2台は相模湖を対岸へ渡り、旧秋山村のK35を西に走ります。
信号ゼロ、交通量僅少のこの道は、適度な曲率のコーナーに恵まれた気持ちのよいカントリー&ワインディング・ロードです。
本来は屋根を開け放ったボクスターでノンビリ走るのが正しい姿なのですが、前を行くsuite-spiralさんがそうはさせてくれません(汗)。
ベースとなった997型ポルシェ・911ターボのワイド・ボディを更に拡幅したという、Rt12。
その巨大なケツが視界から消えないよう、ボクスターは最初っからスポーツプラス・モードへのセットを余儀なくされ、ドライバーは必要以上のギア・ダウン&アクセル・オンを強いられています。
ま、要するにとても楽しいのですが、中央道で13km/l近くまで伸びていたボクスターの燃費がたちまち一桁台に落ちてゆくのを確認し、「さもありなん」と独り呟いた次第です(涙)。
県道終着のセブン-イレブン都留井倉店でコーヒー・ブレイク、大月の街を抜けR139で奥多摩方面へと向かいます。
途中からパイロットを任されて前に立ち、誰もいない山の中を気持ちよく走っていきます。
屈曲路の旧道を潰して通した松姫バイパス・トンネルで、あっけなく小菅村に到着するのですが、タフ&ファンな松姫峠越えを知る者にとってはホントにあっけなくて、心底驚かされました。
奥多摩湖まで出てから、R411を西へ。
今も改良工事が進む国道を快調に走っていくボクスターの後方からは、おそらく2,000rpmぐらいまでしかエンジンを使っていないであろうRt12のサウンドが、それでも爆音となって轟いてきます(汗)。
霞む富士山を望む柳沢峠で休憩していると、見覚えのある黒いプジョー・RCZがやってきました。
昨年の晩秋、同じ場所でお会いしたドライバーの方と再会し、クルマ談義に花が咲きます。
いやはや、お好きですねぇ(笑)。
いったん塩山方面へと下ってからUターン、長大なループ橋を豪快に駆け上がってゆくRt12とボクスター。
ギンギンの青空からは初夏の陽光が降り注ぎ、長袖を脱ぎ捨てて以降はTシャツ1枚で走り続けました。
日焼けしまくるのは承知の上、もはや知ったこっちゃありません(笑)。
交通量の増えてきたR411を東へ戻り、奥多摩湖畔をトレースして大麦代園地駐車場へ。
ここは週末になると走る皆さんが自然と集まってくるらしく、その流れで知り合ったというsuite-spiralさんのお仲間も何人かいらっしゃいました。
そのうちの一人、
大黒PAでもお会いした米米Wさんと3人/3台で、
丹波山村営釣り場にある「やまびこ食堂」へ昼飯を喰いに行きます。
いかにも観光地にありがちな普通の食堂なのですが、ここの蕎麦はどう見ても「蕎麦屋の蕎麦」の旨さで、大いに満足させていただきました。
食後は、再び走ります。
suite-spiralさんが「今日の締めにとっておいた(笑)」と言うK18は、ハードな鶴峠越えを含む素晴らしいワインディング・ロード。
奥多摩湖周辺と違って交通量も少なく、安全で痛快なドライブを心ゆくまで楽しむことができます。
米米Wさんのクルマは987型ポルシェ・ボクスター・スパイダー、幌の電動化を廃し簡素な組み立て式にするなど、走りにフォーカスした実にストイックなモデルです。
赤/青/白の3台は楽しく走り続け、K522から脇道を山の中へ向かい、陣馬山麓の旅館「
陣谷温泉」へ。
爽やかな風が吹く檜風呂で汗を流してから山を下り、R20で大垂水峠を越えて、高尾山ICからそれぞれの家路に就きました。
本日の走行距離は、346km。
走行時間は6時間30分、平均速度は55km/h。
燃費は帰りの中央道で何とか二桁まで戻し、10.4km/lとなりました(笑)。
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早朝より初夏の奥多摩エリアをアテンドしてくれたsuite-spiralさん、途中から一緒に走っていただいた米米Wさん、どうもありがとうございました。
お二方のおかげで、減っていたボクスターのリア・タイヤはすっかりツルツルとなってしまいましたが、これも楽しさの代償ということで致し方ありませんね(涙)。
いずれまた、ご一緒させてください!