残念ながら、予報は見事に的中した。
雨は東名/御殿場の手前から降り始め、走るにつれて降ったり止んだりを繰り返すが、晴れる気配はない。
美合PAで朝飯に吉野家の牛丼を喰い、交通量が増えてきた伊勢湾岸自動車道を走る。
つい最近、新名神高速道路が延伸し伊勢湾岸道と直結したことにより、「100%渋滞する」ことでお馴染みの東名阪自動車道/御在所SA-鈴鹿IC間が本当に渋滞していなかったのには驚いた。
伊勢自動車道を玉城ICでアウト、K65-K22と結んで南下。
熊野灘に沿ったR260は来るたびに改良工事が進んでおり、快適に走り続けることができる。
紀伊長島から幹線国道のR42をチンタラ走っているうちに弱まっていた雨は止み、尾鷲の街に入る頃には幌もすっかり乾いていた。
そこで、本日のハイライトであるR311に突入したところで待望のルーフ・オープン!
いやもう、最高・・・。
雨の名残が香る冷涼な風をいっぱいに浴びて、スポーツ・モードのボクスターが走る。
キツめのワインディングからバイパスのような高規格道路、果ては絶対にすれ違えないリアル1車線路など、R311は変化に富んだ本当に面白い道なのである。
何事か、と思って身構えているといきなり、
「カッコええクルマやねぇ!」
「どっから来たん?」
「どこへ行くん?」
「これナンボ(価格)すんの?」
「これナンボ(速度)出んの?」
「写真撮らせてもろてええ?」
「座らせてもろてええ?」
「いやホンマにカッコええわ~」
と、怒涛の関西弁が炸裂。
ボクスターは、クルマ好きのおっちゃんと子供に人気があるのだ(笑)。
R42/熊野付近でガソリンを入れ、再びR311で今度は山の中に入ってみたのだが、程なく雨が降り始めたため、涙を呑んで幌を閉じた。
せっかくここまで来たので、川湯温泉まで足を延ばしてみることにする。
昨年の秋に仲間と訪れた際に台風で大きな被害の出ていた旅館群は何軒かが営業を再開しており、土砂に埋まっていた河原の露天風呂にも久しぶりに湯が満たされていた。
いや~、本当に良かった。
いつかまた来ようと心に決めてUターン、R168で新宮からR42に復帰し、車列に組み込まれてひたすら南下。
橋杭岩のパーキングでひとやすみした後は可能な限り前走車をブッコ抜き、太平洋を眺めつつ快走を続けた。
17時過ぎ、本日の宿「サンセットすさみ」にチェック・イン。
ヌルヌル浴感のアルカリ系温泉に浸かってから食堂で晩飯、特産のイノブタや新鮮な刺身などが並び、値段を考えれば十分以上の内容である。
雨は上がり、明日以降は曇りや晴れの予報が出ている。
屋根を開けて、存分に走ろう。
つづく。
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・・・ということで、飛び石連休を使ってツーリングに出てきました。
例によってオッサンの旅日記が続きますが、よろしければおつき合いください!