に覆われており、来る途中にも突然の豪雨に見舞われるなど、どうにも不安定な空模様です。
最新の天気予報でも関東エリアは曇りや雨のマークばかりなので、参考までに新潟県はどうだろうとチェックしてみると、終日晴れの予報で降水確率もわずか10%!
ということで新潟行きを即決し、911とボクスターの2台は本線へと飛び出していきました。
曇り空のハイウェイを淡々と走り、上越国境の長いトンネルを抜けると、その先はマジで晴天!いいぞ新潟!
カラッと爽やか、初秋のような涼しい風が吹く塩沢石内SAで、ボクスターはトップを下ろします。
第二次作戦会議を経てピット・アウト、始点から200kmの小出ICで一般道に出ました。
国道352号線、奥只見越え。
関東近郊屈指の大好きなアドベンチャー系ルートですが、豪雪地帯の山間を縫って行くが故、1年のうち7ヶ月間も閉鎖されてしまうほどのアドベンチャーっぷりなのです(汗)。
今シーズンも、昨年11月上旬からの通行止めが先週末でようやく解けたばかりとの由。
私は
3年前や
5年前にも走っていますが、Yubaさんは未走とのことで、2人してワクワクしながら山の中へ突入しました。
枝折峠までのヒルクライムはブラインドの多い屈曲路、交通量は僅少ですがゼロではないため、探りながら上っていきます。
気温は20℃に届かず、推定湿度は30%。
空は青く緑は濃く、振り返れば今もなお雪を戴く越後の山々が聳え立っています。
いやもう、清々しいにも程があります。
登山客のクルマが犇めく枝折峠を越え、奥只見湖まで下っていくと、R352はその複雑な湖岸を忠実に辿るようになります。
直線と呼べるような直線はほとんど無く、常に左右のいずれかへとステアリングを切りながら、ひたすら走らせていくのです。
秘境の「酷道」も少しずつ改良が進んでいるようで、路面は悪くありません。
他ではなかなか見ることのできない「洗い越し」もだいぶ減ってきてはいるものの、知らずに前を行くYubaさんが一発目でリップ・スポイラーをガリッとやってしまいましたので、やはり注意が必要です(汗)。
リザーバーをトレースし、緑深い森を抜け、福島県境を越えてなお走る、ダーク・ブルーの991とサファイア・ブルーの981。
スカッと晴れた青空の下、筆舌に尽くし難い素晴らしいドライビングが続きます。
先週換えたばかりの
リア・タイヤもあっという間にランニング・インが済んだようで、新品交換直後に毎度感じる若干の頼りなさはいつの間にか払拭されていました。
タイトなワインディング・セクション、私はボクスターのギアをほぼ2速に固定して走らせていましたが、前を行くカレラSは、コーナリングの度にシフト・アップ&ダウンを繰り返している模様。
ハイ・パワー&ビッグ・トルクの3.8リッター・フラット・シックスを以ってすれば、ちょい高めのギアのままで事足りるはずなのに、YubaさんはPDKのシフト・パドルを弾いて遊んでいるんですねぇ(笑)。
追い縋る私はそのおかげで、バオン!と心に響くブリッピング・ノートを何度も聴かせてもらうことができました。
嗚呼、最高です!
福島県・檜枝岐村[ひのえまたむら]まで下ったところで昼飯にしようと思ったのですが、村内の食堂はいずれも6月末日まで休業中との由。
そこでお隣の南会津町まで走って、国道沿いに建つ「
かねまる食堂」の暖簾をくぐりました。
座敷に上がって大いに寛ぎつつ、Yubaさんはラーメンを、私は実家の昼飯のような定食を喰いながら、今日の走りを振り返り、更にはクルマ談義に花が咲きます。
会計を済ませ、会津方面へ向かうと言うYubaさんと別れて独り、R352を東へ。
R121/山王トンネルで栃木県境を越え、そのまま今市まで南下し、日光宇都宮道路から混雑する東北自動車道で家路に就きました。
本日の走行距離は、607km。
走行時間は8時間26分、平均速度は74km/h。
平均燃費は10.9km/lでした。
---
移動自粛要請が解除された直後の週末は、青空を求めて新潟へと向かったことで、冬期通行止の解除間もない奥只見ルートを走る「ダブル解禁ドライブ」となりました。
県境で引き返すこともなく、梅雨時なのに初秋のような空気を胸いっぱい&インテークいっぱい吸い込んで、眩しい緑の山の中を走り続けるこの多幸感。
心なしか、ボクスターのエンジンも良く回っていたような気がします(笑)。
Yubaさん、お誘いいただきどうもありがとうございました!
「上里SA朝5時集合」には参りましたが(汗)、結果、そのおかげで晴天の新潟まで躊躇なく足をのばすことができたんですよね。
タンデムを組んで山道を存分に走らせただけでなく、いろいろと話ができて本当に楽しかったですよ。
いずれまた行きましょう!