久しぶりに晴れた週末、ボクスターをたっぷりと走らせてきました。
夜明け前の関越自動車道をひた走り、新潟県/小出ICでアウト。
気温は15℃を少し超えたレベルで肌寒く、今期初めてヒーターを入れています。
国道対岸のK70を北に走り、JR只見線の踏切を渡ってR252に入りました。
六十里越とも呼ばれるこの山岳道は素晴らしいワインディング・ロードで、R352/奥只見ルートと並んで大好きな道のひとつです。
ぐんぐんとマイペースで標高を稼いで県境のトンネルを抜け、福島県へ突入。
今年の3月に大雪崩で消失した橋梁は7月に迂回路が開通しており、片側交互ではあるものの問題なく通行することができました。
走りに走って、田子倉ダムでひとやすみ。
辺りは風もなく朝霧が漂っており、実に穏やかでイイ感じです。
下界に降り立ち、引き続きR252をトレースしていきます。
快晴の新潟県から一転、空は雲に覆われていますが気温は20℃台へと緩やかに上昇。
交通量も僅少で、快適なクルージングが続きました。
途中、大塩温泉の共同浴場に立ち寄ってひとっ風呂。
ここは2年前に初めて、クルマ仲間のsuite-spiralさんに連れてきてもらったのですが、濃厚かつ温めの茶色い湯がタップリと掛け流されており、只見川に臨む露天風呂も設えられています。
朝7時半から営業を開始している点も素晴らしく、ドラ湯として文句のつけようがありません。
この日は他にお客さんの姿はなく、手/足/袋を大いに伸ばして寛ぐことができました。
いや~、極楽です。
外輪山を連続するヘアピンは道幅は広いもののなかなかタフなので、調子に乗ってオーバー・スピードで進入しないようにご注意ください(汗)。
カルデラ湖を通り過ぎ、ダウンヒルの途中にある「かねやまスキー場」で小休止です。
広大な敷地に誰もいないオフ・シーズンのスキー場は個人的に大好きなのですが、ここもまた、なかなかの寂寥感。
いつの間にか晴れた空の下で、ゲレンデのすすきが初秋の風に揺れていました。
ハイライトの博士峠を護るワインディングはセンター・ラインこそありませんが、十分な幅員で見通しも良く、2速でのスポーティなヒルクライム&ダウンヒルが楽しめます。
素晴らしい峠道だと思うものの、現在、この屈曲区間をバイパスするトンネルが作られており、来年度にも開通する見込みだとの由。
現道は恐らく廃道となるでしょう、バイパスによる利便性や安全性の向上は大変喜ばしいことですが、大好きな道がまたひとつ消えてしまうのは、何とも寂しい限りです。
腹が減ってきたので、近くのラーメン屋を探します。
住宅地に入ったR401沿いの「若木軒」はその存在に気づくことができず、通り過ぎて引き返してクルマを降りて確認して初めてわかりました(笑)。
昭和のまま時間が止まったかのように極めてブイシーな店内では、地元のおじさんたちがラーメンやチャーハンを旨そうに喰っています。
午後もガッツリ走るつもりの私は、ニンニクみそラーメンを発注。
香ばしく炒めたニンニクがトッピングされて・・・みたいな感じを勝手に想像していたのですが、店のおばちゃんはすりおろし生ニンニクをジェラートのようにガバッとすくい、ラーメンの上にドカッと載せたではあーりませんか!
サッパリしたスープにニンニクを溶いておいしくいただきましたが、今日は一日中ニンニク臭いんでしょうねぇ(笑)。
ごちそうさんでした!
会津若松の街を南側から迂回するように走り、K64沿いのエネオスで給油を済ませたら、K374で背あぶり山へ上ります。
市街地から一気に山の中へ入るこの道はそのギャップがおもしろく、かつ急勾配の本格的な羊腸路のドライビングを大いに楽しむことができます。
そのままR294まで駆け下り、黄金色の稲田を貫くK234を走って猪苗代湖に出ました。
気温は25℃、太陽の下では暑いくらいですが、木陰の湖畔には涼風が渡ってとてもいい気持ちです。
今朝、小出IC近くのセブン-イレブンでサーモ・ボトルに詰めておいたコーヒーをひとくち。
最高ですねぇ。
暗い森を抜け、幾多のヘアピンをクリアしたその先、すんごい名前の御霊櫃[ごれいびつ]峠には、ハイカーの皆さんが乗ってきたと思われるクルマがたくさん駐まっていました。
連続するヘアピンの山道を下り、混雑する郡山の市街地を抜け、R49からK141へとエスケイプ。
交通量は激減、再びマイペースを取り戻したボクスターはK138→K63とカントリー・ロードを快走していきます。
母畑温泉を過ぎるとK63の沿道は閑散とし始め、センター・ラインも消えてジワジワと山の中へ。
リアル1車線路をのんびりと走り、古殿町でR349に出ました。
道の駅「ふるどの」で大判焼きを頬張りつつ、作戦タイム。
時刻は16時、常磐自動車道も東北自動車道も上り線は大渋滞となっているため、ICへの直行はあり得ません。
ということで、このままR349を南下して茨城県へと向かうことにしました。
大好きな「第一級のB級国道」は、交通量僅少&広狭混在の山間路。
ところどころ改良工事が進んではいるものの、走り心を搔き立てるその魅力は健在です。
2速から4速までを幅広く使い、ボクスターを存分に走らせました。
矢祭町から普通の2車線路となったR349を南下、昨年秋に開通したR461の北沢トンネルで狭隘路の北沢峠をバイパスし、K33を快走していきます。
改めて道路交通状況をチェックすると、常磐道の渋滞は事故に由来するもののようで、収まる気配がありません。
それなら走れるだけ走ろうと、「茨城縦断広域農道ルート」を行くことにしました。
グリーンふるさとラインからビーフラインで那珂川を越えて笠間まで走り、R50沿道のローソンでコーヒー・ブレイク。
必要以上にアクセルを開け、暗闇をPDLS[ポルシェ・ダイナミック・ライト・システム]で切り裂きながら誰もいない道祖神峠を越えてフルーツラインを南下し、常磐道/土浦北ICに達しました。
近くのセブン-イレブンでサンドイッチを頬張りながらスマートフォンを開いてみたのですが、常磐道はその先の首都高までなお渋滞中。
仕方がないので下道で帰ろうとR6を行くものの、あろうことか牛久の辺りでガッチガチの工事渋滞にハマってしまいます(涙)。
自身の判断力の無さに落胆しつつUターン、諦めて圏央道/つくば牛久ICから高速に乗り、守谷SAで休憩しているうちに、渋滞はほぼ解消してくれました。
よーし、帰ろう!(笑)
本日の走行距離は、816km。
走行時間は14時間19分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.5km/lでした。
なんだかもう、めちゃくちゃ走りました・・・。
全行程のうち高速道路は約260kmですから、新潟から茨城へ、市街地を除いても500kmほどはカントリー&ワインディング・ロードを走ったことになりますかね。
さすがに疲れましたが、最後の渋滞がなければ大して疲れなかったはず・・・なんて思ってるから、また走りに行っちゃうんですよね(笑)。