2月の飛び石連休を使って、紀伊半島や奥三河を走ってきました。
朝3時過ぎに東名高速道路へ入り、新東名高速道路→伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道と繋いで、三重県/伊勢自動車道/伊勢西ICでアウト。
四日市辺りで降り始めた雨も上がり、朝8時の伊勢市街には冷たい風が吹いています。
朝食には伊勢うどんを喰おうと決めていたので、この時間で開いている店をサーチ。
「伊勢道路休憩所」というシブいネーミングのドライブインに立ち寄り、アツアツでグニャグニャのうどんをハフハフ言いながら平らげました。
他地域のうどんとはまったく異なるのですが、コレがまた旨いんですよねぇ。
店を出て、伊勢神宮へと向かう多くのクルマを後目に、誰もいないK37でボクスターの幌を下ろしました。
鳥羽でR42を離れ、K750→K128、通称パールロードを走ります。
海沿いの割にはあまり海は見えませんが、途中から先行車もいなくなり、緩やかなワインディングをマイぺースで楽しむことができました。
志摩スペイン村の脇を通り、K17を経てR260のトレースを開始します。
この道は以前よりも改良が進んでいるようで、それに伴って交通量も増加している印象があり、タラタラと距離を稼ぐだけとなってしまいました。
それでも複雑な海岸線から眺める南伊勢の海は穏やかで、とてもいい風情です。
引き続きR42をチンタラ走ったところで尾鷲の街に達し、少し早いですが昼飯を喰うことにします。
「RAMEN風見鶏」はこれで3回目、我ながらここでラーメンを喰うために尾鷲まで来てるんじゃないかと思うレベルです(笑)。
満席のカウンターでいつもの濃厚な鶏白湯ラーメンに舌鼓を打った挙句、更に替え玉を発注。
完食&大満足なのですが、明らかに喰い過ぎです(汗)。
尾鷲の市街地を出たところでR311に左折、すかさずアクセル・オン!
午前中のR260と同じような海沿いのルートなのですが、その楽しさはもう比べ物になりません。
交通量がゼロにも等しい沿岸部のワインディングを、2速メインのボクスターが風を切り、フラット・シックスのサウンドに乗って走りまくります。
広狭混在の国道は変化に富み、真新しい高規格のトンネルや断崖にへばりつくリアル1車線路なども現れ、ドライバーを飽きさせることが無いのです。
クール・ダウンに立ち寄った新鹿[あたしか]の海水浴場には、白い砂浜と碧い海が静かに拡がっていました。
いやもう、最高。
内陸側には並行する幹線道路のR42や無料供用中の熊野尾鷲道路もありますが、そちらは善良な市民の皆さんにどんどん走っていただき、このBlogを読んでくださっている物好きな貴方にのみ、R311を強く激しくお勧めする次第です(笑)。
素晴らしいドライビングの余韻が消えぬ間に、熊野の街からK34で山へと分け入っていきます。
峠のトンネルを抜けると人家の気配は消失し、路肩に停めたボクスターのイグニッションを切ると、そよぐ風の音以外には何も聞こえませんでした。
続くK40は、北山川沿いの崖に刻まれた狭隘路。
落石に注意しながら走り続け、奥瀞橋で対岸のR169に渡りました。
道の駅「おくとろ」を過ぎた辺りで出くわした工事現場では、左手の山に巨大なトンネルが穿[うが]たれています。
恐らく数年後には廃道となるであろう未改良の屈曲セクションを、複雑な思いと共に走り切りました。
熊野川に沿ってR311を西に向かい、和歌山県/湯の峰温泉に到着。
開湯1800年とも言われる旧い温泉地で、風情のある温泉街にとてもいい湯が沸いているのです。
本日の宿は、「ジェイホッパーズ熊野湯峰ゲストハウス」。
その名の通りドミトリーがメインの旅人宿で、私は追加料金を払って6畳の個室にしてもらいました。
一般にゲストハウスの浴室はとても小さかったり、シャワーだけの場合も少なくないのですが、この宿には貸切の内湯が二つ、露天風呂もひとつあり、いずれも素晴らしい泉質の温泉なのです。
食事は供されないものの、サービスで炊きたての白飯を喰わせてくれるというので、私は自宅の冷凍庫から作り置きのスパイス・カレーを持ってきました。
フロントで買い求めた熊野古道麦酒と共に、レンチンしたカレーをひとくち。
うん、我ながらなかなか旨いねぇ(笑)。
本日の走行距離は、758km。
走行時間は10時間02分、平均速度は77km/h。
平均燃費は、11.7km/lでした。
つづく。