昨年末、クルマ仲間と伊豆半島へ1泊のツーリングに行ってきました。
帰省ラッシュが始まりつつある東名高速道路を厚木ICで脱し、夜明け前の小田原厚木道路を終点まで。
箱根新道/芦ノ湖大観ICからK75に入ると路面はところどころ白く凍っており、油断していると滑ります(汗)。
大観山でポルシェ・ボクスタースパイダーに乗るShimaさんと合流、そのうちにイクローさんのBMW ALPINA B3 GT3もやってきました。
日の出を迎え、スパイダーとボクスターは幌を下ろし、3台はパーキングを後にします。
不安定な路面状況に注意しながら、K20を南下。
問題なく走れるとは言え、日陰ではやはりうっすらと凍っている箇所があるようです。
気温が上がるまではのんびり走ろうと、伊豆スカイラインの玄岳駐車場でひとやすみ。
いつもならバキューンと通り過ぎてしまうパーキン
グからは、雪の少ない富士山を眺めることができました。
山伏峠ICでアウト、山間のK80でダウンヒル。
いつも混雑する修善寺橋で狩野川を越え、だるま山高原へ向かいます。
ドライ~ハーフ・ウェットのワインディングを駆け上がるB3 GT3、スパイダー、ボクスター。
前走車はほとんどおらず、駿河湾越しの富士山が待つパーキングまで、大いにヒルクライミングを楽しむことができました。
K127/西伊豆スカイラインと、その先に続くK411。
何度走っても素晴らしい稜線上のドライビング・ロードですが、この時期、やはり油断は禁物です。
パイロットのShimaさんに従って、路面状況に応じメリハリを効かせて走りました。
クリア・ラップはありがたいのですが、やはり日陰で凍結が残っている箇所もあるのです。
それでも9割方はドライ・コンディションで、青く高い冬晴れの空の下、3速⇔4速で大いに楽しむことができました。
終着、西天城高原のパーキングで休憩しながら昼飯処を決め、K410でダウンヒルをスタート。
シャシーもよじれるハードなコーク・スクリューを擁する素晴らしい屈曲路なのですが、ほぼ全線がハーフ・ウェット状態であり、調子に乗っているとABSに諫められます(汗)。
そんな状況をトランシーバで後続の2台に伝えながら、宇久須の町まで下っていきました。
R136を南に走り、西伊豆町仁科の「河津屋食堂」に到着。
ラーメン400円、和/洋/中が何でも喰える昭和の地元食堂のイイ風情を漂わせつつ、我々のような初見の観光客にはご当地グルメの3点セットをプッシュしてくれるので、素直に乗っかることにしました(笑)。
海賊焼と呼ばれるイカ墨麺の焼きそば、西伊豆名物の潮かつおうどん、豚肉とタマネギの肉丼。
どれも味付けが良く、これなら他の何を喰っても旨いだろうと3人共に頷くレベルです。
「ポルシェとビーエムじゃないすか~!僕も以前ビーエムのオープンに乗ってたんすよ~!」という元気な若旦那は、ちょいとコワモテですがめっちゃおもろい。
バンバン撮って上げてくれ、と言うので本人にカメラを向けると、キメ顔でポーズしてくれました(笑)。
膨満感炸裂の腹をさすりつつ、ドライブを再開します。
昨年閉店してしまった「地魚さくら」の脇を通り、腹ごなしに最適な極上の屈曲路を走るべくK121へと分岐。
最後の集落を抜け、蛇石峠が待つ山の中へ突入すると、3.8リッター・フラットシックスの爆音がすぐ背後にまで迫ってきます(汗)。
これはアカン、とばかりに慌ててスポーツプラス・スイッチをON、文字通りヘビのようにのたうつ狭隘路を2速で懸命に走りました。
切通しの峠を越えて南伊豆町に入ると、道はさらに狭く激しく曲がりくねるようになり、アスファルトも荒れてきます。
私はアクセルを緩めてのんびりと走りたいのですが、後続の2台がそれを赦してはくれないのです(涙)。
地獄のダウンヒルを経て路肩で小休止、冬とは思えない暖かさとハードな蛇石走破のおかげで、うっすらと汗をかいている自分に気がつきました。
それはお二方も同じらしく、Shimaさんに至っては履いていたタイツを脱ぎ捨てて、お天道様の下にパンイチ姿をさらけ出す始末です(笑)。
快走路となったK121をそのまんま快走し、K119を経てR136→K16と南下。
適度なワインディングを適度なペースで走らせて、あいあい岬に到着しました。
珍しく無風状態、午後の陽光に輝く太平洋を望む岬の広場はとても暖かで実にいい気分。
以前の売店はセンスの良いカフェ「SOUTH POINT」へとリニューアルされており、店のおねいさんに訊いたところ、8月にオープンしたばかりなのだそうです。
買い求めたソフトクリームを外のベンチで日向ぼっこしながら舐め倒す、平均年齢60歳のオッサン3名。
最高ですねぇ(笑)。
ここでスマートフォンを開き、第4のメンバーであるsuite-spiralさんとコンタクト。
R136で下田の街に向かい、鉄路でやってきた彼をピックアップして、R414→K15で宿のある松崎町へと走りました。
「桜田温泉 山芳園」にチェック・イン。
ボクスターを買った最初の年末以来、毎年この時期に来ていますから、もう10年続けて世話になっているんですねぇ。
まずは浴衣に着替えてから、貸切露天風呂へGo!
適温にまで自然冷却された自噴泉がなみなみと満たされているプールのようにバカでかい岩風呂に身を沈めながら、のんびりとクルマ談義に興じました。
檜風呂の設えられた内湯から上がったら、お楽しみの晩飯です。
常に地産地消と手作りにこだわっているこの宿の食事は相変わらず抜群で、地魚の刺身や金目鯛の煮つけなどに舌鼓を打ちまくりました。
食後は公開前のムービー「九州グランド・ツーリング:その2」を皆さんに観てもらったり、各自風呂に入ったりして過ごし、22時頃に就寝です。
翌朝は、予報通りの本格的な雨。
山へと上がっても仕方ないので、まっすぐのんびりと帰ることになりました。
風呂に浸かってから朝飯を平らげ、イクローさんのB3 GT3を先頭に、善良な一般市民のクルマと連なって半島西海岸をR136→K17と北上していきます。
雨は徐々に弱まり、戸田[へだ]の辺りでは晴れ間も見え始め、雲を纏う富士山の姿を望むことができました。
幌を下ろしてK18で内陸に入り、K127で年内最後のワインディング・ラン。
助手席に峠人[とうげびと]のsuite-spiralさんを乗せていたため少々緊張しましたが(汗)、大きな醜態を晒すことも無く、無事に真城峠[さなぎとうげ]をやっつけることができました。
しかしながら、東名高速道路の御殿場IC-大井松田IC間が事故により渋滞していることが判明、沼津IC手前のエネオスで給油をしながら作戦会議を開催します。
で、沼津在住のイクローさんと別れた2台/3名は東名に乗り、新東名高速道路→御殿場バイパス→東富士五湖道路→中央自動車道河口湖線→同本線へとグランド・エスケイプ。
目論見通り渋滞も混雑もなく、ほぼマイペースで東京まで走り続けることができました。
溜飲、下がりまくりです(笑)。
ということで、2023年のクルマ納めは無事に楽しく終了しました。
イクローさん、Shimaさん、suite-spiralさん、どうもありがとうございました。
自身、伊豆半島へはしょっちゅう走りに行っている印象があるのですが、2023年はこのツーリング以外には一度もボクスターを走らせておらず、その事実にちょっと驚いている次第です。
山あり海あり温泉あり、快走スカイラインから凶悪峠越えまで何でも揃う伊豆半島へ、今年はもっと走りに行こうと思います!