バイキングの朝飯を腹いっぱい喰ってチェック・アウト、濡れた幌をかけたままでボクスターをスタートさせました。
幹線道路を避け、K145からK39を経て山中温泉でR364へと合流。
今日はまずこの山間国道をトレースし、南へと下っていきます。
前走車に道を譲っていただいたところで屋根を開け、マイペースを取り戻して県境のトンネルに突入し、福井県に入りました。
いったん町に出たR364は再び山へと向かい、永平寺への参道を過ぎて再び峠越えのワインディングとなります。
越前高田からはK18へとスイッチし、一乗谷の朝倉氏遺跡を横目にまたまた峠を越えて鯖江市に達しました。
R8や北陸自動車道を使わずに気持ちよく走れるこのルート、お勧めですよ。
ここから海に出ようと針路を西に転じ、K28沿道のエネオスで給油を済ませてから、K19で市街地を脱出。
緩いコーナーの続くカントリー・ロードを快走、K3を駆け下って若狭湾沿いのR305に出ました。
穏やかな海を眺めながら、ボクスターをのんびりと走らせます。
行く手の敦賀市方面には黒い雲がかかり、俄か雨に見舞われているようですが、そのうちに止んでくれるでしょう(笑)。
R305の終着からK204を経て合流した雨上がりのR8は交通量が多すぎるので、敦賀港方面へとエスケイプ。
気比の松原を通り抜け、K33で敦賀半島へと向かいます。
が、沿道は海水浴やデイ・キャンプの客で賑わっており、トラフィックも予想以上。
なので、早々に半島を出ることにしました。
空はいつの間にか青く晴れ渡り、夏の太陽がギラギラと輝いています。
いやー、暑いですねぇ(笑)。
複雑なリアス式の海岸線を持つ若狭湾は、それ故に小さな半島を巡る良質なワインディングが数多くあります。
最も有名なのは三方五湖レインボーラインですが、この時期はクルマも多いはずなので、K107/エンゼルラインをひとっ走りすることにしました。
アスファルトはゴリゴリと荒れてはいますが、海岸レベルから標高600mの山頂を目指す10kmのヒルクライミングは痛快の一言。
交通量はゼロに等しく、思うさまにステアリングを切りつけて屈曲路を駆け上がっていきました。
終着、展望駐車場からの景色は少々霞んではいたものの、下界よりも涼しい風が実にイイ感じです。
日陰のベンチで焼き菓子をつまみコーヒーを飲みながら、午後のルートを考えます。
明日は朝イチで帰ることも考慮し、本日のゴールを琵琶湖の向こう側に定めて「じゃらんネット」で宿を物色。
2食つきのビジネス旅館を予約してからリスタート、来た道を下っていきました。
海を離れ、R162を南下していきます。
福井県小浜市と京都府京都市を結ぶ山間の国道は、アベレージ高く走れる気持ちの良いツーリング・ロード。
田園風景から山の中の緩いワインディングに入り、県境の堀越トンネルを抜ければ京都府です。
このルートは特にライダーの皆さんがお気に入りのようで、他の府道と交差する要衝に位置する道の駅「美山ふれあい広場」のパーキングは、すんごい数のバイクで埋め尽くされていました。
乗用車優先駐車場(ってのがあることにビックリです)に何とか空きスペースを見つけ、売店でおやきをテイクアウトします。
暑かったのでソフトクリームなども喰いたかったものの、行列ができていたので断念・・・。
洗面所の冷たい水でバシャバシャと顔を洗ってリセットとし、ボクスターに乗り込んでとっとと退散しました。
国道を少し戻りF19へと左折、少し先にある公民館前の駐車帯をお借りして、先ほど購入したおやきをいただきます。
道の駅などで手軽に喰えるおやきは何気に当たりはずれが大きいのですが、ここのピリ辛なすは皮も餡も抜群の旨さです。
持参していた残りの焼き菓子やコーヒーと併せ、本日の昼飯となりました。
F19からF80へと、田舎道の風景が気持ちいいのですが、前方上空に黒い雲が現れたと思ったらいきなりの雨。
ルーフを閉じ、R9で小さな峠に差しかかったところで雨は凄まじい勢いとなり、その先の右コーナーで軽いハイドロ・プレーンを喰らって袋が一気に縮みました。
いやー、マジで焦った(汗)。
小雨となった南丹の市街地をF54で抜け出し、F453を南下。
田んぼの中のストレートから徐々に山へと入り込み、復道したF54でその名も美しい瑠璃渓谷をトレースしていきます。
私は通過しただけですが、恐らくは道下にキレイな渓谷があるのでしょう、歩いている人の姿も少なくはありませんでした。
そのままF54で府境を越え、大阪府に突入。
F603ですぐ兵庫県に入り、川西ICから新名神高速道路に乗りました。
関西人の皆さんにドツかれないよう名神高速道路をおとなしく走り続け、琵琶湖の東側、滋賀県東近江市の蒲生スマートICでアウト。
そのまま宿へと向かいました。
静かな郊外の運動公園脇に建つ、「ビジネス旅館 長栄荘」。
ホテルよりも旅館や民宿が、洋室&ベッドよりも和室&布団が好みな私としてはドンピシャリ、かつ2食つきで6,000円以下とありがたい限りです。
6畳の部屋に荷物を放り込み、広々とした大浴場で汗と汚れをゴシゴシと洗い流しました。
晩飯はポークソテーや鮭のムニエルなどが並ぶ家庭料理で、いやもうホントに腹いっぱいです。
このようなビジネス旅館は仕事で長期宿泊されている方が多いイメージがありますが、気取らずリーズナブルに泊まれるドラ宿として、特に独り旅にピッタリだなぁと改めて思いました。
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翌日は5時半に起床、6時半から朝飯をタップリといただいて、身支度を済ませたら出発です。
どこにも寄らずまっすぐ帰るのですが、だからと言ってすぐ高速に乗っちゃうのはおもしろくありません。
ということで初めて走る県境越えのR421は、改良済の豪快な山間2車線路。
安全な車間を保ってくれている(=どう頑張っても振り切れない)後続のBMW5シリーズ・ツーリングと共に、大満足のドライビングで三重県へと突入しました。
山を下りた先の交差点で別れたBMWのドライバーさんが、こちらのサムアップ&ハザードにパッシングで応えてくれたのが、この旅でいちばん嬉しい瞬間だったかもしれません。
最寄りのコスモ石油でハイオクを満タンにし、大安ICから東海環状自動車道経由で自宅へと向かいました。
いやー、おもしろかった!
今回はちょっと駆け足だったので、次回はもう少しじっくりと北陸を巡ってみたいと思います。
2泊2日のクルマ旅、走行距離は1,677km。
走行時間は24時間34分、平均速度は70km/h。
平均燃費は、11.2km/lでした。
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それと、やはり記事は遅れずにアップしなきゃダメですね(汗)。