青天の中央道は、ビックリするほど空いています。
昨晩、短時間ながら甲信地方に雪が降ったことも、トラフィックに影響しているのかもしれません。
路面はまだ濡れており、山間部の沿道にうっすらと雪が積もっているのにはビビりましたが(汗)、甲府盆地へ下っていくと雪の痕跡はすっかり消えていました。
双葉SAでコーヒーを飲みながら、ルートを検討。
次の韮崎ICで降り、手袋を嵌めてヒーターを強め、ボクスターのトップを下ろしました。
摂氏3℃の風を切りながら、無人の茅ヶ岳広域農道を走ります。
路面は完全なるドライに見えますが、いきなり凍っていても不思議ではないため、いつもの7割程度のペースで確実にワインディングをクリアしていきました。
やがて視界が拓け、左手に南アルプスの山々を臨むストレートに出ます。
私は以前からここの景色が大好きで、この日もボクスターを停めて見入ったりもしましたが、思っていたよりも山に雪が少ないような感じです。
暖冬なのか、はたまた積雪の時期はもう少し先なのかはわかりませんけど、いずれにせよ、雄大な山を間近に眺めながらのオープン・ドライブは、本当に気持ちがいいんですよね。
いやもう、最高です。
寒いので温泉にでも浸かろうと、広域農道からK23で増富温泉を目指します。
結構な山奥にあるようですが、道はほぼ乾いているので調子に乗って走っていったところ、やがて現れた一面の凍結急坂路を前にして、あっけなく断念⇒Uターン(涙)。
温泉は後で入ることにして小さな山をトンネルで西にひとつ越え、これまた凍結の疑いが濃厚なローカル県道/K605を北上してみることにします。
この道は並行するR141の裏道的なルートで、そもそも交通量が少ないのですが、この日は殆どクルマを見ることはありませんでした。
凍結防止剤の撒かれた集落内はともかく、屈曲の山間部に入ると、道は何箇所も真っ白に凍っています。
しかしこれは雪や氷ではなく霜のようなので、一定のアクセル&ステアリング・ワークでゆっくりとパスすることができました。
これはこれで、楽しいんです(←Mか?)。
この寒い中、何だかんだで八ヶ岳エリアまで来ちゃった54歳。
どうせなら行けるところまで行ってやろうと思い、南麓のワインディング・K11/八ヶ岳高原ラインを目指します。
しかしながら上るに連れて徐々に積雪路面が現れ始め、ようやく辿り着いたK11は完全な圧雪路となっていました。
ま、そりゃそうだわな(笑)。
さすがにサマー・タイヤではマトモに走れるはずもありませんので、ここで大人しく撤収です。
ただ、スタッドレス・タイヤを履かせれば、ボクスターは圧雪路ならかなり走れるんじゃないかという気がしました。
PSM[ポルシェ・スタビリティ・マネージメント]がアシストしてくれるのはもちろんですが、ミドシップ&低重心レイアウトによる重量バランスやトラクション性能が、雪道走行でも有利に働くのではないか・・・と思えるのです。
試しませんけどね(汗)。
雪道を引き返していると、道路脇の森に1台のSUV(4WD)が停まっているのが見えます。
しかしよく見ると、木に激突してフロント部分を損傷しており、しかも運転席には人がいるではありませんか!
これはアカン!とボクスターを停めて慌てて駆け寄ると、きまり悪そうな笑顔のドライバーさんが、ドアを開けて出てきてくれました。
曰く、下りカーブでスピンして正面から突っ込んだがどこにも怪我はない、ただ自走できないのでレッカーを呼んでいる、警察にも連絡済み、との由。
確かにエアバッグは開いておらず、ご本人も至って元気そうな様子です。
「もうすぐレッカーが来るので大丈夫です」と笑うドライバーさんに、お気を落とさぬようにと言いおいて、その場を後にしました。
少し先で、現場へ向かっていると思われるレッカー車とすれ違い、一安心。
やはり、雪道の運転は気をつけなければいけませんね(汗)。
日中にもかかわらず、八ヶ岳エリアの外気温は氷点レベル。
しかも腹がペコペコなので、寒さが一層身に沁みるのです。
ということで、久しぶりに「ヴィラ・アフガン」でカレーを喰うことにしました。
大行列必至の有名店とは言え、さすがにこの時期は空いているようで、開店直前の訪店でも待たずに席に着くことができました。
これからしばらくの間は食事代を節約すると心に誓い(涙)、1,800円もするポークカレーを発注したのですが、いや~、やっぱり旨いですねぇ。
シチューのように濃厚な欧風のカレー・ソースは抜群の風味で、粘り気の少ないごはんも硬めの炊き加減がバッチリです。
フォークとナイフも並べられましたが、巨大なポークはスプーンで簡単に切れてホロホロと崩れる柔らかさ。
正に、至福の昼飯でした。
飯を喰ったら、次は温泉と決まっています(←そうか?)。
初めて訪れた甲斐大泉温泉「
パノラマの湯」で、小一時間ほどのんびり。
ちょっと温めの39℃、冬晴れに映える富士山を正面に眺めながら、広い露天風呂に長いこと浸かっていました。
温泉の次は、やっぱりソフトクリームでしょう(←ホントにそうか?)。
前回「
清泉寮」に来たときは目の前で瀬戸朝香がドラマのロケをしていたことを思い出し、それがいつだったか調べたところ、恐らく1995年頃のことと判明。
その25年後、当時のことを思い返しながら寒空のテラスで独り喰ったソフトクリームは、記憶にあるよりも少しだけ甘い味がしました。
さ、帰ろっと。
本日の走行距離は、434km。
走行時間は6時間48分、平均速度は66km/h。
平均燃費は、11.2km/lでした。
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週末は朝晩共に渋滞を免れない中央道ですが、この日は往路も復路もガラガラでした。
さすがに山の中のワインディングを走るようなマネはできないものの、道路も店も空いているこの時期、積雪や凍結に十分注意しながら八ヶ岳エリアをのんびりドライブするのもイイですよ。
何はともあれ、良い走り初めとなりました!