早朝ながらクルマの多い東名高速道路をチンタラと走り、小田原厚木道路へ入ったところでルーフ・オープン&アクセル・オン!
外気温は既に30℃近くまで上がっていますが、幌を下ろし風を巻いて走るボクスターにエアコンは要りません。
有料道路の終着からR1→R138と走り、乙女峠の手前を左折してK736に入りました。
長尾峠へと続く県道は、夏草のブラインドで更にタイトとなった1.5車線の屈曲路。
箱根のワインディングには珍しくアップ&ダウンが殆ど無く、従って過度な加減速Gも発生しないため、リハビリ一発目に相応しいと考えたのです(笑)。
スポーツ・モードとハーダー・サスペンションを選択、2速固定のままでステアリングを斬り込んでいくうちに、走りのリズムが戻ってくるのがわかります。
シート・ベルトが当たることによる胸部切開創の痛みもありませんので、ELRが作動するレベルでなければ恐らく大丈夫でしょう。
まずは一安心して路肩にボクスターを駐め、手前のセブン-イレブンで仕入れてきた握り飯を頬張りました。
気温は26℃、そよぐ風は爽やかで、実にいい気分です。
峠のトンネルの先は一転、ミルクのような濃霧に覆われています。
これでは料金を払うだけムダなので、箱根スカイラインを諦めてK736を引き返しました。
緑一面の仙石原を抜け、前走の路線バスを安全かつ迅速にブッコ抜けば、以降は完全なるクリア・ラップ。
芦ノ湖東岸のK75が走り放題となることは滅多になく、3速⇔4速でファスト・クルージングを存分に楽しむことができました。
県道を離れて箱根神社に参拝、凛とした雰囲気に包まれながら拝殿に賽銭を投げ、順調な回復に礼を申し述べつつ完治を祈念。
引いたおみくじにも「病気[やまい]:思わず早くなおる」とありましたので、完全復活も時間の問題であろうと思われます(笑)。
芦ノ湖畔に立ち寄ってからK75を大観山まで駆け上がり、椿ラインのダウンヒルへと突入。
椿はかなりタフ&リスキーな羊腸の急坂路であるため、リハビリ・ドライブの今日はまだ走らずにいようと思っていたのですが、突入しちゃったんだから仕方ありません(汗)。
ヒルクライムに興じる対向のバイクに注意しながらボクスターを走らせると、朝一番に走った長尾峠へのフラットなワインディングとは比べものにならない減速旋回Gが幾度となく圧し掛かってきます。
特に痛みを感じることはありませんでしたが、調子に乗って攻め込むと胸にほんの少し違和感を覚えるようなシーンもありましたので、無理をせず8割ほどのフォースで麓まで。
そのままUターン、たった今下ってきたばかりの山坂道を、ボクスターはマイペースでぐんぐん登っていきました。
大観山のパーキングは、8割ほどの埋まり具合。
陽射しは強いものの気温は30℃に満たず、下界とは明らかに異なる清々しい空気に満たされています。
ボクスターの脇に腰を下ろして寛いでいると、一人の男性に「こんにちは、wataさんですよね?」と声をかけられました(汗)。
同じ981型のボクスターに乗り、伊豆スカイラインをひとっ走りしてきたという彼は、ALPINA B3時代の
Blogからずっとおつき合いいただいているとのこと。
手術が成功したはずの心臓が止まるんじゃないかと思うほどビックリしましたが(←おい)、いや~、嬉しかったです。
Blogを書いていて良かったと、改めて思いました。
どうもありがとうございました!
時刻は10時半。
まだ大して走っていませんし、時間も早いのですが、今日はリハビリテーションを第一義としているため、これにて撤収と致します。
アネスト岩田ターンパイク箱根を気持ち良く下っていくに連れ、外気温は上昇。
灼熱の西湘バイパスでは熱中症に罹るのを防ぐため、やむを得ずアクセルを開け強い風を浴びながら走りました(←?)。
西湘二宮ICでアウト、空腹を満たすべく大磯町の「
善磯」に向かいます。
いかにも昭和の定食屋といった風情の店内は、開店直後にも関わらず地元の家族連れやライダー、若いお兄さんたちのグループで大いに賑わっていました。
注文したアジフライ定食は、揚げたてアツアツのでっかいアジフライが2枚ついて700円。
ソースをタップリとかけ回し、「少なめ」で頼んだのに他店での大盛りに匹敵する白飯と共に腹に収め、大満足のうちに退店の運びとなりました。
さ、帰ろ(笑)。
本日の走行距離は、312km。
走行時間は4時間51分、平均速度は66km/h。
平均燃費は、10.0km/lでした。
・・・てな感じで、無事に終えることのできた箱根リハビリ・ドライブ。
特段のストレスなく走れましたし、手術前のドライビングを100とすれば、感覚的には85から90ぐらいまで戻ってきているような気もします。
とは言え、切開した胸骨が完全に接合しない限り、万が一事故った際に身体が受けるダメージは大きなものとなるはずです。
運転NG期間と言われた「術後3ヶ月」も、残すところあと1ヶ月。
今日のドライブを踏まえ、本格的な運転の再開を早めても問題ないかどうか、明後日の通院検査で主治医に訊いてみることにしましょう。
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主治医:検査結果は良好です。心臓の働きも血液のデータもバッチリで、まったく問題ありません。
wata:ありがとうございます!おかげさまで仕事も日常生活も順調ですし、クルマの運転もできるようになりま
主:運転?運転はまだダメですよ。
w:え?いや、えーと(汗)、土曜日に箱・・・じゃなくて、その、近所へ買い物に行っ
主:当初からお話ししている通り、術後3ヶ月は運転禁止です。あと1ヶ月、ガマンしてください。いいですね?
w:はい・・・(涙)。