ボクスターを九州で走らせたのは、これでようやく3回目となりました。
北海道の5回と較べれば少ないとは思いますが、それだけに「念願叶って感」が強く、行って良かったなぁとしみじみ余韻に浸っているところです。
北海道や東北などのような、誰もいない走り放題の道が何十kmも続くようなシーンはあまりないものの、それでも市街地や幹線道路を避けてルートを組めば、山や海のダイナミックな風景の中を存分に走ることができます。
特に今回はほぼすべての行程で晴天に恵まれましたので、毎日毎日、晩秋の青空の下で最高のオープンエア・ドライビングを楽しむことができました。
また、改めて実感したのは、九州には個性的な温泉がたくさんあるということ。
泊った温泉宿だけでなく、小さな立ち寄り湯もあちこちにありますので、そんな温泉を巡ってみるのも楽しいと思います。
ちなみに今回泊った7つの宿は、生月島の民宿を除いてすべて温泉宿。
立ち寄り湯も含め、持参の上で毎日使っていたタオルは日に日に着色が濃くなり、最終日には謎の芳香を放っていました(汗)。
関東から九州までは、かなりの距離があります。
若い頃は往復ともに自走で関門海峡を渡っていましたが、今回は往路に中距離フェリー(神戸→宮崎)、復路に長距離フェリー(新門司→横須賀)を使ってみました。
走り放題な南九州エリアへダイレクトにアクセスできる宮崎カーフェリーは夜発朝着なので、「神戸のホテルに泊まって朝起きたら宮崎だった」的な感じ。
関西⇔九州航路は他にもいくつかあり、いずれも現実的なダイヤが組まれていますので、行程に合わせて選ぶことができると思います。
さらに今回は、帰路の東京九州フェリーの利用価値がめちゃめちゃデカいことを実感しました。
土曜日の深夜に乗艦、翌日はゆっくり起きて、風呂へ入ったり海を眺めたり居眠りをこいたり旅日記を書いたりしているうちに横須賀へ入港。
ガラガラの横浜横須賀道路と首都高で、22時前には帰宅することができています。
帰りたくない気持ちを引きずったまま、渋滞にも見舞われつつ高速道路を1,000km以上も走り続ける甲斐性など、もはや今の私にはまったくございません(笑)。
次回の九州GTも、このパターンになるものと思われます。
今回の長旅においても、ボクスターはドライバーを大いに楽しませてくれました。
走りにおけるベストなパフォーマンスや痛快なフィーリングはもちろんのこと、10日分の荷物を飲み込む積載能力から景色に映えるそのスタイリングまで、やはり最高の旅クルマだと改めて思います。
総走行距離は23万kmを大きく超えており、あちこちヤレてきてはいますが、相変わらずのトラブル・フリー。
何の不安もなく思い切り長距離を走らせることによって、むしろクルマの健康寿命が延びていることは、もう間違いないと思っています。
完全なポジティブ・サイクルですね(笑)。
いいクルマに乗らせてもらっているな、とつくづく思います。
ということで、九州GTの記事はこれにて結了です。
長々とおつきあいいただき、どうもありがとうございました。
ひょっとすると、後日「おまけ」を開陳するかもしれませんが、そちらもご高覧いただけると幸いです(伏)。