4人はそれぞれ勝手に起き出して風呂に入り、食堂で朝飯を喰う。
しかしながら、いつもならご飯を5杯ぐらい平らげるsuite-spiralさんを含め、皆おかわりもせず1杯止まりだ。
今日は帰り際に宇都宮で餃子を喰らうことが決定しており、そのために敢えて朝飯を控えているのである。
部屋でゆっくりコーヒーを飲んでから、チェック・アウト。
宿泊者1名あたり1,000円の地域振興クーポンをいただいたので、JAの直売所「よらっしぇ」で福島県産の旨そうな桃などを仕入れ、ボクスターのフロント・トランクに収めた。
スイカと桃を護るため、より一層の丁寧なドライビングを心がけよう。
R118を東に走る。
4台中3台がオープンカーなのに、昨日も今日も屋根は閉じたままである。
雨が弱まる、或いは止む、などといった淡い期待は一切捨て去り、ウェット・コンディションでの走りに集中した。
羽鳥ダムからはK37へと右折、人造湖に沿った林の中の魅力的なワインディングは、従前と比べて舗装がとても良くなっている。
そう、雨でも文句なしに楽しいのだ。
道の駅「羽鳥湖高原」での小休止を経て、一行は引き続きK37で山を下りてゆく。
白河ICから東北自動車道に乗り、80kmほど走って宇都宮ICでアウト。
1年前に同じメンバーに連れてきてもらった「高橋餃子店」へ、開店一番乗りで入店する。
ニラ餃子、スープ餃子、ニンニク多め餃子など、各自が餃子を3人前程度発注、アッツアツを頬張りながらライスをかっ込む。
9日間のGTの最終を飾るに相応しい、文句なしのドラ飯であった。
食後は鹿沼市内の出光で全車ガソリンを補給し、セブン-イレブンでコーヒーを飲みつつ解散。
私は鹿沼ICのETCゲートをくぐり、渋滞が始まる前の東北自動車道で都心方面へと向かった。
本日の走行距離は、272km。
走行時間は3時間59分、平均速度は70km/h。
平均燃費は、12.8km/lであった。
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ということで、2021年の夏休みは東北を走ってきました。
昨年の秋にも東北を巡ってはいますが、今回は、津軽/下北などを除き、前回走れなかった道を選んでルーティングしています。
GT2回でようやく走り切った・・・と言いたいところなのですが、改めてマップを眺めてみると、まだまだ走っていない、走りたい道がたくさんあるんですよねぇ。
いやはや、みちのくはデカすぎます(笑)。
それにしても今回のGTは、雨に降られまくりました・・・。
丸一日晴れていたのは最初の2日間だけで、3日目から最終日まではずーっと雨。
屋根を開けて走ることのできた時間帯もありましたが、それも長くはなく、結果的に全行程の7割近くをクローズドで走ったGTとなりました。
こんなん、初めてです(涙)。
ただ、雨のせいで「オープン性能」は発揮できなくても、ボクスターの優れたドライビング・パフォーマンスに変わりはありません。
その加速/減速/旋回能力を、サウンドやバイブレーションを、ステアリングやギア・レバー、スリー・ペダルの操作感を、東北の大地で大いに楽しむことができました。
今回も引き続きCOVID-19環境下でのツーリングとなりましたが、残念ながら、観光・旅行関連業や飲食業の厳しさに変わりはないように感じました。
ちょうどお盆の時期でもあり、八甲田/十和田などのメジャーな観光地には人もクルマも多く見られたものの、本来であれば、宿も店も道路ももっと混んでいたのだろうと思います。
行く先々の宿や店舗で消毒や検温、パーティションなどが徹底されているのを見るにつけ、安心すると同時に、もはやこれがスタンダードとなっていることを改めて実感させられました。
私もワクチン接種を完了したことに慢心せず、これからも自身の対策を徹底しながら走っていこうと思っています。
このGTの最中に、ボクスターのオドメーターは18万kmをマークしました。
相変わらず良く走ってくれるなぁ、とつくづく感心させられるクルマです。
9月には7年目の車検を迎え、それなりにカネがかかることになりますが(涙)、同時に実施する点検整備を経て、多少なりともリフレッシュされるはずです。
みちのくの余韻に浸りつつ、次はどこでボクスターを走らせようかと、再び地図をめくる日々が始まりました。
2021年夏、みちのくグランド・ツーリング。
8泊9日間の走行距離は、3,002km。
走行時間は54時間05分、平均速度は57km/h。
平均燃費は、10.4km/lでした。
皆さん、長々と旅日記におつきあいいただき、どうもありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!