県道を離れてすぐ、永野川に沿った「宮の桜堤」は文字通りの満開状態。
晴天で風もなく、早朝にも関わらず桜の中を歩く人の姿もちらほら見かけました。
来場者のクルマが増え始めた大駐車場を離れ、誰もいない桜の小径をのんびりと走らせます。
室内は桜の花びらだらけとなりましたが、花粉まみれになるよりは遥かにポジティブですね(笑)。
小さな空き地にボクスターを停め、春の陽射しにジャンバーを脱ぎフォールディング・チェアに腰掛けて、ホット・コーヒーとアーモンド・チョコレートで軽い朝飯です。
いやいや、至福ですねぇ・・・。
桜堤を離れ、K200を軸に佐野市北部の里山エリアを徘徊してみます。
公園や堰堤、寺社仏閣から個人宅の庭先まで至るところで桜が咲きまくっており、ベストのタイミングで来ることができて本当に良かったと思いました。
花見の後は、ワインディング・ドライブです。
巨大な石灰工場が並ぶK202からK32を経由し、K15で思川を遡上します。
リバー・サイドの快走路は徐々に標高を上げ始め、それに従って沿道の桜も満開から五分咲き、蕾へと、タイム・トラベルのように戻っていきました。
粕尾峠を目指す林間の屈曲セクションに突入、ギア・スティックを2速に叩き込んで駆け上がっていくと、周囲は春どころか冬のような枯れ葉の景色に逆戻り。
このような変化を楽しめるのもドライブの醍醐味であり、新緑の頃になれば山々はまた違った表情を見せてくれることでしょう。
峠からはK58に入り、クリア・ラップの尾根道を気持ちよく走り続け、古峯神社へのダウンヒルでブレーキング&ハンドリングに勤しみます。
昨年、4月中旬には満開だった神社先の桜はまだ全く咲いておらず、あと1-2週間ぐらいで見頃を迎えるのではないかと思われました。
山を下りたところで空腹もピークに達したため、昼飯を喰いに向かいます。
K14→K281とカントリー・ロードを結び、日光杉並木のR121から脇道に入って、マジでこの奥に店があるんかと疑うような狭い道の先、明るい林の中に建つ蕎麦屋「野点庵[のだてあん]」に到着。
香り高い二八の田舎蕎麦も、ダシとかえしのバランスが絶妙なつゆも言うことなしで、久しぶりに旨い蕎麦を喰わせてもらいました。
カラリと揚がった野菜の天ぷらがまた抜群なのですが、特に人参は茄子天と同じぐらいの大きさでビックリ。
それでも芯までホクホクと柔らかく、人参の甘さを存分に引き出したその仕事は本当に素晴らしいと思いました。
お客さんがひっきりなしに訪れる店を後にし、K70で宇都宮方面へ。
近場で温泉に浸かり、餃子でもつまんでから帰ろうかと思ったのですが、山間部と違ってどこもかしこも混雑していたのでやめました(笑)。
壬生ICから北関東自動車道に乗り、おとなしく撤収です。
本日の走行距離は、396km。
走行時間は7時間11分、平均速度は57km/h。
平均燃費は、11.5km/lでした。
今年の桜前線はかなり早かったらしく、自宅近くの桜はもうほとんど散り果ててしまいました。
が、クルマがあればまだ残る桜を探しに行くことができますし、花見客とは無縁の里山で独り静かに眺めることもできます。
個人的に、関東近郊で花見ドライブに行くならこの栃木県南西部エリアに限る、と思っています。
来年の春もまた、訪れることになるでしょう。