青森県十和田市の朝は、快晴!
風呂で十分温まってからホースを借りて泥だらけのボクスターを洗車、まずまずキレイになって大いに満足です。
空気も水も冷たいのですが、うっすらと汗をかいたので、再び風呂に入ってからハーフ・バイキングの朝食を腹一杯喰いました。
早寝早起き、朝風呂に、軽い運動と朝ごはん。
このように、ツーリングに出ると日常よりもずっと健康的な生活を送ることができるのです(笑)。
宿を後にして市街地を抜け、強風に波が立つ小川原湖畔で乾いた幌を下ろしました。
気温は10℃、寒いのは風のせいであり、むしろ陽射しが暖かく感じられるぐらいの陽気です。
今日は下北半島を走ります。
天気予報は晴れが先行、昨日の寒波でも降雪はなかったようなので、沿岸部を中心に走れば大丈夫だろう、との読みなのです。
原野を貫くK170からR338に入り、半島の太平洋側を北上。
この道は一部を除き明るい林の中を行く広い2車線路、交通量も少ないので、幹線道である陸奥湾側のR279よりも気持ちよく走れるはずです。
吹き荒ぶ風を切り裂いて、ハイペースのボクスターは北に向かいました。
K248へと右折、無人の森の中を突っ走り、白波の津軽海峡を左手に見ながらK6で尻屋崎に到着。
雲の流れる青い空と接した冷たい水平線を彼方に見る、遮るもののない北の涯[はて]の岬には、信じ難いほどの強い風が吹いていました。
ボクスターのドアを開けるのも一苦労、開いたら開いたでドアがガバッと持っていかれそうになるレベルです。
ここでトップの開閉操作をしたら、メリメリッ⇒ドッカーン!と幌が飛んで行ってしまうことでしょう(汗)。
吐き気がするほどの暴風にマトモに歩くこともできず、灯台への散策を断念して撤収。
いやもう、すんごい体験でした(笑)。
今日もまた地域共通クーポンを使い、むつ市内のガソリン・スタンドでハイオクを満タンにしてから街を出ます。
海上自衛隊の基地を過ぎた辺りから交通量は一気に減り、昼の陽に輝く陸奥湾を左手に見ながらR338を快走しました。
前走車に進路を阻まれることもありますが、慌てずに少し待てば、見通しの良いストレートで迅速かつ安全にブッコ抜くことができるのです。
下北半島を鉞[まさかり]に見立てれば刃の下端、道の駅「わきのさわ」で何か喰おうと思ったのですが、食堂は2-3年前に閉鎖されてしまったとの由。
11年前に立ち寄った向かいのラーメン屋はCOVID-19対策として青森県民以外お断りとのこと、仕方がないので道の駅の売店でどら焼きを買い求め、本日の昼食としました(涙)。
ここからR338は鉞の刃の部分をトレースし、「海峡ライン」と呼ばれるようになります。
海沿いとはいえ実質的には山岳ワインディング、しかも極上のそれであり、ボクスターでは始めて走る、今回のGTにおける目的路のひとつなのです。
スポーツ・モードでアクセルを開け、2速をレッド・ラインまで使い切ったところでターン・イン。
ファルケン・アゼニスFK510は私ごときのレベルでは啼き出すこともなく、PASM[ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメントシステム]をハード・モードにセットしたビルシュタイン・B6ダンプトロニックに支えられて、アスファルトを捉え続けます。
青空の下、前走車も対向車もなく、50km以上に及ぶタフなワインディング・セクションを、青いボクスターだけが走っているのです。
これを最高と言わずして、何と言うのでしょうか(笑)。
大満足で海峡ラインを走り切り、強風の本州最北端・大間崎に立ち寄ってから、R279で宿のある下風呂温泉へと向かいました。
海沿いの国道を離れ、急な坂道を上ったところにある「坪田旅館」にチェック・イン。
この宿にはすぐ隣の共同浴場「新湯」と同じ湯を引いているとのことで、その源泉温度はなんと90度以上!
当日の客は私だけだったようで、大浴場の檜風呂はダチョウ倶楽部もビックリの熱湯風呂状態です(汗)。
最小限の水を投入し、全力で湯もみをしてから、成分たっぷりな熱々の濁り湯に浸かって大いにリフレッシュさせていただきました。
晩飯は漬物以外すべて魚料理という徹底ぶりで、今日もまた腹一杯です。
寝る前にチェックした明日の予報は、嬉しいことにいつの間にか雨模様から好転しており、気温もグンと上がる模様。
さて、どこを走りましょうか。
本日の走行距離は、301km。
走行時間は5時間32分、平均速度は56km/h。
平均燃費は、10.1km/lでした。