朝7時、東北自動車道下り線、羽生PA。
空は気持ちよく晴れ渡り、寒さも大したことはありません。
M郎さんのALPINA B3 GT3、suite-spiralさんのポルシェ・911カレラSカブリオレと共に、ボクスターは流れの良い本線に出ました。
宇都宮ICからは日光宇都宮道路で日光ICまで走り、K169/霧降高原道路を駆け上がっていきます。
山道はまだ凍結の恐れがある時期ではありますが、路面は完全なドライ。
前走車が脇に逸れれば、マイペースでのワインディング・ランを楽しめます。
山頂の
大笹牧場は、陽光がいっぱい。
とは言え、ソフトクリームを舐め倒すにはまだ寒いと思いますよ、suite-spiralさん(汗)。
滑り止め用に撒かれた砂で滑りながらK23まで下り、R121で福島県に入ります。
会津田島までのんびりと北上し、R400に入ると目論見通り交通量は激減しました。
B3 GT3、カレラSカブリオレ、ボクスターのオーダーで駆け抜ける山間のワインディングは、痛快そのもの。
フロント/リア/ミッドにそれぞれ搭載された6気筒のエンジンは、天然のインタークーラーのように路肩の雪で冷やされた空気を貪欲に飲み込み、リア・タイヤがそのアウトプットを荒れたアスファルトに叩きつけていきます。
いやもう、ドライビング・プレジャーがハンパないんです(笑)。
山を下り、昼飯を喰うべく昭和村の「
やまか食堂」にピット・イン。
昨年の訪店時には臨時休業だったものの今日は開いており、腹ペコの3人は揃って大盛のソースかつ丼を発注しました。
甘酸っぱいソースが絡んだ分厚いトンカツは、アツアツご飯の上に敷き詰められたキャベツに二切れほど多く載せられており、食べ応え満点。
腹も心も満たされて、大満足で店を後にしました。
ごちそうさまでした!
R400を離れ、K237で山中のカルデラ湖である沼沢湖へ。
文字通りのヘアピン・カーブが連続する山腹を、横Gに身を委ねながらぐんぐん上っていきます。
湖畔でひとやすみしてからR252へと下り、重用区間から離れたR400で1.5車線レベルの峠道に突入しました。
嬉々としてステアリングを切り続け、タイト・コーナーをアクセルで回って杉峠を突破。
トラフィック・ゼロ、路面は改良され見通しもよく、駐車帯に滑り込んだ3人はいずれも大笑いでクルマから降りてきたのでした。
K26で阿賀川沿いのクルージングを楽しみ、改良工事が続くR459で喜多方の街を抜け、そのまま裏磐梯方面へ。
磐梯吾妻スカイラインや同レークラインなどの旧有料道路群はいずれも冬期通行止めのままであり、かつ、今日はもう走り放題走ったので、少し早いですが宿へと向かうことにしました。
「
磐梯名湯リゾート ボナリの森」は、湯量豊富な中ノ沢温泉の外れに建っています。
白濁の温泉はとても気持ちよく、私よりも遥かに温泉好きなお二人はずーっと入っていました(笑)。
例によって最安プランで予約したため、食事は豪華ではないものの、十分な味と量。
ワンドリンク無料のサービスでありがたく生ビールを頂戴し、満腹&ほろ酔い状態で再び温泉へと向かうのでした。
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翌朝は、快晴!
放射冷却で冬のように冷え込んだ空気の中で浸かる露天風呂は最高で、一気に目が醒めました。
朝飯を喰い、部屋でゆっくりとコーヒーを飲んでからチェック・アウト。
夜露でびっしょりだった3台も、朝日が当たって順調に乾いており、R115に出たボクスターは迷わず幌を下ろしました。
土湯トンネルを抜けてR115と分かれ、快走のR459をトレースしていきます。
二本松の街を抜けて以降、名勝「
合戦場のしだれ桜」へと向かう観光バスのペースに大変難儀させられましたが、その先のエネオスでハイオクを満タンにした3台は、重用のR349から分かれクルマの絶えたR459で怒りのアクセル・オン!
陽光のカントリー・ロードを、気持ちよく駆け抜けていきました。
会津ルートで北上した昨日から一転、今日は阿武隈ルートを南下していきます。
R459から右折したR399は無人と言っていい状況で、文字通りの走り放題。
とはいえ、原発事故の影響で今も立入禁止の看板や線量計があちこちに立っており、COVID-19の騒動で忘れそうになっていた事実を否が応でも思い起こすことになります。
そんな状況下の対向車線で待ち構えていたネズミ捕りには、驚きを通り越して呆れるばかり。
何も知らずにやってくる善良な対向車に、パッシング&ハンド・サインで注意を促しつつ走りました。
引き続きのR399はところどころ路面の荒れている箇所もありますが、そんなもんはお構いなし(笑)。
いわき方面へと下る最後の屈曲狭隘区間をバイパスする
十文字トンネルは既に貫通し舗装工事も終わっているようなので、このセクションが閉鎖されるのも時間の問題でしょう。
利便性や安全性が大きく向上するのは素晴らしいことですが、ドライビング的にはちょっと寂しくなるな・・・などと勝手なことを考えながら、先行する2台のテールを追いかけて、幾多のハードなコーナーをクリアしていきました。
山を出て、K41でリエゾン。
夏井川渓谷のパーキング・ロットで小休止を取り、暖かな春の陽射しにジャンパーを脱ぎ捨てました。
K286で「
夏井千本桜」の花見渋滞を何とか切り抜けて、阿武隈ルートの第2ステージであるR349に突入です。
これまたR399に劣らぬドライビング・ロードで、点在する集落エリアを除けば、やはり走り放題。
途中の古殿町には道の駅もありますが、3人は憑かれたようにノン・ストップで走り続け、半ばトランス状態へと陥っていくのです(汗)。
矢祭町で普通の国道に戻り、交通量の増えたR349を茨城県に入ってすぐに離脱。
西側を並行するR461→K33を快走していきます。
時刻は14時を過ぎ、走りまくって腹ペコとなった3人は、常陸太田市松平町の「
藤ひろ」で手打ち蕎麦を平らげました。
リスタート後はグリーンふるさとラインからビーフラインへと繋ぎ、「
物産センター 山桜」で産直野菜などを購入。
友部ICから北関東自動車道に乗り、常磐自動車道は守谷SAから5kmほど渋滞していたものの、その先は比較的順調に自宅へと帰ることができました。
2日間の走行距離は、878km。
走行時間は14時間28分、平均速度は62km/h。
平均燃費は、10.3km/lでした。
クルマ仲間とのツーリングは久しぶりでしたが、いや~、やっぱり楽しかった!
それまでのブランクを取り戻すかのように走りまくり、コミュニケーションを深めることができました。
M郎さん、suite-spiralさん、どうもありがとうございました!
と同時に、感染防止対策を徹底し、安心して食事や宿泊ができるようにしてくれていた店や宿の方々にも、改めて感謝を申し述べたいと思います。
厳しい状況が続きますが、自身も引き続きリスク・マネジメントを徹底の上、可能な範囲で走り、喰い、泊まらせてもらおうと考えています。