朝風呂にどっぷりと浸かってから、今日も朝飯を3杯。
喰いすぎだとはわかっちゃいるものの、心身ともに健康、かつ楽しい旅で気分上々の状況で旨い飯を出されたら、誰だってそうなります(笑)。
夕べは少し雨が降ったようですが、岐阜県/谷汲山の朝は曇り空。
ボクスターの幌もほとんど乾いていたため、オープンへとチェンジしてから宿を出発しました。
K40を西に走り、改良済のR303を快走してR417へと右折。
谷底の揖斐川に沿ってワインディングを走りますが、対向に何台ものダンプ・トラックが現れるので注意が必要です。
いつの間にか雲は消え、空には素晴らしい青空が拡がっています。
高規格道路の如く豪華な2車線路となった国道で、総貯水量日本一の巨大なリザーバーである徳山湖畔を上流へと突き進んでいきました。
最後の長いトンネルを出たところでR417は途絶え、以降、福井県側へは未通となっています。
しかしながら、1車線レベルの舗装林道が未通区間の県境を越えて延びており、いつか走ってみたいと常々思っていたのです。
ピカピカの2車線国道が夢だったかのように、川沿いから山の中に入ると冠山林道の路面はところどころガッタガタとなり、アイドリング・スピードで慎重に進まざるを得ない場面も出てきました。
正直、ダートのほうがまだマシだとも思いましたが、我慢して進んでいくと路面は復旧し、やがて森を抜けて尾根道に出ると素晴らしい山岳風景が展開します。
頭上には太陽と青空と白い雲、地上には緑の山と荒れた舗装路、他には何もありません。
ガードレールもカーブミラーもなく、すんごいところを走ってる感が炸裂し続けるのです。
到達した美濃と越前の国境、ハイカーのクルマが十数台駐まる冠山峠でひとやすみしてから、福井県側を下っていきます。
上りよりも落石が多く、狭さも相変わらずですが、アスファルトは敷き直されているようで、岐阜県側よりも快適に走り切ることができました。
なお、県境の南北で途切れているR417は、1-2年後には今回走った峠道の真下を貫くトンネルで結ばれるのだそうです。
難所から一気にバイパス道路へと変貌することで、トラフィックも周囲の風景も大きく変わることでしょう。
いずれまた新しい道を走りに来ようと思いながら、復帰した2車線国道に出てギアを上げました。
山間のR476で山を越えて越前大野に入ろうと思ったものの、通行止めでUターンと相成ります(涙)。
K2→R158と迂回、勝山の市街地を抜けR157で石川県に入りました。
トンネルだらけの手取湖沿岸を北上し、道の駅「瀬女[せな]」でランチ・タイム。
店はどこも混雑していたので、広い駐車場の片隅に座り込み、売店で買った総菜パンをおいしくいただきました。
午後のルートを考えていると、道路に出ようとしていたダーク・ブルーの987型ポルシェ・ボクスターSが、こちらに気づいてやってきてくれます。
その運転席から降り立った、地元・石川県にお住まいだという若いオーナー・ドライバーさんと、とても楽しくお話をさせていただきました。
他人とのコミュニケーションが減っている昨今、こうして旅先でお声がけいただけるのは本当に嬉しく、またありがたいんですよね。
このBlogの存在についても無理矢理お教えしてしまいましたので、ご覧いただいていると更に嬉しいなぁと思います(笑)。
987のテールに大きく手を振って見送ってから、自身のボクスターもリスタート。
R360を東に走り、そのまま有料道路/白山白川郷ホワイトロードへと突入します。
数年前に半額になったとはいえ、延長33kmで1,700円はかなりの高額ですが、ものすごい断崖を削って作られた2車線路を走らせると、それもまた納得させられるレベル。
いやはや、本当にすごい道だと改めて思います。
荒々しい景色もコーナーだらけの走りも最高で、ボクスターのパフォーマンスを大いに楽しみながら、石川-岐阜県境を駆け抜けていきました。
前回走った際は土砂降りでしたので、今回は楽しさも倍増なのです(笑)。
時刻は15時を過ぎていますが、今日は帰らなくちゃいけないのにまだ白川郷のあたりにいます。
とは言え、最寄りのICから高速に乗るのもつまんないですし、既に始まっている中央自動車道の大渋滞にハマるのもアホなので、もう少し走ってから帰ることにしました。
荘川に沿って南下するR156は、東海北陸自動車道が開通してから交通量がグッと減っています。
御母衣湖沿いをマイペースで走らせ続け、高山方面へと向かうR158にスイッチ。
登坂車線つきの立派な道路なのに誰も走っておらず、並行する東海北陸道よりもむしろ速く走れるんじゃないかと誤解しそうになりました(汗)。
混雑する高山の市街地には入らず、R41からR361へと脱出し、中央道/伊那ICを目指します。
安房トンネルを抜けて松本へと向かうメインのR158のほうが近いのですが、その差は20km程度しかありませんので、交通量や道路環境を考えると、楽しさだけでなく時間的な早さもR361に軍配が上がるのです。
秋の匂いがする夕刻の冷たい風を浴びながら、暗くなる前に山道を抜けようとアクセル・オン。
昨日も走った長峰峠を大いに楽しみながら越えて長野県に入り、R19重用区間での工事渋滞を旧街道のK267で迂回して、権兵衛トンネルを抜け伊那まで戻ってきました。
18時半、伊那ICに近いファミリーマートのイートイン・スペースで、レンチン味噌ラーメンを独り貪る55歳。
スマートフォンでチェックしてみると、首都圏の高速道路網は阿鼻叫喚の大渋滞となっており、中央道は勝沼ICから先がビッチリ詰まっています。
とりあえずETCゲートをくぐってはみたものの、そのまま渋滞に突入する勇気や元気は私にゃまったくございません。
どうしようかな・・・と思っていたのですが、「渋滞45km・高井戸まで4時間以上」との電光掲示板を見た瞬間、帰るのを諦めました(笑)。
笛吹八代スマートICでアウト、最寄りのファミリーマートで下着類と握り飯を調達し、「クア・アンド・ホテル石和健康ランド」にチェック・イン。
いくつもある風呂でのんびりと寛いでから、真新しいシングル・ルームのベッドに潜り込んだのでした。
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今回の走行距離は、1,223km。
走行時間は20時間27分、平均速度は62km/h。
平均燃費は、10.8km/lでした。
いやー、おもしろかった!
おかげさまで事故らず/壊さず/捕まらず、安全に楽しく走ってまいりました。
図らずも「3泊2日」となってしまいましたが、そのおかげで渋滞にも遭わず、最後まで快走を貫くことができたので良しとしましょう。
ちなみに翌朝は3時に起きて家に帰り、そのまま出社することとなりました(涙)。