山梨県に入り、勝沼ICでアウト。
ボクスターの幌を下ろすと、キンキンに冷えた甲府盆地の冷気がドッと流れ込んできました。
路面状況に注意しながら東山東部広域農道/通称
フルーツラインを流していると、遠く白銀の南アルプスから甲州の山々、そして市街地へと、朝日が徐々に降りていきました。
広域農道の終着からK213を経由して、
R140に合流。
笛吹川沿いの快走2車線路は他にクルマの姿もなく、上流に向かって快調に走っていくのですが、外気温は氷点を割り、周囲はなかなかの雪景色となってきます。
橋梁の上などは部分的に凍結しており、「
道の駅 みとみ」の駐車場も雪面状態となっていたため休憩に入ることもできません。
大丈夫か?おい(汗)。
「ゆっくり!とにかくゆーっくり行ってください!危ないからね!」
と言う料金所のおじさんに見送られて、
雁坂トンネル有料道路に突入。
トンネルの先、埼玉県側の道路状況を訊いたところ、山梨県側と同様、積雪はしていないもののところどころ凍っているとのことです。
標高1200m、甲武国境の山を貫く長大なトンネルを抜けてダウンヒルを開始。
気温はマイナス5℃まで下がりましたが、凍結防止剤もしっかり撒かれており、部分的な凍結に気をつけてペースをコントロールすれば大丈夫そうです。
タイトなコーナーと急勾配が続くセクションをクリアし、中津川を堰き止める滝沢ダム脇の
パーキングでひとやすみ。
持参したカップ・ケーキを、勝沼のセブン-イレブンで仕入れておいたホット・コーヒーと共にいただきます。
うーん、最高ですねぇ(笑)。
三峯口まで下ったところでR140を離れ、
K37でトラバースしR299を左折。
赤平川に沿って快走を続けるうちに谷間は徐々に狭くなり、最後の集落を過ぎると道は
志賀坂峠へと駆け上がるハードなワインディングとなります。
2速で叩きあがるエンジンのサウンドとレスポンスに感化され思わずアクセルを踏み込みますが、コーナーの先が凍っていたりするので要注意(汗)。
群馬県側は日陰が増え、凍結箇所も多くあったものの、特に問題なく下っていくことができました。
峠道を出てR462との重用区間を西へ走り、「
川の駅 上野」にピット・イン。
この先、長野県へと向かう道はR299/
十石峠もK124/
ぶどう峠も冬期閉鎖となっていますが、少なくともここまでは、積雪に見舞われることもなく到達することができたのです。
いい気分ですな(笑)。
さ、昼飯にしましょう。
川の駅 上野のすぐ隣にある「
麺屋 十石」は、前々から気になっていたラーメン屋。
近隣にあるドラ飯処の王者「峠のうどん屋 藤屋」の
復活も確認できたので、今日は改めてこの山奥ラーメン店の暖簾をくぐることにしたのです。
券売機にはいくつものメニューが並んでいましたが、一発目ということもあり、地産地消を強く窺わせる猪豚十石味噌ラーメンを発注。
麺量があまり多くなく、あっという間に喰い終わってしまったとは言え、文句なしの旨さです。
再訪確定となりましたので、これでまた奥多野ドライブの楽しみが増えました。
食後はK124をひとっ走りして、浜平温泉「
しおじの湯」でひとっ風呂。
内湯で温まり、露天風呂で寛いで、食堂で十石みそソフトクリームをいただきました。
大満足です(頷)。
東へと走る
R462は凍結箇所もほとんどなく、マイペース走行が続きます。
空は引き続きの快晴ながら気温はあまり上がりませんが、温泉上がりのオープン・ドライブはやっぱ最高ですね。
そのままの勢いでK71に突入、上武国境の
土坂峠を目指して山坂道を上がっていきました。
ボクスターに履かせている
ファルケン・アゼニスFK510/FK520Lは、ドライはもちろん、ヘヴィ・ウェットな路面でも盤石のグリップ&トラクションを発揮するとは言え、さすがに凍結路面は滑りますねぇ(笑)。
明滅するPSM[ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム]インジケータを横目に、それでも比較的長い凍結区間をイーブン・スロットルで進んでいくことができるのは、やはり重量配分に優れたミドシップ・レイアウトのおかげもあるのだろうと思います。
峠のトンネルを越え、ほとんど凍っていない埼玉県側のダウンヒルを楽しんでから、関越自動車道/花園ICへと向かいました。
本日の走行距離は、399km。
走行時間は7時間25分、平均速度は55km/h。
平均燃費は、12.3km/lでした。
降雪から数日経っていたとは言え、やはり上武甲州の山岳エリアには雪が多く残っていました。
それでもダメ元で行ってみた結果、ギリギリ感はあったものの、冬のドライブを大いに楽しんで無事に帰ってくることができました。
ちなみにこの翌日、北関東は再び雪に見舞われて、このエリアもあちこちで雪が積もったとのこと。
いやー、危なかった(笑)。