早朝の中央自動車道、山梨県/
双葉SAを出る際にボクスターのルーフを下げます。
少々肌寒く、空はグレイの雲に覆われてはいましたが、雨は降りそうもありません。
濃霧のため一時的に長野県/
駒ケ岳SAへ退避したものの、以降もオープン・ハイウェイ・ドライブを堪能していたら、岐阜県境の恵那山トンネルを出たところでいきなりの雨。
ちょうど車線規制で速度も大幅に落ちていたため、走りながらあわてて屋根を閉めました(涙)。
とりあえず中津川ICでアウト、R19をダラダラと走り、恵那IC近くの
ファミリーマートの軒先でコーヒーを飲みつつ独り作戦会議です。
初日の今日は、岐阜県の山間部を北上していくことにしています。
例によって細かいルートは何も決めていないのですが、
レーダーによれば東に流れる雨雲はそれほど大きくはないため、雨をやり過ごすべく、北西方向に走る作戦としました。
K68は川沿いの気持ちいい道。
典型的な快速カントリー・ロードではありますが、小さな峠を越える屈曲区間もあって大いに楽しめます。
雨は降り続き、路面に水が溜まっている箇所もあるものの、
北茨城で過酷な(汗)ランニング・インを済ませたばかりの新品タイヤ、
ファルケン・アゼニスFK510/FK520Lを履いているので大丈夫です。
白川の街でK62に右折、道の駅「
清流白川クオーレの里」でひとやすみ。
広い駐車場にはボクスター1台しかおらず、脇を流れる川の音しか聞こえません。
雨はゆっくりと上がってきました。
美濃東部農道を快走。
交通量は皆無で気持ちよく走れるのですが、終盤は広域農道らしからぬ少々タイトなワインディング・セクションが現れます。
無論、キライじゃありません(笑)。
R41に合流するものの、飛騨金山の街ですぐに国道を棄て、馬瀬川に沿って
K86を北上していきます。
突き当りを左折しR256を走っていると、右手の山麓に鳥居が見えたので立ち寄ってみました。
ここ
戸隠神社は、拝殿の裏に「重ね岩」という巨石があります。
聳える杉の巨木に囲まれ、境内は雨上がりの厳かな空気が満ちていました。
ようやく幌も乾いてくれたので、
K323に出たところでトップ・ダウン!
天気はまだはっきりせず、小雨が落ちてくる場面もありましたが、せっかく開いた屋根をそう簡単に閉めるわけにはいきません(笑)。
県道の先は郡上市が管理する道路で、「
こもれびロード」というサブネームがつけられた2車線の快走路でした。
長いトンネルを抜けてダウンヒル、R472を南に走り道の駅「
明宝」で昼飯です。
併設のレストランはメニューが豊富ですが、このエリアに来たら
鶏ちゃんの一択。
ニンニクの効いた味噌ダレがいい塩梅で、センターに生卵が投下されているのも高得点です。
いや~、大満足です。
が、店を出ると再びの雨、しかも土砂降り。
しばらく待ち、小降りになったところを見計らって、駐車場のボクスターへとダッシュしました。
雨を蹴散らして、
飛騨せせらぎ街道をドライブ。
R472を北上するにつれて行く手の空は明るくなり、期待を胸にアクセルを踏み込みます。
果たして
坂本トンネルを抜けると雨はパタッと止み、
R257→K73と走り続けるうちに青空も見えてきました。
西ウレ峠手前の園地、
こもれび広場にボクスターを停めると空気が明らかに変わっており、カラッとした涼風と木漏れ日が実にイイ感じ。
これでもう屋根を閉めることはないだろうと確信しつつリスタート、本日3度目のルーフ・オープンとなりました。
清々しい風を浴びながら、ドライ・コンディションのせせらぎ街道をマイペースで駆け抜けてゆく。
いやもう、最高なんですけど(笑)。
R158との交点を左折、その先の
K90へとボクスターの快走は続きます。
谷間のK479から
古川朝霧街道で飛騨古川方面へと走り、R472沿道の
JA-SSでハイオク・ガソリンを満タンにチャージしました。
55L入って185円/L、1万円超えの給油となりましたが、楽しく走って元を取りましょう!(涙)
K75は元々R41だったとのことで、道幅も広く快適に走ることができます。
ところがだんだんと怪しげな雲が湧き始め、神原峠のトンネルを抜けるとあろうことか雨が降り始めたのです。
仕方なく屋根を閉めましたが、空は明るいのに雨はますます強く土砂降りとなって、
神岡カントリーロードを行くボクスターの幌を叩き続けます。
が、
R471にスイッチして東に走っていると雨はいきなり止んで、路面もドライとなりました。
周囲を見ても降った形跡はなく、局地的にも程がある豪雨だった模様です。
そのまま
K475をドン突きまで走りましたが、
ロープウェイが休止中のためか、穂高岳の麓には人っ子一人いません。
最後にもう一度幌を下ろし、周辺をぐるっと探索してから、すぐ近くの宿へと向かいました。
奥飛騨温泉郷中尾温泉「
旅館 焼乃湯」にチェック・イン。
バス&トイレ付10畳の広い和室に服を脱ぎ捨て、浴衣を羽織って風呂へ行きます。
この宿には内湯と男女別露天風呂の他に貸切の露天風呂が2つもあり、予約不要で空いていれば24時間いつでも入ることができます。
時折雨が降り、北アルプスの山々も雲に隠れていましたが、それでも適温の露天風呂は最高でした。
晩飯は飛騨牛や鮎など盛りだくさんで、生ビール片手にすべてを平らげた結果、腹がいっぱいで死にそうです(笑)。
直前割引が効いてこの内容で9,800円、ボクスターの満タン1回分より安いのですから(涙)、ありがたい限りです。
夜も3回ほど露天風呂に入り、部屋で今日一日の旅日記をしたためて、21時過ぎにバタンキューとなりました。
ツーリング初日の走行距離は、564km。
走行時間は8時間05分、平均速度は72km/h。
平均燃費は、12.7km/lでした。
つづく。