朝4時前に東名高速道路へ入り、新東名高速道路→伊勢湾岸自動車道→新名神高速道路と順調に走っていきます。
しかしながら不覚にも事前に燃料を満タンにしていなかったため、残量警告灯が点灯することとなりました。
新名神/
宝塚北SAのエネオスに立ち寄ったものの、ハイオク198円の表示にビックリ仰天!
20Lだけ入れて退散、兵庫県に入って中国自動車道/福崎ICから播但連絡道路を北上し、
朝来ICで一般道に出ました。
最寄りの
コスモ石油・ニュー朝来SSでは、高速のSAより30円も安いハイオク168円!
昨今見たうちの最安値にまたまた仰天し、今度は遠慮なく満タンまで給油したのでした。
時刻は10時過ぎ、天候は曇り。
ここからツーリングをスタートします。
今回も宿はひとつも取っておらず、ルートもほとんど決めずにやってきたのですが、それは天気を見ながら走るため。
本日の西日本は全般に雨模様ではあるものの、太平洋側ほど天気は悪く、山陰は崩れが遅い予報となっています。
なので、とりあえず中国地方の北側を走ろうと、兵庫県の北部までやってきたのです。
西へと走り出した
R429は山間の快走路なのですが、いきなり無人(笑)。
以前は無かったはずのスピード・バンプが仕込まれている箇所もあるとは言え、全般的に気持ちの良いリアル単独走行が続きます。
中でも「大型車通行不能」の看板が嬉しい
高野峠区間は、明るい峠の風景が印象的なとてもいい道でした。
峠道を下りきったところでR29へと右折、2桁国道なのに交通量の少ない幹線道路をマイペースで走っていきます。
沿道、引原ダムに堰き止められた
音水湖の対岸に寄り道しましたが、湖畔の桜はほとんど散り果てていました。
一方、県境に向けて高度を上げていくと、周囲にはまだ雪が残っていて驚かされます。
春と冬の狭間から新戸倉トンネルを抜けたボクスターは鳥取県に入り、引き続きR29を気持ちよく下っていきました。
八東の界隈で昼飯処をサーチすると、焼きそばを喰わせてくれる店があるというので行ってみます。
しかしその店には看板も何もなく、店内を覗いても食料品や日用品が細々と並んでいるだけ。
店の奥にいたおばあちゃんに恐る恐る尋ねて初めて、ここが目的の店だとわかりました。
激シブですねぇ(笑)。
「
中嶋商店」の売り場奥には大きな鉄板とカウンターが設えられており、現在は持ち帰りのみではあるものの、焼きそばや炒め物などのメニューが掲げられています。
後から来た3人組のおねいさんと一緒にホルモン焼きそばを発注すると、おじいちゃんも出てきてご夫婦での調理が始まりました。
鉄板の上ではガチのホルモンがジュージューと音を立て、キャベツやモヤシ、そばが投入される度に、ビンテージ感炸裂の壺からソースではなくタレ系の液体がこれでもかと注がれていきます。
おじいちゃんは、もう50年もこの焼きそばを焼いているとのこと。
私が今朝東京からやって来たと言うとお二人とも驚かれた様子で、お孫さんが東京で大学に通っていると嬉しそうに話してくれました。
県内から初めて来たというおねいさんトリオもビックリしていましたが、「どうしてわざわざ鳥取へ?」と訊かれた私、答えに窮するばかりです(汗)。
皆さんの温かい声に送られて店を後にし、受け取った焼きそばを近くの広い駐車帯で喰ったところ、想定以上の旨さに舌鼓。
汁気タップリで麺はグニャグニャですが(笑)、味付けは恐らく味噌ダレで、強いて言えば岡山県の「
ひるぜん焼きそば」に近いイメージです。
ホルモンはいろんな部位が遠慮なくブチ込まれており、特にセンマイが入っているためビジュアル・インパクトも絶大でした(笑)。
ブイシーにも程がある店、地元の方々との会話、他にない味。
気ままなツーリングならではの、素晴らしい体験となりました。
旅の午後は、
R482のフォローから始まります。
「
隼」「
鷹狩」とカッコいい名前の駅前を通過して、ボクスターは峠への長い坂を上っていきました。
途中から雨がポツポツと落ちてきたものの、走ってりゃ濡れないレベルなのでまだ大丈夫。
2速のワインディング・セクションを経て
辰巳峠を越え、岡山県に入りました。
そのまま高原地帯を快走し、人形峠下のトンネルを抜けると、すぐまた鳥取県に戻ります。
そう、県境付近にはいい道が多いのですが、このエリアもまた例外ではないのです。
R179との重用区間を経てR482はまた岡山県に入りますが、
蒜山エリアで雨は本降りとなり、止む無く幌を上げました。
四国から山陽地方はもっと早い時間帯から本降りだったようなので、ここまでオープンで走れただけでもラッキーです。
駐車帯で独り作戦会議を開催、今日はもうずっと雨なので、明日の行程も考えて山陽側に出ることに決定。
「
じゃらんnet」を開いて、広島県竹原市の温泉宿を素泊まりで予約しました。
時刻は14時半、雨はまったく止む気配がないため、以降は走りに徹することになります。
R482を離れてまたまた鳥取県に入り、山の中の広域農道から
K113を快走。
R180を南下、ワインディングを駆け上がり、
明智トンネルを抜けて本日3回目の岡山県入りです(笑)。
マイペースのR180から中国道と並行する
R182で引き続き南西へと走りますが、徐々に流れが悪くなってきました。
宿まではまだ100kmほどあるため、広島県に入ったところで東城ICから三次ICまで中国道でワープ。
ヘヴィ・ウェットな区間も少なくないのですが、雨に強いとの触れ込み通り、
ファルケン・アゼニスFK510の接地感には微塵の不安もありません。
三次ICから南へと向かうR375から分かれた
K45は、走り放題の素晴らしいカントリー・ロード。
晴れた日にまた走りたい道として、心にブックマークしておこうと思います。
K49で広島空港の脇を抜け、R432を経てR2に出ました。
時刻は18時、宿はすぐ近くなのですが、先に晩飯を喰うことにします。
R2沿道のレストラン「
ココリコ」に入り、この時間でもランチが喰えるというので発注。
エビフライ、クリームコロッケ、ハンバーグという王道のセットは文句なしの旨さで、食後のコーヒーにも手抜かりはありませんでした。
近くの
エネオス・広島東TSでガソリンを満タンにしてから、湯坂温泉「
賀茂川荘」にチェック・イン。
部屋は眺望不問のお任せ最安プランで予約したのですが、12畳もあって言うことなしです。
温泉は特に熱くはないものの、なぜかめちゃめちゃ身体が温まり、部屋に戻って窓を全開にしても一向に汗が引きません。
仕方なく、全裸で
OneNoteに記事を記したのでした(汗)。
本日の走行距離は、995km。
走行時間は11時間57分、平均速度は85km/h。
平均燃費は、12.0km/lでした。