クルマ仲間のKさんと、紅葉&温泉を求めて走りに行きました。
大渋滞必至、晴天の予報が出ている三連休の初日。
朝5時過ぎの関越自動車道は既に多くのクルマが走っており、電光掲示板には早くも中央自動車道の渋滞情報が表示されています(汗)。
集合場所の嵐山PAで、走行会へと向かうというE30型BMW・M3のお兄さんや、へぎ蕎麦を喰いに新潟へ行くホンダ・S660軍団の方々と楽しく話しているうちに、Kさんのポルシェ・718ケイマンGTS4.0が到着。
私が通過した直後に東松山IC付近で発生した事故に伴う渋滞を耐え抜き、全開でやってきたのだそうです。
朝っぱらから、ご苦労さんでした(笑)。
リスタートして関越道を北上し新潟県に入り、深い川霧に包まれた大和PAでブレイク&ルート・チェック。
その先の小出ICでアウト、セブン-イレブンでコーヒーなどを仕入れていると、店内で「wataさんですか?」と声をかけられ仰天しました(汗)。
嬉しいことに私のBlogをご覧いただいているとのことで、今日はこれから東京へジャパンモビリティショーを観に行かれるそうですから、やっぱりクルマがお好きなんですね。
どうもありがとうございました!
R352を東へと走り、途中からK50/奥只見シルバーラインに入ります。
奥只見ダム工事用道路から有料道路を経て一般の県道となったこの道は、その行程のほとんどがラフなトンネルで構成されており、景色もへったくれもありません。
本来であればR352をそのまま行き、タフ&ナローな山岳路で枝折峠を越えてゆくのがあるべき姿なのですが、この時期の枝折峠は滝雲観光で混雑するため、敢えて避けることにしたのです。
銀山平で地上へと脱出、巨大なリザーバーである奥只見湖の複雑な地形に沿ったR352をドライブ。
1ヶ月ほど前、NOLIさん&Isseiさんと一緒に走った時とは様相がまったく異なっており、もはや全山紅葉状態から落葉フェイズに入りつつある状況でした。
燃えるような山肌と抵抗する常緑樹、ド快晴の深く高い空。
赤/緑/青のトライ・コントラストが強烈で、別世界感がたまりません。
しかもこの三連休を最後にR352は長い長い冬期閉鎖に入るとのことですから、ありがたさも一入[ひとしお]ですね(笑)。
恋ノ岐乗越駐車場でひとやすみ、ホット・コーヒーを詰めたサーモ・ボトルを片手に、嵐山PAでS660乗りの方からいただいた有楽製菓の「ブラックサンダー」をありがたく齧ります。
風速0m、気温は15℃近くあってポカポカと暖かく、着ていたMA-1を脱ぎ捨ててシートの背後に放り込みました。
最高ですねぇ(笑)。
景色に見とれながら走り続けていくうちに、1台、また1台と前走車に追いつくようになります。
道を譲っていただいたりもしましたが、まぁベスト・シーズンのど真ん中ですからある程度はしゃーないですね。
只見川を渡って福島県に突入、走れるときは走り、抑えるべきときは抑えながらR352をトレースし続け、道の駅「尾瀬檜枝岐」に立ち寄りました。
と、数分後にすべり込んできた981型ポルシェ・ボクスターGTSにお乗りの方から、「wataさんですよね!」とお声がけいただいたのです。
そういえば、手前の路肩に停まっていた白いボクスターGTSに手を振ってはいたものの、まさか私のことをご存知だったとは思いもよらず、本日二度目のビックリ仰天。
楽しくお話しをさせていただき、よくわかりませんが記念撮影までしていただきました(汗)。
今日は奥様と一緒に会津エリアを楽しく走られているとのことで、この後は昭和村の「やまか食堂」へソースかつ丼を食べに行かれるのだそうです。
「普通盛りでも十分ですよ!」と中身のないアドバイスをさせていただきつつ(笑)、大きく手を振って快音のテールを見送りました。
更にもうお一方、アウディ・TTRSから降りてこられたドライバーさんにもご挨拶いただいたのですが、その方が私もよく拝見しているBlog「TTRSを走らせろ」の作者であるていしあさんだと伺って、僧帽弁閉鎖不全症が再発するんじゃないかクラスのビックリ仰天が炸裂!
とにかく走りまくる方で道の好みも近く、いわゆる「同じ穴の狢」なのでいつかどこかでお会いするだろうと思ってはいましたが、いやはやマジですか(笑)。
ていしあさんも既に会津のワインディングを走り回ってきたとのことで、これから奥只見に向かうとの由。
秋空に5気筒ターボのエグゾースト・ノートを残して走り去るTTRSを眺めながら、やっぱり走っているとイイことあるよな、と改めて思いました。
いやー、Blogを書いてて本当に良かった。
皆さん、ありがとうございました!
腹も減ったので、道の駅に併設された「食事処 水芭蕉」で昼飯です。
Kさんはキノコ汁などのついた裁ち蕎麦の定食を、私は岩魚のフライ定食をそれぞれ発注。
岩魚のフライはフワフワに揚げられており、ソースはもちろん塩コショウで喰うのもまたイイ感じです。
蕎麦定食には岩魚のイクラなども添えられていて、お手軽な道の駅の食堂ながら、山の幸を十分に堪能することができました。
席が空くのを待っている人たちもいたため、喰い終わったらすぐに撤収。
奥只見や檜枝岐エリアは何度も走りに来ていますが、それにしてもこれほど多くの人がいるのを見るのは初めてです。
有名観光地のようにアホほど混雑しているワケではないものの、この連休はやっぱり行楽のピークなんだなとつくづく思いました。
大好きなこの道は交通量皆無で、峠越えの素晴らしい2車線山岳ワインディング・ロードです。
背後の718ケイマンGTSを常に意識させられつつ(汗)、2速メインでアクセルを開け、落ち葉を蹴散らしコーナーからコーナーへ。
しかしながら、道を覆う油分タップリのカラマツの葉への油断は禁物です。
更に路面が濡れているとそれはもはや低μトラップであり、コース・マーシャルがオイル・フラッグを振るべきレベルなのです。
Kさんも私と同じ下り右コーナーで滑ったらしく、トランシーバから「ギョエー!」との悲鳴も聞かれました(笑)。
下り切ったところでひとやすみしてから、唐沢峠を経てK350へとトラバース。
秋の陽に照らされた里山の紅葉は極彩色に輝いており、思わず脇道に2台を駐めて見入ってしまいました。
いや、こりゃすげぇわ・・・。
渋滞&混雑する紅葉の名所と呼ばれるような場所へ行かなくても、ニッポンには美しい錦秋の風景が至るところにあるんですよね。
と言うか、そもそも交通量の少ない山道ばかりを選んで走っているのですから、この時期であれば自動的に野山の錦にまみれることができるのです(笑)。
ここからは、湯けむりの宿へと続くリエゾン・セクション。
前回と同様、R352沿道の道の駅「番屋」でそばソフトクリームを舐め倒してからR121で栃木県に入り、R400で塩原温泉郷へと向かいました。
K56から別れた細い山道の先に湧く塩の湯温泉の「明賀屋本館」は、一度泊まってみたかった極めてブイシーな昭和の大型旅館。
10畳の和室で荷を解き、浴衣に着替えたら露天風呂へ直行です。
谷底まで続くギッシギシの長い木造階段はかなりの急傾斜で、手すりに掴まってクリアするような箇所もありましたが、辿り着いた川岸の露天風呂はロケーションも湯温も最高!
目の前を流れる鹿股川を眺めつつ、適温の濁り湯にいつまでも入っていられます。
この宿は日帰り入浴を受け付けておらず、また広い内湯や貸切風呂などもあるため宿泊客も分散しているのでしょう、ゆったり&のんびりと浸かることができました。
晩飯は、渡り廊下の先にある別館の食事処でいただきます。
これがまたゼロヨンでもできるんじゃないかぐらいのバカでかい大広間で、建屋の旧さも含めた昭和感に、Kさんと二人して大いにテンションが上がってしまいました(笑)。
食事は品数豊富な旅館の料理ではなく、リーズナブルな豚しゃぶの定食としましたが、これが望外の旨さ。
いい肉使ってるよなーなどと言いつつバクバク喰い進めたものの、還暦目前のオッサンは300gのボリュームに勝つことができず、一部を残して敗退となりました(涙)。
部屋に戻って数多の暴れカメムシを退治したり(汗)、二度三度と風呂に入ったりしているうちに睡魔がやってきて、21時過ぎには爆睡です。
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朝風呂にゆっくり浸かって目を醒まし、ザ・和定食な朝飯を腹いっぱい喰ったらチェック・アウトです。
走りも紅葉も温泉も、昨日のうちに十分楽しんでおり、かつ本日も渋滞が想定されるため、サッサと帰ることにしました。
とは言え、善良な観光客の皆さんの車列に加わり、おとなしくR400で最寄りの西那須野塩原ICへまっすぐ向かう・・・つもりは毛頭ありません。
K56/八方道路は、塩原から矢板へと抜ける山岳ルート。
信号も人家もなく、前半は狭い屈曲路のヒルクライム、中盤は八方ヶ原下を行く林間コース、そして後半は2車線幅のダウンヒルと、全線走らざるを得ないような仕立てとなっております(笑)。
三連休の中日でもあり、ある程度の交通量は覚悟していたものの、幸いなことに一部区間を除いてほぼクリア・ラップを取ることができました。
全体的に落葉が進んでおり、そのおかげで見通しも良く、対向車の存在にいち早く気づくなど安全に楽しく走ることができます。
スポーツ・モードすら使わない、と余裕のKさん/718ケイマンGTSに追われる私はスポーツプラス・モードで必死に逃げるのですが、2台の車間距離は変わることなく(汗)、下界に出てゴールを迎えるのでした。
K30を経て、矢板ICから東北自動車道にゲート・イン。
まだ空いているハイウェイを快調に走り、埼玉県/羽生PAで私は中華そばを、Kさんは親子丼を昼飯に喰いました。
昨日も今日もこの時期としてはとても気温が高く、私はパーカーすら脱いでTシャツ姿でボクスターに乗り込みます。
夏のような陽射しの下、渋滞しまくりの対向車線を横目にストレスなく走り続け、それぞれの家路に就きました。
二日間の走行距離は、615km。
走行時間は9時間22分、平均速度は68km/h。
平均燃費は、11.3km/lでした。
いやー、楽しかった!
天気に恵まれ、渋滞にも遭わず、走りも紅葉も温泉も最高の週末となりました。
しかもBlogを読んで下さっている方々にもお声がけいただき、想定外のボーナス・ポイントが加算されまくりです(笑)。
Kさん、おつかれさまでした&ありがとうございました。
そしてお話しさせていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
これからも安全に楽しく走りましょう!