年末、クルマ仲間と1泊のツーリングに行ってきました。
雨の予報が出ていたものの、午前6時の時点ではまだ降っていません。
帰省客による大渋滞が始まった東名高速道路を尻目に終着の箱根口ICまで順調に走り、ALPINAロードスターに追われながらK732/箱根旧街道の七曲りをグリグリと上っていきました。
箱根を抜けて南へ向かうべくK20に入り、夜間通行止めが解除される午前7時を待ちます。
この道は秋の台風で崩落、2ヶ月間もの全面通行止めから、つい10日ほど前に片側交互通行での仮復旧を果たしたばかりです。
崩落箇所に架けられていた仮橋を渡り、熱海峠でALPINA B3 GT3のM郎さんと合流しました。
料金所のおじさんによれば、伊豆スカイラインに凍結箇所は無いとのこと。
交通量はゼロに近く、マイペースでのドライブが可能ですが、路面のあちこちに凍結防止剤が撒かれていたこともあり、のんびりとクルージングのペースに終始します。
誰もいないパーキング「スカイポート亀石」でしばし休憩の後にリスタートすると、程なく雨が降り出しました。
残念ながら止みそうもないのでALPINAロードスターとボクスターは幌を上げ、3台は冷川ICでアウト。
引き続き空いている道を走るべく、ここからK59で深い山の中に突入していきます。
薄暗く視界の悪い雨の狭隘路、大量の落ち葉にタイヤを取られながらピークの国士越を抜け、湯ヶ島まで下りました。
そこから再びK59に入り、相変わらず狭い山道を風早峠に向かいます。
雨の年末、こんな山の中を走るクルマなど他にあろうはずがなく、まったく誰にも会わずに走り続けて稜線へ出ました。
K59はこの先も西伊豆町まで狭く長い山道が続いており、私としては走破も吝かでは無かったのですが、M郎さんもShimaさんも大いに難色を示したため、本案は却下となりました(涙)。
降りしきる雨と散乱する落ち葉、時折現れる対向車に注意を払いながらK410を宇久須まで下り、R136から離れて田子の漁港で昼飯です。
地元の定食屋さんといった趣きの「さかなや食堂」で喰ったチャーハンや餃子は、スタンダードながら味付けもよく、大満足。
伊豆まで来て魚を喰わないのは、宿の晩飯&朝飯で旨い魚介類をタップリといただけるからです。
腹の膨れたオッサン3名は、西伊豆町営温泉「せせらぎの湯」へ。
宿へ行けばいくらでも温泉に入れるのに、チェック・インまで我慢ができなかったんです(笑)。
初めて訪れましたが、小さいながらも露天風呂が併設されており、なかなかイイ感じの温泉でした。
松崎の街を散策し、K15沿いのセブン-イレブンで買い出しをしてから、桜田温泉「山芳園」に到着。
パパッと浴衣に着替え、まずは推定30tもの湯を湛えたでっかい露天風呂に向かいます。
貸切制なので我々3人しか入っておらず、適温の湯にとっぷり浸かっていると、今日はこのままここで寝ちゃってもいいんじゃないかと思えてきます。
確かに「広く深く、泳げるほど大きな露天風呂」と宿のHPに記載はありますが、だからと言ってホントに泳いじゃダメですよ、Shimaちゃん(汗)。
夕食は予想通り、予想を大きく超える旨さです。
海の幸や山の幸、手の込んだ料理が次々と供され、アイガモ農法で育てたという自家米のごはんも喰い放題。
いやはや、ゼイタクですねぇ(笑)。
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朝風呂を堪能し、これまた旨い朝飯を腹いっぱい喰ってからチェック・アウトです。
松崎でガソリンを入れ、R136を北上しているうちに、空はゆっくりと晴れてきました。
今日はもう帰るだけなので、渋滞回避のために昼頃までには東名に乗っておきたいのですが、だからと言って、カーナビが勧める幹線国道ルートをチンタラ走るつもりはありません。
ようやく乾いた幌を下げ、2台のALPINA車のテールを追って、K410に突入しました。
昨日までの雨や落ち葉が路面に残り、コンディションは万全とは言えないものの、そんなことはお構いなしに、広狭混在のテクニカルなワインディングを駆け上がっていきます。
フロント・スクリーンを絶え間なく汚す水をワイパーで拭いつつ、スポーツプラス・モードにセットしたボクスターを2速⇔3速で走らせました。
走る度に思うのですが、この道は本当に楽しい。
しかも今日は、低音部を受け持つB3 GT3と中高音を奏でるロードスター、双方のエグゾースト・ノートがミックスされて降り注ぎ、それにボクスターのメカニカルなエンジン・サウンドが重なって、常時全域サラウンド状態。
そのエキサイティングな臨場感たるや、ドルビー・プロロジックⅡもビックリです(笑)。
一気呵成に登り詰めた西天城高原のパーキングには雨上がりの爽やかな風が吹き、青い空を白い雲が東へと流れていきました。
山の上でも気温は10℃近くあり、凍結の不安無く、K411からK127/西伊豆スカイラインへと稜線上を快走。
「だるま山高原レストハウス」で解散とし、M郎さんは静岡方面へ、Shimaさんと私は修善寺経由で沼津ICから東京方面へと向かいました。
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M郎さん、Shimaさん、おつかれさまでした!
今回も、おもしろかったですねぇ。
「温泉と飯が目的なので走らなくてもいいや」と言いつつ、雨の県道59線や宇久須からのヒルクライムで、しっかりと走り納めができました。
今年もまた、走りに行きましょう!