GT4日目の朝は、6時に起床。
アッツアツの風呂から上がって外に出ると、新潟県/関川村の雨は上がり青空が覗いています。
宿のおかみさんに許可をいただき、ドロドロに汚れまくっていたボクスターを水洗いして、大いに気分が良くなりました。
トラディショナルな和定食の朝食を平らげ、身支度を整えてチェック・アウト。
しかしながらその間に、また雨が降りだしていたのでした(涙)。
大雨のR113を東へ走り、新潟県から山形県に入ります。
当初は山形県や秋田県の日本海沿岸を北上し続ける計画だったのですが、西高東低の冬型の気圧配置が強まり、日本海側は雨が先行するようになりました。
そこで比較的好天が望める内陸部に入り、更には宮城県や岩手県を走ることとしたのです。
その目論見通り雨は止んで青空が拡がり、雲間から太陽が顔を出すようになりました。
途中のパーキングで懲りずにボクスターを拭き上げ、後は幌が乾くのを待つだけだ・・・と思ってK10から置賜西部広域農道に入ったら、またもや雨がザー(涙)。
しかもいきなり強風が吹き始めて気温も下がり、嵐のように荒れた天候になったのですが、天気の急変は悪いことばかりではありません。
前方の山に低く架かる、七色のアーチ。
脇道にボクスターを停めて外に出れば、傘が裏返るレベルの強い風と激しい雨に翻弄される一方で、背後には太陽が輝いているのです。
いや~、凄いなぁ・・・。
旅に出ると、このような素晴らしい光景に出会えることがあるんですよね。
しばらくすると雨も風もパッタリと止み、虹は夢のように消えていきました。
道にクルマはほとんどなく、走り放題走ってからR287で最上川沿いをのんびりと北上。
寒河江からは混雑してきたのでK285にエスケイプし、山間のワインディングを楽しんでからR347に出ました。
この辺りに来たら、蕎麦を喰わないという選択はありません。
国道を離れ、ツーリングマップルRにも記載のある「手打 三郎兵衛そば」に立ち寄りました。
囲炉裏が切られ座敷の広い古民家のような趣のある店に上がり込み、板蕎麦を発注。
太くてゴツいのですが不必要に固くはなく、かえしよりもだしの効いた甘めのツユにつけてワシワシと喰えば、これがもうベラボウに旨いのです。
大満足で店を出ると雨は止んでおり、嬉しいことに幌もほぼ乾いています。
R347に戻ったところで待望の、実に26時間ぶりのルーフ・オープンとなりました。
今日もまた地域共通クーポンを使い、大石田のエネオスでハイオクを満タンにします。
尾花沢から東に向かうR347はゆったりとしたカーブで県境の鍋越峠へと上り、宮城県に入れば痛快なダウンヒルが待っていました。
晩秋の青い空の下、少し冷たい風を頬に受け、ワインディングを思い通りに駆け抜けるのです。
嗚呼ッ、奥さんコレや、コレでんがなッ!(←?)
下りきったところでR347を離れて針路を北に取り、K226で岩出山に出ました。
ここからはローカルな国道や県道などを細かく結び、市街地を迂回しながら北上しまくるのです。
カントリー・ロードの見本のようなK17を快走し、R457→K42と繋いでK49で宮城県から岩手県に入ります。
明るい2車線路で越える県境の峠は、誰もおらずひっそりとしていました。
R342を左折し、5年ほど前に開通したという市道、栗駒焼石ほっとラインを初走行。
バイパス路のようなストレートがメインで、ステアリングを繰る楽しみには欠けるのですが、山々の紅葉を眺めながら快適に走ることができました。
東行きのR397からK37に入り、再び北に向かいます。
丘陵や林の中をゆったりと抜けていくこの道は大好きで、もう何度となく走っています。
やがて道は花巻市に入り、ボクスターは花巻温泉の奥にある台温泉に到着しました。
「吉野屋旅館」は昔ながらの湯治宿といった風情で、実に好ましく感じられます。
源泉70度超とも言われる温泉はピリッと熱いのですが、これがまたとても気持ちがいいんです。
晩飯は部屋食、お膳の上には豚ヒレ肉の陶板焼や海老の塩焼き、刺身やブリカマなどが並びます。
更に今回は奮発して松茸の土瓶蒸しを追加で注文してしまったのですが、コレがまた素晴らしい香りでことのほか旨いのです。
腹一杯喰ってからもう一度風呂に入り、OneNoteにBlogの草稿をしたためているうちに、またもや雨が落ちてきました。
明日は第一級の寒波がやってきて、北海道だけでなく東北の山々も雪になるといいます。
どうか、どうかツーリングに影響が出ませんように(祈)。
本日の走行距離は、347km。
走行時間は6時間1分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.4km/lでした。