昨日と同様、ルーティング&パイロットはNOLIさんにお任せです。
K68で街を出てすぐに
K394へ左折すると、もう誰もいないカントリー・ロード。
エンジン温度やタイヤ内圧はまだ通常運転レベルに達していなかったため、各部を温めつつのんびりと走りました。
湖のように静かな木曽川を渡り、有名なR418の廃道区間始終点を左手に見ながらK412を右折。
その県道からも離れて、前を行くカレラSは笠置山の
登山道路へと躊躇なく突入していくのです。
不肖・私も「楽しい道」を探して走り、そのためには狭隘路の選択をも厭わないタチですが、NOLIさんのルーティングはそんなもんじゃないんですよね・・・。
落ち葉や枯れ枝を蹴散らしながら、登山客以外は来ないだろってレベルのリアル1車線路を走り続けるポルシェ・911カレラS。
やっぱ常人じゃねぇよなぁ(笑)と深く感心しながら、そのテールを追って走りました。
下界に出てからK402を上り、
坂折棚田を下に見ながら再び山の中へと入っていきます。
棚田から先の道はやっぱり狭く、地元の対向車を優先させるために左に寄って停まることもしばしば。
ですが、軽トラのおばちゃんからすれ違いざまに「譲ってくれてありがとう」なんて言われると、嬉しくなっちゃうんですよねぇ(笑)。
続くK83の
名越峠でひとやすみ。
峠なのにストレートが続いている不思議な場所なのですが、初冬の山中で「誰もいない感」が炸裂し、実にイイ雰囲気です。
しかし、こんなところで関東ナンバーのポルシェが停まっているのはやはり不自然なのでしょう、対向からやってきた軽自動車のおばちゃんが「大丈夫?どうかした?」と心配そうに声をかけてくれました(笑)。
リスタートしてゴリゴリの羊腸路を下っていくと、向こうから白いボクスターがやってきます。
恵那の病院で処方してもらった薬が効いたというIsseiさん、無事に戦列へ復帰してくれたのはとても嬉しいのですが、まさかこんな山の中で合流するとは思いもしませんでしたよ(汗)。
白川まで下ってR41に出、七宗[ひちそう]の
出光で全車ハイオク満タン。
K64→
K58と西へ走り、
K63で北に向かいますが、山間にもかかわらず交通量は比較的多い印象です。
が、そのトラフィックも
K85に流れてくることはなく、川沿いの駐車帯で小休止したその先には、ハード&タイトな峠越えのワインディングが待っていました。
K86で馬瀬川を遡り、東仙峡金山湖を支える
岩屋ダムで休憩。
空は相変わらず雲に覆われてはいますが、風がないためあまり寒くはなく、クール・ダウンにちょうどいい感じです。
幸いなことに
K86の交通量はこの先も僅少で、リザーバー特有の屈曲湖岸路は、正にコーナリング・パラダイス。
タイヤとガソリンとブレーキがじゃんじゃん減っていくイメージを振り払いながら(汗)、スポーツプラス・モード&2速固定で2台のテールを追いました。
ちなみにボクスターGTSのパワーやトルクはボクスターの1.3倍、カレラSに至っては1.5倍もあります。
較べればいかにも非力なボクスターではありますが、そんな2.7リッターのエンジンを一生懸命ブン回して走らせるのが、めちゃくちゃ楽しいんです(笑)。
時刻は14時近くとなり、すっかり腹ペコです。
K431で湖を離れ、沿道の道の駅「
馬瀬 美輝の里」で五平餅を喰いましたがそれでは足りず、向かいにある喫茶店で岐阜の郷土料理である鶏[けい]ちゃん焼きの定食をいただきました。
腹が膨れたところでリスタート、快適なリバーサイド・ドライブはまだまだ続きます。
改良中の
R257は超絶の快走路となり、前にも後ろにも対向車線にもクルマやバイクは見当たりません。
「せせらぎ街道」とも呼ばれるルートはそのまま
K73へと引き継がれますが、どこまでも続く川沿いの中高速ワインディングは、文字通り我々3台だけの専有状態。
いやはや、
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京もビックリの走り放題です(笑)。
高山の市街地に入り、セブン-イレブンで作戦会議。
当初は善良な市民のように
R158で松本に出る予定でしたが、やはり「走り」の魅力には勝てず(笑)、30kmほど遠回りとなることを承知で
R361→伊那ルートを選択しました。
降り出した雨に幌を閉じ、日没後の真っ暗な山間路を、2台のテール・ランプだけを頼りに走り続けます。
景色は何も見えず、強まる雨に緊張を強いられもしましたが、木曽福島までの60kmをほぼクリア・ラップで走り切ることができました。
トラックだらけのR19重用区間を経て
権兵衛トンネルで山を抜け、伊那の街へ。
「
バーミヤン伊那日影店」でゆっくりと晩飯を喰っているうちに中央自動車道の渋滞も解消し、3台は伊那ICからそれぞれの家路に就きました。
NOLIさん、Isseiさんと共に走った初冬のツーリング。
走行距離は1,078km、走行時間は17時間21分。
平均速度は64km/h、平均燃費は10.2km/lでした。
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いやー、楽しかった!
ヘタすりゃ凍結や降雪にも見舞われるスケジュールでしたが、天候にも恵まれて、NOLIさんが引いてくれた素晴らしい山間&山岳ルートを存分に楽しむことができました。
Isseiさんも早期に復帰してくれ、最後まで一緒に走ることができて本当に良かったと思っています。
いずれまた、ツルんでガッツリ走りましょう。
ありがとうございました!